失敗や、出会いを、糧に
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- あさってに向かって打て! (嵐)
失敗や、出会いを、糧に
担当編集・しゃっく(以下、し)「前回は、新回胴人の方々に向けた内容をお届けしましたけど…今回は、嵐さんが新回胴人だった頃の話でも聞かせて下さいよ」
嵐「え? 俺の話? 別にいいけど…特に変わったことなんかはないと思うけど」
し「まあまあ、たまにはいいじゃないですか。ちなみに嵐さんのホールデビューって…最初からパチスロでしたっけ?」
嵐「いや、最初はパチンコだね。"DAISUKI"っていうテレビ番組で、黄門ちゃま2を打っているシーンが流れているのを観て、『何コレ、めっちゃ面白そう!』と興味を持ったのがキッカケだったんだよ」
し「へぇ~。じゃあ、初めて打ったのは、黄門ちゃま2ってことですか?」
嵐「本当の最初は…いまとなっては機種名も覚えていないけど、たしか普通の平台だった…と思う。で、意味も分からずに500円か1000円ぐらい負けて、すぐにヤメた」
し「なーんだ、普通ですね。天下の嵐大先生ともなれば、もっとドラマチックな出会いを果たしていたのかと思いましたよ。フラッと適当に座ったら、お座り100円で10万発出た…とかね」
嵐「平台で10万発も出るかいっ! …ていうか、言葉の節々に俺のこと小バカにした感じが溢れちゃってるんだけど?」
し「いやいや、考えすぎですよ~。素直にそう思っただけですって。…で、初めて興味を持った、黄門ちゃま2を打った時はどうだったんですか?」
嵐「コレもワケも分からず打ち始めたんだけど…運良く少ない投資で確変が当たってね。それで2万円以上勝って…『何コレ? 超楽しいっ!』って、完全にノボせちゃったワケです、パチンコに」
し「これまたありがちですね。ビギナーズラックをキッカケに、どっぷりとハマってしまう…的な。で、そっからどうなったんです?」
嵐「黄門ちゃま2だけじゃ飽き足らず…色々な台を打ってみるようになった。で、最もハマったのがギンパラだった」
し「いまのパチンコシーンを語る上で絶対に欠かせない、海物語のルーツにあたる台ですね。僕もよく打ったなあ」
嵐「面白かったよねぇ。魚群の発生率や信頼度が絶妙で。当時の液晶はいまとは比べモノにならないぐらいショボかったんだけど…魚群が走った時の美しさは、いまの機種と比べても遜色ないぐらいに美麗に感じるもん。いまでも脳裡に鮮明に思い出すからねぇ。…まあ、ずいぶんと昔の思い出なので、脳内でだいぶ美化されてるとは思うけど(苦笑)」
し「いやいや、僕も同意見ですよ!」
嵐「で、ギンパラにハマってからというもの…バイト代が入った週末は、彼女と一緒に朝からパチ屋に入り浸るようになってね」
し「もう、ありがちな話すぎて共感しまくりです(笑)」
嵐「でさ、いっつももギンパラのシマにいて、ばんたび出してる年配の方がいたんですよ」
し「ほう。パチプロの方ですか?」
嵐「どうだったんだろうね。とにかく、職業不詳ではあった(笑)。で、その人に俺は色んなことを教えてもらった」
し「ほう。例えば?」
嵐「俺も当時は若かったし、まだパチ屋でのマナーみたいな、暗黙のルール的なモノを全く知らなかったから…ある日、空き台に彼女を座らせたまま、その隣でギンパラを打ってたんですよ」
し「打たずに長時間、空き台に座るのは完全なマナー違反ですもんね。そう言えば、前回の内容に対して、『打たずに空き台に座って、他人の台を見るのは許せない!』というご意見も頂いたぐらいですし。ダメじゃないですか、嵐さん!」
嵐「そうなんだよね(汗)。いまとなっては本当にお恥ずかしい話なんだけど…当時はなんにも分かっちゃいなかったから、『空いてるんだから別に座っていても問題ないかな?』程度に考えちゃってたんだよね。そしたらその方に、『他に打ちたい人がいるかもしれないから、空き台に彼女を座らせておくのはヤメなよ』と、注意されてね」
し「へぇ~。こんなド強面のオッサンに真正面から注意するとは…ずいぶんと肝の据わった方ですねぇ」
嵐「当時はオッサンじゃないからね。可愛げのある少年だったから、少年」
し「そうですか。それでどうなったんですか?」
嵐「実はその人、アタクシ以上に強面だったから(苦笑)、素直に謝って缶コーヒーを差し上げたんです。そしたら、それ以降色々と目を掛けてくれるようになってね。パチンコに関する知識や、ホールにおけるマナーなど、色々と教えてくれたよ」
し「例えば?」
嵐「パチンコは、出玉を交換する際に必ず損をするから(当時は2.5円交換が主流)、よく回るな、と思う台で持ち玉が作れたら、ノマれるまで必ず回した方がお得だ…とかね」
し「結構本格的なことまで教えてくれたんですねぇ」
嵐「こういう事を教えてくれた人は、この方の他にもう1人いたんだけど、いま思えばこの方々が、俺のお師匠さんかもしれないね。それまでは、確変が終わったタイミングで出玉を流してたんだけど、その言いつけを守るようになってから確実に収支が上向いたし」
し「そりゃそうですよね。当時の換金ギャップは大きかったですもんね」
嵐「そうやって的確なヒントを教えてくださる先達がいたから…俺はパチンコで勝てるようになって、そこからパチスロへとシフトしていって…現在の自分が形成されたといまでも思う。だから、当時の先達には感謝してもしきれないよね」
し「それが嵐さんの人生にとって本当に良いことだったかどうかまでは分かりませんけどね」
嵐「それは言わない約束でお願いしますよ(苦笑)」
し「まあ、僕も人のことは何も言えませんが(苦笑)」
嵐「でもさ、ホール内のマナーにおける暗黙のルールって、最初は分からないことだらけじゃない? だからこういう失敗や、そこから生まれる人との出会いを通して、少しずつ学んでいくしかないものでもあるよね」
し「お、綺麗なまとめに入りましたね」
嵐「だからこそ、何か自分で『やっちゃたな…』的なことがホール内で起きた時は、それを自分の中でやりっ放しにせず、次から気を付けよう…という姿勢で過ごしていくことで、自然とマナーは身についていくよね」
し「たしかにその通りですね」
嵐「そして…特に大事にして欲しいのは常連さんとの関係性ですね。パチスロは個人のゲームだし、周りの客はライバルでもあるワケだけど…そのライバルの方々から、色々と学べることも確実にあるからね。時には教師として、そして時には反面教師として」
し「自分がされて気持ちのいいことはマネして、されて嫌なことは絶対にしない…ってことですね。パチンコ屋さんには本当に色んな方がいますから(苦笑)、確かに学べることは多いでしょう。ちなみに、ホール内における失敗を挙げるとするならば、嵐さんはどんなことをやらかしたことがあります?」
嵐「例えば、"ホール内で必要以上に騒ぐべからず"というマナーに関しては…超強面の人に土下座させられて学んだ」
し「ええ!? なんスか、それ?」
嵐「コレも彼女と打ってた時のことなんだけど…彼女が確変に当たって大はしゃぎしてたら、いきなり『うるせえぞ、テメェこの野郎!!』と、いきなり彼女が襟首を掴まれて怒鳴り散らされてね」
し「…。それは、いわゆる"本職"の方に?」
嵐「多分、間違いないね。当時はホラ、分かりやすい格好の方が多かったから(苦笑)」
し「で、どうしたんですか?」
嵐「怒鳴られた瞬間に土下座して謝ったね。ちなみに、その時に俺の必殺技の1つである"ジャンピング土下座"が完成しました(苦笑)。そのあまりの素早い俺の土下座を見て…最終的にそのお方は、笑って許してくれたけどね」
し「なんか漫画みたいな話ですね(笑)」
嵐「全部実話だけどね。ガチで小便チビりそうになったし(苦笑)」
し「他には、なんかあります?」
嵐「"台を叩いたりするな"というマナーも、その筋の方から教わったね。隣の人が叩いていたから、俺も見よう見真似で叩いてみたら…なぜか俺の時だけ『テメェ、叩いてんじゃねえぞ、コラ?』って腕を掴まれてね。それ以来、台を叩くのは一切ヤメました。台パンなんて、もってのほか(苦笑)」
し「色々と経験してますなあ、ソッチ方面ばかり(苦笑)」
嵐「昔のホールは、怖~いお方が沢山いらっしゃいましたからね(苦笑)。でも、そういう方がこうやって叱ってくれたからこそ、当時の若者のマナーはいまよりもずっと良かったように思う。いまは、叱ってくれる人が本当にいなくなってしまったからねぇ」
し「そうですね。そう考えると、いい時代だったのかもしれませんね」
嵐「そうかもしれないね。でもまあ、コレも時代の流れだから嘆いていてもしょうがないし…いまは叱ってくれる人がいないからこそ、自分自身で己を啓蒙していくしかないよね」
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