W杯ブラジル大会
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寝不足からくる"疲れ"は大敵である。釘の微妙なプラス調整を見落とすなど、注意力の散漫は命取りにもなりるし、集中力が欠けては収支の上乗せも覚束ない。それらに加えて決定的なのは、体力的な粘りが利かなくなってしまうことだ。優秀台に辿り着きながらも疲れのために途中でリタイヤ…なんてことは避けたいと常々思っている。

パチンコ稼働の前日は、充分な睡眠と爽やかな快便で準備万端。そして当日は颯爽と優秀台に辿り着き会心の勝利を得る。ベストパフォーマンスを発揮するにはコンディションを整えておく必要があるわけだ。


しかし、その最も大事にすべき生活の根本が揺らぎかねない事態が迫っている。ついに現地時間6月12日ワールドカップ・ブラジル大会が開幕してしまうのだ。なんせ4年に1度の祭典モノでわしが最も楽しみにしているイベント、これを見逃すわけにはいかない。録画で後からじっくり見ればよいなどと割り切ることなどできないのだ。


中学生だった90年のイタリア大会当時、マラドーナ選手はまだアルゼンチン代表として現役で活躍していた。その際、86年メキシコ大会での、いわゆる「神の手ゴール」と「5人抜きドリブル」が繰り返し放映されており、それを見てすっかりサッカーファンになってしまったのだ。中学生にして初めて世界レベルのトップスター選手を見たような気がする。

大リーグでイチロー選手が大活躍すればそれがニュースとしてお茶の間に紹介され、そしてそれを機会に海外の情報に触れるということが今では当たり前となっているが、90年前後は東西冷戦が終結に向かう歴史的な時代であり、まだ海外で活躍する日本人は少なかった。

加えて当時の日本はスポーツと言えば野球という状況であったため、サッカーについての情報、特に海外の選手の情報などは一般生活には入り込んでこなかったように思う。そんな中で目にしたマラドーナのインパクトは絶大だった。今の若者には想像もつかないほどのインパクトだったのではなかろうか。


それから月日が流れ、フットサルに心血を注いでいる…わけでもない単なるオッサンと化してしまったわけだが、それなりに海外へ行く機会を得た中で感じるのは、海外でのサッカー人気は日本人が思っている以上のものだということ。

ある中東のテレビ局は1日中サッカー中継を放送しているようだし、海外でペプシ・コーラのビル広告が全面カカー(元セレソン)で占められていたのも目にした。ロナウジーニョなどは愛嬌のある顔立ちだから、広告塔としては最適なのかもしれない。ともかく、ワールドクラスのスターが街に溢れかえっているのだ。


ちょうどユーロ(UEFA欧州選手権)開催中に海外に滞在していたことがあるのだが、入店したアイリッシュパブの盛り上がり方は尋常ではなかった。ホットドックの早食いや大食いなどを、本気で競い合うアングロサクソン系の人々の発想や行動は時に理解に苦しむが、サッカーを通じ母国を応援する姿は、素直に心打たれた。

スーパープレイに歓喜の雄叫びを上げ、母国の失点シーンには頭を抱えて「オーマイゴッド」の大連発だ。その時間と雰囲気を精一杯楽しもうとする彼らには、親近感に似たものを覚えたものだ。


そんな人々を熱狂させるゴールシーンの中で、ドイツの、インターセプトから少人数が抜け出しカウンター攻撃を決めるシーンが特に好きだ。3人ほどが2本程度のパスとドリブルであっという間に得点する「Beautiful Goal」がステキこの上ない。

前回大会、メルケル首相が自国の試合観戦のために南アフリカ入りしたのだが、試合後、ある選手にパスの出し方についてダメ出しを行い、その選手が監督さながらの指摘に唖然としたというエピソードが微笑ましい。またタコのパウル君の予想も好評で、タコまで駆り出して母国を盛り上げ続けるドイツを今回も応援したい。

そのドイツは今回の「死の組」に入ってしまったようで、ポルトガル、ガーナ、アメリカと同組のグループGだ。この組はどのチームが勝ち抜けても不思議ではないと思うが、とりあえずシード国なのでグループリーグは突破できるのではないか。

他ではグループAの2位争いが面白そうだ。開催国ブラジルは別格として、クロアチア、メキシコ、そしてカメルーン。どの国も良い戦いをしそうで楽しみだ。


余談ながら、前回南アフリカ大会時に「ブブゼラ」を初めて知った。楽器らしいが、音色は雑音以外何ものでもない…と思った。まあ、わしの日常もパチンコ屋内で常時ブブゼラ(雑音)を聞かされているようなものだが。


そしてアジア勢に目を向けると、豪州とイランはグループリーグ突破が厳しそうな組に入ってしまった。韓国はロシア、ベルギーと同組だ。

この2国は2002年では日本と同組であった。皆さんの記憶にも残っているかもしれないが、日本はロシアに勝ち、ベルギーと引き分けた。ベルギー戦での鈴木選手の泥臭い執念のゴールは今でも忘れられない。あの試合は昼間に行なわれ、外に人がいなかった(みんな家でテレビ観戦していたのだ)異様な光景を思い出した。


その時の対戦国のイメージと専門家の戦力分析の比較を見てみても、アジア勢でグループリーグ突破の可能性が一番ありそうなのは韓国だと思われる(わしの勝手な予想)。しかしベルギーは黄金世代らしく、フィーゴがいた時のポルトガルのような存在という評も。韓国は是非、2位通過を目指してほしい。

どんな勝負においても相手に恵まれることは重要な要素だ。他のアジア勢との比較ではあるが、このメリットを活かし次回大会でのアジア枠を増やせるようがんばってほしい。


…とまぁ偉そうなことを知ったように書いてみたが、本戦の予想をしているだけでも楽しくなってしまう。これが「お祭り」たる所以なのだろう。

しかし開催前ですでにこの様な浮かれ気分なのだから、時差が12時間以上もあるブラジルW杯が開催されようものなら睡眠不足が最大の敵になるのは目に見えている。困ったものだ。お祭り騒ぎと日々の日常…どちらも大切なので、うまく折り合いを付けてW杯をテレビ観戦したい。


さて、2002年の日韓大会時の思い出話でもしてみたい。当時パチンコ業界では、大会開催中の警備等の警察への配慮から新台入替の自主規制が行われた。後年、洞爺湖サミットと横浜APEC開催時にも同様の処置が採られた。

当時はイベント全盛期で、本来なら新台入れ替えに充てる資金での出玉還元イベントが大流行し、DM等の煽りも激しかった。実際、本当にブン回りの甘い台がゴロゴロしていた記憶がある。換金率も安かったし、今の台に比べたら出玉スピードもチンタラしていたとは思うが、今より遥かに勝ちやすい時代だったよなぁ…(と心の底から思う)。


わしはこの当時、大一商会の「ピンクレディー」や「バトルヒーロー伝説」などがお気に入りで良く打っていた。ピンクの磁石役物はクセが強烈で(磁石の強弱の個体差)、バトルは直撃音(保留に当たりがある状態での追加ヘソ入賞時に鳴る)が好きだった。大一はあの頃の台の良さを継承した台を作ってほしい。

スペック的には、単発後に時短の付かない「ハーフスペック」、単発大当たり後でも時短の付く「フルスペック」などと呼ばれていた台の全盛時代で、代表機種は何と言っても新海物語シリーズだろう。

こんな古い話は、20代パチンカーは知らないのかもしれない。しかし当時は新海のみで営業していたホールもあったとか。今では考えられない単一的な機種構成でもお客さんが来てくれた時代。2006年の"みなし機"規制問題以前の時代だから、人気機種なら何年でも設置可能だったのだ。

嗚呼…。

これ以上書くと、現状への不満だらけになりそうだ。とにかくW杯開催中はドイツの応援と寝不足に気をつけたい。