総回転数の意味とは?
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先週のコラムはいかがだったでしょうか? 今後の参考に是非、忌憚なきコメントを戴きたいと思っている。

改めて言うまでもないことだが、わしのコラムが役に立ったなどという人はほとんどいないと思う。そのため、3月11日という極めて重要な日と公開が重なったのに、結果としてどうでも良い内容になってしまっても文句を言う読者さんはいないだろう。しかし、3.11というタイミング的にもパチンコ的にも毒にも薬にもならないような内容になってしまったのは失策だったと反省している。

だが先週分は、この連載を引き受けた際に真っ先に書こうと思った内容でもあり、実はじっくり温めておいた「渾身の力作」で、極めて個人的な意味ではメモリアルであったわけだが…。

本当は、ゆきりん、みぃちゃん、きたりえさんでコラムを各1本書ける程度の想いは充分にあった。しかし、その3連発をカマすと読者様はもちろんのこと、陽の目を見る前に担当からもダメ出しを喰らいそうな気がした。そこで思いの丈を1本に集約したのが先週分だったとご理解いただきたい。

以前、どの稿に対してかは不明だが、「何が言いたいのでしょう。まぁ読者の評価を全く意に介してないんだろうとは感じました」(原文ママ)という、なかなかに直球なコメントを頂戴した。この類の手厳しいコメントを二度ともらわないように、前回よりは役に立つと思われる話で今回は進めてみたい。


AKB48の優秀台は通常時の回転数が伸びやすいという特徴がある。これは確変や時短がなくRUSH突入率が50%しかないこと、他の確変機に比べRUSH中の次回大当たりが早く獲得できることの2点が挙げられる。それならば、その特徴を利用したら優秀台を見極めることができるのではないか!?

まず、台毎に設置してある「データランプ」を活用する。現行のデータランプは多機能で様々な情報を提供してくれる。ある台のスペックを知っていれば、その逆算から台のクオリティー分析がある程度可能で重宝している。詳細は後日に譲るとして、AKB48に関しては、初当たり回数、RUSHの突入回数、RUSH継続回数およびRUSH時の大当たり回数が把握できれば、相手を丸裸にしたと言っても過言ではない。

それはなぜか? それらのデータが揃っていればおおよその通常時の回転数が把握できる。これを稼働時間で割れば、1時間あたりどれくらい回転数を稼げてくるかが分かるというわけだ。


とはいってもそれらの情報だけではまだ不十分だ。役モノからの当たりがどれくらいかで使えるか否かが大きく変わってくる。しかしAKB48がフル稼働していた当時、わしはこの数値を知らなかった。打った台毎にバラつきが激しかったが、漠然と10分の1以内だろうと推測していたにすぎなかったため、これを活用するに至らなかったわけだ。

これが「使えるかも!?」と感じたのは、役物確率が約6分の1に設定されていることを知ってからである。しかしこれはあくまでわし情報であり、どれほど正確なものかは分からない。読者様におかれましては、議論を進めるための参考程度にとどめておいてもらえればと思います。


仮に開店から10時間経過した台の総回転数が2000回、初当たり8回でRUSH突入は4回、総当たり30回の台を例に予想分析してみる。この台はRUSH時に22回当たっているから、役物確率×22回で、おおよそ132回転がRUSH時に費やした回転数と仮定しよう。したがって、データランプから役物確率分を素直に引けば、総回転数2000-132で1868回転が通常回転数ということになる。10時間打って30回も当たりながら、1868回転も通常回転数が本当にあるとすれば、かなりの優秀台では!? と予想が立てられるわけだ。

とりあえず役物確率分を素直に引いてみたが、それで満足していてはパチプロなど務まらない。そこで打ち手のレベルや釘調整を加味して推測を深めていく。まず打ち手のレベルとは、技術的な部分に加えてトイレの回数などの稼働状況も含む。仮に食事休憩を1時間取っていたなら、通常回転数を回す時間が少ないのに、通常回転数が伸びている状態だから、優秀台の可能性がより高まるという塩梅だ。

一方Vハズシなどの技術介入を行なっている者が打っていた場合、AKB48のデータランプの表示はRUSH中に羽根が1開放すると回転数が1回転積み重なっていく。その結果、ヘソ入賞ではなく羽根開放の多さによって総回転数が伸びており、それを知らずにデータランプを一瞥すれば総回転数の伸びから優秀台だと誤認識する可能性があるから注意が必要だ。


余談ながら、ここでAKB48のVハズシについて少し触れておきたい。様々な人の意見を総括すると、"効果はあるにはあるが、それほど大きなものではない"という話が大勢だった。玉増え効果を期待するより、時間効率を考えて次の通常時の大当たりを狙った方が良いということだ。わしもそのように実戦している。

ただ、実は羽根開放100回でパンクする(RUSH終了)のだが、まだ実際にパンクした話を聞いたことがない。加えてキッチリ2発か3発かの止め打ちを実行すれば、羽根開放回数に応じた玉の増加が確実に見込めるらしいので、結局この線引きは実戦者次第といった話だろう。状況に応じて適切な判断を下したい。


次に釘調整である。役物確率通りなら羽根開放約6回に対して1回当たる計算で良い。しかし玉が羽根に拾いづらい調整ならば、羽根が玉を拾わない空振りやタイミングのズレでV逸した羽根開放によって無情にもこの総回転数のみ加算されていく。つまり、羽根開放に対してV確率の悪い台ほど総回転数が伸びてしまうのだ。

恥を晒せば、わしは何度もコレに騙され(自ら進んで)クズ台を掴み続けた。設置当初の台毎の把握ができていない時期、役モノ確率も不明な中、自分の釘を読む目とデータランプのデータの比較から、データランプを信じた結果がこのザマだ。

当たり前だが、回転率の悪い台は一般客でも敬遠する。そこでホールはギリギリまで回転率を高める一方、バランスを取るために出玉関係の釘を調整して割を調整してくる。だが、データランプは偽りなき過去の実績を表示しているとぬか喜びで小躍りし自らドツボに嵌まったわけだ。

要するに回転率はそこそこ、しかしVルートの誘導釘がグダグダで羽根開放に対してV確率が悪く総回転数が伸びているだけだという台を回転率の優秀台だと誤認識して手を出し続けたのだ。ただし、RUSH時間が長引くことによって玉が減るということもあり、こんな台が優秀台だとは考えにくいなぁと思ってはいたのだが…。しかし役モノでの平均大当たり確率が分からない状況では、こんなものかと思っていた。


しかしある時、仲間とAKB48談義に花を咲かせていると、わしの体感V確率が他者より大分悪いことが判明する。この問題は台の選び方を変えることで決着したが、わしの周りには同じ考えの人が多く、つまり空振りによる羽根開放の多さが総回転数の伸びに繋がっているのでは? ということだった。これはわしには盲点だった。

結局、打った台の誘導釘次第だったのだが、役物確率もこの時点では不明で3分の1から10分の1の幅で実戦者の印象論的な議論になり結論は出なかった。今回の件は回転率以外の視点という意味で大いに勉強になった。

といった感じで何気に失敗も多いのだが、勝つためにはちょっとしたヒントでも見逃さないように気を使っているという一面もあるわけですな。


今後は、打つ際に役に立つ話に重点を置きつつ、時には役に立たない話(笑える&考えさせられる話)も織り交ぜながら連載を重ねていきたいと考えている。結局、何を書いても役に立たないと思うけど、読者様の一時の息抜きになれば本望だ。まあ末永くよろしくお願いしますわ。


追記。
カド番大関として3月場所で奮闘中の稀勢の里。鶴竜の綱取りや新鋭の遠藤の方に話題が集中している分、気楽に本来の力を発揮し、案外こんな時こそ初優勝のチャンスかもしれないと思った。

しかし、遠藤戦では詰めの甘さから初銀星を献上する有り様だ。わしは毎度これを懸念している。相撲に勝って勝負に負ける…これが相撲の醍醐味の1つではあるが、普通の人の人生にも通じる悩ましい問題だ。