今年もよろしくお願いします
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遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

当初3ケ月の期間限定で連載を開始したこの"打チ人知ラズ。"だが、ありがたいことに連載の継続が決定した。裏事情は知る由もないが、わしにとって新年早々順調な滑り出しでとても喜んでいる。好事魔多しとならぬよう全身全霊(横綱/日馬富士のパクリ)頑張る所存なので、今後もよろしくお願いします。

しかし喜んでばかりもいられず、今後は編集部が定めた基準を下回れば容赦なく連載が打ち切られる旨も通告された。考えてみればパチプロという稼業も"明日が見えない"という意味では負けていない。実力次第の世界はやり甲斐があると言えるが、その一方には不安定な部分が必ずついて回る。わしの稼業は全部こんなもんなのだろう。


さて、わしは年が改まると気分が一新するという日本人特有のDNAを多分に持ち合わせている。そこで年頭所感。今年の目標を、パチンコ雑誌での連載を持つこと、とでもしておこう。裏目が携帯サイトの連載即打ち切りなのだから、目標はこれぐらい大きくてちょうどいいだろう。出世魚に例えると、現在モジャコのわしがブリへの飛躍の過程を…そんな生き様をお見せしたいと考えている。

わしのコラムタイトルは「打チ人知ラズ」、これは当初から気に入っていたのだが、キャラ設定に少々不満があった。なにせ、どこぞの名もなきパチプロが苦しい現状を吐露するというもの。しかもペンネームすらないときたものだ。確かにトッププロと崇められるほどの収支を叩きだしているわけではないが、これで喰っているのは間違いない。しかもそれなりに長い期間こうやって過ごしてきたわしには、それなりのプライドだってあるのだ。

しかし今となっては、担当編集が考案してくれた諸々の事柄が、枠に囚われない巧妙な設定だと感謝するようになった。加えて連載の継続が決定したからには、このタイトルと"わし"の存在を世間に知らしめてやろうとの野望にグラグラと燃えている。いくらペンネームがないからと言って、決してモジャコとは呼ばないでほしい。

では本業について。パチンコの目標は月収支マイナスなし、を掲げたい…のだが、これは稼働時間が一定ではないし、年間トータルがプラスだったら問題ないから他のものの方が適切だろう。そこで、「パチンコ収支からコツコツ資金を貯めて木造長屋暮らしからの脱却」を今年の宣誓としたい。とりあえずオートロックぐらいは備えた所に住んでみたいからだ。まあ不動産屋での契約時の職業欄の記入がやや気にはなるが、今やわしは立派なコラムニストだ。まったく問題視されないだろう。


ここまでがわしの2014年の意気込みだ。ここからは、新年一発目に相応しい"笑う門には福来たる"的なエピソードを紹介したい。

年末休暇が気になり始めた師走のある日、冬ソナfinalを打っていた時のことだ。この日選んだ台はマイホールにしては珍しく優秀で、1回交換ボーダーが見込めそうなもの。しかしいかんせん撤去を控えた台でもあり、さらに平日ということもあってシマは閑散としていた。

昼過ぎ、顔見知りながら口は利いたことのない老婆がわしの右隣に着席した。この老婆は、プッシュボタンが光れば何ひとつアツくなくても日頃のストレス発散とばかりに渾身のグー(握り拳)連打でボタンをひたすらバンバン叩き続けるという特徴があり、なかなかにエネルギッシュ。まぁ簡単に言えば、迷惑行為である。

この日の老婆はリーチが多かったようで、早速バンバンやって周囲の耳目の的になっていた。さすがにリーチが多いだけに当たりも早く、着席から数10分で見事に単発大当たりをゲットした。

余談ながら、この老婆は先日ガンダムで30連近くカマし、かなり羨ましかった。このバンバンが功を奏したと思われるが、老婆はわしの羨望の思いは知らない…。

時短中は液晶内のヨン様の動きに合わせ夢中でバンバンのやり放題。その勢いたるや凄まじく、ドル箱に玉を入れず下皿満タンに蓄えているから、バンバンの度に玉が下皿のガードを飛び越える始末。当然、上皿からも玉が飛び散り、わしの膝にまで飛んでくる有り様だ。


これに怒ったのが、裏側のシマで打っていた常連仲間で情報交換をする間柄のタケシ(仮名)だ。バンバンはシマ設備をかなり揺らしていたようだが、タケシはしばらく揺れを我慢していたそうだ。しかし、バンバンの揺れのタイミングとステージから落下した入賞直前の玉とのタイミングが不幸にも一致し、玉がヘソに蹴られたのをきっかけに苦情を言いに来た。

ただでさえ強面のタケシが苦情を言ったから、老婆もバンバンを止めておとなしく打っていた。これまでわしは、「この老婆は多分に養分なのだから思い通りに打たせて気分よく負けてほしい」と思っていた。だがヘソに蹴られスタート1回損したタケシのことを思うと、彼に同情する部分もあるのだ。


しばらくして老婆から2つ右隣、連チャンがコンスタントに来ていた台が空いた。すると老婆はすかさずその空き台をゲットするのだが、この日の老婆は勘が冴えていたようで、移動先でも早々に大当たりをゲットし誰にも文句を言われず普通に打っていた。

ここまでの状況を整理すると、わしと老婆の間に2つの空席を挟んでいるという位置関係。このまましばらく時が流れた。

わしはハマリ中でポケ~っと打っていた。すると突然、眺めていた液晶画面が吸い込まれるような感じで、わしの台が一瞬、前後に振れた。何事かと辺りを見回すと誰も違和感など感じた様子もなく普通に打っている。もちろん老婆も相変わらずだ。おかしい…ハマり過ぎでわしがおかしくなってしまったのか!?

ふと裏側の仮面ライダーV3のシマを覗いてみるとタケシがいた。タケシを見た瞬間、きっと潜伏確変確定の潜入モードをスルーしてブチ切れて暴れたのだろうと察しがついた。

すかさずタケシに「さっき、台おもいっきり引っ張ったろ?」と文句を言った。すると「自分が揺らされたらどんな気分になるか教えてやろうと思ってさぁ」とか言いやがる。だが、タケシの真裏にいたのはわしだったのだ。タケシの仕返しの対象の老婆は席を移動し事なきを得た。タケシの行為はわしだけにとんだトバッチリを喰らわせたのだった。

その旨を伝えると「いや~ワリィワリィ」でサラリと流されてしまった。唖然としているわしをよそに自分の打っている台の解説を始めるタケシの言葉などもう右から左だ。釈然としない中、ハマリを続けるために席に戻ると老婆はドル箱タワー建設中というのは何たる皮肉であろうか…。

こんなマイホールでの日常であるが、今年もボチボチがんばっていこうと改めて決意するのだった。




※編集部よりお知らせ
これまで火曜日12時更新としていましたが、今後は火曜日0時更新とさせていただきます。