わしの苦悩~その2~
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わしの苦悩~その2~
前回のコラムを書いてみて今更ながら自分自身を見つめ直す機会を得た。わしには何気ない日常のつもりでも他人様からしたら"アホ"としか思えない人生のような気がする。だが、わしにはもうこの道を行くしか選択肢がない。よって今回もそんなパチプロとしての苦悩話から始めたい。
古い友人や知人と再会の酒を酌み交わした時など、わしはすすんで仕事(収入源)の話をしようとは思わない。これは何気に痛いところである。となれば会話の流れは目に見えており、ありきたりの現状報告をして過去の思い出話に花を咲かせるというお決まりのパターンに落ち着いてしまう。
まぁそれでも聞き手であれば問題ないのだが、しゃべり手に回ると困りものだ。まさか場末のパチンコ屋で安い台を追い駆け廻しているパチプロ風情だなどということはおくびにも出せない。「今日は釘が開いてさぁ、期待値が2万円あったよ」とは口が裂けても言えない。わしも恥は知っているつもりだ。
わしの友人は大阪の人間が多いのでツッコミが手厳しい。東京の人間に多いような"見ざる聞かざる言わざる"という態度ではない。会話は関西弁で波長が合って良いのだが、若い時からの友人なので遠慮がないのが困る。わしが収入の話を逸らしたり話をうやむやにして流そうとツッコミを巧みにボケで受け流していると、その内に聞いてほしくない事だと相手も察してはくれるのだが。
そんな時は本職の話をするものの、あまりに内容の薄い話なので一言二言で終わってしまう。するとつい口が滑って余計なことを言ってしまう。パチンコの事を言おうものなら「パチンコぉお?!?」とツッコまれ、途端に窮地に陥る。顔面蒼白にして趣味の話とかなんだかんだ言って話を逸らすは骨折り損の草臥れ儲けだ。こんな状況に遭遇した時、最強にみっともなく憐れで情けない(しょうもない人間の)自分自身を呪いたくなる。
学生時代、はりはり鍋を囲み馬鹿話で大いに盛り上がった仲間であっても、10数年の月日が流れれば友人の幾人かは社会でそれなりの地位に立っているし、家庭も持っている。となれば、どうしても仕事や家庭の話がメインテーマになってしまう。そこには彼らなりの深い苦悩やジレンマみたいなものを感じ、誰しも順風満帆というわけにはいかないのだなぁなどと当たり前のことを思い知る。
そんな時、わしは不安定ながら良くも悪くもしがらみもなく自由に生きていることの有難さを感じなくもないのだが、わしには彼らがまっとうな社会人という事実が眩しく映ってしまうのだ。今の境遇を前向きに捉えて楽しむくらいに開き直れれば良いのだろうが…。
しかしわしの生活にも少なからず変化はあるし、このコラムもその一つだ。「地道な努力が評価され、わしもコラムニストに出世したのだ」と言っても嘘にはならないだろうが、行き着くところはパチプロであることの告白となってしまうため、この話題もお蔵入りだ。
それにコラムニストなどと気取ってはみても実態は悲惨なもの。とある職人兼パチプロを自称しているが、実情はさる業界の下働きで、言ってみれば単なるバイトだ。昔だったら下男といったところ。そういう認識であるゆえに、せっかくの再会であっても取り立てて話題に挙げる内容は何もなくなってしまう。要するに友人にすら話せる現状が何もないのだ。誰もが多少なりともそういった部分はあるだろうし、わしが気にし過ぎている部分もあるのだろうが…。
いずれにせよ、友人から呑みの誘いを受けても上記の理由により申し訳ないが申し出を断り続けた結果、友人をだいぶ減らしてしまった。これもパチプロを続けたデメリットであり、わしには因果応報と受け入れるしかない。この歳でパチプロ稼業というのは恥ずべき行為だと考えている。
さて、恥の上塗りで最近の稼働報告もしてみたい。11月は初頭に仮面ライダーV3が4日間ほど打てるレベルにあり挑戦してみたが、結局当たりがイマイチ付いて来ず無念の敗北。
まあそれはどうでもいいが、その後がいけない。ライダーが閉まった後に打てる台を見つけられずにいる。他の連中の立ち回りから推測してみても、どうやら店全体でシメるような調整期間っぽいのだ。経験上、こういった状況は年に二回くらいあり一ケ月間ほど続くのだが、どうも今がそんな感じなのだ。
まあ普段からパッとしない(それが甘釘調整なのだろう)が、ここのところは更に輪をかけてパッしない。いずれ釘を開ける時が来るのは分かっているライダー(それがいつなのかは知らないが…)がシメめられた状態で挑戦するのは無駄だろう。マイホールのライダーのデキ良し台はある程度絞り込めたし、釘が開いた時にまた挑戦すればいいと傍観を決め込んでいる。
こんな時の稼働は、持ち玉ならなんとか打てるような台を打つ羽目になる。クズ台を無制限には追えないから投資額にも当然上限ができる。例えば3円20回なら五千円、21回なら1万円などで、この範囲で持ち玉になれば続行、予算切れなら帰宅といった感じだ。
しかし所詮クズ台なので予算内で持ち玉になってもドボン(持ち玉壊滅)の連続でうまく持ち玉が繋がらず苦戦中だ。夕方からの再投資は躊躇われる状態が続き、とっとと家に帰って相撲観戦ばかりしている。
わしはこの程度のパチプロで、わしの範疇ではどうにかなっているのでそれでいい。チャンスが来た時に頑張ればそれでいいのだ。ダメな時は"果報は寝て待て"、これでいいじゃないか!!
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