最近を象徴するような1日
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※パチンコ必勝本CLIMAX2013年5月号に掲載されたものを加筆・修正しています


2月中旬某日(晴)
6時過ぎに起床。今朝も氷点下でかなり冷え込んでいるが、この時期の三陸沿岸特有の抜けるような青空で、風もなく非常に良い天気である。

今日も一応打つアテはあるが、実際行ってみないとわからないレベルの脆弱なもので、打てる台があっても期待値2万円前後がせいぜいだろう。

それを12時間以上も打たねばならないと考えただけで、根っからのパチンコ好きではない私にとってはテンションが上がらず苦痛である。それでもこの稼業を続ける以上は間違い探しのように、ショボくなってきたホールへ通い続けなくてはならない。

ただ幸いなことに、収支が好調だった時期と比べると遠方で打つことが滅多になくなったので、午前様に帰宅して朝6時に家を出るなどということもなくなり、だいたい朝7時前に起きて8時頃まで趣味の「虫」と至福の時間を過ごしている。

少しばかりの間ではあるが、収支が上がらず、外でお金を使えなくなった現在の私にとっては最高の楽しみである。


さて、今日もこのところ頻繁に顔を出している近場のC店からのスタートと決めているのだが、昨日耳よりの情報をゲット。ひょっとしたら良さ気な台があるかもと思い、いつもより虫の世話を30分ほど早めに切り上げ、7時45分に車で家を出た。

8時ちょっと前にC店へ到着。並んでいたのはパチスロ狙いと思しき3人だけである。もし今日が月に数回のメジャーな隠れイベントの日ならば、この時間であれば行列ができているはずだ(現在は警察の指導で全国的にイベントの公な告知は禁止されているが、私の地元においてはよく行っている店であればいつ頃が良さ気な日なのかは予想しやすい)。

しかし私が得た情報はシークレットだったので、いつもの平常営業通りで並びはほとんどなかった。そこで一旦車へ戻り、開店時間10分前に再び並ぶ。


入店は6番目だったが、問題は情報通り良さ気な台があるかどうかだ。私より前の人たちは全員パチスロのほうに行ってしまったので、パチンコのシマはじっくり見ることができる。

ただ、良さ気な台が少ない場合はうかうかしていられないので、予め決めていた優先順位で各シマを急いで見て回ることに。


まずは入って間もない北斗覇者をチェックしたが、前日同様で使えないと判断し移動。次に人気のAKBなど京楽の台を数機種見て回るも、いずれもイマイチである。これまでのところ特にそそられる台はなく、昨日得た情報はガセっぽい雰囲気になってきた。

しかしまだ設置台数が多い海系や他の機種を見ていないのでそちらへ移動。その結果、大海2とデラ海は全体的に良さ気に見えたが打つには微妙。他の羽根デジなどの海はもう一段階クオリティが下に見えたので使えないと判断した。

この分だと残りの機種もダメだろうと思いながらMAXタイプの某機種のシマへ行くと、ここがよもやの全台良さ気な調整だったのだ。そしてこの時点ではこの機種だけが唯一のサービスコーナーかと思ったが、なんとその両隣のミドルスペックの機種も同じような感じであった。

実際に打っていないのでクオリティはまだわからないが、昨日の情報は正しかったわけで、発信元に感謝した。ただ、惜しむなら3機種ともゲージが良いとはいえず、今まで新台導入時など何回か良さ気な状態で打ったが、いずれも見た目ほど回らず、終日打ち切ったのはたった一度きりである。

でも今日は3機種とも、この店でデビューしたときより良さ気に見えたので、とりあえずそのなかでもスペック的に優位な牙王の1台を選んだ。


実はこの台、新台で入った初日に打っている台で、そのときは途中から回転率が失速し、結局トータルで1000円あたり19回転を切ってしまったため、ドロップアウトしている。

なお、この店は等価であり、今日はマイナスポイントを差し引いても、そのときより光っている部分があったのでトライする価値があると判断。


8時半に打ち出し開始。最初の1000円で26回転。これは明らかに回転ムラなのだろうが、前回同様ゲージが良くないと認識しているこの機種において、デキは良いほうだと思えた。その後やはり回転数は落ちてきたが、5000円で117回転、1万円で225回転となかなか良い調子だ。

今日のデッドラインは確変・時短中に玉が減らなければ1000円あたり20回転と決めているので、回転率は余裕でクリアしている。しかしその後、2万5000円を打ち切ったところで521回転と失速し、1000円あたり21回転を切ってしまった。

まあこれでもデッドラインはクリアしているが美味しいとまではいえない。もしこれ以上失速すると、例によってストレスが溜まるギリギリの勝負になり(以前に比べるとこのパターンが明らかに多くなってきた)、いい加減に金を使わされてからドロップアウトという最悪のパターンで終わるかもしれないのだ。


そう思っていた10時28分、投資2万6000円の531回転目で本日2回目のオープニング予告が発生。背景は赤ではなかったが、高信頼度の哭龍VSキバ&ヤイバのオープニングバトルが始まった。

おそらく海の魚群以上の強演出には違いないと思いながら、最後に白く光ったボタンを押すと「ブルブルッ」と振動し、直後に役モノが完成してやっと大当たりをゲット。そして運よく魔開チャンスへ突入し、これがなんと21連チャンもしてくれたのだ。

しかしちょっと違和感が…。冷静に考えるとこれだけ連チャンしたのに出玉が2万発に届いていないのだ。もしこれが牙狼3なら4万発、大海2でも3万発は出ているはずである。なるほど、だから初当たり確率の分母が240と甘いのかと納得。

ただ、潜伏や突確がなく大当たりの消化も早いので、これには好感が持てた。また演出も多彩でよくできていると思うのだが、その割に客付きがイマイチなのはやっぱり牙狼3などに比べて圧倒的に出玉が劣るからなのだろう。


話を戻そう。出玉に少し不満はあったものの一撃逆転で気分は良かった。あとはせめてこれまでの回転率が落ちないことを願って時間まで打ち続けるのみである。

その後147回転単発、250回転2連、331回転7連という展開で2000発ほど持ち玉が増えたが、相変わらず1000円あたり21回転前後をキープしていたので安心して打ち続けていた。


ところが最後の当たり以降、急に失速して2時間くらいの間、533回転まわして1000円あたり18回転くらいしかない。それでもトータルでの回転率は平均すればまだ20回転を切ってはいないし、これが下ムラならまだ上がる可能性があるので、もう少し我慢して様子を見ることにした。

ここでトイレ休憩のついでに店内を観察していたら、もうひとつのサービスコーナーである大工の源さんのシマで空台になりそうな台を発見。大連チャンしたお客さんが時短終了後に呼び出しランプで店員を呼んでいる。

この台、スペックがカラくゲージも厳しいと認識していたのでほとんど手を出したことはなかったが、今日の源さんはこの店においてこれまでで一番良さ気に見えたので、すかさずゲット。

ひょっとしたら今後、牙王の回転率が上がるのかもしれないが、そうなったとしてもたいした台ではないので、迷わず牙王の玉を流して源さんへ移動。ところがこの源さん、まったくの見掛け倒しで、我慢して7000円打ち込むも129回転しか回らず、18時18分、今週3度目となるタ方のリタイアとなった。


それにしても最近このようなパターンが多い。とにかく今月に入ってからは空振りが多く、フル稼働できた日がまだ6日しかないのだ。しかもツキにも見放され、打ち切れた日の成績も2勝4敗で未だにマイナス収支である。これまでもこのようなピンチは何度もあったが、その都度なんとかはね退けてきた。

しかし、今後はパチプロにとってますます状況の悪化に拍車がかかるのは間違いないため、ジリ貧になるまでとことんやりまくるか、それとも余力を残して撤退するか正直迷っている。ただ、いずれにせよ悔いが残らないよう、Xデーがくるまでは一生懸命初心にかえってとことん頑張るつもりである。



投資…26000円
回収…14036個
大当たり…31回



老兵は死なず ただ消え行くのみ

今回をもって私のコラムを終了させていただきます。自分では長過ぎたと思っていますが、光陰矢の如し。振り返ればあっという間の14年間でした。

その間に支えてくださった6人の担当の方々と読者の方には大変感謝しています。最近はパチンコの嫌なところを多く書いてしまいましたが、本来パチンコは楽しむためのものなので、読者のパチンコファンの方々は今後も楽しくパチンコと接していただければ幸いです。長い間、本当にありがとうございました。


【編集部よりお知らせ】
パチンコ必勝本CLIMAXの再録は今回で終了となりますが、本コラムの最終回は次回12月26日となる予定です。