もしかしてワースト記録の更新か
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※パチンコ必勝本CLIMAX2013年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています


1月下旬某日(晴)
7時前、今日は目覚まし時計が鳴る前に目が覚めた。最近は近場をメインに打っており、この時間に起きても余裕で間に合う。

最近は週の半分以上は8時過ぎまで虫の世話をしてゆっくりしているが、今日は月に数回しかないP店の隠れイベントの日であり、打ちたい台を確保するには最低でも開店30分前には並ばないといけない。よって今朝は虫部屋の温度をチェックしただけで他には何もせず、いつもより早く7時半に家を出た。


7時50分にP店到着。最近この店の信頼度が比較的高いせいか、今日は割と早めに着いたにも関わらず、すでに30人近い人たちが並んでいる。しかも半分以上が優秀な同業たちであり、打てる台数が少ないと撤退の可能性が大きい。

8時20分に入場。一応狙いの機種の優先順位は決めているが、私の前に入った人たちも同じ機種に狙いを定めていると予測し、予定を変更。あえて比較的人気のないと思える取りやすい機種から回ってみることに。

案の定、前に入った人たちの多くは次々と人気機種のシマへ行ったので、私の判断は正しいと思えた。ところが次の瞬間、予期せぬ光景が目に入る。それは目的の機種まで行く途中、これまで滅多に打つことができないマイナー機種が、シマ全体でかなり良さ気に見えたのだ。

これを見てひょっとしたら他のシマも期待できるのではと感じた。そして予感通り目的の機種も、数台ではあるが良さ気な感じが見てとれる。ということはまさか? と思い、当初1番狙いだった機種へ急いで行ってみたが、予想していたピンポイントではなく、まさかの全台良さ気な感じになっていた。


しかしこの時点でもう空き台はなく、結果論ではあるが、最初からこのシマへ来るのが正解だった。残念ではあるが、すぐに気持ちを切り替えて店全体を見て回るも、結局先ほど取り損なった機種を凌駕するような台は見当たらない。

それでも微妙な台はいくつかあったが、どれもどんぐりの背比べのような感じで特にそそられる台はない。そこでこの際どうせならと思い、候補のなかでは一番波が荒い花の慶次漢を打つことにした。

理由は元旦から頑張ったおかげで昨日で仕事量のノルマを達成し、収支もあと5万円で目標金額に手が届くところまで来ていたからだ。今日はあわよくば収支達成を目論んで博打台を選んだ次第である。そしてもし結果が吉なら、明日から2泊3日で蔵王温泉へのスキー旅行でリフレッシュしようと思っていた。


ところでP店の漢はこれまで何回か打っているが、終日打ち切ったのは2回あり、一番良かったときで1000円あたり約22.5回転。だが等価交換のせいなのか、スルーの抜けが悪く出玉がイマイチであまり良い台とはいえなかった。今日はそのときとは違う台だが、見た目では少し劣るものの、スルーがさほど悪く見えなかったので試す価値はある。

8時半に打ち出し開始。最初の1000円で27回転だったが、これは上ムラだろう。しかし台のデキは良い感触だ。しかし次の1000円は予想通り落ちて19回転しか回らなかった。

それでもまだ1000円23回転あるので、早く正確なクオリティを知りたいものである。そう思いながら次の500円分の玉を上皿に流した直後、画面を見ると琉球モードに突入していた。

と、次の瞬間、右打ちという文字と矢印が…。なんと4Rではあるが、たった46回転で当たったのだ。突然の出来事にランプの確認を怠ってしまったが、いずれにせよ当たりは早いほうがいい。

この出玉は47回転でなくなってしまったが、昨年末ここで終日漢を打って9万円の大敗を喫したときとは明らかに展開が違う。そのときは初回からいきなり1600回転の大ハマリ…。ひょっとして今日、漢で初のホームランが出るかも…などという考えが脳裏をよぎったが、この時点ではまさかの結末になろうとは知る由もなかった。


それから3時間以上経った12時13分、データ表示器は4桁を表示している。1000回転オーバーはこの手の機種ではよくあることであり、等価のこの店においては換金ギャップがないので、最後に帳尻が合えば途中いくらハマろうが気にすることはない。とはいってもやはりパチンコは当たらなければ楽しくないし退屈だ。

以前であればここで瞑想モードへ突入するべく努力をするのだが、最近は携帯で自分の好きな分野のクイズに挑戦している。これの良いところは、正解すればポイントが貯まって景品がもらえるし、誤答でも勉強になるので、月々数百円の会費がかかるが一挙両得なのだ。

真面目に打っているライターさんなどからはひんしゅくを買いそうだが、月200時間以上打つとなると、こんな楽しみでもないとやってられない(笑)。


話を戻そう。ここまでの再投資額は4万5000円で989回転回せたので、出玉がまともなら優秀台のレベルであり、終日打てる台だと確信した。

そしてそれから数分後の1060回転目、再投資4万6500円で本日初めての待望のキセル演出が出現。その後かかった真田リーチを固睡を飲んで見守ったが、無情にもハズれてしまい、かなり落ち込んだ。

だが予想外のことがすぐに起きるのもパチンコ。その2回転後、伊達リーチから琉球モード移行と思いきや、これが初回初当たりと同様、4R通常の大当たりだったのだ。それにしても1000回転以上ハマった挙句、また20%の通常を引いてしまうとはツイてない。


その後、今度こそは早い初当たりで確変を…と願いながら打ち続けると、16時36分、データ表示器が本日2回目の1000という数字を表示している。ここまで再々投資額は4万3500円、総投資額は9万2500円でもう少しで10万円の大台に乗ってしまう。

漢なら2~3時間でこのくらいの負けを取り返せる可能性を秘めてはいるが、確率的には相当厳しい。ただここまでくると金銭感覚は麻痺しているので、傍で思っているほどの苦痛は感じていない。しかし今日のハマリはかなりの重症だ。おそらく今年のベスト5には入ってくるだろう。


17時過ぎ、ここで昼過ぎからハマり続けている間中、ずっとやっていたクイズにも飽きてきたので、今度は携帯の画面を麻雀ゲームのほうへ切り替えた。そのとき、何気なく画面を見ると、琉球図柄からなんと今日3回目の右打ちの表示が出ている。

再々投資5万1500円、本日3回目の初当たりがまたもや4Rだった。本来ならランプを確認せねばならないが、どうせまた通常だと思ってパスし、そのまま打ち続けた。


ところが8回転目でまたしても4R当たりをゲット(これはランプを確認したが通常だった)。たぶん先ほどの当たりは確変だったのだろう。ひょっとしてこの機種において4回連続での4Rは確率的にホームランより難しいのではなかろうか。

これは今年のワースト記録に残る可能性が極めて高そうだ。このときはさすがに画面に正拳突きを喰らわせたい気持ちになった(笑)。


18時前、この出玉も83回転でなくなり、本日3回目の再投資へ。この時点での総投資は10万500円。今後回転数が落ちない限り少なくとも21時30分まではヤメないつもりなので、もしそれまでに当たらないと、滅多にない15万円コースの大敗を喫することになる。

そして19時10分過ぎ、3回目の再投資2万4500円、600回転目、ノーマルリーチを何気なく見ていたら、これがいきなり7が3つ揃って大当たり。朝から打ち始めて実に10時間30分、やっと待望の16R確変を引いたのだ。

するとこれが12連チャンで14000発ほど獲得できたので、負債はマイナス7万円くらいまで盛り返した。その後も予定通り閉店1時間半前まで頑張ったが、結局また分母数以上にハマり、22時ちょうど、588回転で切り上げた。


それにしても今日はよくハマったものだ。ワースト記録の更新こそ免れたが、収支は今年初の逆ホームラン(ホームランの逆で10万円以上の負けの意味)。長い間打っているとこんなこともある。

これで明日からのスキー旅行は中止にしたが、仕事量的には満足だ。今年はまだ始まったばかり。これくらいでめげるわけにはいかない。また明日も違う店へ行かねばならないが、とにかく今年はこの稼業に悔いが残らないよう頑張るのみである。



投資…125000円
回収…3763個
大当たり…16回



パチプロに冬の時代が到来している

10年以上前、S君という若い優秀な同業がいた。彼は数字に強く、よく微妙な台の期待値を計算してもらっていた。そのS君がある日、日当2万5000円くらいの台を放棄したことがあり、理由を聞くと「12時間で3万円未満の台は持ち玉でも打たないと決めてますから(当時の換金率は一律2.38円)」という答えが返ってきた。

ところでこの必勝本に「ガッツリ稼ぎたい人のための時給1500円ライン」という表が載っているが、これを初めて見たとき、いよいよパチプロも終焉が近いなと思った。少なくとも昔のガッツリだったら倍はあったはずだ。ちなみにS君はその後転職している。