今年度の目標は「初心にかえる」
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※パチンコ必勝本CLIMAX2013年3月号に掲載されたものを加筆・修正しています


今年は元旦からの出勤となったが、理由は近年半ば惰性的に職業パチンコ打ちに甘んじている自分に「喝」を入れるためである。前コラムでも触れたが、この稼業を始めるにあたり、10年という期限付きで目一杯頑張って金を貯め、心置きなくヤメようと決めていた。

ところが仕事に慣れてきた最中、連れ合いが健康を損ねたのがきっかけで軌道が狂いだし、その後自暴自棄になったりして、当初の「10年で卒業」という予定が大幅に狂い、現在に至っているのだ。

それでも今の仕事に将来性があり、収支も上がっているのなら続ける価値はあるのだが、状況は年を経るごとに厳しくなり、収支は2003年をピークに年々下降している。

おかげで起業のための貯金どころか、日々の生活費に圧迫されるような感じになってきた。それだったら普通にまともな仕事をしているほうが絶対いい。

とにかくこの稼業、金を残せなかったら何の意味もないのだ。私も人生の半ばを過ぎ、ここにきてますます社会から認められる職業に戻りたいという欲求が強くなってきている。


ちなみに私の前職はサービス業であり、一生懸命お客さんのために仕事を頑張っていた。その結果、お客さんから心底感謝され、何度か涙を流して喜んでもらえたこともあったのだ。

反対にパチンコにおいては、残念ながら勝てば勝つほど他人から疎まれるため、これがモチベーションを下げる大きな要因となっている。

一昨年の大震災以降、未だに日々の収支に汲々としているが、今後も当面はこの稼業を続けるつもりなので、そう決めた以上やるからには結果を出すべく頑張らねばと思っている次第だ。


1月8日(晴)
冒頭で述べたように今年は元旦からホールへ出向いたのだが、どこもかしこも明らかなお正月仕様で、実際に初めて打てたのは1月3日。しかし打ち切れる台は見つけられず、都合5500円使って退散。まあここまでは仕方ないとしても、その後がいけなかった。

その夜、気分転換を兼ねて久し振りに友人と夜の街で飲み歩き、上機嫌で帰宅したまではよかったが、風呂上がりにうっかり暖房を切った居間で寝てしまったのだ。それが原因で39度の高熱を出して3日間ずっと布団の中で寝て過ごすという、散々な正月だったのである。

それでも週明けの新台入替ラッシュの昨日は無理を押して出勤。頑張って並んでなんとか新台のタイガーマスク2をゲットできたものの、回りが足らずドロップアウト。旧台や他の店も使えず、またしても仕事にならなかった。

このときはさすがに気が滅入ってしまったが、冷静に考えればまだ今年は始まったばかりだし、今1番大事なのは一刻も早く体調を万全にすることだ。何をやるにしてもまずは健康な体であることが大前提だろう。


7時半過ぎ、夢の途中で目を覚ましたら汗をびっしょりかいていた。しかし昨日よりも明らかに体は楽だったので、もしやと思い体温を計ってみると、36.7度と平熱近くまで下がっている。

昨日に引き続き今日も37度台の熱があるようなら風邪をこじらせないよう、大事をとって休もうと決めていたのだが、杞憂となった。ということで、とりあえず出勤することに決定。


この日も前日ほどではないが12時開店が何軒かあるので、そのうちの1軒、B店へ行くことに。今年は気合を入れてパチプロ生活二度目となる元旦からの始動だというのに、結果が出ないどころか終日打ち切った日はまだ一度もない。

ちなみに新米パチプロだった15年前、元旦から始動したときは、1日から7日まで連続で終日打って、仕事量、収支ともに余裕で20万円以上あったのだ。状況が恵まれていた昔と比べても仕方ないが、とりあえず今日こそは打ち切れる台がありますように…と願いながら8時過ぎに家を出た。

もちろん12時開店のB店へはまだ時間が早いので、それまでに何軒かテリトリー内の店をチェック。それでもし良い台があればそこで打ってしまうつもりだったのだが、案の定良さ気な台はなく、当初の予定通り12時開店のB店へ向かった。


今日この店に入るのはタイガーマスク2とその他数機種だが、テリトリー内の他の多くの店と同様、新台が使える頻度は半分にも満たないので、どちらかというと旧台のグレードアップ狙いだ。

私が入場したのは30番目くらい。まずはすぐ満席になるであろう新台コーナーから見て回ると、まだタイガーマスク2は数台空きがあった。とりあえず台取り券を置いてキープし、細部をチェックする。

しかし昨日の12時開店のA店の同機種と同じような感じに見受けられたので、パス(昨日は1000円で17~18回転くらいだった)。他のシマへ移動した。


この店は今年初めての新台入替であり、今日は全体的に良さ気に見えたが、それでも一番良い状態をA+とするならば、B+というところか。おそらくデキの良い台でも勝負ラインギリギリのシビアな状況に思えた。

まあ最近はこんな様相が恒常的なので慣れっこではあるが、願わくば今日こそ打ち切れる台をゲットしたいものである。そう考えながら選んだのは牙狼3だった。

この台、以前B店がお祭り状態の際に打ったときは1000円約22回転の優秀台だったのだが、今日はそのときより間違いなく回転率は下がるだろう。しかし他にこれといった台もなかったので打ってみることに。


12時、良くても日当3万円などあるわけないと思いながらも打ち出し開始。とにかく今私が一番望んでいるのは、収支よりも終日打ち切ることである。そのため今日はデッドラインを1000円19回転まで落として妥協することにした。

最初の1000円で21回転。この店は等価なので終日この回転率ならしめたものだが、まだ喜ぶのは早い。冷静に考えると、この台の回転率は1000円19~20回転が妥当なところではないかと思う。

しかし次の1000円で22回転と落ちるどころかまた1回転アップした。まあ回らないよりは嬉しいが、どうせならあまり気を持たせずに早く馬脚を現してほしいものである。


次の500円分の玉を上皿に流すと、保留玉がフル点灯したので打ち出しをストップして見守っていたのだが…次の瞬間仰天した。よく見ると左端の保留玉のエンブレムが逆三角形になっていたのだ。

これまで牙狼シリーズで見てきた逆三角形はもっと大きいものばかりだったが、初めて見るパターンだったので注目していたら、手紙予告から激アツ、FACE OF 牙狼、牙狼群、赤稲妻と王道といえる演出のオンパレードで、なんなく大当たりをゲットし、STにも突入した。

しかしST140回転を過ぎても次の大当たりは来ず、連チャンはないものと諦めたが、143回転目に☆×1の鉄板リーチがかかって大当たり。そしてここから8連チャンまで伸びる。まだ回転率が掴めていないので手放しでは喜べないが、今年初めての当たりが一撃15000発オーバーだったのは嬉しかった。


その後、次の初当たり(単発)まで685回転を要したが、問題の回転率は1000円19.3回転。なんとかデッドラインは切ってないので続行せざるをえないのだが、時間はまだ16時40分。たいした台ではないので、あと5時間も打ち込まなければならないと思うとちょっと憂鬱である。

と、ここで何気なく画面を見ると、132回転目でVFX予告が発生。金枠に変化し三千体撃破リーチに発展。あとは稲妻だが…と色に注目していると、予期せぬものが目に入った。なんと稲妻の色がレインボーだったのだ。

結局これが10連チャンし、持ち玉があっという間に3万発近くまで増え、勝利が確定して楽な展開になった。あとは回りが落ちない限り時間まで打てばいいのだ。

しかしなかなか思い通りにいかないのがパチンコ。この後、回転率が失速し、都合9000発ほど打ち込むも、わずかながらデッドラインに達せず、予定より1時間以上早い20時40分、最後の当たりから812回転で店じまいした。


今年8日目にして初めての勝利だったが、依然として満足な仕事量を確保できてはいない。今年はまだ始まったばかりだが、この調子だと昨年以上の茨の道になるだろう。だが今年もこの稼業を続けると決めた以上、結果はどうであれ、悔いが残らないよう頑張るのみである。



投資…2500円
回収…18350個
大当たり…19回



パチプロの特権も希薄になってきた

パチプロは社会から認知されていない稼業で(余談だがクレジットカードを作る際、職業欄に「パチプロ」と書いたら絶対に審査は通らない)、唯一の利点は誰にも束縛されない自由なことである。この「自由」の大きな魅力があるからこそ私もこの世界に飛び込み、その恩恵に浴して、会社員時代には絶対不可能だった1週間以上の連休を何回も取ってきた。

ところが近年は周知の通り収支が下降線を辿る一方なので、今後はこれまでのような恩恵を享受することは難しくなるだろう。ちなみに今年の長期休暇は1週間以内の1回だけに我慢して、本業を頑張ろうと思っている。