沖縄行きの前は沖海だった
  1. TOP
  2. 沖縄行きの前は沖海だった


※パチンコ必勝本CLIMAX2012年9月号に掲載されたものを加筆・修正しています


6月29日(金曜・晴時々曇)
たびたびこのコラムに書いてきたが、明後日からいよいよ沖縄へ出発する。よってこの日は今月最後の稼働日となり、この先半月ほどパチンコを離れることになる(沖縄にもパチンコ店はあるが、今回は時間がもったいないので打たないことに決めている)。

だから今日はぜひとも勝って終わりたいところだ。しかしなかなか思い通りにならないのがパチンコ。とにかく勝ち負けよりも、まずは打てる台があるかどうかが問題である。

あいにく今週は月曜から新装開店ラッシュで、初日や2日目は運良く一発目の店で打てる台をゲットできたが、さすがに昨日は月末が近いせいもあってか、どの店も釘が渋く、10軒以上回って打ち切れる台を見つけられずにリタイアした。

当然今日は昨日以上に厳しいと思われるが、明日以降ずっと打てなくなることを考えると家でじっとしているわけにはいかない。

そこで、7時半過ぎ、仙台市北部方面へと車を走らせた。といっても特に強力なアテがあるわけではなく、昨日他の地域がダメだったから仕方なく足を向けた次第である。


8時過ぎにA店到着。この店は当地域においては1番の大型店であり、ハード面、サービス面において県内では全国に誇れる優良店だと思っている。打てる台があるなら、毎日でも通いたいくらい居心地が良い店なのだ。

ちなみに5年くらい前までは状況が良かったので頻繁に通っていたが、ここ数年はときどき試し打ちするものの、打ち切れる台に当たったことはなく、今年も未だにここでの終日勝負はできていない。

それにしても全盛期に比べるとずいぶんと車が少なくなっている。ざっと見たところ30台くらいか。以前イベントがあった頃は、甘釘のサービス台を狙って7時半前には100台以上の車が停まっていたものだが、今は取り立ててアテがない平日の朝に来るような人は少ないようだ。


8時15分過ぎに36番目の台取り券をもらって入場。広い店内は人が少ないので台は選び放題だが、予想通り平常営業の一律調整のため、そそられるような台はない。いつものように何台か打ってみても中途半端に終わるパターンに思えたので、店を移動することにした。

その後、周辺の店を回ったが、いずれもA店と似たり寄ったりで10時になってしまった。この調子だと1発も弾かず終わってしまうかもしれないが、撤退するにはまだ早い。

本当はさっさと切り上げて旅支度でもしたかったが、明日からしばらく打てなくなるので、他の地区へ移動して間違い探しのような店回りを続けることにした。


そして8軒目、私の好きなD店へ辿り着く。実はこの店、肝心の打つほうに関しては最初のA店とさほど変わらないが、私にとってはパチンコを抜きにしても来る価値がある大切な店である(趣味の「虫」に関係がある)。

この店は今週月曜に新台入替があり、その翌日に店を覗いてみたがすでに打てる状況ではなかった。そのため、おそらく今日も使えないだろうとは思っていたのだが、意外な光景が目に入る。

それは3日前に見たときに閉まっていた海系の釘が開いていたのだ。まあそれでも良くて日当2万円ちょいくらいの大したものではなく思えたが、この先他店へ行ったとしても、これ以上の良い状況に遭遇するのは難しいと思えたので、とりあえず打ってみることに。


ところでこの店の海は数機種で100台以上ある。台ごとのメリハリもあまりない調整なので、大量の台が空いている場合はかえって選ぶのを迷ってしまう。平日ということもあって新台以外は未だにガラガラ状態だ。

このような場合、慣れない店ならタバコの煙が比較的来ない風上のカド台あたりを適当に選んで座るのだが、D店の海はたびたび打っているので、以前打ってデキが良かった台の中から沖海2の1台を選んで座った。

といっても他の台と見た目は変わらず、等価のこの店においては玉増えも期待できないから、出玉は間違っても1500発を超えることはないだろう。ギリギリの勝負になるのは目に見えている。


10時20分に打ち出し開始。最初の1000円で23回転。ずっとこの回転率をキープできたら御の字だが、実際はもう少し落ちるかもしれない。せめてあと1回転下がったところでこらえてほしいのだが…。

ところが2000円、3000円と打ち込んでも回転率は下がるどころか上昇し、4000円を打ち込んだところで102回転までいった。今日のヘソ幅を見る限りこれは上ムラなのだろうが、この反動でどこまで下がるかが問題だ。

そう思いながら次の玉を上皿に流した直後の103回転目で、何気なしに見ていたサメとエビのダブルノーマルリーチで、サメが真ん中にピタッと止まって当たっていた。

まったくパチンコは不思議だ。当たれ当たれと念ずるとことごとくハズれるのに、意識していないときに限って突然大当たりが訪れる。単発ではあったが、とりあえずハマるよりはよかったので、ちよっとだけ嬉しかった。


ところがこの後、懸念していた回転率が失速し、時短終了後105回転で持ち玉を切らす。実際は4500円目の玉をほとんど使っていないので、1回分の出玉で100回転も回っていないことになるのだ。

予想通りここで帳尻が合ってしまったが、また回転率が上昇すると信じ再投資を続けることに。その後なんとか回りは復活し、1000円あたり約22回転まで上昇した。しかし今度は当たりが来ない。


12時20分過ぎ、相変わらず当たらず、少し眠気も襲ってきたので、616回転、再投資1万8500円目の玉を上皿に流したところで、この店の楽しみの1つでもある美味しい食事を摂ろうと思った。

最後の保留玉でマリンちゃんリーチがかかっていたが、休憩札をもらおうと呼び出しランプを押そうとすると、その瞬間「それーっ」というマリンちゃんの声が画面から聞こえてきた。

まったく大当たりの女神は気まぐれである。この当たりはなんとかワンセットで2回分の出玉が取れたが、まだ回転率に不安があったので、持ち玉を打ち込み終えるまで食事はおあずけにした。もちろんそれまでに当たれば休憩をとるつもりだったが…。


それから約1時間20分後の14時前、446回転で持ち玉はまたもや壊滅。予想通りギリギリの台ではあったが、勝負続行を決める。そして食事休憩後、再々投資6500円、574回転目で本日初のハイビスカスフラッシュが発生し、これが5連チャンしてくれた。

これで今度こそは安泰かと思われたが、何が起こるか読みにくいのがパチンコ。18時39分、5回分の出玉も696回転でなくなってしまった。

時給2000円にも満たない大した台ではないので、この先続行するのはかなり苦痛だ。しかし自分の決めごとを守るならデッドラインを切らない限りヤメてはいけない。

とにかく明日からは当分打てないので、22時までは腰を据えて打つ覚悟を決めた。自分ではデジタルを回す以外に術はないが、等価ゆえまだ残り時間で逆転の可能性は大いにあり、最終的に当たり回数の帳尻が合えばいいのだ。

この後の展開は神のみぞ知ることであり、当たれ当たれと念ずるとストレスが溜まるだけなので、いつも通り瞑想モードに突入して打ち続ける。


そして19時17分、パチンコとはまったく関係ないことを考えていた3回目の再投資9000円目、998回転目で魚群が左から右に泳ぐのを見て眠気が吹っ飛んだ。

展開からいって当然1000回転は超えるものと思っていたので嬉しいサプライズ。これは6連チャン(2R確変含む)し、とりあえず5万円以上の大負けは回避できた。


その後、439回転と分母数を超えて単発が当たったが、次の当たりは243回転で、時短中2回の引き戻しを含めて16連チャンもしてくれ、22時47分、時短終了後に即ヤメ。

ギリギリの台でタ方を過ぎるまで現金投資が続いて大敗を覚悟したが、終わってみれば期待値2日分以上のプラスとなった。

これから長い休みに入り、復帰後の苦労が目に見えているが、もうそんなことはどうでもいい。店を出る頃には、気持ちはすっかり39年振りの沖縄へ飛んでいた。



投資…38500円
回収…22136個
大当たり…29回



思い立ったが吉日なのだ

状況が厳しくなり、同業たちはますます懐具合が堅くなってきた。3年前「蒼穹のファフナー」でひと月400万円稼いだ凄腕の友人T君でさえ「勝ったからって恐ろしくてお金は使えませんよ」と言っている。それで私も彼を見習って少しは倹約家になってきた。

しかし最近、同年代の親戚や知人が相次いで病で入院したり他界してしまった。なので元気なうちに、やりたい事があるなら少し無理してでも積極的にトライすべきだと考え方を変えた。

その矢先に沖縄行きを決めたのだが、とにかく「思い立ったが吉日」なのだ(笑)。今後もこのスタイルを通すとなれば危うい場面にも多々遭遇するだろうが、やらずに後悔するよりは良いと思っている。