鬼門の海は克服できなかったが…
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鬼門の海は克服できなかったが…
※パチンコ必勝本CLIMAX2012年8月号に掲載されたものを加筆・修正しています
5月中旬某日(晴)
先日久し振りで仙台へ戻り、この日は実に17日振りの稼働となった(このコラムで何度も書いていた沖縄に行っていた…のではなく、所用で関西へ出かけていた)。妙に新鮮な気分である。
普段は「打つ台はあるのだろうか?」と少しネガティブな気持ちでホールへ向かうことが多いが、この日は15年以上も前の会社員時代の休日にワクワクしながら打ちに行った心境に近いものを感じた。
当初は朝イチから県北方面へ行くつもりだったが、長期間たまっていた趣味の虫の世話が残っていたこともあり、近場で打つことに。12時開店の店がいくつかあったが、その中から最終的に等価交換のD店を選んだ。
ところでこのD店、先月号でも書いた美しい桜が見られる店なのだが、当然の如く今はもう青々とした葉しか残っていない。しかしこの店、私にとってはパチンコ以外にも訪れる楽しみが2つもある(1つは近くに食事の美味しい店があるということ。もう1つは秘密)。
パチンコのクオリティについては特別高いわけではないものの、そういった理由から定期訪問リストから外せない店となっているのだ。
11時半過ぎに店の駐車場へ着き、すでに再整列も終わろうとしている列の最後尾へ並んだ。それにしても今日は新台入替の割には人が少ない。この辺では人気店の1つなのだが、まだ100人も並んでいなかった。
前回来た時は倍以上並んでいたが、その後の状況が良くなかったのではなかろうか? あるいは近くの数店舗でも12時開店があるため、そのせいで人が少ないのかもしれない。
12時ちょっと前に70番くらいで入場。新台は今日は2機種だけなので、この番号では確保は難しいだろう。そう思いつつもダメ元で見に行ってみると、1機種はまだ運良く数台空き台が残っていたので、すかさずゲット。しかしへソ幅はイマイチである。
そこで旧台のシマも念入りにチェックしてみると、牙狼3や海などが新台より良さ気に見えた。これを見て迷ったが、旧台ならしばらくしてからでも空き台は取れると思い、ひとまず新台を打ってみることに。
しかし2000円打って36回転しか回らなかった。この機種のボーダーである17回転はクリアしているものの、この数字だと終日打ち込んでも骨折り損のくたびれ儲けに終わってしまう。両隣を見ても似たような感じだったので、見込みはないと判断。
そこで先ほどのチェックで気になった牙狼3へ移動しようと思ったのだが、驚いたことに早々と満席になっているではないか。こんなことなら始めから牙狼3を押さえておけばよかったと思っても後の祭り。仕方なく海コーナーへと向かった。
おそらく回転率は牙狼3と同等くらいと思えるが、ボーダーが上がるぶんクオリティは下がってしまう。前回来たときは運良く沖海2だけがサプライズのサービスコーナーだったが、今回はそれもなかった。
もちろん、数あるなかには少ないながらもギリギリ打てる台はあるのだろうが、ほぼ一律調整のなかでそれを見抜くことはほとんど不可能である。それでも一縷の望みをかけて、前回来たときに打ってデキが良かった沖海2の1台を押さえてみる。
この台、前に打ったときは1000円あたり24回転近くあったが、今回はそのときより明らかにへソが狭い。今日の勝負ラインをクリアできるかどうかは微妙なところだが、どこまでのレベルになるかは実際に試してみるしかない。
とりあえず打ってみると5000円で118回転。今のところ前回と同じ回りだが、へソが狭いぶん回転率は下がるはずなので、明らかに上ムラだろうと思った。しかし不思議なことに1万円打ち込んだ時点でも238回転と好調を維持し、下がるどころかわずかながら上昇した。
この時点で回転率のクオリティを決め付けるのは尚早だが、嬉しい誤算には違いない。ひょっとしてへソ以外の何かが変わったのかも…。いずれにせよ、回転率の上昇は私にとって好都合なので淡々と打ち続けた。
13時5分過ぎ。投資1万2500円、288回転目、サメとエビのクロスラインで初めて魚群が発生し、マリンちゃんリーチに発展。
最近、海は絶不調であり、まだ確率の分母数も回してないのに確変図柄で当たるはずはないと思いながらも、画面中央へ当たり図柄が近付くにつれてやはり少しドキドキして見てしまう。
しかしサメもエビも真ん中を通り過ぎ、やっぱり…と思った直後、ハズれたと思ったエビが真ん中にビュッと戻ってきたではないか。思いもよらず確変図柄で大当たりしたのは嬉しかったし、同時に珍しく気合いも入った。
実は今年、海系での成績がめちゃくちゃ悪く、特にD店の海においては何度も辛酸をなめさせられている。前回は辛うじて勝利したものの、それまでこの店の海は7連敗というドロ沼だったのだ。もちろん大きく確率負けしており、鬼門と言ってよいほど。それ故に今日こそは勝ちたいという気持ちがことのほか強い。
パチンコは打ち手の意志とはまったく関係なく当たりが発生するのは百も承知だが、先日ベテランのパチプロN氏から「この店で狙い打ぢされでんでねえが?」と揶揄されたこともあり、どうにかして悪い流れを断ち切りたい。
だが次の当たりはあっけなくサメを引いてしまう。やはり流れが悪いようだ。セグを確認するも通常だったので少し落胆して時短消化に入ろうとした。ところがここで予期せぬことが起こる。
というのも、大当たり終了後わずか1回転で『ピュイュイュイュイーン♪」とハイビスカスフラッシュが鳴り響いたのだ。まったくパチンコは何が起こるかわからない。2000回転以上ハマることもあれば、こんなこともあるのだ。
しかもハプニングはこれで終わらなかった。次の当たりもすぐに通常を引いたのだが、再度時短中に確変を当て、都合3回の引き戻しで9連チャンまで伸びたのだ。まあ欲を言えば3度も引き戻したのだから10連チャンを超えてほしかったが、幸先良いスタートには違いない。
まだ先は長いが、少なくともこの先当たらなくても1000回転は回せる持ち玉はある。上機嫌になった私はこの時点でもう負けることなど頭になかった。
その後、次の初当たりは405回転と分母数は超えたが、依然として手元には優に1万発以上の持ち玉があり、D店の海で久し振りの大噴火をイメージする。
ところがそれから約3時間半後の18時50分過ぎ、最後の当たりから1189回転目で持ち玉が切れてしまった。
とその時、例のN氏がコーヒーを差し入れに来てくれ、私に「やっぱりあんだ、こごの海で狙わってんだでば。この台ヤメで俺の牙狼打ってみろ。今から用事あって帰っけどまだまだ出っから」と真顔で言ってきた。
せっかく彼が親切心で言うので、ひと通り話を聞いたが、なんでも彼が打っている台は1000円あたり22回転くらい回る優秀台で出玉も良く、ST中も玉が減らないのだという。その話が本当なら、沖海2を打つより期待値はずっと上だろう。
そこで、出る出ないは別として、彼の申し出に素直に従って牙狼3へと移動することにしたのだが、移動してみてビックリ。すでに28回も当たっており、少なくともN氏は15万円以上は勝っているはずだ。
19時ちょうどに打ち出し開始。最初の5000円で111回転。見た目はたいしたことはないのだが、台の素性が良いのか立て付けが良いのか、予想以上によく回る。相変わらず牙狼3のシマは満員御礼であり、N氏が台を譲ってくれなかったら打てなかったので感謝せねばなるまい。
牙狼3は演出、役モノともなかなか凝っていて非常によくできていると感じた。実際打ってみるとこの機種が人気を得ているのがよくわかる。
そんなことを考えながら打っていると、投資1万1500円、397回転(自分では247回転)、またガセの演出か…と何気なく画面を見ていたら、それほど大きくはないが、「カオル全回転」という見慣れない文字が出現。
相変わらず演出については不勉強であり、発展したら当たるのか、それとも鉄板なのかわからなかったが、しばらく見ていると全回転リーチへと発展した。
そしてこれが8連チャン。沖海2と比べて遥かに出玉が多いので、あっという間に持ち玉は15000発を突破。そしてここで時間を見ると21時6分。閉店まで2時間以上あるが、昨夜たまっていた虫の世話でほとんど徹夜だったので、いつもより早めに切り上げることに。
今日も海でハマってD店での負けを覚悟したが、終わってみれば久し振りに期待値以上の勝利となった。次回こそはこの店の鬼門の海で大勝し、N氏に「狙い打ぢでねがったよ」と言ってみたいものである(笑)。
投資…11500円
回収…15997個
39年振りの沖縄旅行
この厳しい状況の折、金を使った上にまた半月も打つのを休むのは勇気がいるが、今行っておかないと近い将来体力がついていかなくなるのは目に見えているので、後悔しないためにも沖縄行きを決断したのだ
ちなみに今回の目的は観光ではなく、かなりハードな昆虫採集であり、昼間は炎天下の草原、夜はハブもいる湿地も歩き回らなければならない。本来なら仲良しの虫友達と一緒に行くはずだったが、病気で行けなくなった。なので、彼のためにも40年来憧れていた虫を持ち帰ろうと思っている。
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