やはりそれは突然に訪れた
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やはりそれは突然に訪れた
※パチンコ必勝本DREAMS2010年10月号に掲載されたものを加筆・修正しています
今月はたびたび言っているように、8月に北海道へ旅行するので、その資金を調達するべく6月と同様に月200時間を優に超えるハイペースで頑張っており、その甲斐あってか仕事量は目標の遥か上を行っている。
といっても、この世界へ飛び込んだ当初の月300時間オーバーなどという稼働はしていないが、最近は趣味の「虫の飼育」に没頭しているため、連日睡眠不足と戦っているのだ。
ところで1つ危惧していることがある。それは、悲惨なほどツキに見放された去年が信じられないくらいに今年は好調で、これまでのところ収支が仕事量以下だったのは3月だけだ。
しかもそれ以外の月は収支が理論値を大幅に上回り、この仕事始まって以来のツキ指数の良さである。だが長年打っている経験上、必ずその反動がやってくることもわかっている。
仮にこの後、8月中旬まで不ヅキが続いたとしても、苦労してプールしてきた北海道行きの資金にまで手を付けることはないと思うが、どうせなら早く確率が収束して欲しいものである。
7月下旬某日(晴)
今月もすいぶん頑張ってきたが、相変わらず絶好調モードは継続中で、時々大敗しても時を置かずしてそれを補って余りあるほど大勝ちし、一向にツキ指数が落ちない。
7月は残すところあと数日だが、趣味の虫に関係ある某機関の会合へ出席するため上京するので、今日が今月最後の稼働日である。
朝5時半、いつもより1時間近く早く起き、近くの公園まで気分転換と運動を兼ねて散歩に行った。
昨夜も虫の世話などで寝たのが2時過ぎだったので、正直起きるのはツラかったが、朝の清々しい空気を吸いながらセミの声を聞いていたら心が落ち着き、気分良く帰宅できた。
そして余裕を持って朝食をとり、出勤前に虫の様子を見ようといつもより30分も早く虫部屋へ入り、昨夜終わらなかったクワガタの餌やりを済ませた。
「早起きは三文の得」というが、こういうことを言うのだろう。疲れ気味の最近にしては実に充実した朝である。
その後、7時過ぎに気分良く家を出ようとしたのだが、そこで重大なことに気付く。実は昨夜、大切な虫(5月に西日本で採集して持ち帰ったキンヒバリという小さいコオロギ)が入っているケースの扉を1個閉め忘れた可能性があったのだ。
急いで戻ってみると、案の定容器の扉が開けっぱなしだった。中を確認したら少なくとも10匹以上の姿が見えたので、全脱走という最悪の事態だけは回避できたようである。
とにかく虫の飼育において基本中の基本というべき大切なことを忘れていたのは痛恨の極みだ。
これは明らかに連日の睡眠不足のせいに違いないが、気付けたのは早起きのおかげだと得をした気持ちで再び出発しようとしたが、ここで間の悪いことに遭遇した。
それは開けっぱなしのケースから脱走したと思しき2匹の「キンヒバリ」が近くのガラス窓に張り付いているのを発見してしまったのだ。当然のごとく捕まえようと網を振ったが1匹逃がしてしまう。
それでもやっとのことで捕まえて車に乗ったが、ここで新たなトラブル発生。実は今日、息子が夏休み中ということで久し振りに手伝ってもらう予定だったのだが、どこにも見当たらないのだ。
鍵は開いてたので一度は車に乗ったようだが、私が来ないので家に戻ったのかもしれない。そう思って呼びに行ったが、やはりどこにもいない。
そうこうしている間に出発のタイムリミットになってしまった。切羽詰まって車で急ぐとろくなことがないので、ここは残念ながら息子を置いて出発することにした。
ところが再度車に戻ったら、いないと思っていた息子が乗っているではないか。何故いなくなったのか聞いてみたら、私がなかなか来ないので近くのコンビニまで飲み物を買いに行ったとのことだった。
もしここで彼がひと言「ごめん」と言ってくれたのなら一件落着だったのだが、返ってきた言葉は謝罪ではなく、私が遅いからこうなったんだという文句である。
まあこれが他人ならなんとか理性で感情を押さえられるのだが、逆に身内ゆえに強い口調で叱りとばしてしまった。しかし息子は一向に引こうとせず、出発から10分以上経っても口論が終わるどころかますますエスカレートしていく。
運転しながらなので危険だが、今さら引くつもりはない。そして意を決して車を停め、「降りろ!」と叫んで最悪の方法で事を終息させてしまった。もうこれで二度と息子に手伝ってもらえないだろう。そう思うとその代償は大きかった。
よくよく考えてみれば、こうなってしまった原因は寝不足からきた疲れ以外の何物でもない。普通なら虫のケースの扉の閉め忘れなどあり得ないし、これほど取り乱して怒ることもなかっただろう。
今後はこんなことにならないよう、もっとセーブしなければいけないと反省しながら目的地のD店へ向かった。
8時前にD店の駐車場到着。狙いは今日のイベント機種の海系だ。実は昨日午後からこの店で何台か海を打っており、候補の台は4台決めてある。
8時抽選開始。平日でメジャーなイベントではないので、さすがに200人オーバーなどということはなかったが、それでも50名を超える人が並んでおり、ピンポイントで狙う台がある以上、できれば早い番号を引きたかった。
そして抽選の結果は28番。海系の台数は結構多く、この順番であれば第一関門突破と言ってよいだろう。
8時15分過ぎ入場。真っ先に優先順位1番の沖海2へ向かうと第1候補の台の前にはすでに人が立っていたので、第2候補の台に向かおうと思った…のが、よく見ると台確保券は見当たらず、携帯が上皿に置いてあるだけだった。
瞬時に台の二重取りだと看破。普通なら面倒を避けて通り過ぎるのだが、今日はそうはいかない。もしここで妥協してしまったら、多くの犠牲を払ってやって来た自分自身に示しがつかない。
しかも立ちはだかっているのは以前同じようなトラブルを起こした男性の相方である。私はまたかと思ってその女性にいきなり「どけろ」と怒鳴り(私の名誉のために言っておくが、普段最初は敬語を使う)、携帯を取り上げて彼女へ渡そうとした。
しかし敵もさるもの、なんだかんだ理屈をこねてしきりに彼氏が来るであろう方向を見ている。と、その時、彼女の相方がシマの入口に現れ、こちらを見ているのに気付く。
今日という今日は腹に据えかねたので、出禁覚悟でその男性をこらしめるべく来るのを待ち構えたのだが、次の瞬間、彼の姿は視界から消えていた。おそらく私との面倒を避けたかったのかもしれない。
その後すぐに女性も諦めて立ち去ったが、台の釘を見て愕然とした。せっかく突っ張って取ったのにヘソが明らかに昨日より閉まっていたのだ。
気を取り直し、すぐに第2候補の桜マックスへ移動したが、トラブっている間にシマには相当の人が入っており、第3候補の台は空いていたものの、目当ての台にはすでに台確保券が置かれていた。
ところが次の瞬間、桜マックスの1番の狙い台を確保した人が急いで台確保券を持ってどこかへ行ってしまったのが見えたので、すかさずそちらへ向かい、他の人と僅差で台を取ることができた。しかも釘も沖海2と違って据え置きだったので、終日打てるように思えた。
それにしても、今日はまだ打ってもいないのにここまで相当の労力を使っている。でもなんとか目当ての台を確保できたのでよしとしよう。あとは長い1日単位での博打に身を任せるだけである。
8時半打ち出し開始。5000円で120回転だったが、昨日と同じように多分1000円22回転ちょっとくらいに落ち着き、終日打ち切れることは間違いないはずだ。
打ち始めて約6時間後の14時半過ぎ、表示器を見ると桜マックスにおいては二度目となる2000という数字が表示されていた。ここまでまったく当たらないので、すでに9万5000円も使っている。
仕事として割り切っている私からすれば取り立てて驚くべきことではないが、一般の人からすれば遊技台と言いながらこんなになってしまったのでは、かなり腹が立つのではなかろうか。
それにしても眠くてたまらない。仕方がないので、珍しく休憩をとって30分ほど車で横になることに。僅かな時間ではあったが、熟睡できたこともあって、その後は見違えるように楽になった。
そして15時3分、投資10万3000円の2280回転目でかかっていた4のノーマルリーチが、気付かない内にあっけなく揃っていた。これは14Rの3連で終わったが、まだ時間はたっぷりある。
ここから爆裂モードに入ってくれたらこの手の機種においては十分逆転勝ちも可能だ。だがなかなか思惑通りにいかないのもまたパチンコである。
その後2回目の初当たりはまた確率の分母数以上ハマり、再投資7000円549回転目で14Rの4連を引くも、またまた大ハマリを喰らい、結局22時21分、再々投資4万9500円、最後の当たりから1591回転で店じまいした。
考えてみれば、今年この店においてもこれまで期待値の遥か上の収支をあげていたが、まさかこんな形でお返しが来るとは予想できなかった。
私のパチンコ歴は延べ30年以上になるが、1日で15万以上負けたのは今日が初めてである。
まあこれまで勝ち過ぎた分を返したと思えば合点がいくのでショックではないが、まったくパチンコは何が起きるか分からない。
投資…159500円
回収…0個
大当たり…7回
パチンコは玉の動きを楽しむべきものなのでは?
昔からパチンコを打っている連中に、一番面白かった台は何かと聞くと、最も多いのは一発台、二番目は羽根モノという答えが返ってくる。この2つに共通するのは玉の動きそのものが大当たりに直接関わってくるという点だ。ゆえに玉がVゾーンに近づいた時のドキドキ感は相当なもので、大当たりになった時の嬉しさは今のデジパチ以上だった。
やはりパチンコとは、本来玉の動きを楽しむべきものなのではなかろうか。流行は繰り返すと言うが、近い将来ドツキゴトなどの難題をクリアしたら、また少し形を変えて出てくるのではないかと期待している。
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