例年は鬼門の1月だが…
  1. TOP
  2. 例年は鬼門の1月だが…


※パチンコ必勝本2010年3月号に掲載されたものを加筆・修正しています


1月上旬某日(曇)
この仕事を始めて今年で13年目になるが、不思議なことに1月に期待値以上勝てたことがたった2回しかない。何故か当月は毎年のように勝利の女神から徹底的に嫌われているようなのだ。

特に近年は相当ひどく、昨年、一昨年と2年続けて5桁の収支だった。おまけに各々海系で2回ずつ2000回転オーバーハマリの洗礼も受けている。


もともと鬼門の1月だが、冒頭でも述べたように昨年は惨憺たる成績だったので、今年は例年取っている年頭の長期休暇を取り止めて稼働時間をできるだけ多く確保すべく、3日から打っている。

その甲斐あってか、初日こそ6万3000円の大敗を喫したものの、その後は5連勝し(しかもその内2回がホームラン)、収支は一気に上昇気流に乗ってきた。

もしこの調子が持続してくれれば、1月としては久々に月間ノルマを達成できるかもしれない。


考えてみれば昨年の11月、いくら大敗を喫しても連日めげずに波の荒いMAXタイプの機種をひたすら打っていたので、その見返りとしてこのような状況になっていると思えば合点がいく。

といってもまだまだこんなものでは収束とは言えないのだが…。


ところで今日仕事先に選んだのは昨日に引き続き、自宅から30キロほどの所にある田舎町のD店である。

実は前日この店で沖海2を打って差玉4万発オーバーの大勝だったのだが、その時牙狼も良さそうな調整に見受けられたので、今日も釘が据え置きならどちらかは打てるだろうと考えていたのだ。


今朝も6時にアラームにセットしてあるビートルズの"LET IT BE"で目が覚めた。連日遠くの店で打っているのでさすがに今日は起きるのがツラい。

しかし、「せっかく正月休みを返上して働いているのだから、アテがある以上行かなくてはいけない」と思い、気合いを入れてベッドから飛び起きて、予定通り6時半過ぎになんとか家を出た。


ところが高速道路に入る手前でとんでもないことに気付く。新年早々財布を忘れてきてしまったのだ。

結局家へ戻ってから出直し、店に着いたのは開店後の8時半過ぎとなってしまった。

ただ幸いにもこの日は平日だったので店内の客はまばら、しかも狙いの沖海2や牙狼はたくさんあるので台選びに支障は出ずに済んだ。


とりあえず真っ先に昨日打った沖海2のシマへ行ったが、案の定シマ全体のヘソが一律に閉まっている。

私が打った台は日当2万円ちょいの大した台ではなかったが、他にも同じような台はたくさんあったと思われるので、店も商売のことを考えたらこれは当然のことだろう。

ただギリギリの台の釘が閉まったということは、試し打ちをする必要がないことを意味する。無駄な時間を費やさずに済んだという意味ではむしろ好都合だ。

ただこれだと牙狼の方もアウトかと思えたので、もうこの時点では次の店へ行くことを考えながら沖海2のシマを後にした。


しかし牙狼のシマへ入ってビックリ。なんと昨日の釘の状態が据え置きだったのだ。

といっても1000円あたり24~25回転以上の台はないはずだが、とりあえず打つには十分価値のある調整に見えたので、昨日下見の段階で気になっていた1台を試してみることに。


最初の1000円で19回転。この店は高換金率の割には出玉が多く、魔戒チャンス中にうまく粘れば1700発くらい得られるので、計算上これでも日当1万5000円以上はある。

しばらく玉の動きを見ていると、ほぼ無調整のワープをそこそこ玉が抜けてくれているので、ステージからの入賞が決まってくれたら間違いなく回転率がアップすると踏んで打ち続けることにした。


ところで、牙狼といえば昨年打った中では非常に印象深い機種である。良い方では5月に差玉5万発オーバーというのがあったが、悪い方では11月に2日間で20万負けというのがあった。

ちなみにボ口負けした時に打った台は2日間とも1000円あたり25回転くらい回り、出玉も1700発近い優秀台だったのだ。

それ故、この手の台に手を出す場合は博打だと腹をくくり、勝ち負けのことなど考えず無我の境地で打たねばならない。

とにかくこの機種、昨年後半は良い思いをしたことがまったくない。今年鬼門の1月にしてはこれまでせっかく良い成績なので、できることなら相性が悪い牙狼との対峙は避けたかったのだが…。


その後、ステージからの入賞率が格段に上がって回転率も上昇し、1万円を使った時点で238回転まで跳ね上がってくれた。

これがこの台の正体だと決めつけるには早いかもしれないが、これまでの玉の流れなどを見る限りでは今日のデッドライン21回転を切ることはまずないだろうと確信した。


11時50分過ぎ、打ち始めてから3時間以上が過ぎたが、エンブレムの出現が2回あったものの、未だに当たりを引いていない。さすが昨年一番相性が悪かっただけはある。

今年もこの機種には苦労させられるんだろうなと考えていたら、投資3万5500円、834回転でこの日3回目のエンブレムが完成。

…と、この時、エンブレムの中央の異変に気がついた。なんと逆三角形になっているではないか。

今までエフェクトレインボーは他人のものも含めて何度も見てきたが、これを見るのは初めてである。しかも図柄が3なので、魔戒チャンス確定だ。

確率の分母数はとっくに超えているが、それでもまだ1000回転手前なのでトラウマ機種にしては上出来だろう。

しかもこれがいきなりの11連チャンを達成し、「ひょっとして久し振りに牙狼で爆裂か?」という思いが頭をよぎった。


さらに次の当たりはわずか86回転目で5連チャン。この機種において昨年5月以来のホームランがいよいよ現実味を帯びてきた。

ところがその後パタリと当たりが止まり、17時半過ぎ、この機種では定番ともいうべき1000回転ハマリの洗礼を受けてしまった…。


しかしそれから間もない18時半過ぎ、1112回転目で激アツの擬似連3回からエンブレムが完成し、最強の魔界竜リーチから久し振りに大当たり。

そしてこれも初回と同じ11連チャンを達成し、まだ3回しか初当たりを引いてないのに勝ちが確定してしまったのだ。


その後も20時53分に257回転で7連チャンを引き、ここでヤメれば差玉で3万発あり、高換金率のD店においてはホームランが確定するという状況。

しかし終了予定時刻の時まで40分ほど時間があったので、もう一台気になる牙狼を試し打ちしてヤメることにした。


そして移動した台もちょうど150回転まわしたので、定刻の22時前に上皿から玉を抜き、呼び出しランプをつけた。

ところがここで左側の賞球口の釘に引っかかっていた玉が入賞したらしく、10発ほど玉が上皿に出てきた。当然玉抜きボタンを押して玉を下皿へ落とした。

しかしこの後の行為がとんでもないハプニングを起こす運命のきっかけを作ってしまったのだ。


普段ならこの場合、最後に残った2~3個をチョロ打ちして下皿に玉を戻して回収するのだが、呼び出しランプをつけていたので面倒くさくなり、残りの数発を盤面に弾いてしまった。

するとこの1発がヘソに入り、なんと「天運」という文字が現れてエンブレムが完成してしまったのだ。

ただしその後の演出は一番期待度の低い鷹麟リーチだったので、さっさと終わってくれと願っていた。

一応ドル箱を台車に積もうとしていた店員も手を止めてと一緒に見守っていたが、やはりハズれてしまった…と思ったら、一瞬間をおいて再度エンブレムが完成し、何と復活大当たりしたのである。


最後のちょっとしたことでとんでもない幸運を掴んでしまったようだ。

これが慶次や北斗なら閉店まであと1時間半しかないのでドキドキものだが、この店の牙狼は役物の癖が抜群に良いので、普通に打てば1回分の大当たり消化が4分でおつりがくる。

仮に20連チャンしたとしても残り時間には余裕がある。それなら、ここは徹底的にハズシ打ちで玉を増やそうと試みた。

しかし玉が増えるのと引き換えに、2回目の当たりが終わるまでに15分近くもかかっている。

これはちょっとまずいと思い、ここから普通の打ち方に切り替えたのだが、今度はなかなか連チャンが止まらない。


23時14分、18連目の大当たりの直後にまたエンブレムが完成し、この機種においては自己新記録の19連チャンが確定。

これは嬉しいのだが、ここで恐怖の取りこぼしが現実味を帯びてくる。1時間半あれば余裕だと思っていたのだが、この機種の底力を見くびっていたようだ。

結局23時30分過ぎ、21連チャン目の大当たり後の魔戒チャンスを残したままタイムオーバーとなってしまった。


思い起こせば昨年11月、この機種において2日間で20万負けの大敗を喫した時は2000回前後ハマって単発のパターンだったのに、出る時というのはこんなものなのだ。

同じ機種で1日の勝ち負けの差が30万円以上もあるなんて、まったくこれは博打台である。

年明け早々トラウマ機種にリベンジし、差玉6万発オーバーの大勝利を得たものの、最後の取りこぼしは優に欠損2万円を超えるので素直に喜べなかった。


ところで私の大当たり回数は54回だったのだが、近くの台の大当たり回数の履歴を見たら、なんと80回、90回オーバーの台があったのだ。

私は今日久し振りに2ランホームランだったのだが、80回、90回オーバーだなんていったいどれくらい玉が出たのだろうか。

まったく牙狼はとんでもない台であり(出玉スピードにおいて)、今後このような構造の機種はまかりならんと御上が言うのはもっともである。



投資…35500円
回収…69793個
大当たり…54回



打つ台のシステムは必ず理解しよう

先日地中海を打っていた時、近くで2時間くらいハマっていた男性がやっと2R確変を引いた。他人事ながら良かったなと思ったが、その男性はすぐに立って保留玉の消化を待っていた。それを見ていてドキッとしたが、直後に保留玉で2回も2R確変で当たる悲劇が起きてしまった。

数分後に男性はなに喰わぬ顔で戻ってきたが、1万円くらい損したことは知らないはずだ。もちろん知らぬが仏なので、私は一切話しかけなかったが、このように大損することがあるので、読者の皆さんも打つ台の基本的なシステムは理解しておいて欲しい。