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※パチンコ必勝本DREAMS2010年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています


7年前までは年間ノルマを必ずクリアしていたので、年末年始は家族を連れて毎年のようにスキー旅行をしていた。

結構な出費だったが、子供たちの楽しそうな姿を見ると私も嬉しくなり、また仕事を頑張ろうという気持ちになれるのである。

しかし次の年、禁煙のために打つ時間を大幅に削ったのが災いし、初めて年間収支がノルマを下回ってしまった。


禁煙を始める前の年は自身初の8桁の収支になったが、その代償として打っている最中に何度か倒れそうになったのである。

よってそれ以降は健康を第一に考えるようになり、月の稼働時間を250時間以下と歯止めをかけ、同時に禁煙も励行した。

ちなみにそれまではロングピースを1日2箱以上吸いながら、月300時間くらい打っていたのだ。


禁煙している最中は、そのストレスによって相当気持ちが落ち込み、何度かぶち切れそうにもなったが、今思うとタバコをヤメて大正解だった。

以来、稼働時間と禁煙のルールを頑なに守っており、喫煙時代と比べると格段に体調が良くなっているのがはっきりと分かる(私見だが、健常者ならば多大なストレスを溜めてまで無理に禁煙する必要は無いと思う。)。

引き換えに収支はだいぶ落ちてしまったが、私も年なので最近はガツガツ金を貯めるより残りの人生を楽しみたいという欲求が強くなり、この稼業を始めた頃には考えられないほどパチンコ以外のことに時間を費やしている。

稼ぎが減ってパチプロとしては失格だと思っているが、パチンコでは金を稼ぐ以外に何の重要性も見いだせないので、今後もこのスタイルを続けて行くつもりだ。


1月中旬某日(晴)
今月は正月休みを大幅に短縮して3日から稼働しており、成績も好調で、まだ中旬だというのに収支は月の目標額の遥か上を行っている。この辺りで我慢していた長期休暇をとりたいところだ。

しかしよく考えてみれば、収支が良いのはただ単にツイているだけであり、仕事量自体は未だノルマに達してはいない。


昔とは違って今はただでさえ状況が厳しく、勝ち負けよりも打つ台を確保するだけでも大変なので、ここは遊びたいのをグッとこらえ、打てる台がある限りは仕事量のノルマを達成するべく、6時半過ぎに自宅から20キロほどあるC店へ車で出発した。

今日一番の狙いは先日新台で入った某機種である。実は昨日、店側の調整ミス(?)でお祭り状態になってしまい、今日もひょっとしたら…という思いで行ってみようと思ったのだ。


7時50分過ぎC店到着。店の駐車場には新装2日目で、しかもメインイベントの日ということもあり、平日にも関わらず見えているだけでも20台以上の車があった。

たぶん入場抽選は50名くらいにはなると思えたので、台数が少ない某機種を確保するには少なくとも20番以内の番号が必要である。

しかし最近抽選のクジ運が悪く、最初のハードルのクリアが大変だ。ところが今日は運良く7番。これでまずは某機種の確保は鉄板だろう。


8時15分過ぎ入店。すぐに目当ての某機種へと向かったが、釘を見てがっかりしてしまった。昨日と比べ、ヘソ幅こそ据え置きだったが、肝心の釘がどの台も一律にマイナス調整になっている。

それでも少し試してみたかったが、朝イチで台取りをしくじると、今日この店は人が多いので、他の優秀台を確保するのはほぼ不可能だろう。

よってすぐにシマを立ち去り、札で表示してあるサービス台に狙いを切り替えた。ただ台数が限られており、急がなければならない。


そして少し離れている海系の方へ向かったのだが、その途中で戦国KIZUNAの札台を発見。

まだ空き台だったので台取り券を置いて釘を見たが、なかなか良さげな調整に見受けられた。

本当は海系の札台をゲットしたいので少し迷ったが、場所が離れていて空き台の有無がわからない。

もし行って札台が取れなかったら、その間にこの台も他の人に取られているかもしれないので、仕方なくこの台を打つことに決めた。


ところでこの台、バトルタイプなのはすぐわかったが、詳しく知らないので情報を携帯で調べてみた。

その結果、確率の分母が359.8のミドルスペックで、潜確の判別が簡単だということがわかった。

要するに2Rランプが点灯すれば確変確定、かつ時短終了=確変終了というシンプルなシステムなのだ。


このメーカーの台はもともと数が少なく、昔からあまり打っていなかったが、この仕事を始めた頃、何の機種か忘れてしまったが大当たり中に何回もパンクして腹を立てたことがあった。

現在は規則が改正されて大当たり中にパンクすることはなくなり、その手のトラウマは解消されたが、どちらかというとあまり良い印象を持っていないメーカーではある。


8時半打ち出し開始。最初の1000円で19回転。まだ決めつけるには早いが、弾道を見る限りでは良さ気には思えず、この調子だとドロップアウトの可能性があるかもしれないと覚悟した。

そしてその後もなかなか回転数が上がらず、5000円を打ち込んだ時点でも109回転。

まあこれでもC店の換金率は高く、ボーダーの上を行っているので、1日打つのであれば仕事量的には決して損はしないのだが、現在の私は遊びで打っているわけではないので、この程度の台は願い下げである。

この時点でもし他のサービス台が空いていたら即移動したかったのだが、やはり空き台はなく、もう少しこの台を打ってみて回転数が上がらなかったら退店することに決めた。


しかしその後、徐々に回転数が上がりだし、1万円で238回転まで上昇。この台のデッドラインを1000円あたり23回転と決めていたので、今のところひと安心だ。

ところがホッとしたのも束の間、1万円を超えてからまた失速し、2000円でたった31回転しか回らず、再びデッドラインを切ってしまった。

ボーダーの上を行っているとはいえ、勝負ライン上を行ったり来たりの台が一番疲れる。できればこの先打ちたくはないが、かといってこれ以上の台が空いているとは思えない。


実は今日、車にスキーを積んでおり、仕事がダメなら天気も良いことだし、ここから1時間ほどで行けるスプリングバレースキー場へ行こうと思っていたのだ。

ちょっと迷ったが、一応次の1000円で回転率が上がらなかったら潔く諦めて退店するつもりである。


9時38分、次の500円投入後の274回転目、『花の慶次』の期待度が高い演出と実に良く似た光景が出現し、見事15R確変をゲットした。

その後、8R確変や乱れ龍ボーナス、8R通常と4連チャンしたが、出玉はおおよそ3200個というところか。

確変突入率こそ84%と一見ものすごい爆裂機と錯覚しがちだが、牙狼よりスペックが劣るのが納得できた。


13時11分、367回転で持ち玉がなくなったが、1000円あたり優に24回転以上まわっている。

大当たり後、回らずにドロップアウトの公算が大だと思っていたのでこれは嬉しい誤算だった。

スキーには行けなくなったが、打つ台を見つけるだけでも大変なのでここは有難いと感謝して打ち続けることにした。


13時34分、頭上の表示器は3日ぶりに1000回転へ突入していた。しかしいちいちこの手のことを気にしていたら疲れて仕方がない。

問題は打ち終わった後、仕事量を確保していればいいのだ。とは言ってもやはり本心はハマリは嫌いなのだが(笑)。


ところでこの機種、画面は綺麗でなかなか良くできているとは思うが、ゲージ構成や演出が慶次や他のメーカーのバトルタイプの機種と実によく似ており、はっきり言ってパクリ以外の何物でもない。

この手のことは以前から不思議に感じていたが、もし他の業種なら間違いなく裁判沙汰である。

最近パチンコ店の不景気を尻目にメーカー側だけは儲け過ぎだと思っているが、金持ち喧嘩せずということなのか。


そんなことを考えていた14時過ぎ、再投資2万9000円、1077回転でこの日通常時では初めて2Rのランプが点灯した。電サポ付きではなかったが、確変確定だ。

そして運良く再々投資500円、わすが15回転で大当たりを引き、これが12連チャンしてくれた。

その後は数珠連状態が続き、18時過ぎには2万発を突破して飾り玉で別積みになり、勝利が確定。


それにしても今月はツイている。思えば昨年11月、同じバトルタイプの月影で2937回転ハマリの新記録を樹立しているが、その時期不調にもがきながらもひたすら仕事量にこだわり、めげずに打っていたのが今こうして報われているのだろう。

この調子だとひょっとして今月3回目のホームランか? と脳裏をよぎったが、その時珍しく家人からメールが入る。

ちょっと嫌な予感がしたが、案の定、入院中の父の容態が思わしくないとのことだった。

これがパチプロを始めた頃なら頑なに時間まで打っていたかもしれないが、今は違う。

たかがパチンコだと思っているので、いつもよりずっと早い時間だが、18時過ぎに迷わず呼び出しランプをつけて店じまいをした。



投資…42000円
回収…20710個
大当たり…43回



大抵のことは進化したが…

この仕事を始めてから10年以上になるが、その間パチンコはハード・ソフトともにだいぶ進化した。しかし逆に明らかに退化していると感じる点もいくつかある。その1つのピカピカは、ここ2~3年またひどくなってきた気がする。

特に今をときめく某メーカーは人の目にピカピカがどう影響するかなどクソ喰らえと言わんばかりに未だに光りまくっている。自衛策としてサングラスをかけている人もいるが、私のように目が弱いと店内での着用は余計に目が疲れてしまう。とにかく一刻も早くこの手のことに関して規制を設けて欲しいものだ。