苦労のリセットの日々
- TOP
苦労のリセットの日々
※パチンコ必勝本DREAMS2009年9月号に掲載されたものを加筆・修正しています
5年以上前から、打っている時はなるべく他人と関わりを持たないように心がけているので、駆け出しの頃と比べるとホール内で会話をする頻度がかなり減っている。それどころか、家に帰るまで誰とも話さないということすらあるのだ。
しかしそこまでになると、声をかけられると逆に嬉しくなったりもするから不思議である。
まあ店内において親しい知り合いというのはたいてい同業なので、友人と楽しく話すというのとはちょっと違うのだが…。
しかしそんな数少ない話相手も半数近くが転職してしまい、最近は滅多に店内で声をかけられなくなってしまった。
そんな中、先日打っていると、同業のS君から実に約6年ぶりに声をかけられた。
話を聞いてみると、彼は5年前にパチプロ生活に嫌気がさし、一念発起して将来自分の店を出すために、とある蕎麦屋で修行中とのことだった。
それでも時々は無性にパチンコが打ちたくなり、月に2~3回は店に来ているのだが、負ければやはり悔しいが、勝った時の喜びは嫌々打っていたパチプロ時代と比べると雲泥の差があるのだという。
一度は大嫌いになったパチンコだが、アマチュアになったらまた楽しくなったという話を聞いて、羨ましいと思うと同時に、いつまでもダラダラとこの仕事を続けている自分が情けないというか、苛立ちすらおぼえた。
私もS君のように他の仕事で生計を立て、楽しくパチンコを打てるようにならなければいけないのである。
6月下旬某日(晴)
今月中旬に西日本への旅行から戻り、約半月ぶりに地元での仕事に復帰したが、その間に状況が一変しており、先月まで安定して使えていた2軒の店がまったく打てなくなってしまった。
たぶんまた使えるようになるのだろうが、それまで指をくわえて待っているわけにもいかず、テリトリー内の店回りを一からやり直し、リセット中である。
ただでさえ状況が厳しいのにそれを承知で長い休みを取ったのだから、当然の報いとしてこうなることは覚悟していた。
楽しい旅ではあったが、その代償として今月はかなり経済的に苦労している(前回書いたが、今月は他にも愛犬の手術費用で27万円も支出している)。
しかし過ぎたことは仕方がないので、できるだけ早く日々のローテーションを確立させなければならない。
今日は、先月までなら迷わず県南のB店のメジャーな入場抽選へ向かっていたはずだが、最近の傾向から使えないだろうと見切りをつけ、朝の渋滞が収まりだした8時半頃に車で自宅を出て、昨日店回りで感触が良かった仙台市内の高換金率のC店へ向かった。
ただし状況が良かったのはあくまでも昨日のことであり、いくら店側が前日同様サービスするから来てくれとメールを煽ったところで、それはあくまで客寄せ用。ガセ情報である場合も多いのだ。そのため、今回も使えないことを覚悟しての出発である。
9時前にC店到着。この店は等価交換ではないが、私のテリトリー内ではトップクラスの高換金率である。
もし間違いが起こればおいしいことこの上なく、昨日の大海SPやエヴァのシマが据え置きならしめたものなのだが…。
この店も入場抽選を行なっているのだが、すでに抽選は終わっていた。しかし今日は札台もなく朝イチの人出も少ない。
そして両機種とも昨夜に複数台目星をつけていたので慌てることもなく悠々と店へ入った。
まず手前にある大海SPのシマへさしかかると、案の定、広いワンボックス内には10人程しか先客がいない。
さて、肝心の釘はどうだろう、と淡い期待を持ってシマへ入ったが、最初のカド台を見てガッカリしてしまった。
明らかに昨日よりひと回りへソがシマっているではないか。C店は台ごとのメリハリがほとんどないため、この時点で嫌な予感がしたが、念のため他の大海SPも見てみると…やはり全台一律に釘がマイナス調整されている。ここで海に見切りをつけてすぐにエヴァへ向かう。
ここも大海SPと同じような感じかと思われたが、嬉しいことにへソ幅は据え置きのようだ。
そしてこのシマもまだ人がまばらだったので、さっそく狙いをつけていた内の1台をゲット。二匹目のどじょうがいたことに感謝した。
しかし台全体の釘をチェックしてまた落胆してしまった。元々高換金率なので、頻繁に打っている店と比べて出玉が削られるのは納得しているが、昨日よりもさらにアタッカーの釘がマイナス調整されている。
昨夜試し打ちで一度当たった際、フルオープンこそなかったが出玉は1400個ちょっとしかなかった。もし1400個を切ったら1000円あたり23回転だったとしても厳しい勝負になってしまう。
ただ幸いにもスルーはまともな調整に変わりなかったので、あまり期待もしなかったがとりあえず打ち出した。
それにしても今度のエヴァはいらつく。理由はスーパーリーチハズレ後の余計なガセアクションの多さにある。
せっかく多彩で良くできた演出があるのに、ハズれすぎる2段階リーチによってその魅力の価値が削がれているのは確かだ。
といっても時間あたり300回転はなんとか行ってくれるから、現在の機種において海系を除いてはむしろいい方だと言えるかもしれないが…。
5年以上前までは海以外でも時間350回転を超える権利モノを当たり前に打っていたので、こと時間効率という点では最近はストレスを感じてしまう。
普通、リニューアルといえば進化するのが常なのに、パチンコに関しては見てくれだけは良くなっているが、本質的には退化しているのではないかと思っている。
私の記憶ではこれまで大ヒットした機種の多くは、ここ2~3年は別にして時間あたり300回転を切るようなことはなかった。
海系には安定した人気があるが、その大きな要因の一つとして、『スピーディーさ』というものが絶対にあるはずだ。
話を戻そう。5000円を打ち込んだ時点での回転数は118。いつも打っている換金率ならギリギリの数字だが、等価に近いこの店においては出玉1400個もあればお宝台とまでは言えないまでも、仕事量のノルマを余裕で達成できる優秀台と言える。この回転率をキープできれば御の字だ。
その後も1000円あたり23.5回転くらいの回転率をずっと保ってくれたので、昼過ぎには終日勝負を決めた。後は爆裂しなくても理論値通りに当たってくれれば何も言うことはない。
とにかく今月は、もう20日を過ぎているというのに終日打った日はまだ6日しかなく、圧倒的に仕事量が不足している。ただ、たまたまツキに恵まれて収支は月のノルマに近いものになっている。
しかしこれは、はっきり言って勝ちすぎである。長いパチプロ生活においての経験上、いつかは分からないが、必ず勝ちすぎた分の金額は収束してなくなってしまうと心得ているので、今月はこの先収支がどうなろうとしゃかりきに打ち込まなくてはならないと思っている。
考えてみれば、前職の営業マン時代であれば、成績が悪い時に有給休暇など申請できるわけがない。それが今回の私の場合、財政的にピンチだったにも関わらず約2週間も休んでしまった。
そんなことが可能なのがこの仕事の数少ないメリットの一つなのかもしれないが、その代償は100%自分に返ってくるし、自分の尻は自分で拭く以外に方法はない。
さて優秀台と分かったのは有難かったが、なかなか大当たりがこない。しかしいつもと違って換金ギャップがほとんどないので、現金投資における計算上の不利益の心配は不要だ。
最初にいくらハマろうが、結果的に大当たり回数の帳尻が合ってくれさえすれば良いのである。
12時15分過ぎ。いくら優秀台とはいえ、さすがに朝イチから3時間以上も当たらないので、いい加減退屈で眠たくなってきた。
間もなく2日ぶりで1000回ハマリになろうという968回転目、この日何回目になるのだろうか、前作ではプレミアだったレリエルが画面に出現していた。
どうせまたハズレだろうとさほど気にもせず見ていたが、当たり図柄の6と7は当然のごとく崩れ落ち、残ったのは思った通りハズレとなる8図柄。まあここまでならまだ許せるのだが、この後がいけない。
「まだだ!!」という声とともにまたリーチが復活してしまうのだ。自慢じゃないがこのリーチ、初当たりにおいてはまだ一度も当たっていない。
とにかくこの演出、私にとっては時間の浪費以外の何物でもなく、見る度にうんざりしてしまう。当然また長い煽りの末にハズれると思い込み、途中から腕組みをして下を向き目をつぶってしまった。
そして都合1分半以上かかったリーチもやっと音が止んだので、ようやくこの茶番が終わったと思った。
しかし開いた目に飛び込んできたのは、予想外にも完全勝利の文字と咆哮する初号機。通常時においてこの演出で初めて当たった。
これには嬉しいというよりも正直驚いてしまった。ここまでの投資額は4万1000円と依然として優秀台には違いない。
この確変は運良く9連チャンし、高換金率の威力でわずかながらも収支がプラスへと転じた。ただ思った通り出玉はかなり悪く、この機種において初めて大当たりの時間が4分を超えたこともあった。
またスルーはよく通るものの、時々突然抜けが悪くなり、連チャン中に3回も保留がヘソの方へ食い込んでしまった。
おかげで確変、時短中に300個以上玉を減らしてしまい、1回分の出玉は1400個に届かず、期待値はわずかながらも3万円を切ってしまうことが判明した。
しかしながらその後も早い初当たりと連チャンが続き、23時20分、この日31回目の大当たり後の時短を終了して仕事を終えた。
今日もかろうじて仕事量のノルマはこなしたが、また明日もこれといった強力なアテはなく、大勝利ではあったが少し憂鬱な気持ちで帰路についた。
投資…41000円
回収…28845個
初当たり…10/3134
大当たり…33回
梅雨時限定の素晴らしい光景
毎年梅雨時になると、必ずホタルを見に行くことにしている。幸いにも宮城県はいたる所にホタルがいる。ただ乱舞を見るとなるとさすがに場所は限られるが、都合が良いことに、私のテリトリー内の店の近くにホタルの大群生地があるのだ。
先日たまたまその内の一軒で打っていたのだか、せっかくなので帰りにそのポイントへ立ち寄った。その場所は2年ぶりだったが、地元の人たちが減農薬に取り組んだ成果か、以前よりはるかに多くのホタルが乱舞しており、それは言葉では言い表せないほど幻想的で美しかった。
おかげでボロ負けの上に帰りが午前様になったが、今時限定の素晴らしい体験だった。
動画
導入日情報
コラム
看破ツール