とんでもない大チョンボ
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※パチンコ必勝本2009年9月号に掲載されたものを加筆・修正しています


7月中旬某日(小雨)
ホタルも少なくなり、例年ならそろそろ梅雨も終わりに近いはずなのだが、気象庁の予報によると東北地方の梅雨明けは8月にずれ込むのだという。

幸か不幸か現在私は貧乏暇なし状態で連日マジメに仕事をしており、当分の間アウトドアライフとは縁を切らねばならないので、たとえ連日雨となろうがまったく困ることはない。

いっそのこと今夏は梅雨明けなどしなくても良いと思っているくらいである(笑)。


しかし今年は長年飼っているクワガタに加え、6月の西日本への旅行で四国から持ち帰った「キンヒバリ」という鳴く虫の世話が大変で、ブリードが一段落する8月下旬までは例によって睡眠不足と戦わなければならない。

実は昨夜もクワガタのブリード作業に熱中していたら、いつの間にか外が明るくなっており、寝ずに出勤するハメになってしまった。

かなり体は辛かったが、明日はテリトリー内で攻めるべきホールのない空白の一日なので、久しぶりの休みと決めている。

今日一日頑張ろうと気合いを入れ、7時過ぎに車で仙台市郊外のA店へと向かった。


8時過ぎに入場抽選が始まり、私は30数名中2番という久々の早い番号だった。しかし今日は台ごとのメリハリがない高換金の店なので、この良番もあまり意味がない。

これがもし2日前の店なら、他の台より明らかにクオリティが高い会員台をゲットできたわけだが…。なかなか自分の都合通りにはいかないものである。


8時15分過ぎに入場し、まず時間効率が良い海系から見て回った。一応今日の会員メールでは海系全部がオススメになっている。

でもこれは毎日客寄せ用に配信を義務づけられているガセメールかもしれないので100%は信用していない。

もしどの店も本当にメール通りの状況であれば、今頃私は大金持ちになっており、とっくにパチプロを辞めて他のことをやっているはずだ(笑)。

現在送られてくる情報の内、本物は一割にも満たないのではないか? しかしA店はテリトリー内において割と信頼度の高い店なので、少しは期待して向かった。


予想通り、海系のシマは普段よりは良い調整だったが、明らかに打てないレベルだと判断できたので、すぐに他のコーナーへ移動した。

まあこれだけはっきりしていれば、試し打ちをしなくていいので楽ではあるのだが、この分だと他のオススメ機種も同じような感じだろう。

案の定、もう1つのオススメコースの花の慶次~斬も似たような感じだったので、もう次に行く店のことを考えていた。


ところがここで歯牙にもかけてなかったエヴァ5のシマを通ったところ、前回よりもひと回りへソ幅が広いことに気づいた。

この店のエヴァ5は以前一度だけ打ったことがあるが、基ゲージが辛いのと、よほど立て付けが悪かったのか、見てくれは美人だが中身は腹黒い性悪女のようで、散々金を遣った挙句にデッドラインを割り込んでしまい、途中でブン投げてしまったのだ。

しかしこの日はその時と同じくらいのヘソ幅に加え、ワープがノーマルに近い感じに調整してあったので、前回粘った比較的デキが良い1台を選んで打つことにした。


8時半打ち出し開始。最初の1000円で20回転。この台は以前打った時は1000円あたり21回転弱だったが、その時よりワープがマシな分、確実に1~2回転は上をいくと思っていたので、気にせず現金投資を続ける。

しかし一向に回転率は上がらず、それどころか5000円を打ち込んだ時点での回転数は96と失速してしまった。


高換金の店なので、今日のデッドラインは1000円あたり21.5回転と決めているが、その数字にも及ばない。何も知らない状況であればもっと早い段階で捨てているだろう。

しかし私はこの台のクオリティはもっと上だと確信していたので、一抹の不安はあったものの、投資を続けることにした。

今思えば、この覚悟がこの日の運命を決定づけたポイントと言える。


その後、予想通り回転率は上昇。1万円を遣い終わっての回転数は232回転となり、ここでやっと安心することができた。

そしてその後も回転率がデッドラインを下回ることはなかったが、10時半過ぎ、3万円を投資しての回転数が682回転と失速気味に。アバウトだが、たぶん日当2万5000円程度の台なのだろう。

打ち切れる台だということは分かったが、実は新たな問題が発生していた。予想はしていたが、早々と睡魔が襲ってきたのだ。


考えてみればこの1週間、仕事が終わってから連日深夜まで虫の世話をしており、挙句の果てに今朝は徹夜である。

それなりに大当たりでも引いてくれれば眠気も紛れそうなものだが、こういう時に限って一向に当たってくれない。

あと10時間以上打ち込まなければならないのに、今からこのような状態では先が思いやられる。いくら明日は休みとはいえ、最低一度は寝るために休憩を取らねばならないと覚悟した。


そんなことを考えていた774回転目、相変わらず半分ボーッとした状態で何気なく画面を見ていたら、保留玉が満タンなのにハズレ図柄が停止して動かなくなった。

一瞬何が起こったか分からなかったが、次の瞬間に眠気が一気に吹き飛んだ。それは暴走モード突入のサインだったのだ。

ここまでの投資は3万5000円、たいした台ではないが、やはりハマった後の大当たりは嬉しいものである。


そしてすぐに4図柄で当たったので、例によって携帯を使ってセグを判別ツールに打ち込んでみた。

表示されたのは…残念ながら「チルドレンモード」であり、これは通常ということになる。


ところがその後、確変確定という文字が表示されたのだ。私は普段からこの手の演出に関して勉強しておらず、チルドレンモードは通常確定だと思い込んでいたので、これは嬉しい誤算だった。

しかもこの確変は幸運にも12連チャン(2Rは含めず)まで伸び、一気にプラス収支へと転じた。


そして次の初当たりも間髪入れず、わずか163回転でまた暴走モードから6連チャンし、非常に楽な展開になった。

これならハマっても当分の間は現金投資の心配はない。あとは、これから訪れるであろう睡魔との戦いをどう凌いでいくか…。


危惧した通り、2回目の連チャン後に強烈な睡魔が襲ってきた。とりあえず少し我慢し、打ち込みに支障がない間は頑張ってみようと思ったが、保留玉のオーバー入賞に気づかなかったり、ハンドルから手が離れていたり…。

それがどんどん酷くなってきたので、14時過ぎ、遂に休憩を取り、車まで行って携帯のアラームをセットして40分間フルに眠ることにした。

これまでの経験上、こういう時は少しでも睡眠を取るとその後格段に体が楽になるものなのだ。


短い時間ながらも熟睡。そして予定通り携帯のアラーム音で目を覚ます。やはり休憩を取って正解だった。先ほどまでの猛烈な眠気が取れ、だいぶスッキリした。

とりあえず何を差し置いてもタイムリミットの40分は過ぎてはならないので、すぐに席へと向かう。


と、ここでちょっと変なことに気づいた。時計を見ると15時半を指している。確か…店員に休憩を告げたのは14時10分のはずだったが…?

ひょっとして時計が狂っているのではと思い、携帯で再度時間を確認したが、やはり時計と同時刻を表示していた。ここでやっと現実に気づき、茫然としてしまった。


どうやらアラームの時刻を間違ってセットしたらしいのだ。15分くらいならまだしも、もう40分もタイムオーバーしており、特にこの店は時間に厳格なので、おそらく何回も店内放送で呼び出しをかけた後に私の出玉を流し、レシートにして預かっているに違いない。

それでも約2日分の日当はあるが、仕事量の放棄になるので素直に喜ぶわけにはいかない。


とにかくプロとしてあるまじき大チョンボである。こんなことなら昨日少しでも寝ておくんだった…と思っても後の祭り。

とりあえず気持ちを切り替えて店内へ戻った。そして玉がなくなっているはずの私の台へ行ってみると、なんとそのままになっているではないか。

その時たまたま親しい店員が通りかかったので呼び止め、「ごめん、だいぶ時間オーバーしたけどいいか?」と話しかけたら、彼はニヤッと笑いながら台を打てる状態に戻し、「どうぞ」と言って足早に立ち去っていった。


後で聞いた話だが、この時は土曜日の午後で店内はかなり混雑しており、それに加え機械トラブルの修理などで店員たちはてんてこ舞いの忙しさだったそうだ。

一応台を開放してくれた店員は気づいていたらしいが、もしいつも通りであれば当然玉は流していたとのことだった。


その後、18時過ぎまでこの日2回目の2倍オーバーのハマリを喰らったが、991回転で7連チャンをゲット。

それから大連チャンはなかったが、初当たりはすべて200回転以内の数珠連状態で、23時27分、この日40回目(2Rを除く)の大当たり後の時短を消化し、なんとか閉店前に終わることができた。


それにしても今日はツイていた。あの時に台に戻れなかったら早く帰れていたが、仕事量のノルマもこなせなかったし、今月初のホームランもなかったのだ。

今後は仕事の前日に徹夜は絶対にすまいと肝に命じたのであった。



投資…35000円
回収…47262個
初当たり…12/2842
大当たり…45回



牙狼の止め打ちは台によって要注意

先日牙狼を打っていた時のこと。夜になって大連チャンし、時間が迫ってきたので取りこぼしの危険を感じ、止め打ちをヤメてV入賞優先の打ち方へ変えたところ、癖悪台ではなかったがたまたま22回もハマってしまった。もし80回くらいまで止め打ちをしていたら間違いなくパンクである。

この話を常に魔戒チャンスで70回の止め打ちをしている同業の友人にすると、彼は最近不覚にも初めてパンクしてしまったというのだ。そしてやはり「どの店においてもV入賞しづらい癖悪台が偶然ながら設置されている可能性がある」と言っており、それ以来止め打ちは50回までしかやらなくなったらしい。

滅多にないことではあるが、牙狼のパンクによる欠損は1万円では済まないのでギリギリまでの止め打ちは要注意である。