ひと月振りのエヴァ
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ひと月振りのエヴァ
※パチンコ必勝本2008年7月号に掲載されたものを加筆・修正しています
今から9年前、地元で大スランプに陥った時、ダメ元で初めて県外へ遠征した。しかし予想に反して連日仕事量4~5万クラスの台があり、しかもそのような店が同じ地域に数軒あって長期間に渡って打つことができた。よって1~2週間家に帰らないことはザラで、長い時はひと月近くも旅打ちすることになった。今思えば、その頃がプロ生活の中で一番恵まれていた時期だった。
それ以来、毎年当たり前のように旅打ちには出かけてきた。しかし情報網の発達、そしてそれを上手く活用する人たちが急激に増えたことで遠征先の打ち手のレベルがかなり上がっており、昔のように楽に稼げるということはなくなっている。
それと同時に店側の対応もかなりシビアになってきているので、わざわざ経費をかけてまで行く価値はなくなっているように思う。なので4年前からは仕事のためだけに地元を離れるということはほとんどなくなった。
しかしながら地元の状況が厳しいことに変わりはなく、それに加えて年齢的な体力の低下やガソリン代の高騰もあって、最近では朝イチで自宅から1時間以上かかる店へは滅多に行かなくなった。
よって自然と行動範囲も狭まり、現在の仕事上のテリトリーは自宅から大体半径30キロ以内に収まってしまう。この傾向は他の同業たちにもあてはまるようで、以前隣県の山形や福島によく行っていた知り合いも、「わざわざ時間と交通費をかけてまで行く価値がなくなった」と言っていた。
こう書くと体だけは楽になったのではと思われるかもしれないが、現在宮城県は朝イチで入場抽選を行なう店が主流となり、早いところでは7時半までに行かないと間に合わない。おまけに23時30分閉店の店が多く、確変が閉店近くまで長引いてしまうと帰りが午前様になってしまうこともある。
少なくとも5年くらい前までは9時ギリギリに店へ行っても十分打てる台は確保できた。それが1時間半も店へ行く時間が早まってしまい、以前のように1週間以上連続でのフル稼働などということは体に負担がかかるのでできなくなっている。皮肉にも現実には毎日テリトリー内で稼働できるほど状況が甘くないので体力的には助かっているのだが…。
今後も打ち手のレベルは上がるだろうし、それに比例して店側の対応も一層キツくなることが予想されるので、ますますパチプロにとってはやりにくい状況になるだろう。
10年近く前、知人の一流プロが「今はなんとか日当3万以上の台を打てていますが、将来2万くらいの台までなら妥協して打つ覚悟はできてます」と言っていたが、今まさにその時代が来ていると思っている。私はまだなんとか生き残っているが、前述の知人の同業が言うように、もし日当2万くらいの台の確保も難しくなったら、この稼業を続ける意味はないと思っている。
5月中旬某日(晴)
最近、近場の状況が厳しく、ここ1週間ばかり自宅から20キロ以上離れた地域へ通っていたが、今日は空白の一日であり、本来なら休みを取る予定だった。しかし先月までと打って変わってツキに見放されており、収支的にノルマより大分足りないので久し振りに地元の店へ繰り出すことにした。
7時30分、店回りだけで終わるかもしれないなと思いながらも車で自宅を出発。昔に比べればかなり早い出勤だが、それでも昨日までの6時半出発を思えば楽である。
これから行くC店を最後に見に行ったのは8日前だが、その時は試し打ちしたいと思うような台が皆無でまったく使えそうにない状態だった。とりあえず今日は過去になんとか使えたこともあるイベント日ではあるのだが、あまり期待せずに向かった。
7時45分過ぎ、C店到着。この店は通常1時間くらい前から並び順で入場整理券を配るが、イベント日でも10人以上並ぶことはあまりない。まだ1人も並んでいないので整理券を配り始める時間まで車内で待機することにした。
しかし入り口近くをよく見たら明らかに場所取りと思われる私物が複数置いてあり、これにはちょっと腹が立った。C店は従業員が親切で環境が良く、クオリティーは別にして私にとっては居心地の良いお気に入りの場所なのだが、このような不見識が快適な環境をブチ壊すのでは懸念したからだ。滅多に行かない遠くの店なら話は別だが、今後のことを考えインターホンを押して店にこのことを注意した。
その結果わかったことだが、私物を置いていたのは常連らしく、店側もそれを知っていたということだ(私が注意した後すぐに店員が彼らに知らせに行った)。過去の経験から言うと、店側が少しでも客側の不正を黙認してしまえばそれが増長してしまう。そしてそれが環境の悪化に繋がり、ひいては一般の客が遠のくということになって結局は店が損をしてしまう。そういうものである。
8時45分過ぎ、6番目で入場。今日は札台があるはずだが、ダメかもしれないと思いながらゆっくり店内へ入った。初めに向かったのはこの店において一番時間効率が良く今日のイベントコーナーになっているハイパー海のシマだったが、よく見ると前回よりヘソ幅が少し広い。これなら以前実績があった台なら使えるかもしれない。
ただ、まだシマ全体がガラガラなので、もう一つのイベントコーナーのエヴァ4を見てから打つ台を決めることにした。予想通りエヴァもヘソが少し開いており、デキが良い台ならなんとか打てるかもしれないと感じた。
さてどちらにしようかと迷ったが、ハイパー海は後からでも空き台をキープできそうなので、人気機種のエヴァから打つことに決め、以前打ったことがある一台に台取り券を置いた。
9時、打ち出し開始。ところで、エヴァといえば旅打ち時の1000円あたり35回まわる台のことが記憶に新しいが、打つのはそれ以来である。なので、どうしてもその台と比べてしまい、今日の台のヘソ幅がこの店にしては大盤振舞にも関わらず、実にショボく見えてしまう。
しかし実際打ってみたら最初の1000円で28回も回った。これは明らかに上ムラと思われるが、やはりこの台は前回同様デキの良い台であることに変わりはないと確信した。
そんなことを考えていた投資2000円、47回転で警報が鳴る。当たらないミッションモードに突入するのだろうと思っていたが、「シンクロ」という文字が現れ、9と1のシンクロリーチになった。しかもレイ背景予告付きで、信頼度も激アツの演出だ。
当たり図柄の9か1で停止することを願いながら固唾を呑んでじっと見守っていたが、残念ながら1の図柄も通り過ぎてしまう。が、一瞬間を置いてから画面中央に1が復活し、見事確変をゲットした。
最近ツキが落ちてきて、昨日も4万以上の大敗を喫しており、得てしてこういうことは続きがちなので、この予想外の早い大当たりは驚いたと同時に非常に嬉しいものだった。ただこの確変はあっけなく22回転で終わってしまったのだが。
ところがその時短中の33回転目、なんとビックリ、初号機が画面をこじ開けていきなり7で当たったのだ。しかしこれも大連チャンはしてくれず、残念ながらまたワンセットで終わってしまった。
それにしても、昨日打った冬ソナ2では初回から1000回以上ハマったのに、今日はそれ以上確率が辛いエヴァ4で、まだ30分くらいしか経っていないのに4回も当たっている。以前に比べればパチンコ人気は衰えてはいるが、このいつ当たるかわからないギャンブル性が、未だに多くの人を虜にしているのだろう。
さて、まだ打ち始めて間もないが、問題はこれからどれくらいデジタルが回ってくれるかだ。感触は良さそうだが、回転率の正体を把握するまでは安心はできない。
だがやはりこの台のデキは良いようで、さすがに出だしより回りは失速したが、一回分の出玉を打ち込んだところ146回転あった。先月打った、一回分で210回のお宝台に比べれば遥かに見劣りするものの、状況が厳しい現状においてはありがたいと思って打つべきだろう。
それから約5分後の10時2分、271回転で警報が鳴った後、第15使徒アラエルが登場して単機迎撃リーチへ。これも激アツ演出だが、まだ一度も確率の分母を超えてはいないので、いくらなんでも今度はハズすだろうと思いながら見守っていたが、これが予想外にまた確変を引いてしまった。
だがこれも2R確変1回を含む3連チャンで終了。いかにも最近不調の私らしいところで、ひょっとしてこの後またズドーンと大ハマリを喰らうのかと嫌な予感が脳裏をよぎった。
20時過ぎ、回転率は相変わらず安定して1000円あたり23~24回転をキープしているのでリタイアの心配はまったくないが、頭上の回転数表示は700を超え、本日初めて確率分母の2倍以上へ突入している。
出だし好調で久し振りの大勝ちをと目論んだのだが、やはり一筋縄ではいかないようで、このまま当たりを引けないと3連敗になってしまう。ただ、パチンコは人の意思がまったく通じないことは百も承知なので、とにかくここは時間までデジタルを回すしかないのだ。
20時56分、917回転目、最後の当たりから何回目になるだろうか。また当たりそうもないシンクロリーチがかかっていたが、これが予想外の2R確変になった。残念ながら2回の大当たりしか取れなかったが、負けがなくなっただけでもラッキーである。
そう思って気楽になったのが良かったのか、時短終了後わずか9回転で確変図柄をゲット、運良く6連チャンして時短終了後即ヤメした。
終わってみれば期待値以上の勝ちを収めることができたが、3連敗とは紙一重の展開だった。最近不調ではあるが、これを機会にまた絶好調モードへ戻って欲しいものである。
投資…2000円
回収…17884個
初当たり回数13回(3573回転)
大当たり回数…34回
ホッとした出来事
先日ある店で小銭入れを失くしてしまった。中身は500円玉が10枚以上入っていたので結構な金額だったが、それ以上に、趣味に関する貴重なメモが入っていたのでかなり落胆してしまった。
これまでに何度か券売機や現金サンドからつり銭やカードを取り忘れたことがあったが、店員以外からそれらが戻って来たことは今まで一度もない。しかし一応ダメ元で店に申し出たが、それが予想に反し、中身も手つかずで無事届いていたのだ。
拾ってくれた人は若い男性で名を名乗らなかったらしいが、パチンコ店にもそんな良い人がいるんだなとホッとした気持ちになった。
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