約1ヶ月振りの地元での稼働
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※パチンコ必勝本DREAMS2008年7月号に掲載されたものを加筆・修正しています


4月末、ひと月近くに及ぶ長旅を終えて宮城県に帰って来たが、今年は桜の開花が例年よりかなり早かったようで、すっかり見頃は終わっていた。しかし郊外では新緑とともに私の好きな様々な虫達が活動を始めている。本当は仕事をしなければいけないのだが、いてもたってもいられず、帰ってからまた1週間近くも山歩きをしてしまった。

それにしても近頃とみに「パチンコ打ちたくない症候群」がひどくなっている。パチプロに転職したばかりの頃は、毎日食事休憩もとらずに気合いを入れて必死の覚悟で仕事をしていたものだが、最近はパチンコを打っている最中に打つことを放棄してしまいたくなることが頻繁にある。

一番の大きな原因は、金を稼ぐということ以外に打つ理由が見つからないことなのだが、その他にも騒音・光・タバコの煙・運動不足など、体に悪いことばかりなので辟易している。それでも、パチンコが楽しいとか勝って他の人に少しでも喜んでもらえるのなら話は別なのだが。



5月初旬某日(雨)
7時前、寝室のカーテンを開けると外は雨だった。先月は長旅で久しく家を離れ、しかも帰ってきてからも趣味の山歩きやら虫の世話などに手を取られており、ひと月以上も地元の店に足を運んでいない。例年ならゴールデンウィーク中は打たないのだが、いくら何でもそろそろ稼働しないと尻に火がついてしまう。そこでついに今日、やっと重い腰を上げることにした。

野外の散策が好きな私にとっては、本来であれば雨は天敵とも言えるのだが、今朝のような場合、仕事をサボって野山へ行きたいという誘惑を断ち切ってくれるのでむしろありがたい。


7時40分過ぎ、久しぶりの地元での仕事なのでちょっと新鮮な気分で玄関を出た。ところが車のエンジンがかからず、セルモーターがウンともスンとも言わない。今年2度目のバッテリー上がりである。

実は一昨日、山から帰った後で荷物を降ろした際、ルームランプのスイッチを消し忘れていたらしい。そしてあいにく昨日はオートバイで山へ行ってしまったので2日間も電気がつきっぱなしだったのだ。

一瞬カッパを着てオートバイで行こうとも思ったが、もしA店が使えない場合、その後の移動が面倒になるので、ここは2年振りにJAFの世話になることに決めた。電話をしてから約20分後、運良く近くに1台JAFの車両がいたらしく、思ったより早く家を出ることができた。


8時20分過ぎA店到着。入場抽選はとっくに終了し入店も始まっていたのだが、私が受け取った台確保券はなんと11番という早いものだった。連休中の街中だから人が少ないのか、それとも最近よほどぼったくっていたのか定かではないが、前回来た時は少なくとも朝イチで30人はいたと記憶していたのでちょっと拍子抜けである。

これではあまり期待できないな、などと思いながら店内に入ると、イベントコーナーやサービス台はあるものの、やはりどれもイマイチだった。多分少ないながらギリギリで使える台はあるのだろうが、クギ読みでは判断できないレベルで、一番打ちたいと思っていたハイパー海も取り付く島がないほど渋い調整だ。考えてみればこの機種、これまでの海シリーズでは最悪の不人気でどんどん設置台数も減り、いつ消え去っても不思議ではない。

余談だが、最近宮城県にグランドオープンした店はこの機種の代わりに一つ前の沖海を導入した。恐らくこの店のハイパー海も近いうちになくなると私は予想している。だからこそ釘をアケてくれないし、店側にとってはその必要もないのである。


ゴールデンウィーク中でもあり、ある程度予想はしていたものの、厳しい現実に少し落胆しながら店内を見回っていたが、春のワルツが最後に見た時に比べ、全体的にヘソをアケていることに気付いた。と言ってもこの機種、仕事人などと違いエヴァ4同様元々ヘソ幅が狭い調整なので、普段からこの店を観察していなければ見過ごすところだった。

とりあえずざっとシマ全体を見たが、台ごとのメリハリがほとんどない調整だったので、以前終日打った台を選んで打つことにした。

実はこの台、3月末に今日と同じくらいのヘソ幅で打った時、1000円あたり平均23回まわってくれたので終日打ち切れたのだ。もし今日もあの時と同じくらいデジタルが回ってくれたら何とか仕事量は確保できる。


8時30分打ち出し開始。一応このシマはイベントコーナーだが、打っているのは私を含めまだ3人だけだ。考えてみればこの機種より後に入った冬ソナ2が一般の人には人気があり、やはり朝イチで入った半分以上の人がそちらを打っていた。

ところで、ちょっと気になることがある。それは前回この店で打った時、隣で打っていて気の毒なほどボロ負けしていた常連の女性のことだった。あれからもう1ヶ月以上経つが、今度会ったらきっと話し掛けてしまいそうな気がしたので、できれば会いたくなかった。もし今もこの店に通っているなら朝が早い彼女は店内に絶対いるハズなのだが…。ひとまず見当たらないので内心ほっとした。

後日談だが、他の常連に聞いたところ、彼女はあれからも負け続け、4月中旬以降一度も店へ来なくなったとのことだった。おとなしく品行方正な女性だったので気の毒な気もしたが、その方が彼女にとっては良いことなのかもしれない。


そんなことを考えながら打ち始めたのだが最初の1000円でたったの17回しか回らない。見た感じ前回とヘソ幅も他のクギも変わらないので単なる下ムラだと思ったが、3000円を打ち込んだ時点でも58回転となかなか回転率が上がってくれない。

もしこれが初めての台なら迷わず捨てていただろう。ただこの台は実績があり、私が見る限りではどう見ても前回打った時と変わらないと感じられたので、不安な気持ちを抱えながらも次の1000円を投資した。

しかし相変わらず玉がヘソまで到達するものの、最後にことごとく弾かれてしまうパターンが一向に変わらない。いくら何でもこの1000円で80回転に達しなければ台移動しようと決めた。


と、64回転目に画面が一瞬暗くなりイントロ予告が発生し、リーチとなった。最近の台はスーパーリーチでの演出がますます長くなる傾向にあり、特にこの機種のそれは特筆モノで、最長で2分くらいかかってしまう。根っからの春ワルファンならありがたいことなのかもしれないが、仕事として打っている私の立場からすれば、さっさと終わって次の回転に移ってくれ…というのが本音である。

そしてその後、最近この手の機種を打つ時の定番とも言える「ウォッチング体操」(混雑していない場合のみ、ホール内の様子を見ながら屈伸運動や腕を伸ばすなど軽いストレッチを行なう)をしようと約1分ほど席を離れて戻ってきた。

しかし案の定まだ演出は継続中で、しかもやっと長いリーチがハズれたと思いきや、今度は右下の貝の役モノが回りだし、またしてもリーチに突入。さすがにこの時は席を立たずに待っていたが「いいかげんにしろ」と心の中で叫んでいた。

「どうせハズれるならさっさと終われ」と少しイラつきながら見ていたが、これが予想に反して確変図柄で当たり、4連チャンしてしまった。どうやら絶好調モードは依然として継続中のようである。

ただ、早く当たったのは良いのだが、回転率の正体が不明なのが気掛かりだ。しかしその後も早い当たりを引いたため、1回分の出玉でどれくらい回るのかなかなか把握できないという嬉しい状況が続くことになる。


昼過ぎにやっとハマり出し、今日初めて一回分の出玉を打ち込むことができたが、140回転以上あったので何とか打ち切れる台だと確信した。

14時半過ぎ、頭上の総回転数を確認したら1676回転だった。これには正直ガックリしてしまった。これまで都合10分も休んでいないのに、6時間も打ってこれでは、閉店近くまで打っても総回転数で4000回転がやっとだろう。少なくとも海系ならこの時間であれば2000回転を切ることはないはずなので、改めて最近の機種の時間効率の悪さを思い知らされた。


ここで先ほどからの空腹感がまたぶり返してきた。このところ連日早寝早起きでフィールドを歩き回っていたせいで、体のリズムが常人のようになっているのだ。こんな時、以前なら意地でも4000回転以上デジタルを回そうと空腹をタバコで紛らわせて頑張ったものだ。

以前は私もヘビースモーカーであった。しかし2003年12月30日、その年の最後の稼動でロードスターを打っていたのだが、閉店間際の確変中、連日に渡る長時間稼働の疲れのせいか、アタッカーの点滅を見ていたら急に気分が悪くなってきてしまった。そしてそのまま危うく倒れそうになったことがあったため、それ以来禁煙しているのだ。

しかし今ではタバコで空腹を紛らわすことはできないため、迷わず店員を呼んで食事休憩をとった。ただし、長年の習慣からか今でもパチンコを打っている時は滅多に食事をとらない。


その後、なかなか早い初当たりを引けなくなったが、確率の分母数を超えるようなハマリもなく順調に大当たりを重ね、期待値を少し上回る勝ちを収めることができた。

今日はデジタル回転の遅さに終日悩まされたが、終わった後の疲労感がまったくなかった。これはひとえに食事休憩と「ウォッチング体操」(笑) の効能だと思っている。

余談だが、この日スーパーリーチ確定の後、悠々とトイレ(もちろん小用だが)に行って戻って来るという、海系やエヴァでは絶対に怖くてできない離れ業を2度もやらかした(笑)。今後もこの稼業をすぐヤメるわけではないので、少しでもパチンコと楽しく対峙する方法を創意工夫していきたいと考えている。


投資…4000円
回収…16292個
初当たり回数(時短含む)…14回(3505回転)
大当たり回数…30回



最近ハイレベルなパチンカーが多くなった

先日ある店で、女性専用台になっていた冬ソナのシマが18時に開放されたので移動した。その時両隣は朝から打っていた若い女性だったのだが、見ると2人とも通常時の保留3個止めと、確変・時短中の止め打ちを実践し、一箱打ち込むごとに必ず携帯電話を操作していた。しかも冬ソナのシマ内で、同じように打っていた女性が複数人いたのだ。

誰かの指示で打っているのかピンなのかは定かではないが、私は驚いたと同時に、もうパチプロでやっていられるのもそう長くはないなと思ってしまった。最近情報網の発達でハイレベルな打ち手が多くなったが、今後店側はますます甘い台を作らなくなるだろう。