種銭が少ない時に大ハマリ
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種銭が少ない時に大ハマリ
※パチンコ必勝本2008年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています
2月下旬某日(晴)
今年はのっけから苦戦続きで、2月になってやっと復活の兆しが見えたものの、中旬以降またドツボにハマっている。前月にはたった一日でマイナス11万7000円というワースト記録も作ってしまい、もうこれ以上酷い目に遇うことはないだろうと考えていたが、ここに来てまた当たらない病に苛まれている。
ちなみに一昨日は11万3500円のマイナスで、先月記録した自己ワースト記録をもう少しで更新するほどのボロ負けだった。そして昨日も別の店でマイナス7万4000円と、いくら波の荒さに慣れているとはいえ、さすがにこの展開には滅入ってしまう。
本当は気分転換にスキーにでも繰り出したい気分なのだが、気合いを入れて久しぶりにオートバイで7時10分に家を出た。渋滞している車を尻目にわずか10分ちょっとで仙台市内のD店へ到着。一応今日はイベント狙いなのだが、そう大したものではなくピンポイントで狙う台もない。しかし店の入口を見たらすでに2人並んでいたので、私も彼等に倣って並ぶことにした。
約1時間後やっと入場券を貰ったが、この後集合時間までまた30分以上も待たなくてはいけない。最近は毎日決められた時間に入場抽選を行なう店が増えてきたが、依然としてこのような店もまだ多く存在する。パチンコ店は客が使った金で経営が成り立っているわけで、いつもながらこういう光景に出くわすと「いったい何様のつもりなんだ」と思ってしまう。
8時40分過ぎ入場。まずはこの店で一番設置台数が多いハイパー海のシマへ行ったが、若干ヘソをアケたサービス台はあるものの、経験から使えないと判断し他のシマへ向かった。と、ここで予想外のエヴァ4のシマで札台(甘釘サービス台)を発見し、急いで一番近くの札台へ台取り券を置いてから他の台を見て回った。
それにしてもクギが渋い。考えてみればエヴァは新台で入って以来連日大盛況だったので、特別クギを甘くする必要などなかったのだろう。一応札台をキープしたものの、よく見ると他の台よりヘソがちょっと広めなだけのショボいものだった。念のため他のシマも全部見たがやはり似たような感じで、仕方なくキープしたエヴァをダメ元で打ってみることにした。
9時過ぎ、今日のデッドラインを1000円あたり22回転と決めて打ち始める。ワープは例によってマイナス調整になっているが、その割にはそこそこ通り、ひょっとしたらヘソの狭さを補えるのではないかと感じられた。
最初の1000円で23回転、まだ台のクオリティを把握できないが、玉がステージによく乗る割にはいまいちフィニッシュが決まらない。良くてもギリギリの台だと思えた。その後も回転率は安定して1000円あたり22~23回転をキープし、1万円を使い切った時点で226回転。なんとかデッドラインをクリアしているものの、2日続けて大敗した後に打つ台がこの程度では本当に心許ない。
と、この時、重大なことに気付いた。昨日7万4000円負けたあと種銭の補充をしたつもりが、その分を自宅へ忘れてきたのだ。手持ちの現金はもう7万円しか残っていない。平均すれば一日の投資額は3万まではいかないが、仮にこの先当たりを引けないと、この回転率では1600回転も回せない。4倍以上のハマリはそうあるものではないが、得てしてこんな時によく遭遇してしまうのだ。
10時45分、今までギリギリながらもなんとか打ち切れると思っていたが、2万5000円を使い切った時点での回転数が546回転と、わずかではあるが今日のデッドラインを下回ってしまった。自分の決め事に厳格に従うならここでヤメなければならないが、もう少しだけ様子を見ることにした。
次の1000円を投資したところ、回転率は上がるどころか逆に失速し、残り玉が10個くらいになったところで回転数は558回だった。保留玉の3個を足しても1000円で15回しか回っておらず、大敗が続いたあとのドロップアウトは不本意だが、この後近くの店回りをして帰ることに決めた。
ところが559回転目、警報から本日2回目の使徒予告が発生、ゼルエルから三機殲滅リーチになった。本心は当たって欲しいのだが、ヤメようと思っていたのでちょっと複雑な心境である。もし当たったらとりあえず出玉を打ち込むまではヤメられないな、などと考えながら見守っていたが、最後ゼルエルが勝って取り越し苦労に終わった。
しかし、次の回転で画面中央にいきなり初号機の指が現れ、ボロ負けした昨日の夜から通算すると約1600回転ぶりの大当たりとなった。結局確変には昇格しなかったものの、なんだかんだでやはり当たりは嬉しいものである。
とりあえず持ち玉になったが、問題は回転率が復活するかどうかである。それにしてもこの機種、ヘソと電チューの大当たり割合が違うので時短中といえども気が休まるヒマがない。この店のスルーは当然プラス調整なのだが、それでもたびたび保留玉がヘソ抽選の方へ食い込みそうになる。できれば電チューやヘソではなく、状態によって大当たり割合を変えて欲しいものだ。
さて、気を遣いながら時短を消化していた70回転目、リラックスステップアップ2からレイ背景が出現したのでドキッとした。次の瞬間、けたたましい音と共に頭上の2つの赤いパトランプが派手に光り出し、予想もしなかった時短中の確変引き戻し。ただ次の当たりは単発だったので3連チャンで終わってしまったが。
昨日まで5日連続で再投資をしていたので、まさか6日連続はないだろうとこの時点では思っていたが、12時42分、516回転でその「まさか」になってしまった。だが、幸か不幸か私が決めた今日のデッドラインをわずかながら上回っているのでヤメるわけにはいかない。
16時53分、今日もっとも危惧していたことが現実になってしまった。頭上の回転数表示は1726。これについては仕事上起こり得ることだと受け入れられるのだが、問題は種銭が切れたことである。この店の近くに銀行や郵便局はあるが、こんな時に限って両方のカードを忘れてきてしまっている。最後の手段として、金利はかかるがクレジットカードのキャッシングでこの場を凌ぐことにした。
とりあえず最後の1000円札を現金サンドに入れ、上皿に玉を流してから呼び出しランプを押し、この店においては久し振りの休憩札をもらって近くのコンビニATMへ向かった。先客は2人。何やら手間取っているようで少々イライラしたが、5分ほどで私の番になり、急いでカードを取り出してATMへ差し込みナビ通りに画面を進めた。
ところが最後の最後で「このカードは取り扱いできません」という表示と共にカードが返ってきた。一瞬焦ったが、ATMにこの会社のカードが確かに使えると表示してあったので、慣れない私が何か途中でミスしたのかもしれないと思い、今度は落ち着いて操作した。
しかしまた同じ表示が出てしまった。これは困った。もしもう一度やってダメだったら…と思いながら再チャレンジしてみたがやはり同じ。これではラチが明かないので備え付けの電話を取り上げた次の瞬間、なんと自分が手にしていたのはETCカードであることに気付いた。これでは絶対にキャッシングなどできるわけがない(笑)。今度はしっかりと正式なカードを確認し、軍資金を確保して店へ戻った。
17時30分過ぎ、気分転換を図るためにも久し振りに店外で食事を済ませてから席に着いた。もうこれからは決められた時間まで打つことだけを考えていれば良い。とにかく種銭の心配をしないだけでも気が楽になるものだ。
18時過ぎ、再投資6万4000円、1913回転で珍しい演出が現れた。多分本日初めての群予告(レイ)が出現し、右斜め上からロンギヌスの槍が横切った。普通なら「当たってくれ」と期待しながらその後の演出を見るのだが、もう3日も似たようなボロ負けが続くと気持ちの抑揚もなくなり、ボーっとした感覚でただそこに視線を定めていたにすぎなかった。よってその後どのような展開だったか覚えていないが、単発の当たりをゲットした。
この時は嬉しいというよりも「今頃当たりやがって」と半分ふて腐れた気持ちになっており、その態度が大当たりの女神を怒らせたのか18時48分、252回転であっけなく持ち玉がなくなり確率分母をまたしても超えてしまった。
今日は大した台でもないし、ここのところフル稼働での大敗が続いているので心身ともに疲れており、もうヤメても十分だった。ただ、先ほど何のために苦労して種銭を借りたのかと考えるとどうしてもヤメる気にはなれず、時給を落とすことを承知で半ばヤケクソで現金投資を続けた。
19時20分、再々投資6000円、380回転でレイ背景が出現して単発で当たり、その後はなんとか持ち玉を切らすことなく22時45分まで打ったが、以降初当たり5回中15R確変2回と、最後までツキに見放されドツボの3連敗を喰らってしまった。
この仕事を始めてから10年以上経つが、グレーな店で引っ掛かったのを除けば、これだけ凹んだのはあまり記憶にない。まあ長いことやっているとこういうことは必ずあるし、その逆もまたあり得る。とにかくこの仕事を続ける以上、今後も短いスパンでの収支の荒れは避けられない宿命なのだ。
23時ちょっと前、さすがにオートバイでの帰路は寒かったが、家に着く頃には仕事を終えた安堵感しかなく、大敗した余韻は微塵もなかった。
投資…96000円
回収…7525個
初当たり(時短含む)…11回(4251回転)
大当たり…16回
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