不調続きで休み返上も…
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※パチンコ必勝本DREAMS2007年12月号に掲載されたものを加筆・修正しています


先日、知り合いのS君が転職をした。彼のパチ・スロプロ歴は長く、私が会社員時代の頃からバリバリ稼いでいた優秀な同業だった。状況が厳しくなったとはいえ、一流の腕を持つS君がなぜ辞めたのか聞いてみたら、やはり将来に不安を感じてのことだった。

彼は以前からずっと悩んでいたようだが、最近になって、一緒に行動していた若い同業者達がほとんど就職してしまい、それで焦っていたのかもしれない。そしてそのうちの一人から「もっと早く辞めていれば良かった。収入はあったけど無駄な時間だった」と言われたのが最終的な引き金になったのではないかと私は思っている。

幸い彼の今度の職業は元々好きだった飲食関係の仕事であり、一生懸命働けば人に感謝されるはずなので本当に良かったと思っている。しかしこの件に関しては、自分にとっても人ごとではなく非常に切実な問題である。私もできることなら一日も早く、この稼業とおさらばしたいのだ。



9月某日日曜(晴)

6時過ぎ、いつもより少し早く起きて外を見ると、空は雲一つなく絵に書いたような秋晴れだった。アウトドア好きの私にとって絶好の散策日和である。最近不調で収支が上がらず、それをカバーしようと連日稼働しているのでかなり疲れがたまっており、休むにはちょうど良いタイミングだったが、朝イチに1軒だけ仕事ができる可能性がある店へ行ってみることにした。

今日もテリトリー内で打てる台を設置している店は何軒かあるが、なにせ日曜なのでどこも混雑が予想される。また早い順番で入れたとしても台のクオリティが落ちている場合が多いので、終日打てる可能性は平日より厳しい。しかしその中の1軒の店が、何故か週末に釘を開けだしたのである。その店は高速道路を使っても1時間近くかかるのでテリトリー内では遠い方なのだが、もしここがダメな場合は近くに温泉があり、どちらにしても私にとっては好都合な店なのだ。


県南の人気店Bに着いたのは7時半ちょっと前だが、すでに200人くらいは集まっている。優秀台をゲットするには、少なくとも50番以内に入らなくてはならないのでかなり厳しい状況である。

抽選が始まり待つこと約20分、最近はクジ運も悪いので、どうせハズれるなら早く終わって欲しいと思いながらクジを引いてみたら、なんと16番という早い番号だった。

この番号なら、クギを見比べる余裕はないにしてもイベント台は取れるだろう。しかし、この店で最後に打ったのは2ヶ月前なのでどの機種が有利なのか最新情報がわからない。さて何にしようかと決めかねていた中で入場が始まってしまったが、とりあえず一番設置台数が多く無難と思われる沖海に狙いを定めた。


すぐに私の順番になったが、前の人達は他の機種やパチスロの方へ散らばっていったので、沖海のシマのイベント台を少しは選んで取れそうだ。そう思いながら手前の仮面ライダーのシマを通りかかると、カド台がイベント台になっており、ヘソを見たらこの店においては大盤振舞と言えるほどに開いていた。

しかし、次の瞬間「またか」と思ってしまった。上皿にライターが置いてあるのだが、台取り券はないので明らかな二重取りだ。実は前回もこの店で同じような光景を目撃したのだが、その時は自分の台を確保した後だし面倒だったので店員には何も言わなかっのだ。

だが今回は見過ごすわけにはいかない。過去の経験からして、こういうことを野放しにしておくとそのような連中が増え、ルールを守っている人達が割を喰ってしまうのだ。

最近は年のせいか面倒なことはできるだけ避けるようにしているのだが、ここは久し振りにトラブルメーカーの面目躍如、元々強い義侠心がムラムラと湧き上がってきた。まぁ普通の人ならば、さっさとその台をパスして沖海へ行けば楽に札台を取れるのだろうが、この辺がパチプロに向かない性格なのだろう(笑)。

このライターはおそらく前回同じことをやらかした連中に違いないと待っていると、すぐにそれらしい男性2人がやって来た。私は2人を睨み付けるように台の前で仁王立ちしていたので、当然文句を言ってくると思われたが、台取り券を持った方の男性が私を見るなり一瞬驚いたような顔をして、もう1人の男性に「もういいわ」と言って引き返してしまった。

見覚えのある顔だったので、多分以前私がどこかで大騒ぎしていたのを見て、関わりたくないと思ったのだろう。連れの男性も私に文句を言うつもりがあっけに取られ、その男性の後を追うように立ち去ってしまった。

本当は私も後を追いかけてライターを渡してから文句を言いたかったが、それ以上は無用だと思い、ライターを店員に渡してからゆっくり店内の他の台を見て回った。その結果、やはりライダーのイベント台は他のコーナーよりもヘソ幅が一回り広いことがわかった。


さて、自分の台に戻って細部をチェックしたが、ヘソ以外でプラス調整は一ヶ所もなく、逆にワープ入口と風車上はマイナス調整になっていた。この機種は今まで3回ほど打っているが、いずれも試し打ちの域を出てなかったので使えるかどうか不安だった。

8時5分、打ち出し開始。元々ゲージは悪くないので、若干の寄りにマイナス調整があったがほとんど気にならないレベルで玉が真ん中に寄ってくる。ただ、台のクセが悪いのか元々そうなのか、玉が最後の最後でことごとくヘソ穴に嫌われてしまう。それでもワープがシメられていなければもっと楽に回るのだろうが、今時そんな調整などあるわけがない。とにかくこの台の調整はヘソ幅が広いので見た目はインパクトがあるのだが、3000円使った時点で68回しか回ってくれなかった。

もしこれで出玉が悪く確変中に玉減りするのであれば自分のデッドラインを切ってしまうかもしれない。せっかく良さそうな台が取れたがギリギリの勝負になるのかと思うと憂鬱になってしまった。

ただし今のところ1000円あたり22回以上はキープしており、この店の換金率から計算して13時間打ち込めばなんとか自分の仕事量のノルマは達成できると踏んだ。


その後、やはりヘソ幅が広い恩恵なのか回転率が上がり、5000円で126回転まわってくれた。しかし喜んだのも束の間、次の1000円ではたったの15回だった。とりあえず疲れる台だということだけは確かなようだ。

その数分後の投資7000円目、156回転で「相変わらず回らないな」などと半分考えごとをしながら打っていると…なんだか画面がおかしい。そう思っていると本郷潜入モードへ突入していた。すぐに7セグ判別表を見れば確変か否かが判るのだが、判別表は車の中から持ってきてない。できれば確変であって欲しいのだが…。


10回転、20回転と電サポは継続し、30回転を超えても電サポは終わらなかった。確変になったのはうれしいが、まだ出玉がない状態なのでさっさと当たって欲しいと思っていると、47回転目で7R大当たりを獲得した。

しかし理論値以下の4連チャンで終わり、しかも一度も15Rを引けず出玉は約2000個のドル箱が1つというしょぼいものだった。ただ出玉関係が良好で確変中も少し玉が増えたので、なんとか一日打ち切れる台だと確信できた。

そして10時46分、その少ない出玉も240回転でなくなって再投資になった。それでも回転率が上がってくれれば心配ないのだが、250個あたり22~23回というペースなので、これから先のことを考えると苦労しそうである。


11時42分、最後の当たりから507回転目、再投資1万2000円でまた本郷潜入モードへ突入した。今度は手元にしっかり7セグ判別表を持っていたのですぐに確変と判明。これが9連チャン、その内5回が15Rという幸運に恵まれ、一気に収支はプラス域へ。

その後も初当たりが早くコンスタントに理論値前後の連チャンをしてくれたので、苦手な京楽にしては珍しく楽な展開になった。


17時44分、この日最高の19連チャン後、頭上の回転表示は2度目となる300回転を示していた。すでに持ち玉は優に2万発を超えていたので負けはなくなったのだが、もしこの後当たらないと目標とするプラス3万円を大幅に下回ってしまう。打っている機種が鬼門の京楽だけに不安を感じたが、その直後の307回転目、画面を見て思わず微笑んだ。

画面下に小さいながらもプレミアの玉ちゃんが現れたのだ。そして奇遇にもこの大当たり回数は77回目であった。しかし、これにはあまり喜ばしくないオマケもついていて、連チャン数も7で終わってしまった(笑)。

次の当たりも283回転と確率の分母数を超えてしまい、しかもこの日初めて通常時での時短を引いてしまったが、その後はハマることはなかった。


23時5分、最後の連チャンが16回まで伸び、取りこぼしの心配まで出てきたが、ここでやっと時短に入り、それも最短の10回転だったので無事に終えることができた。

大した台ではなかったが、今日は久し振りに仕事量の3日分以上の勝ちを収めることができた。いつかは今日の勝ちすぎた分を返す時が来るのだろうが、不得意な京楽の台で爆勝ちしたことは正直嬉しい。

この機種を終日打ったのは初めてだったが、仕事人よりは光り方がマシだし、リーチのしつこさも華王のように耐え難いものではなかったので、さほど苦痛を感じなかったのも良かった。まあいつも今日のように当たりまくれば、どんな機種でも苦痛は感じないのだが(笑)。


投資…19000円
回収玉数…38474個
初当たり…13/2144
大当たり回数…107回