分母約500の機種はこれが最後かも
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分母約500の機種はこれが最後かも
※パチンコ必勝本DREAMS2007年5月号に掲載されたものを加筆・修正しています
2月下旬某日(晴)
今月は散々苦労させられた1月とは対照的に出だしから好調で、確率負けがまだ5回しかなく、マイナス収支の日もたった2日だけと非常に楽な展開だ。
そして稼働時間も申し分なく、月末まで1週間ほど残っているが、仕事量・収支共に月のノルマを大幅にクリアした。何事も好調な時だからこそ一生懸命やらねばならないのだが、喉元過ぎれば熱さを忘れるというか、先月の同時期の苦しさなどどこ吹く風になってきた。
しかしここ数日、持病の杉花粉症が酷く、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・咽喉痛・頭痛と、重症者特有の五重苦に苛まれている。とにかく本心は休みたくて仕方がないのだ。
それに前述のような大義名分もあることだし、今日は休んでしまおうかと考えていたら、一緒に朝食を摂っていた中学3年の末っ子が「合格した私立の高校はお金がかかるんだけど、もし公立の高校に落ちたら行かせてくれる?」と言ってきた。思い起こせば私も高校は私立だったのだが、当時経済的に苦しかった両親が借金をして行かせてくれたのだ。
余談だが、高齢の両親には現在の仕事を知らせていない。もし教えてもパチンコを悪の権化としか思っていないから理解は得られないだろうし、叱責されるのが目に見えている。できれば1日も早く他の仕事に就き、両親が元気な内に報告したいと思っている。
息子の一言に心を動かされ、いつも通り7時前に車で出発した。今日は特にこれといったアテがないので、とりあえずここ1週間ほど通っている仙台市南部のB店の入場抽選へ向かった。
ところが店まであとわずかという地点で渋滞につかまった。多分事故か故障車があるのだろう。抽選時間の7時半まであと15分位あるが、これからますます渋滞が激しくなる時間帯なので、過去の経験からしてもまず間に合うことはないように思えた。
案の定B店へ着いたのは7時40分を過ぎていたので入場抽選は既に締め切られていた。しかも人気店なので予想通り優に100名以上は並んでいるようだ。しばし考えたが、入場抽選を受けて早い番号を引かないと苦労する店なので、今日はパスすることに。そして久し振りに仙台の北の方へ偵察がてら行ってみることに決めた。
だが事故の影響か、相変わらずノロノロ運転で、高速道路の入口までは30分以上かかった。しかし入ってからは早く、あっという間にインター出口から一番近いC店へ着いた。このあたりは昔は有名な穀倉地帯。広々とした田園風景が広がっており、自分的にはかなりお気に入りの場所で、よくこの時季にはバードウォッチングを楽しんでいた。
今日は天気が良いので雪を抱いた奥羽山系の山並みもくっきりと見え、しかも珍しく風もほとんどない。ドロップアウトの誘惑に後ろ髪を引かれたが、気を取り直して店内に入った。
この店も先ほどのB店同様早朝に入場抽選を行なっているのだが、B店ほど人は多くなく、札台以外でも打てる場合が結構ある。私は8時半ちょうどに入ったが、すでに入場抽選で入った人は打ち始めていた。
急いでパチンコのコーナーを見て回ったが、打てそうな可能性がある札台は全部人がついており、他にこれはというような台もなかったため、コーヒーを買ってトイレを借りただけですぐに退店し他の店へと向かった。
さて、今日はこの周辺の店を全部回るつもりだったが、その後も変わり映えせず(最近では店回りで優秀台を見つけるのはある意味間違い探しに近い)、6軒目のE店の駐車場に着いた時、またドロップアウトの誘惑に駆られた。
もう一ヶ月も経てば白鳥や他の多くの鳥たちはシベリアなどへ旅立ってしまうので、晴天で風がない今日のような日はバードウォッチングには願ってもない好条件である。もしE店に打てそうな台がなかったら、その後の店回りは中止して鳥達を見に行くことに決めた。
9時50分頃、多分ダメだと思いながら、というよりダメであって欲しいと願いながらE店へ入った。この店はここら辺では大型の人気店なので、今までの店よりはるかに客が多く、人気機種のエヴァ3やイベントコーナーのスーパー海などはすでに満席だった。
そしてたとえ両機種に空き台がでたとしても、私が打つ気になれるような調整ではなかった。他のイベントコーナーもやはり同じようなもので使えそうな感じはない。強いて言えば大ヤマト2のシマが、いつものイベント時より少しヘソ幅が広いかな、といった印象だ。
それでも是非打ってみたいというほどの調整ではないので、過去に何度か打った経験から無理して試し打ちをしなくても良いとすぐに判断できた。これで望み通りバードウォッチングへ…と思った矢先、危うく見逃すところだったが、ある重要なクギの一本が少しだけあらぬ方向へ振ってある台を見つけた。
これが故意か偶然か定かではないが、少なくとも試し打ちもせずに立ち去ることはできなくなった。記憶を辿れば2年くらい前、別の店で似たようなクギ調整の台を打ったことがあり、その時は今日の台より若干ヘソが広かったが、1000円あたり32回転前後回った。
大ヤマト2は現在私のテリトリー内ではほとんど見かけなくなり、それに比例して打つ機会もめっきり少なくなった。おそらくE店でも近い内に撤去されるのだろう。この機種が出た時、あまりの確率の分母数の大きさゆえ、メーカーは気でも狂ったのかという印象を持ったが、その後ウルトラセブンやダイナマイトキングなどの出現で、金銭感覚がすっかり麻痺してしまった感がある。
10時ちょっと前、昨年この機種でパチプロ初の10万負けを記録したことなどを思い出しながらその台を打ち始めた。最初の1000円では予想とは違い、24回転しか回らなかった。多分下ムラだと思うが、もしこれが正体なら私が設定しているデッドラインを切っているので撤退しなければいけない。ちなみに大ヤマト2は、私の決めごとでは換金率が3円の場合、1000円あたりの回転数が26以上なら終日勝負することにしている。
すると予想通り投資を重ねるごとに回転率はアップし、5000円を使い切った時点では162回転まで跳ね上がっていた。そして私は早くもこの時点で、たとえ3000回ハマリを喰らおうともこの台と心中することを覚悟した。バードウォッチングができなくなったのは残念だが、早朝の抽選を経ないでこのような台をゲットできたのだから、現在の厳しい状況を考えればありがたいことだと感謝せねばならない。
しかし次の1000円でステージからの入賞がぱたりと止まってしまい、16回転しか回らなかった。それでも平均すると1000円あたり29回転を超えているので何ら問題はないが、やはり先ほどの5000円までが回りすぎていたのだろう。
まあ、これくらいの投資で正確な回転率を把握できるわけはないが、いつものことながら正体を掴むまでは安心できない。さて、またすぐに回転率は上がってくれるのだろうかと思いながら玉貸しのボタンを押したら、6000円目の保留玉で画面が明るく光り、ワープ予告になった。
通常この手の演出はさっさと終わって欲しいと思うのだが、この予告だけは別物だ。とにかく長ければ長いほど期待度がアップする。すぐに時計に目をやり、10秒以上経過してくれることを願った。
すると願い通り10秒が経過し、15秒の壁も突破した。これは激アツだ。少なくとも海シリーズの魚群よりは格段に期待が持てる。ドキドキのワープ予告は私の計測では20秒ちょっと手前で停止し、直後に大ヤマト砲リーチへ発展、同時に大ヤマト砲フラッシュが激しく光った。
この時点で当たりハズレは決まっているにせよ、私も機械ではないので当たり図柄の7が近付いてきた時はテンションが相当上がっていた。そしていよいよ「7」が真ん中にきた、と思った瞬間、無常にも中央の図柄は8に変わっていた。両隣の人の視線を感じながらも、いつも通り平静を装っていたが、内心ではかなり落胆していた。
が、その直後、「もらったぜ!」という声と同時に、オキシンマのスペシャルカットインが入った。これはラッキーだ。確率分母が500に近い台で、たった6500円で大当たりを引けたのだ。しかもこの初当たりは6連チャンし、確変中も確実に玉が増えたので1回分の出玉が1900個以上確保できた。
その後、回転率は1000円あたり安定して29~30回転くらいをキープし、何の不安もなく打ち続けることができた。また1000回を超えるハマリもなく、初当たりで単発は一度きりと、非常に楽な展開だった。
22時、頭上の回転数表示はこの日初の900回転台に突入していた。しかしこの時点ですでに23回当たっており、足元には約2000個のドル箱が10箱もあるので勝ちは確定している。そろそろ閉店1時間半前になるし、台の上下の皿につめ込んだ約500個ほどを打ち込めばちょうどキリが良い。ヤメ時だろう。
最後に少しハマってしまったが、久しぶりに大ヤマト2の優秀台を打たせてもらった、と考えながら玉を上皿に乗せた954回転目、「戦闘体制に入れ!」という声にビックリした。
これは嬉しいオマケだ。この確変は5連チャンし、23時10分過ぎ、無事に時短も終了して仕事を終えた。今後大ヤマト2を打つ機会はないかもしれないが、波が荒い機種を打つのに慣れてしまっているので、消え去るのはちょっと名残惜しい気もする。
それにしても最後のプレミア演出、あわてて携帯電話を落としたので撮り損ねたのが悔やまれる(笑)。
投資…6500円
回収玉数…30107個
初当たり…1/449.5(8/3596)
大当たり回数…29回
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