ホームランとボロ負けは紙一重
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ホームランとボロ負けは紙一重
※パチンコ必勝本DREAMS2007年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています
前回のコラムでも述べたように、今年の目標は「貯金」なので、1月は例年と違って長期休暇を取らずまじめに働いて200時間近く打ち込んだ。おかげで仕事量は充分確保できたのだが、残念ながら収支は2割ほど期待値より少なかった。まあこれだけならいつもとさして変わらないのだが、問題はその内容である。
1月は結果的にプラス収支になったが、ジョーズの12万負けを筆頭にボロ負け(10万超えの大敗)が3回もあり、26日の時点でマイナス6万円だった。残りの日数を考えると月間ではマイナス収支を覚悟していたが、その後4日間で逆にプラス40万近くになってしまったのだ。
打った台の期待値は日当2~4万くらいだったが、1日の収支の上下の差が、なんと35万を超えてしまったのだ。パチスロならいざ知らず、こんなことはパチプロになって初めての経験である。
最近は駆け出しの頃に比べ、はるかに波が荒い機種を打っているので仕方ないのだが、とにかく1月は博打そのものだった。いつまでこの状況が続くのだろうと憂えている今日この頃である。
2月某日土曜日(晴)
今週初め、私のテリトリーにもエヴァファン待望の「奇跡の価値は」が登場した。導入された店を何軒か覗いたが、普段ガラガラな店でもこの機種のシマだけは平日の朝から満席で、3日目以降になっても空き台がほとんどない状態が続いているのには驚かされた。
10年前ならこのような現象も結構見られたものだが、近年ではちょっと珍しい光景だ。今日行く予定のA店も土曜日ということもあり、エヴァ狙いの人が多勢来ているに違いない。
「何なんだ! これは」
7時20分過ぎ、A店の駐車場へ着いたが、あまりの大人数に驚いてしまった。多分、300人近くは並んでいるようだ。しかも、まだ後ろからどんどん車が入ってきているのだ。予想はしていたが、これほど人が多いとは夢にも思わなかった。
もしこんなことになると知っていればここに来ることはなかった。しかし今から第2候補のB店へ行っても間に合わないので、仕方なく入場抽選の行列に並ぶことに。
そして待つこと30分余り。やっと抽選の順番が来た。聞けば400人以上集まったらしい。なのでほとんど期待せずクジを引いたが、案の定176という数字だった。この番号だと間違いなく狙い台は取れないはずなので、すぐに引き上げることにした。
さて、当初の予定ではこの地域の店を10軒ほど覗いてから帰るつもりだったが、ここでふとC店の気になるイベントを思い出した。
C店というのは、以前このコラムにも書いたが、去年の暮れに「グレーゾーン」と認識したいわく付きの店なのだ。苦い思いをしてからは打っていないのだが、イベント時など何回か偵察には来ていた。その結果、使える日もあるということがわかったので、いつかリベンジしようと目論んでいたのだ。
時計を見ると8時25分。A店からC店までは30キロ以上離れているが、高速を使って北上すれば1時間以内には到着できる。C店の開店は8時半だが、朝イチから行けなくても優秀台が残っている可能性が高い。ここで「よし、行ってみよう」という気になった。
9時15分過ぎ、C店に到着。月に数回のイベントと土曜日が重なったこともあり、すでに30台ほどの車が駐車場に止まっていた。それでも先ほどのA店に比べればずっと人は少ない。
店に入り中を見回したが、全体的な割数はどう見ても先ほどの超人気店Aより上である。それにホール内の雰囲気も明るく快適に思えるのだが、どういうわけかグランドオープン以来一度も満席になったのを見たことがない。
原因は色々あるのだが、一番大きな理由は出方が足りないということだ。私を含め、パチンカーは現金なもので、大概は出てない店よりは出ている店に足を向けてしまうものである。
ちなみに私は、「出ない店」というのは2種類あると認識している。1つは見るからにクギがシブく出ないだろうと思われる店。これに関しては私自身何も不都合はないと思っているが、これとは対照的に出そうで出ない店(?)というのは厄介である。
私も度々痛い目に遭ってきたこのC店がまさにそれに属するのだが、さすがにやられっぱなしでは悔しいので、リベンジする機会をうかがっていたのだ。
店内を見渡した結果、クギを見た感じではどのシマにも打てそうな台があり、特にスーパー海、冬ソナ、羽根デジの一部が良さそうに見えた。もし余計なことを考えないのなら、迷わずスーパー海のお宝台をゲットするのが普通である。
なぜならこの台は今日のようにクギをアケた時、1回分の出玉で優に200回以上回ってしまうのだ。しかもまだ空き台だったので、本心は喉から手が出るほどゲットしたかった。
しかしC店のこの台、いまだかつて確率勝ちしたことは一度もなく、他の人が打ったデータを見ても、終日打って勝ったのを一度しか見たことがない。しばし迷ったが結局この台はパスし、大海物語M56の1台に車のキーを置いて、クギを丹念にチェックしてから打つことに決めた。
実はこの台も過去に何度か打っており、今日のような調整なら1000円あたり25~26回は回るはずだということを把握していた。先ほどのスーパー海のお宝台に比べると明らかに見劣りするが、この台は勝つか負けるかは別として、まともだという確信があった。ところでこの類の件に関してはまだ試行錯誤の段階なので、変に私の独断・愚考と捉えて頂きたい。
さて話は戻るが、開店から45分経っているものの、いつもなら平日のこの時間はガラガラなはずである。しかし今日私が選んだ大海のシマでは、もう9人の先客が打っており、しかもそのうちの5台はすでに当たっていた。これは私にとって心強い光景だ。
なぜかというと、理論上デジパチは確率の分母数の70%を消化した場合、約50%で大当たりが発生するという考えが頭にあるからだ(確率の分母数を回した場合は約65%で大当たりが発生する)。この件に関してはパチンコ必勝本DREAMS3月号に掲載された中田プロのコラムで詳しく書いているのだが、これを大海にあてはめると、1分間で5回転以上の速度で打った場合、例えば100人が同時に打ち始めたとすれば、1時間後には50台以上が当たっているということになる。
私は長年パチンコを打っているが、これまで何回か異常な現象に遭遇し、それによって多大な減収を強いられたことがある(実際私が打っておかしいと思った台がこれまで2回警察沙汰になっている)。よって現在は常に以上のようなことを意識して行動するようにしているのである。
9時25分、打ち出し開始。3000円の時点で83回転。やはりこの台もなかなかデキが良い。しかし先ほどのスーパー海より見劣りするのは否めない。ここで知り合いの優秀な同業が声をかけてきた。何を打ってるのを聞いてみたら、なんと私が気にしていた例の台を打っているとのことだった。
さすが私が一流と認めるプロである。例の台のことをすでに把握していたのだ。彼の話によると例の台は最初に打った時は5万発以上出たそうなのだが、その後数回打つも一度も勝ってないのだという。しかし今日も打てそうなクギなので危ないと思いつつも頑張ってみるとのことだった。
彼が立ち去った直後の102回転目、投資3500円で初めて魚群が走った。図柄は4と5のダブルリーチになったのでマリンちゃんリーチになるはずである。保留もフル点灯だったので腕組みしながらマリンちゃんが降りてくるのを見守っていると、「ん? 太いぞ」。スマートなはずのマリンちゃんの足が太すぎる。一瞬画面がおかしくなったのかと思ったが、出て来たのは何とサムではないか。
しかも赤魚群からではなく、普通の魚群で、しかも確率の分母数を回す前に出現したのだ。私は海シリーズを相当打っているが、こういうパターンは過去に一度しか記憶にない。思わぬ当たり方で、この店では久しぶりに幸先良いスタートを切れたので正直嬉しかった。
この確変は5連チャンまで延びてくれて非常に楽な展開になったが、勝負は下駄を履くまでわからない。パチンコはとにかく終わるまで何があるかわからないのだ。
しかしその後、大ハマリを喰らうのではないかという不安も外れ、順調に当たりを増やしていった。とにかく初当たりが早く、最高でも546回転しか要さなかった。
22時35分、この日36回目の大当たりの時短を消化して仕事を終えた。その後、例の台を見に行ったら知り合いの同業がまだ打っていた。昼前に見た時は早い当たりで持ち玉も結構あったので相当出しているものと思っていたが、予想に反して手元には8000個くらいしかなかった。
そしてデジタル表示を見て驚いた。総回転数は4200回転を超えていたのに、まだ9回しか当たっていないのだ。話を聞くと、打ち始めてすぐに持ち玉になったが、その後1300オーバーと1600オーバーのハマリを連続で喰らったので他の台へ移り、また出玉を持ってつい先ほどこの台に戻って来たとのことだった。
そのおかげで負債額は5万を超えないようだったが、かなりの確率負けを喰らっているようだった。私は運よくホームランだったが、もしこの台を終日打っていたらまた大負けしていたに違いない。例の台の中を見ることはできないが、相変わらず当たりが少ないということだけは変わっていないようだ。
他の台がまともであっても、このような台が存在する以上、この店で打つのは今後も要注意である。まあ一番良いのは「君子危うきに近寄らず」ということだろう。鬼門のC店で見事リベンジを果たせたが、一つ間違えばボロ負けだったので、勝ったのを素直に喜べない一日だった。
投資…3500円
回収玉数…35123個
初当たり(時短含む)…1/275.7(14/3861)
大当たり回数…36回
※本文の内容に関しては本人の主観に基づくものであり、メーカー・ホールとは一切関係ありません
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