結果が全て
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※パチンコ必勝本DREAMS2006年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています


例年1月はリフレッシュのため長期休暇をとっているので稼働時間が極端に少なかった。しかし、今年は違った。正月前半こそ家族サービスやインフルエンザなどで一週間ほど打つ事が出来なかったが、その後月末までほとんど休まずに頑張ったのだ。

だが収支の方は期待値を大幅に下回り、ノルマの4分の1ほどの結果に終わってしまった。まあ打っていた台の大半が確率の分母数が400以上の波が荒い機種だったので、仕方ないとは思っているのだが…。



2月初旬某日(雪)

私は一昨年から、自宅から車で30分ほどのとある店へ頻繁に通うようになった。理由はそこそこ稼げるという事と店の雰囲気が良いからである。稼げる店は他にもあるが、長時間打つ私にとって居心地の良し悪しは、店を選ぶ際の非常に重要な要素なのだ。

だが最近ちょっと気になってきた事がある。それは通い始めた頃に比べ、台のクオリティが下がってきて客数が明らかに減ったことだ。それで一月中旬、遂に見切りをつけようとしたのである。

ところがここで思わぬサプライズがあった。それは店側が意図的に釘を開けたサービス台(といっても大した事はないが)以外に、平常営業で打てるシマをひっそりと用意しているのを見つけたのだ。しかもこのシマ、1週間以上クギは据え置きとなっており、この店でこのような事は2年前のエキサイトラッシュ以来だ。

当然ながら、私はその時連日打ったわけだが、まともに勝ったのは最初の2日だけで、その後は期待値以上に勝てた日は一度もなかった。いや、勝つどころかボロ負けで千回以上のハマリが頻発し、2千回以上の大ハマリも5日で2回もあった。

もしこれが疑わしい店ならば深追いはしないのだが、少なくともここでは今まで怪しいと感じた事はほとんどなかったので、たまたまそうなのだろうと思いながら打っていたのだ。それにこの機種は確率の分母が400を越える台なので、これも仕方がない事なのかもしれない。

私もこの仕事を始めてから何回か不正なワナにかかり、かなり酷い目に遭ったこともあるので、それらしい兆候や匂いにはかなり敏感になっている。今のシステムでは、いくら安全だと思っていても、その気になれば何でも出来る立場の店を100%信頼する訳にはいかない。もし今日もおかしいと思ったら当分この店には行かない事を決意し、朝の入場抽選が始まる7時30分ちょっと前にA店の駐車場へ到着した。


今日は平日だが、人気のイベント日なので早朝にもかかわらず100人くらいは集まっていた。去年に比べれば人数は減ってはいるが、さすがにこの地域の人気店である。

本日も私の狙いは例の某機種なのだが、もし抽選で早い順番だったなら台を見て選ぶ余裕があるので、先に大海の甘釘サービス台のシマへ行く腹積もりだ。仮に打てる台が見つからなくても、その後からでもゆっくり例のシマで打つ台を確保できるはずだからである。

そんな思惑の中、私が引いたのは41番。今日はイベント日なのでパチンココーナーには40台以上の札台があるが、人気機種の大海を取るのにはこの番号ではちょっと危ないかもしれない。


8時20分過ぎ入場開始。一応大海の方を覗いたが札台はすべて埋まっており、予定通り例の機種のシマへ行ったのだが、見てみると思わぬことに1台だけこの機種に札台が設置してあった。実を言うと本当の狙いは、出来が良くずっとクギが据え置きだった他の2台のいずれかだったのだが、これは嬉しいサプライズだった。

しかも札台のヘソは明らかに大きく、確実に打てる台だと確信したので入場券を置いてキープした。それから例の2台のクギを確認して見ると…予想に反して両方とも使えないクギ調整(それでもボーダー以上の回りはあると思えたが)になっていたのでラッキーだった。ただし今後このシマはもう使えないだろう…。


8時30分打ち出し開始。最初の千円で31回。相変わらずこの機種はよく回る。しかしこのシマで打っているのはまだ私ひとりだけ。大海や新台が大して良いクギ調整でもないのに半分以上の客が付いているのと比べ、これはちょっと尋常ではない。

投資5000円、149回転目、大海で例えれば魚群、いやそれ以上に高信頼度のアクションが発生してスーパーリーチになった。ひょっとして今日こそは初当たりが早いのか? 「いや、当たってもらわなければ困る」という思いで当たり絵柄の7が近づいてくるのを凝視していた。

もしこれが当たってくれれば確変確定なのでかなり展開が楽になるのだが…と待つ事一分近く、7が一瞬揃ったかに思われたが、少し間を置いてから8が出現し、戻りもなく次の回転へ移行してしまった…。

それにしてもデジタルはよく回っている。5000円を使い切っていないのに、すでに150回転を越えているのだ。恐らくこの店で一番回っている台かもしれない。しかし相変わらず他の機種には客が付いているのに、この機種を打っているのは私ひとりだ。どう考えてもこれは疑いたくなる。

ここで私はいたたまれなくなり、大海を打っている常連に、ここ最近のこのシマの状況を聞きに行った。その結果、私が追っていた2台は勿論の事、サービス台も連日大当たりが少なく、とにかくシマ全体が出ていないらしい。道理でお客が付かないわけである。やはり私が危惧した通り、このシマは"黒"だという可能性が出て来てしまった。


しかし、今日は我慢して打つつもりなのでとりあえず席へ戻った。そして打ち出しを再開した直後の152回転目、また先ほどと同じアツい演出が画面に現れた。ただし、今回は前回よりワンランク落ちるスーパーリーチになったのでガセだろうと思い、必要以上に明るく光る画面を見ないように目をつぶり、音だけを聞きながら下を向いていた。

ところが最後のハズレ音がいつもと違ってバーンと少し派手だったので画面を見上げると、何と当たり絵柄の5が横一列に揃っていたのだ。とにかくこの機種、この店はあまりに当たらないので、一瞬見間違いかと思ったが、よく見ると確かに確変絵柄の5で当たっていた。

これは嬉しい誤算である。たったの5千円で確変を引けたのだ。しかし安心するのはまだ早い。少なくともこれから先、12時間以上打ち続けなければならない。この後の展開がどうなるかが重要なのだ。

しかし、この当たりは2R確変1回を挟んで1セットで終わってしまった。やはり今日もまともに勝てないのだろうか。いや、今日は何があっても打ち切るのだと決めた以上、余計な事は考えず、ただひたすらデジタルを回す事だけに専念しよう。そう思い直し、いつものように瞑想モードへと入っていった。


10時過ぎ、270回転目に通常絵柄でリーチがかかっていた。いつスーパーリーチに発展するのだろうかと、ぼんやりと見つめていると、リーチ絵柄の8があっけなく当たり、確変に格上げされた。これも1セットで終わったのだが、時短終了直後の101回転目、スーパーリーチのハズレ目から2R確変を引き3連チャンをゲット。

その後、早い初当たりを引いて順調に持ち玉を増やして行き、午後3時過ぎ、早くも26回目の当たりを達成した。そのうちの9回が出玉ゼロの2R確変だったのは大いに不満だったが、今のところは確率以上に勝っている。しかし、この後の展開は予想もできないものだった。


それから約7時間後の20時20分過ぎ。頭上の回転計は遂に2000を表示していた。このシマは今日で8回目のトライだが、2000回オーバーのハマリは今回で3回目になる。私が打った台以外でも2000回オーバーのハマリを3度確認している。

念のため、これまで自分が打ってきた成績を集計してみると、マイナス34000円。私が計算した期待値と比べると、25万以上の開きが出てしまった。確証はないし調べようもないが、これまでの経験則から私はこのシマを"黒"と断定し、客が大勢いる大海へ玉を持って移動した。

運良く札で表示してあるサービス台が取れたので打ったが、見た目ほどには回ってくれなかった。しかし何とか時給2000円位はあるので時間の許す限り打つ事にしたが、22時手前に持ち玉をなくし本日の仕事を終えた。

A店では昨年まで結構良い台を打たせてもらったし、結果もまともについてきたので感謝はしている。しかし、今後は当分打つ事はないだろうと思いながら帰路に着いた。



【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
阿川さん、いつも日記楽しみにしています。最近のCRには確変か時短か分かりにくい機種があり、その見分け方が一部で攻略法のように扱われているようです。ハイエナされて嫌な思いもしましたが、こういう機種の立ち回り方を教えてください。宜しくお願いします。


A.
隠れ確変のある機種は、実のところ私はあまり打ってはいない。しかし、実際隠れ確変を拾った知り合いが何人かいるので、私も店回りのついでや暇な時に、出来るだけそれらのシマを見るように心がけている。

親しい同業が言うには、意識して見れば、まず見逃すことはないそうである。悔しい思いをしたくないのなら、新台が出たらすぐ攻略誌を見て、収支に直結するような事は忘れないようにケータイ等にメモしておくべきである。

ただ最近、店のイベント等の宣伝のためか、台の下の部分にやたらと張り紙が目立つようになってきた。もし銀河鉄道なんかで盤面下のランプを張り紙で隠されてしまったら、隠れ確変が分からなくなってしまう。まあそんな時は、はっきりと店側に見せてくれと言えば良いだろう。もし見せてくれないなら、そのような店では打たない事だ。

いずれにしろ勝ちたいと思うなら、普段からマメにパチンコに関して、勉強する習慣を身に付けておくべきだろう。