勝つ方法をひたすら実践するのみ
- TOP
勝つ方法をひたすら実践するのみ
※パチプロ必勝本2001年10月号に掲載されたものを加筆・修正しています
関西に、尊敬する個性的な一流のパチプロ(どちらかというとパチスロの比重が高い)がいる。私は一流のプロを数多く知っているが、その中でも彼は恐らくナンバーワンであろう。釘読み、計算、立ち回り、精神力、体力、とにかくどれを取っても一流で全く穴が見当たらない。
ただし彼には少し変わっているところもあり、同県内で彼の携帯電話番号を知る同業はたったの3人しかいない。理由として彼はこう言っている。
「他人に情報を貰ったら、同等かそれ以上に返さなければいけないと考えているので、それが煩わしい。付き合いを減らせば良い情報の入手も少なくなるが、トータルで考えれば付き合いは少ない方が良い」
また、「自分もそうなので矛盾しているが、世間から逃げてきた感のあるパチプロという人種は好きになれない」とも言っていた。
そういったスタンスなので、2~3日間誰ともまともに話をしなかった、なんてことが度々あったらしい。ちなみに妻子持ちの私は、嫌でも毎日何かしらの会話をしなければいけない(笑)。まあ、彼のような考え方を普通の人が実践したならたちどころに滅入ってしまうのだろう。しかし若くして度々死線をくぐってきた苦労人の彼にとっては、そんなことは屁でもないらしい。
彼に感化された訳でもないが、最近私も同業との付き合いをかなり制限している。元々欠点だらけの性格の私は、幼少の時から問題児で、両親にはかなり迷惑をかけてきた。そんな自分にも少ないながら幼なじみの親友はいるが、それはお互いをさらけ出し、何度か本音を言い合って喧嘩をした上で築き上げた信頼関係なのだ。
パチプロになった当初、人生一度きりなので、たとえ同業であろうともできるだけ多くの人達と知り合えばそれ相当のものを得られると思い、自分から積極的にアプローチした。結果、人間的にも尊敬できる多くの一流プロと知り合うことができ、仕事に直結する情報も随分頂いた。そしてプライベートでもかなりの付き合いを持っていた。
しかし今年の1月、以前記したが仕事仲間を怒鳴りつけて相手に多大な心の傷を負わせてしまったのだ。それ以来、二度と同じことを繰り返さないよう、同業とはある程度距離を置き、節度ある付き合いを心掛けている。
こんなことを書いたら反感を買うかもしれないが、どんなに仲の良い同業でも、所詮は同じパイを取り合う敵同士なのだ。仮に私がパンクしても誰も助けてくれないし、逆に親しい同僚がピンチになっても私は金銭的な援助はほとんどできないだろう。
ただ、私はパチプロという人種は嫌いではない。むしろどこか憎めない愛すべき人達だと思っている。
プロ将棋の世界で有名なベテラン棋士が興味深いことを言っていた。「自分の弟子に対して将棋の差し手は教えません。もし教えるとしたら、それは弟子に三行半を突きつける時です」と。
要するにどの分野においても、自分自身で生き抜いていく術を身につけ、それを実行できなければ通用しないのである。そしてこれは知識を得るよりもはるかに重要なことなのだ。
例えば最近こんなことがあった。ある店のイベント台で千円あたり約40回のCR海物語3Rを打っていた常連が、昼過ぎに1200回オーバーのその台を投げ出し、「朝から魚っこ(魚群)何回出でも当だんねんだ。恐らぐこの台今日駄目だがらやめだんだわ」と言ってきた。ちなみに彼は回る台で打てば勝てることを知っている。
なるほど結果的にその台は終日調子が悪いままだったので、途中でヤメたことによりその常連は大敗を免れる結果となったが、私に言わせれば愚の骨頂である。少なくとも彼は日当5万の台をたった3時間で放棄してしまったのだから。もし私がその台を打ったのなら、出る出ないにかかわらず、閉店近くまで打ち切ったであろう。そして仮に4万負けたとしたら9万円の貸しと考え、それを取り返すために、また後日稼働時間を確保すれば良いのである。
とにかくパチンコの出方は気まぐれで、絶対に自分の意志通りにはならない代物なのだ。現に自分の記録を見返してみても、1日の仕事量の前後5%以内に結果が収まるなんてことは、平均したら月に5日もあればいい方だ。今年も新基準機を打つことが多いせいもあり、一般電役等と比べると確率が収束するまで波が荒い。
特にこの7月の波の荒さは象徴的だった。月半ば過ぎまでは、例えば久々に平常営業で期待値4万オーバーの台を2日連続打っても逆に7万以上負けたりと、16日までに店回りでの試し打ちも含めると、なんと自己ワースト記録となる7連敗を食らってしまい、収入も13万しかなかった。
その後も20日過ぎまでモードは変わらず、さすがの私も少し腐りかけていた。しかし、その後思いもよらぬ劇的な状況がやってきた。
7月24日(水)晴れ
本日も3日連続で県南の某店に出没した。本来この店は自宅から距離的に遠く、新台入替日を除き、以前より若干クオリティーが下がったと感じていたので、最近は行動範囲から外していた。しかし月曜日から近くにできた大型店に対抗するためか、珍しく1週間続けてイベントを決行するので連日早起きして行列に加わっている。
だが実際は連日釘の開け締めをしてはいるものの、以前の良い状況に比べればイマイチの状態だった。そのせいもあって、初日に大勢押し寄せた腕の良い同業は2日目以降あまり顔を見せなかった。今日はイベント3日目であるが、初日に比べるとだいぶ朝の行列は減り、パチンコの方は150人ほどしかいなかった。ちなみに私は2日間とも、なんとか日当2万5千円ほどの台を探し出せたので、今日もやってきた次第なのだ。
7時半過ぎ、いつものように入店順位を決める抽選に入った。私は4番目にクジを引いたが、見てびっくり。「2」という数字が書いてある。この店において、なんと約3ケ月ぶりに1ケタの数字が当たった。2番目に店に入れれば、毎日10台用意してある「お宝台」を確実にゲットできるのだ。今日は久々にツイている。少なくとも2日分の仕事量を確保できるし、朝イチ必死で釘読みをしなくても済む。
8時45分入店開始。一目散に新しく入ったCR海物語3Rのお宝台に向かった。十分打つに値する素晴しい台であったが、よく見ると1ケ所気に入らない調整があったのでパス。張りついている店員に「ごめん、もう1台だけ見たら決めるから」と言って、すぐ隣のシマにある以前から設置されていた同機種のお宝台を見たが、気に入らない部分はさっきの海物語と同じだったので諦めて座った。
しかし、このちょっとした行動が、とんでもない結果をもたらすとは全く考えもしなかった。
9時1分打ち出し開始。
「なんだこりゃ~」
親指が入るほど大きく開いたヘソの恩恵がすぐに現れた。良い方のムラなのだろうが、保留ランプはすぐに満タンになり、何度もオーバー入賞してしまう。久々に最初の500円で軽く40回を越えてしまった。
普通の心境であれば勝ったも同然なのだが、なにせ今月は絶不調を絵に描いたようなツキのなさ。今日もまた4万円以上現金投資をさせられるのかなあ、なんてことを考えていたら、投資千円、47回転目、本日3回目のリーチで魚群が走った。図柄は5で珊瑚礁出現。さて今日は如何に、と見つめていたら当たり図柄が手前で止まってしまった。やっぱり今日も初当たりはしこたま金を使ってから、忘れた頃にやってくるのだろう。
しかしその2回転後、泡予告からのダブルリーチがあっさりハズれたと思ったら「グィングィングィン」と派手な音を出して走り出した。このアクションは実に6月3日以来である(最近は試し打ち以外この機種を打っていなかった)。これは嬉しい、というよりもびっくりしてしまった。なにせ確変大当たり確定なのだから。
これがラッキーなことに3連チャン。しかも大当たり消化に3分40秒しかかからず、若干の玉増えもある。これ以上望むことは何もないはずなのだが…。最近の私は頻繁に大ハマリをくらっているので、この時点ではまだ一抹の不安が残っていた。実は5月に海の伏魔殿でこっぴどい目に遭った時も確変3連チャンから始まり、2日間に渡って2千回オーバーと千回オーバーのハマリを2回ずつ喰らったのだ。
しかし今日は伏魔殿での海とその後の展開がまるで違っていた。その後24回転で通常図柄で当たり、今度は遅いだろうと思った3回目の初当たりもなんと15回転目でゲット。それも2が再抽選で3に化け、4連チャンもしてくれた。
その後も順調に当たりを引き、確率オーバーは637回転が最大の3回だけ。なんと22回もの初当たりをゲットしたのだ(初当たり確率3629分の22、約165分の1、大当たり計42回)。このタイプのCR機においての新記録樹立である(回転率といくら勝ったかはご勘弁を)。そしてもうひとつ嬉しかったのは、42回も当たったにもかかわらず、初当たり確率の分母数の11.5倍もデジタルを回せたことだった。
不思議なことにこの日を境に潮目が変わった。以降連日ワンパッキーで当りまくり、7月が終わってみれば時給は目標の2600円を余裕で上回っていた(稼働時間245.3時間)。
もし前述した常連のように展開に左右されるような立ち回りをしていたなら、200時間以上の稼働は無理だっただろうし、結果も違っていたことだろう。パチンコは長いスパンで見て勝っていれば良いのである。
それにしても、今日はシマ全体がお祭り状態だった。ひょっとして竜宮城(?)で打っていたのだろうか(笑)。
※CR海物語3R[三洋]…大当たり確率1/315.5、確変突入率50%、1回ループのデジパチ。今なお後継機が出続ける人気機種の初代機。
動画
導入日情報
コラム
看破ツール