21世紀初のCR権利物
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※パチプロ必勝本2001年12月号に掲載されたものを加筆・修正しています


9月も終わり、周辺の山々も赤く色付いてきたが、私の方は相変わらず貧乏暇なしである。そして、仕事上の泣けるような感動とも未だ巡り会えていない。

しかし最近、仕事以外のことでは色々あった。私の趣味は自然観察以外にもいくつかあり、その中にスポーツ観戦がある。特にボクシングとサッカーには目がなく、カシアス・クレイ(分かった方は相当の年配者)、ファイティング原田、ペレ等の現役時代の試合を何回も見てきたほどのマニアなのだ。


9月下旬の「アメリカ同時多発テロ事件」によって2週間延期になってしまったが、アメリカで世界中のボクシングファンが注目する一戦が行われた。私はこの試合まで全勝を誇るフェリックス・トリニダードというプエルトリコの選手の大ファンである。

彼がどれほど偉大なのかは、プエルトリコにおける彼の人気が、日本におけるイチロー選手の5倍以上もあるのではないかと思われるほどという部分から想像していただきたい。この選手は、今までどんな強敵からの挑戦も避けたことがなく、同じ階級に敵がいなくなったと知るやクラスを上げ、名だたる世界チャンピオンをことごとく撃破してきた英雄なのだ。

当日の試合は珍しく苦戦したものの、いつものように肉を切らせて骨を断つスタイルを貫き通し、打たれても打たれても決して後退しようとしなかった。しかし、最終ラウンドで遂に力尽きてKOされてしまった。もし逃げ回っていれば、KO負けどころか、判定勝ちの可能性もあったのに…。

彼が負けた瞬間、全勝神話を捨ててまでも前進をやめなかったその勇気ある試合態度に感動し、思わず涙を流してしまった。彼はたまたま負けてしまったけれど、リスクを顧みず全てを賭しての結果なので、決して悔いはないであろう。


私はこの試合を観たことにより、多少ぐらつきかけていた将来の目標をまた確固たるものとして取り戻すことができた。とにかく現状維持で細々と生きながらえるのはごめんだ。たとえドブの中で倒れても前のめりでありたい。

こういうことを書くと読者の反感を買ってしまうかもしれないが、自分にとってパチンコとはあくまでも最終目標達成のための資金稼ぎの手段なのだ。ただ実際やってみて、一昔前と違い旨味のある商売ではないことが分かったが、あと2年は一生懸命頑張るつもりだ(その後何をやるかは構想を練ってある)。

今はサラリーマン時代と違い、社会的地位はゼロ。その代わり誰に気兼ねすることもなく、常に身軽である。



10月3日(水)曇り
先月は28日にまたしても伏魔殿に引っかかってしまったが、事故はその1日だけで、稼働時間、時給共に運良くノルマを達成できた。今月も1日に幸先良く仕事量4万オーバーの台を打つことができ、結果もちゃんと出た。

ただし不満もあり、先月中旬にお目見えした権利物をまだ一度も打っていないのだ。恥ずかしながらまだ試し打ちさえできていない状態。理由は、そそられる釘調整がほとんどなかったのと、新台入替初日の12時まで他の店で打てる台が運良く見つかっていたからだ。

今日は比較的信頼度が高い某店のイベントに行ってみたが使えそうもなかったため、その後、2番目にあてにしていた店を覗いてみる…もこちらもダメ。他にもイベントを行っている店はいっぱいあるのだが、信頼度はどこもイマイチで気乗りがしない。しかし間違いがあるかもしれないので、実際はこの目で確かめなくてはならない。とりあえず昼までは店回りを続けることにした。


10時過ぎ、仙台市南部にある、最近は滅多に行かない大型店(会社員時代の知り合いが多いので避けていた)の脇を通ってみるとまだ店が開いていなかった。しかも20人ほど並んでいる。元々入るつもりはなかったが、ちょっと興味深かったので入口を覗いてみると、本日新台入替初日で12時オープン、CR2機種36台が入ると書いてある。そしてそのうちのひとつが「CRまわるくんSP」だというのだ。

その時タイミング良く店員が入場整理券を配りに出てきた。これは今日こそまわるくんを打ってみろということだ、と自分に言い聞かせ、昼まで待って店に入ることに決めた。

11時40分、指定された場所に並んでいたら、まわるくんのシマだけ1回交換だという話が聞こえてきた。他のお客さんもこれにはガッカリしたらしく、いざ蓋を開けてみたら、やっぱりまわるくんのシマが埋まるまで結構時間がかかった。おかげで26番目の入場でも楽に台をキープすることができた。

釘調整はほぼ均一、しかし今まで見てきた他店の同機種より寄りは良い。換金率も約2.85円なのでそこそこ期待が持てそうだ。あとは、とりあえず打ってみてからの判断だ。


12時ちょうど打ち出し開始。ここであることに気付いた。以前よく打っていた役モノのホー助君と逆のパターンなのだ。分かりやすくいうと、V入賞穴の下部にストッパーが付いており、そのため穴の面積が狭くなっている。だから真下で拾う分には問題ないのだが、左側から玉が入ろうとする時にストッパーが度々邪魔になる。しかし、よく見ると私の錯覚かもしれないが、V入賞穴の幅が他の4つより広い。これは回転体が動いている状態では分かり辛いので、今度電源を切ってある時にしっかり確認してみたい。

さて、最初の当たりは12時29分、投資7千円。20回転でノーマル図柄をゲット。驚いたことに確率の分母数を回すのに30分かからなかった。これは去年のコンビに勝るとも劣らない高性能な機種である。こんなことならもっと早く試しておくんだった。出玉も2300発を越えていたので、店側が1回交換にした理由が納得できた。

だが、やはり最初は回り過ぎていたようで、3時間以上経過して回転率を集計してみたら、千円あたり1.4回を切ってしまった。それでも時給は4500円を超えているのでお宝台には違いない。


3時過ぎ、ここまで初当たりが4回、全てノーマル図柄だが、初当たりは2回目が3回転、3回目が9回転、4回目が7回転と早い当たりが続いていた。気になっていた役モノの振り分けもムラはあるものの、限りなく5分の1に近かったので安心。

ただ不思議だったのは、私の両端の台が同じような釘調整なのに、右側は千円あたり約1.4~1.5回、左側は約1.0~1.1回と、思った以上に差があることだった。これはおとしに入る回数の差がそのまま現れただけなのだが、コンマなんぼの世界ではちょっとしたクセの良し悪しが収支に多大な影響を与えることを改めて認識させられた。

それにしても、右側の台は当たりまくっている。私の台より回る上に、初当たり、確変突入率ともに絶好調で、既にリミッターを2度も達成し、鬼に金棒状態だ。対照的に左側の台はまだ1回も当たっていない。投資金額は5万くらいと思われるが、分母数の5倍も回っていないようだ。全く、いつもながらパチンコとは理不尽なものだ。


さて私の台は、さすがに今度は当たりが遅く、次の当たりまで26回転を要した。しかし、投資額は1万7500円で済んだので、回転率がまた上がってきたようだ。しかもやっと確変図柄が出現した。これはワンセットで終わったが、ここまでの記録を集計して見ると、初当たり確率57分の5(11.4分の1)で、ちょうど理論値と同じだった。確変図柄はまだ1回しか出ていないけれど、まだ5千円しか負けていない。これは捨てたもんじゃない。今日は元々試し打ちで撤退と思っていただけに、これは嬉しい誤算だった。

その後初当たりは8回取れたが、初当たり確率、確変突入率ともに最後まで好転することはなかった。

本日の成績、初当たり確率176分の13(約13.5分の1)、確変図柄8回。投資13万2500円、回収13万9500円。プラス7千円。稼働10.4時間。確率負けしたけれど、思った以上の優秀台であった。


所見として、この手の機種の最大のポイントは時間効率であると記しておく。また、他の地域ではどういう状況なのか分からないが、宮城県内においては今のところ圧倒的に1回交換が多い。よって私のように1日中打っていると種銭は10万円を超えてしまうことをお忘れなく(換金所に通うのを苦にしない人は気にしなくてもいいが)。

最後に、手動式の台を覚えている自分としては、やはりアナログ的な台が性に合っているようだ。果たして今度はいつまで持つのやら…。



※CRまわるくんSP[ダイドー]…大当たり確率1/11.4、確変突入率50%、以後1回継続リミッター5回の権利物。盤面中央で回転し続ける5つ穴回転体のV穴に入賞するとデジタルが変動し、「3」が出たら通常大当たり、「7」が出たら確変大当たりとなる。