隣でやられて不快なことは皆同じ
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※パチプロ必勝本2001年7月号に掲載されたものを加筆・修正しています

4月の稼働は224時間で時給2745円。仕事量より収入が少なかったが、結構良い台を打つことができて満足している。記録面では昨年の11月以降無縁だった2千回転オーバーのハマリを2回経験した。しかも、その両方とも現金投資だったことがいかにも自分らしかった。

最近、偶然だろうが隣にヘビースモーカーの、しかもくわえタバコの人がよく座る。私は未だに喫煙派だが(去年禁煙を公言したのにまだヤメられない)、勝手なことに他人の煙は気になる。仕事とは関係ないけれど、例えば自分が食事している近くで喫煙されたら不快極まりないほど、他人の煙が嫌いなのだ。

喫煙に関しては我が国でもだいぶ制約が設けられてきたが、パチンコ店に関してはまだ無縁のようである。パチンカーの半数以上を占めると思われる喫煙派には、仮に禁煙コーナーや禁煙タイムができてしまったらちょっと苦痛を感じるかもしれないが、禁煙派の人達は大歓迎だろう。

ここで喫煙派の人達に言っておきたいことがあるのだが、隣に人がいた場合、くわえタバコ及び口元近くでタバコを待機させる行為は、かなり迷惑をかけているということを認識してほしい。特に風下に人がいた場合、その煙はもろに隣の人の顔面を直撃して相当の苦痛を与える。

つい先日も隣で打っていた人が、なんと13時間もの間10分に1回くらいの割合でくわえタバコをやらかしていた(くわえタバコをやる人はたいてい稼働時間が短い傾向があるので これは珍しいケースである)。たまたま私は風上だったので大した被害を受けなかったが、もし風下だったら間違いなく注意していただろう。

ちなみに私と親しいパチプロのT君やO君なんかは、隣に人がいたら、煙を真上に吐いたり喫煙の回数を減らしたりと常に気を使っている。とにかく至近距離に人がいるのであれば、喫煙について気を使うのは最低限の常識ではなかろうか。

しかし、なんと言っても隣でやられて一番不快なことはドツキだろう。これに関しては非常に印象的な1日があった。



4月16日(月)晴れ
今日の仕事先は仙台市郊外の某店(換金率2.5円、無制限、台移動自由)。県南一の大型店で、集客力に関しては恐らく県内一と思われる。実は本日12時開店でお宝台が20台以上、新台が60台以上用意してあるのだ。

それでも通常の行動パターンであれば、朝イチから他の店も必ず回るのだが、昨日まで10日連続稼働だったので久しぶりに重役出勤と決めた。都合が良いことにこの店は他店と違い、数日前に入店順位が決まった入場券を郵送してくれる(この権利を獲得するには諸条件をクリアーする必要があり、既に自分は持っている)。だから必要以上に早く並ぶ必要がないのだ。

新しく入る機種は

・和風彩祭K
・平家物語A1
・GOGOアニマルZ1
・天才バカボンV

と全てCRだ。経験上、今回も新台は他店より大きくヘソを開け、恐らく新台の千円あたりの平均回転数は30回を切ることはないと思われる。とにかく今時の新台入替には珍しく、本物の出血大サービスなのだ。


11時30分、サービスの飲み物とおしぼりを受け取って余裕の入店。私が入ったのは50番目だが、先に入った人が2台以上を押さえることはできないので、落ち着いて釘を見ることが可能だ。お宝台の方はすでに満席のはずなので、真っ先に見たのは一番手前にあった和風彩祭K。予想通りヘソは広く、寄り、道も問題はない。どの台を選んでも回転率は千円あたり30回半ばはありそうだ。

しかしスルーがほぼノーマル調整なので確変中はかなり玉が減るだろう。しばし悩んだが、あまり時間をかけてはいられない。とりあえずパスし、後から人がどんどん入ってくるので大急ぎで初対面の平家物語、GOGOアニマルのシマを見て回った。どちらも千円あたり30回はありそうに見えたが、ブン回りの可能性はないだろう。これもパス。


そして最後に、新台では一番奥にあるバカボンのシマに行った。しかし大部分のお客さん達には目新しくないと見え、他の新台のシマに比べてまだ空席がかなりあった。釘を見てみると、やはりワープは開いていなかったが、ヘソは約1ケ月前に入った時の初日と2日目(その時の回転率は千円あたり36回転弱)の中間くらいの開き幅で、道、寄り、スルーもこの前と同じように見えた。ただ、アタッカー上の釘が前回と違って大幅なプラス調整にはなっていないので、出玉は2100発弱というところか。

しかし回転率は千円あたり35回くらいはありそうだ。しかもここのバカボンのスルーはかなりプラス調整なので、確変中に打ちっぱなしでも玉は若干増えるのだ。時間効率も良いし、今日はこれで23時まで仕事をすることに決めた(この店は23時ちょうどに確変が当たっても有効で、しかも次の出玉1回分の保障がある)。


12時1分、打ち出し開始。ん? しまったー! スルー出口の確認を忘れていた。なんと前回と違いマイナス調整になっている。これでは回転率は千円あたり30回くらいがやっとかもしれない。他店とは別格と思っている店だったので、これは少しショックだった。

しかしもう時すでに遅し。他の新台のシマに空き台は1台もない。この前と同じだろうと思い込んでいたのが不注意に繋がったのだ。まあ、今さら他の店へ行ったって仕事にならない。期待値3万はなくとも2万は絶対に切らないだろうから、ここは腹をくくってやるしかない。

12時40分。投資7500円、191回転目で通常図柄で当たった。やっぱり回らない。もしこの出玉がなくなるまでに回転率が上がらなかったらヤメてしまおうと考えた。しかし約500発打ち込んだところで確変をゲット、回転数は75、回転率は上がってきたのでひと安心。


ここで気になることが発生。右隣の20歳くらいに見えるお兄ちゃんが、投資金額1万円を越えた頃からやたら台をドツキだした。自分も若い頃、パンクした時などに本気で台をドツいたことがあるので、彼の気持ちはよく分かるのだが、隣で打っていてこれほど不快なものはない。彼の右隣の連チャン中のおばさんなんかは、逆に彼に気を使って缶コーヒーを差し入れる始末だ。

こんな状況の時、私はあまり我慢せずにとりあえず丁寧に注意する。下手に遠慮するとますますストレスが溜まるし、だいたい台をドツく時は自己の世界に没頭しているので、他人への迷惑など考える余地などないのだ。

この時は、隣のお兄ちゃんの年齢が自分の長男と同じくらいに見えたのでちょっと親しみを覚え、いつもと違う砕けた口調でこう言った。

「おい、俺も若い時やったごどあっからあんだの気持ぢ良ぐわがっけどやー、隣でやってる人んっとやんだがんだどー(すごく嫌がるんだぞ)、俺なんか今10万使ったって台はだがねどわ(叩かないぞ)。あど、台のガラスなんかすぐ割れっからな、下手すっと出入り禁止喰らうど、とにかぐ悪いごと言わねがら台はだぐなな(ドツくなよ)」と。

彼は素直に「はい、分かりました」と答えたので一件落着と思われた。


しかし約1時間後、彼の両隣である前述のおばさんと私が大当たり中、相変わらずハマっている彼はまたドツキを再開した。なんと今度はガラスを中指の第二関節で小突く動作も加わっている。これは実に危険である。以前同じことをやって手に大怪我した人を知っている。大当たりを消化し終わったたらキツく説教しようと思っていたら

「パリン」

と音がした。とうとうやってしまった。心配して彼の手を見たら、案の定赤いものが見える。直後に若い男性店員がやってきて、彼に発した第一声は

「大丈夫ですか!?」

そしてすぐに他の店員がティッシュを持ってきて、彼の怪我を本当に心配している様子だった。さすが教育が行き届いている優良店である。余談だが、私の学生時代の頃であれば、きっと店員に「なにやってんだ、おめー!」などと言われて事務所へ連れて行かれただろう。ボコボコにされたなどということが日常茶飯事だった。

その後、彼は事務所に連れて行かれたので(もちろん丁重な扱いで)、私は店員に彼のためにも今回のことをキツく注意してくれるように言った。読者の大部分の人達はガラスを割ったことなどないと思うが、もし割ってしまったらほとんどの場合、出血を伴う怪我をするし、店及び両隣の人にも多大な迷惑をかけてしまう。この時も店員がガラスを入れ替えるまで15分ほどかかったので、私はその間打つのをヤメていた。


さて、自分の台に戻ったら隣のお兄ちゃんは事務所から解放されたらしく、すでに打ち始めていた。そして、私を見るやすぐに「どうも迷惑をかけてすみませんでした。これどうぞ」と言って缶のお茶を差し出してきた。本当はこんなもので埋め合わせをしてもらってもマイナスなのだが、彼の気持ちを汲んで「ありがとう」と言って有難く受け取り仕事再開。

時間は16時過ぎ、ここまでの回転率を集計してみたら250発あたり約29.8回と出た。恐らくこれは限りなく本物に近い数値だろう。でも持ち玉は1万5千発くらいあるし、玉切れしなければ時給3千円ほどにはなるのだから23時までデジタルをひたすら回すのみ。今度こそ落ち着いて瞑想モードに入れそうだ。

以降大きなハマリもなく順調に当たりを引き、終わってみれば2500発のドル箱で15箱にもなっていた。本日の成績は投資7500円、回収9万1500円、プラス8万4千円。初当たり確率2609分の13、約200.7分の1。大当たり計25回。今日は釘読みに誤算があったが、非常に展開に恵まれ、仕事量の倍以上の収益があった。

さて、隣のお兄ちゃんはその後どうなったかというと、ガラスを割った後2回当たったが、持ち玉を全て飲まれ18時過ぎにヤメてしまった。負債額は3万円ほどと思えたが、右手に余計な怪我も負い、ホロ苦い1日だったに違いない。とにかく台を叩くクセを持っている人はすぐにでも直してほしいものだ。


P.S
4月に生まれて初めてパチスロに挑戦した。最近は暇さえあれば、自宅で花火の実機と格闘している。



※CR天才バカボンV[大一]…大当たり確率1/315.5、確変突入率50%、1回ループのデジパチ。言わずと知れた人気アニメとのタイアップ機で、「ステップアップ予告」をはじめとする現在のパチンコにおける主流演出の基礎ともなっている。