ますます期待値至上主義に
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※パチプロ必勝本2000年9月号に掲載されたものを加筆・修正しています

8月に大事な用件ができ、関西へ行くことになった。そのために50万ほどの資金が必要となり、7月に予定していた山ごもりのバカンスを中止した。しかし、用事が済んだら久しぶりに長時間の一人旅を満喫するつもりだ。それまではまた休みなしでバリバリ稼ぐぞ!


6月も終わり、マラソンに例えるとやっと折り返し地点に到達したことになる。運良くここまでは順風満帆だった。しかし問題はここから…。年末までまだまだ道程は長いので、これから先に何度も苦難が待ち受けているはずだ。

とにかく、自分に課した年間720万というノルマ(昨年は700万だったが、現状維持は嫌いなので、状況は厳しくともあえて目標額をアップした)を達成するために、今まで通り期待値2万5千円以上の台を月250時間以上打つスタイルを貫くだけだ。


今年半期を終わっての感想は、ここ2~3年同様、相変わらず状況は渋く、好転する可能性は低いということ。特に地元大型チェーン店は、全てが昨年以上に強気の営業姿勢をとっている。なので、優秀台を探すのは非常に厳しくなった。ただそのおかげでイベントや新装開店に長時間並ぶことがなくなり、体はずいぶん楽になった。

それでも運良く日当期待値が高い台に長い間ありつけていたので、結果は仕事量にほぼ匹敵する430万の収益。その間ほとんど休みなしで疲労との戦いだったが、何とか持ちこたえてくれたのでホッとしている。

今年も私の立ち回りの多くは昨年と同様で、店の思惑に反した挙動をみせる可能性の高い機種(店側が割数を合わせたつもりで調整しても、ちょっとしたミスで回ってしまう可能性の強い機種。またはクセがモノをいいやすい機種)をターゲットに絞り、しかもできるだけ高換金率等の付加価値の高い条件の店で打ってきた(仮に調整ミスがあった場合、高換金率の店は期待値が大化けする可能性が高い)。

今後も日々の努力を怠らず、これまでと同様、コロンブスの卵的発想を駆使し、苦難を乗り切っていこうと思っている。


最近も相変わらず圧倒的にCR機での稼働が多いのだが、やはり打つ機種には少なからず偏りがある。何を集中的に打ってきたかは、まだ全部を公表するわけにはいかないが、例えば春先に出た「パチスロ放浪記」なんかは、ある部分の一本釘をノーマル調整にでもしようものなら、千円ベースで40回を超えるケースが大ありだった。

反対に、喰えない機種は目白押し。私の知る範囲でのワースト3を挙げるとすれば、1位は爆走トラック街道。これはあまりにもゲージが悪すぎる。たとえ店側が寄り釘・道釘をプラス調整し、かつヘソ幅が13ミリ以上でも、ワープ関連釘をかなりプラス調整しないと、千円ベース30回を超えることはあり得ないのではと思われる。

5月中旬、ある店での新装開店で面白いことがあった。導入されたのは同機種と、優良ゲージの部類に入るエキサイトジャック。驚いたことに、なんと両機種のヘソ幅が1ミリ以上も違っていたのだ(もちろんトラック街道の方が幅が広い)。なのに実際は両機種の回転率に差があるとは思えない。それほどトラック街道のゲージは出来悪だと言える。


第2位は電車でGO!。昨年、最悪だと思った熱血冒険王とステージが良く似ており、やはり予想通り回らない(似たようなステージの機種の海百景は、冒険王よりわずかばかりだがヘソの根元が広いのでまだマシだ)。


第3位は、ハレンチ学園とアイスパラダイス。これはパンクの危険性が高く、気分を甚だ悪くさせるということで取り上げた。パチンコ店幹部の友人も、この2機種は客からパンクの苦情が多く出ると言っていた。

先日も、ハレンチ学園を打っていて、現金で千回転以上ハマった後の単発当たりが8ラウンドでパンクしてしまった。パンクの可能性を作らないと保通協の審査を通らないという事情は分かるが、物事には限度というものがある。


喰えない機種が多い中、今年はまだ私自身では2千回転を超える大ハマリに遭遇していない。その代わり1500回転前後のハマリは、去年よりずいぶん多い。ちなみに同業の友人で既に2千回転ハマリを6回喰らっている者もいる(去年の同時点で私は5回)。まことに確率とは気まぐれで予測しにくい代物である。

それから、千円ベースで50回オーバーの超お宝台には、まだ一度も出会っていないのも去年と違う点だ。これはちょっと贅沢かもしれないが…。



6月22日(木)晴れ
今月は7日に2ケ月半以上も世話になった牛若外伝の優秀店が完全に使えなくなるも、直後に友人のH君がフィーバーゴーストの優秀店を教えてくれ、期待値3万オーバーの台を相変わらず頻繁に打てている。昨日まで111時間の稼働でプラス56万6千円と、順調そのもの。

それに、今日は久々に梅雨時の貴重な晴天でもある。是非とも今すぐに夏スキーとオオクワガタ採集に山形へ飛んで行きたい。しかし冒頭でも触れたが、ある事情が発生したため当分休むわけにはいかなくなったのだ。

嗚呼、それにしてもJ君が羨ましい。月のランニングコストを20万も必要としない独身の彼は、現在半月以上もパチプロ生活を離れ、大好きな美術関係三昧の日々を送っているのだ。その上、勉強中の陶芸の先生から、彼の得意分野である絵画関係の創作の仕事を紹介され、それが軌道に乗りそうなのだとか。きっと、近いうちにJ君はパチプロを卒業するであろう。


それに比べ、私は妻と3人の子供を抱え、おまけに住宅ローンの支払いが年間150万以上もある。そして追い打ちをかけるように、長男が県内一金のかかる私立高校へ入ってしまった。これでますます家計を圧迫し、貯金がなかなか増えない。

それでも『自然観察指導員の資格を取り、山奥に宿泊施設を建て、訪れる人達に自然観察の手伝いをする』という確固たる将来の目標(なかなか難しいとは思うが、可能性が少しでもある限り諦めるつもりは毛頭ない)があるので、それが励みにもなり、以前ほど好きではなくなったパチプロ生活に張り合いを持たせている次第だ。

まあ、会社員時代に何度も経験した阿呆な上司からの理不尽な命令や、リストラなどの心配等には無縁なので、元々楽天的な私は傍から見るよりずっと気楽に構えている。仮に稼げなくなっても命まで獲られる心配はないのだから…。


遊びに行けないストレスが引き金になったのか、今日は無性に刺激が欲しくてたまらない。仕事でそれを求めるならば、波の荒い機種を打つに限る。そう思っていたら、久々に仙台における最高クラスの博打台、フルーツパッションが打ちたくなった。

幸い今日は駅前の某店で少しおいしいイベントがある。この店は2.38円交換だが、この日に限り、終日フルーツパッションは7で大当たりする毎に1箱2500発が等価交換に化けてしまう(特別に等価交換してもらえる専用の箱がもらえる)。その上、21時過ぎに7の大当たりを引けば、以降全ての大当たり毎に等価の箱がもらえるのだ。

しかし、この機種の波の荒さを嫌というほど経験しているので、いくら好条件とはいえ千円ベースで最低10.5回は欲しいところだ。果たして釘調整はどうなのか?


8時50分、この店より早く入店できる近所の店に、念のため急いでチェックを入れる。しかし、相変わらず稼げそうな台は見当たらなかった。

そして9時ちょうど、大急ぎで目当ての店へ入り、真っ先にパッションのシマへ直行。このシマは甘釘コーナーになっていて、既に3~4人のジグマと思われる若い同業が熱心に釘を見ている。私が釘を見る限りでは、千円ベース10回を超える釘調整は皆無だったが、9.5回を超えそうな台は何台かある。出玉もちゃんと2400発ありそうだ。

そのうちの2台は既に押さえられていたが、それと遜色のない台にタバコを置いてキープ。急いで細かい部分をチェックするが、回転率は9.5~10回の間で出玉2400発と予測した。それから全部のシマを見て回ったが、他に特別そそられる台は見つけられなかった。


9時10分、打ち出し開始。打ち始めて21回転目、投資2千円で3回目のリーチが7でかかる。これが高速2段階に発展。間違って真ん中の出目が赤7で止まれば等価の箱を獲得だ。2~3秒のほんの短い時間ではあるが、ゴーッという音がかなり長く感じられ、気を持たされる。

結果は、予想に反して7で止まってくれたが、色は緑。でも良い方に考えればシマ一番の初当たりなのだ。思えば昨年の8月、この機種で21万勝った時も滑り出しはこんな感じだった。気を取り直し、「夢よもう一度」という願いを込めて再び打ち始める。


そして追加投資わずか千円、23回転目、ノーマルリーチからまた小当りがきた。依然として大勝ちした時と状況が似通っている。ここで、よしよし、出るのはこれからで良いんだぞ! と台にほくそ笑む。

それから19回転、55回転、89回転、25回転、50回転、11回転と初当たりの早いこと早いこと。ここまで確率オーバーは一度きり。初当たり確率は絶好調で39分の1である。


だが、もう一方の確変突入率の方が勝利の軌道を外れたらしく、一向に赤数字が3つ揃わない。最近よく打っている初当たり確率315分の1前後のCR機なら、このくらいの割合で初当たりがくれば、確変が出なくても同じ時点で6千発を超える持ち玉が手元にあるだろう。そう考えると、現金機よりも波が荒いと不満を持ちながら昨日まで打っていた、CRフィーバーゴーストがやけに愛おしい。

しかし回転率は思ったよりデキがいい台らしく千円ベース10回はキープしている。本日だけの特別有利な条件で終日打ち切れば、回りが落ちない限り期待値4万5千円くらいあるのだ。それにこの手の機種を打つ際は、最悪10万の負けも覚悟の上ではないのか、と己に言い聞かせ、座禅に近い心境で22時55分まで頑張った。


以降の展開はというと、先程の当たりからまた19回転目という早い時点で待望の確変をゲット。しかしあっさり2連チャンで終了。途中3回の追加投資があり、最後の現金投資は22時過ぎという、通常では考えられない最悪パターンに陥った(等価交換の空き箱が3つあったためギリギリまで粘った)。

最終成績はマイナス5万5千円。初当たり確率2067分の24(86.125分の1)、回転率約10.2回、大当たり14回、小当たり24回という内容。つまりはこの手の機種で大負けする時の典型パターンだ。

思い起こせば近いところでは約4ケ月前、友人のK君が35玉(約2.86円)交換の店において、千円ベース11回弱の同機種で9万オーバーの大敗を喫したことがある。それに比べれば大した損害ではない。また、今日の仕事量は久々に4万円を超えており、それだけでも私には十分満足な1日であった。


後日、他店だが普段は手を出さない(というよりは回らないので手出ししない)CR海百景で10万以上勝たせてもらった。これはひとえに前述のような仕事のスタイルを常に心がけている恩恵なのだろう。



※フルーツパッション[大一商会]…大当たり確率は設定1:1/65、設定2:1/71、設定3:1/77、確変突入率50%、7セグがすべて赤色で揃えば16R確変、中図柄が緑色の場合は1R通常(小当り)となる権利物。

【初出:パチプロ必勝本2000年9月号】