大寒波襲来
- TOP
大寒波襲来
※パチプロ必勝本2000年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています
昨年年間ノルマを達成した自分への褒美として、この仕事を始めて以来最長となる一週間の休みを取り、正月早々岩手県八幡平の雪深い山奥の温泉へ行った。スキーはもちろん、朝から雪見酒をやりながら露天風呂に入り、久しぶりに純文学を読みふけった。心身ともに最高のリフレッシュとなった。
1月12日(水)晴れ
長らく世話になった八幡平の松川温泉をあとにし、今日から仕事を始めようかと思いきや、外は4日ぶりの晴天だ。元々気まぐれな私は即座にスキーをやることに予定を変更。行き先は全国的に有名な安比スキー場ではなく、温泉から10分ほどの下倉スキープラザへ行った。
昨日のような「小原庄助さん」的過ごし方もいいが、やはり天気のいい日は体を動かす方が気分爽快だ。滑り疲れたら雪原に寝そべり、岩手山や八幡平の雄大な雪景色を眺めることを繰り返していたら、あっという間に夕方になってしまった。
リフレッシュの旅はもうこれで十分。いくら何でもそろそろ現実に戻らなければならない。とりあえず今夜の宿泊予定先である盛岡まで、国道沿いにある店を見ながら向かうことにした。18時20分、岩手県西根町にて今年初めてとなるホールへ入る。
ゴールデンタイムにしては客の入りはイマイチ、3割も客が付いていない。早速景品カウンターにて換金率を確認したら2.5円だった(知らない店では釘を見る前に必ず確認すること。以前、これを怠って期待値を大幅に裏切られたことがある)。
それからひと通り釘を見渡すと、なにわのシンデレラFとホー助くんのシマが使えそうだった。閉店時間23時まで残り4時間半、今から打つのだったらホー助くんしかない。
この機種はしばらく打っていないが、私の選んだ台は見たところ電チューの寄り関連の釘が良く、チャンスタイム中7回以上回せそうだ。しかも、オトシやその近辺もプラス調整。マイナス面は役モノ左側のヨロイ頂上の釘が左に大きく振ってあるのと、アタッカー周りが悪く、16Rの推定出玉が約2千発というところか。営業形態が無制限で、千円で1回強はV入賞が望めそうなので打つことに決定。
思った通りそこそこ回り、投資6千円、9回目のV入賞で16Rゲット。チャンスタイム中も良く回り、平均7回弱回すことができた(もちろん、目立たないように止め打ちを駆使)。
この日はスキーでの疲れもあったので21時30分で切り上げた。結果は3時間でプラス1万6400円。千円ベース1.1回強、出玉約2千発弱。出玉がまともだったらお宝台だが、まあこれでも優秀台には変わりない。明日もこの台で打つことを決め退店。金額は少なかったが勝ちは勝ち、初打ちとしては3年振りのプラスが嬉しかった。
1月13日(木)雨のち雪
昨夜の店が良かったので、近くのビジネスホテルへ泊まり、気分良く目当てのその店に9時ちょうどに入店。先客は2人だけ? さすが田舎のこぢんまりした店だなあ、と思わず微笑んでしまった。
さて目的のホー助はどうかと見てみると、ものの見事にやられている。ハカマの真ん中から下が広がってヘソも締められた。他の台もそれほどではないにしろ、同様にマイナス調整されている。期待していただけにショックは大きかった。一応他のシマも全台見たが、日当3万を超えそうな台はないと見切りをつけて退店。それから国道4号線を南下しつつ周辺の店を見て回る。
そして店を巡ること7軒目、今年最初の苦い思い出が作られることになるY店へ到着した。
時間は10時30分。今までのどの店よりも客が多く、すでに6割以上の台が埋まっている。大半が農家と思しき人達で、中には手ぬぐいで頭からほっかぶりをしている人もいる。なるほど今は農閑期、店はさぞ儲かるだろうなと思いつつリサーチしていると、客がいまだ半分も付いていないロードスターVのシマに優秀台を発見。
アタッカー周りの釘が大幅にプラス調整され、右側から玉がこぼれないようになっているのだ。寄りはプラス、ワープもそこそこ、戻しも良し、欲を言えばヘソ幅がもう少し欲しかったが、ひょっとしたら千円ベース22回以上回るかもしれない。とりあえずこれは打ってみるしかない。換金率は2.2円だが、私のオリジナル打法を駆使すれば、出玉2300発が可能かもしれない。とすれば千円ベースが21.5回以上あれば打てる計算になる。
打ち始めて1時間20分、時間は12時、頭上の回転数は461回を表示している。未だに小当たりもない。ここまでの投資金額は2万1千円で、安定して22回ペースをキープしている。期待値3万ちょいの危ない博打台だが、12月25日以来連勝中の余裕からか、打ち続けることを決心。
682回転目、本日2回目のトルネードが出現、図柄は4、ハズレ図柄は後ろの自由の女神。当たっている確率は約半分だが非情にも真ん中の出目は女神まで行ってしまった。
ここで嫌な予感が脳裏をよぎる。年初め早々、ひょっとしたら去年の負けのワースト記録を更新してしまうのではないか(昨年の単日の負け金額の最高記録はCRゴジラ2の7万2500円)!?
しかし3回転後、全く期待していないベルのノーマルリーチがAで当たったかと思いきや、ドキッとする2段階に発展。ニンマリとしたが、またもやAで止まりやがった。
しかしパチンコとは全く展開が読みにくい。小当たり消化の2回転後、2のノーマルリーチがいとも簡単に大当たりした。ここまでの投資3万1500円、単発で終ったものの出玉は2300発くらいありそうで少しばかり嬉しかった。
だが、ここからが地獄の始まり。221回転で持ち玉が潰滅したのはまだ良いとして、なんと小当たり8連発を喰らってしまった。しかも悲惨なことに初当たり確率も3割ほど悪い。
結局19時30分、3回目の持ち玉潰滅で撤退。総当たり21回のうち確変は4回だけ。当然のごとくボロ負けでマイナス9万7千円。初当たり確率約164分の1、千円ベース約22回。年頭に久々の大敗を喫してしまった。これが今年のワースト記録になってくれればいいのだが…。
ロードスターVでの悪夢を振り払うがごとく、以後23時直前まで13軒の店を回ったが、本日の台の期待値を確実に上回りそうな台を見つけることはできなかった。
一応、日当の出る候補店はY店を含め4軒あったが、どうせドングリの背比べで横並びならば、その中でも一番高換金率の大手チェーンD店(盛岡市北部、3.75円)で明日は打つことに。もし間違って今日より釘が開いていたら、お宝台で打てる可能性大だ。
23時、夕食兼朝食? を味噌ラーメンで済ませ、翌日のタネ銭確保のため、約半年振りに消費者金融から10万円借りることにした(D店の休憩時間内に行ける郵便局か銀行の所在が分からなかった)。それにしても消費者金融に入る際、別に悪いことをするわけでもないのにいつも周りを気にしてしまう。ここは仙台から離れているから、間違っても親類や知人に見られる心配はないのだが…。
ガーン! ショック。『申し訳ございませんがお取り扱いできません』だとっ!? 何回カードを入れても同じだ。会社員を辞めたことがついに業者にバレたのか? これではせっかく目当ての台があってもD店へは行けない。まさに弱り目に祟り目、まったく今日はツイてない一日だった。
1月14日(金)曇り
昨夜のアクシデントのためD店はあきらめた。郵便局で金をおろした後、昨日の店回りで見つけた2番目の候補、換金率2.5円の場末のP店へ9時20分に入店。この店での狙い台はCRゴジラ大決戦。去年一番多く打ったゴジラシリーズではあるが、この機種は初体験。CR版では一番スペックが悪く、遠征費のことを考えると千円ベース37回転以上は欲しい。
ゴジラはサービスコーナーであるにもかかわらず、まだ客が1人しかいない。D店とは違い、それだけのんびりした小規模な店なのだ。寄り釘の一番良い台を選び打ち始めた。
昨日あまりにもツイてなかったので、今日こそはと思ったがまたしても確率オーバー。打ち始めて約2時間、651回転目、投資1万8千円でモスラ出現、図柄は1で大当たり。ここまで千円ベースで35回転強だが、なにせ出玉がゴジラ復活と同程度なので、日当は3万をやっと超える程度でちっともおいしくない。
その後持ち玉も273回転でなくなり、昨日と展開が似てきた。ただ今日は確変以外で当たったとしても16Rがあるのだ。いくら何でも大敗はあるまい。
それから約9時間後の21時55分、持ち玉潰滅寸前になんと閉店アナウンスが始まった。営業時間を確認せず、23時閉店と思い込んでいた自分が腹立たしい。
今日も換金0かとあきらめかけた閉店3分前、上皿の玉も残り10発程度になった時、右図柄が音を立ててスベった。これが赤ゴジラの鉄板。図柄は9、もしここで確変図柄に変わったらどうしようと思っていたら9が動いた。しかしまたしても9。仮に確変で当たってもタイムオーバーなので複雑な心境ではある。焼け石に水だがなんとか最後に換金できてホッとした。
本日の成績、投資1万8千円、回収5千円、マイナス1万3千円。回転率は千円ベース35回強。
1月15日(土)晴れ
8時30分にD店到着。ジャングルパークZ1の目当ての台をゲットするも、一昨日と違いヘソが締まっていた。P店のゴジラ大決戦も同様で、この日は15時まで店回りをし、試し打ちでマイナス3千円。夕方、4年振りに会ったご当地の学友と盛岡の夜の街へ繰り出す。
1月16日(日)・17日(月)晴れ
この両日はなんとか日当3万ちょいの台を打ったが、2日でマイナス6万6200円。結局岩手県の6日間の成績はマイナス16万3500円で、1月は3年連続のドツボスタートとなった。
それにしても全くツイていない旅打ちだった。行った時期が悪かったとあきらめるしかないかもしれないが、ただ、ひとつ反省する点がある。それは自分のスタイルを守らなかったということ。
機種にもよるが、日当3万以上の台の場合、19時までは迷わず現金投資をするのが私のスタイル。今回最後の2日間は16時半と16時にやめてしまったのだ。
一般的には期待値が投資を超えられない線がヤメ時とされている。しかし私は年間トータルという長いスパンで見ているため、あえてその日の負けにこだわらず一般論より1時間ほど現金投資を長く続けてしまう。ただし、金銭的時間的な余裕があまりない一般の人は私の真似をしない方が良いだろう。
年頭が散々な旅打ちであったので、その後18日から仙台で必死に頑張ったが、1月の成績は目標の半分以下の22万に留まった。それでも年収700万を超えた去年の同月より5万も多い。また今年の波乱を予感させる滑り出しであった。
【初出:パチプロ必勝本2000年4月号】
動画
導入日情報
コラム
看破ツール