確率は絶対収束すると信じて
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誰にもあると思うのだが、私にも得意な機種、不得意な機種が存在する。

前者はアクダマンSP、スーパーカブキ3、ミルキーバー、ニューロードスターシリーズなど、後者はジャマイカ、フルーツパッション(パイナップルボンバー)、空手OH!、花満シリーズなどだ。

そして、それらの中でもニューロードスターV、フルーツパッション、ジャマイカは特筆ものである。

ニューロードスターVなどは、とにかくクソ台だろうが夕方からだろうが、期待値を大幅に上回る収益を上げている。

延べ100回くらいは打っているが、初当たり確率は多分130分の1を上回っているし、最も凄いと思うのは16Rと1Rの比率がなんと3対2くらいなのだ。だから、ホームラン(10万円以上の勝ち)も10回以上ある。

対照的なのはジャマイカとフルーツパッション。
特に苦い思い出は2年ほど前、千円ベース24回のジャマイカを3日間追いかけた時だ。

初日は投資9万円でやっと持ち玉になり、5万8千円の負け。2日目もマイナス3万、3日にやっとプラス2万2千円。

その一週間後、今度は千円ベース11.5回のフルーツパッションをやはり3日間追いかけたが、トータルで21万5千円の負け(当時会社員だったので3日以上追いかけることは不可能だった)。

ちなみに、このフルーツパッションは次の日から噴きまくり、3日連続5万発オーバーだったそうだ。

以来現在まで、この2機種はたびたび挑戦しているのだが…私にとってこの2機種は、とんでもない鬼門。
他人の16R・10連チャン、6万発オーバーは嫌というほど見せつけられている。付き合いのある同業者は、どちらかで必ず10万以上勝ったことが少なくとも2度以上あるのだから。

最近、私の尊敬するYちゃんに前述のことを愚痴ったら、

『そのうち4万どころか6万、8万発もきっとあるよ』

と慰められた。Yちゃんはフルーツパッションでは4万発オーバーが何回もあり、7万円使って8万発出したなんて記録も持っている。同業の多くは

『彼はフルーツパッションでは勝ち過ぎだ』

なんて羨んでいるが、他のことで苦労している姿を知らないから言えるのだろう。

ちなみにYちゃんは去年、平打ちでは私の知る限りでは唯一、700万以上稼いだトッププロだ(私は彼より50万ほど少ない)。

とにかく、今年こそはフルーツパッションで必ず10万以上勝ってやるぞ、と思っている。今月は日当3万円を切る台で終日粘ったのは1回しかないが、その1回は知人から譲ってもらった千円ベース9.5回のパイナップルボンバー(サービス台で恐らく設定2)だった。

先月までは圧倒的にCR新基準機が多かったが、今は仮に同じ店に日当3万5千円の新基準機とフルーツパッションがあったとしたら、迷わず波の荒いパッションを打つことにしている。

それほど『パッション10万勝ち』の鬼門を一刻も早く打ち破りたいのだ。


3月26日(金)
午前9時。仙台市東部郊外の某店のサービスデーに赴く。
各機種毎にサービス台が5~6台あり、この日も性懲りもなくパイナップルボンバーのシマを物色していた。

データロボでは隣のカド台も気になったが、選んだのはカウンター側から2番目にあるサービス台。私の予想では千円ベース11回転前後。じきに落ちてくるはずだ。

午前10時、ボンバーコーナーは客付き100%。私の台は150回転を超えているが、まだ小当りもなし。5千円のパッキーカード3枚目も残り1500円。
気になる隣のカド台もまだ沈黙を保っている。
さらに投資を続け、ようやく当たりがきたのは269回転目。投資2万4500円。小当りだがとりあえずホッとする。

10日前にこのホールでボンバーを打った時は、初当たりまで3万8千円使わされたが、終わってみればプラス4万8千円だった。それも夜8時半以降の逆転勝ちだ。

私は現存するパチンコ台の中で、16Rと1Rの振り分けがあるパッション、ロードスターV、フリフリダービーなどが一番波が荒いと思っている。
日当3万円をゆうに超える台でも5万円以上の負けはたびたび発生する。
反面、爆発力も凄まじく、ものの3時間で5万発オーバーなんてことを見たことが2度あった。

話を戻そう。小当り後、わずか2回転で大当たりを引く。これとほぼ同時に、沈黙を守り続けていた隣のカド台にもやっと当たりがきた。打ち手は変わっていたが、確率の4倍近くハマっての大当たりだ。しかも驚いたことに、ここからあろうことか10連チャンとは…。

最近、私にはフルーツパッションでちょっとしたジンクスがある。

それは私の隣の台が5万発を超える時は、私自身は絶対に大勝ちできない(それでも平均日当2万5千円は出ているが)。

まさか今日はそんなことは起きないだろうと思っていたら、以降隣の台は、初当たりがほとんど設定3の確率以内にきて、ラウンド振り分けも16Rが常に優勢で6万発を超えてしまった。

私もこれにあやかってせめて半分の3万発くらいといきたかったが、以降小当り9連発が象徴するように小当り地獄に悩まされ、オマケに平均の初当たりが確率オーバー。

結局22時45分に、最高1万8千発まであった出玉もなくなってしまい、お疲れさんとなった。

16R17回、1R22回、初当たり確率約105分の1、収支マイナス2万4500円。回転率は千円で11回転強。
今月4敗目を喫する。
隣がまた爆発しただけに、5万以上負けた気分だ。

でも腐ることなかれ。全力を尽くしたのだ。また明日がある。


3月27日(土)
昼過ぎまで用事があり、郊外に行くのも時間が中途半端なので、仙台駅周辺を回ることにする。
ざっと15軒見て回ったが、土曜日の割にはどのホールも客の入りがイマイチである。しかも「これは」という台はなかった。

ここでふと、いたずら心がむくむくと頭をもたげてきた。

それはジグマの多い某店(土日休みのジグマが多い)で、ジグマ専用のクセの良い台がどのくらい回るか試してみたい、ということだった。

果たして、目当ての台は昼過ぎにもかかわらず誰も打っていなかった。

この台の常連は完全なジグマだが、土日はほとんど店に来ない。
何の機種かは常連に迷惑がかかるので書かないが、見た目は千円でどう見たって23~24回転くらいの釘にしか見えないのに、実際にはあら不思議、なんと30回くらい回るのだ。

これでサービスデーにヘソを開けた時なら35回を超えるのではないだろうか。

このホールにはこれと似たようなクセの良い台が、私が知っているだけで他にも10台近くある。

特にそのうちの現金機の一台は、シマ一番のクソ調整になっているにもかかわらず、未だに千円で40回近く回っている。

とにかくこのホールは通常の釘読みが通用しない。一流のプロのYちゃんも同じことを嘆いていた。
「これは」と思った台は27~28回くらいしか回らないのに、一番のクソ調整台が35回以上回ったら、釘読みの自信がぐらついてしまう。

結局、その常連の台は、投資5千円、149回転で交換ナンバーを引いたので即ヤメ。プラス250円(笑)。

次に、やはり仙台市中心部にあるO店に赴き、今流行りの、リミッターなし1回ループのCR機を明日のために打つことにする。

これまでこの手の機種は一度も打ったことがなく、是非試してみたかったのだ。

釘調整は、寄り・道釘はノーマル、ヘソはやや広め、打つ前の予想は千円ベース32回。
が、実際打ってみると35回をゆうに超えている。これでは試し打ちでは終われない。時間もまだ午後4時前だ。

早速本腰を入れて打ち始めると、196回転目で確変をゲットし持ち玉になった。

持ち玉になっても回転率は落ちず、連チャンこそ4連が最高だったが、初当たり確率が238分の1と恵まれた展開で、5時間あまりで3万8千円も勝たせてもらった。

ただ、気になったのは
「今日で入替4日目で、一番出玉が多かった」
と店員が言っていたことだ。明日釘が変わらなければよいが…。


3月28日(日)
朝8時50分、昨日の台を打つために既に店先に並んでいる。
9時1分、私の前の3人はそれぞれ違う目当ての台に行ってくれたのでホッとした。

さて、危惧した通りヘソが若干狭くなっている。間違いなく昨日より回転数は落ちるはずだ。昨日のカードの残り4500円を使った時点で135回転回せなかったら退散しようと考えていた(ラッキーナンバー制なので)。

ところが、こういう無欲の時に当たりは突然訪れる。
なんと投資2500円、66回転で確変無制限を引いたのだ。これが4連チャン。
これで欲が出て大勝ちを意識したのが大間違い。

その後のことは思い出すだけでも気分が悪いので最小限の記述に留めておくが、なんと単発10連チャンを喰らってしまった。

単発7連チャンは3度あるが、かなり打ち込んでのことなのだ。初めて打つ確変リミッターなしの機種で、単発のワースト記録を作るとはまさに皮肉。

良い方に考えれば、初当たりが早いということになるが、私にすれば2千回のハマリを喰らうより気分が悪い。

なんだだかんだと腐りながらも、結局今日も3万5千円も勝たせてもらったので複雑な心境である。


今回はだいぶ愚痴が多かったが、今月の展開は大体前述したものに似ている。

簡単に言うと、初当たりは確率より若干良いが、時短や確変の獲得率がかなり悪く、前述以外にも花満伝説SVZで2日間で18連続150回時短を引けなかった。
とにかく、振り分け率のワースト記録連発。オマケに2千回ハマリの洗礼まで受けてしまった。

まるで去年の11~12月のようだ。
よし、こうなったら膿を早いうちに出し切ってしまえばいいんだ、と思いながらパチンコを真面目に打っている今日この頃。

そういえばひとつだけ良い方の記録があった。
フルーツパッションで大当たり9連チャン。

これで鬼門の克服へ一歩前進したと言えるだろう。



【初出:パチプロ必勝本1999年6月号】