常に全力を尽くすこと
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だいぶ前から、同業の間でジェットカウンターの玉数表示が少ないとの噂が絶えない。

某月某日、仙台市内の某店でパチンコを打っていた時、持ち玉が1万発を超えたので、ふと、ある考えが浮かんだ。それは、ジェットカウンターの玉数表示を徹底的に調べてやろうということだった。

同業の話だと、1万発を超えると玉数が少なく表示されるが、1~2箱程度だと正常らしい。

私が考えたのは、まず1箱だけ途中交換をし、正確に何発あるか把握すること(この店は悪い噂が出る前は途中交換OKだったが、ごまかし?の評判がたってからはダメになった)。次に、ヤメるときに半端玉を残さずに打ち込むこと。

午後6時、持ち玉8箱、店内がだいぶ込み合ってきた。店員もかなり忙しそうだ。チャンス到来、速攻で1箱をジェットカウンターに流す。レシートは2384発。私の予想は2380~2390なのでぴったり正確である。

問題は最後に大量に流す時だ。

この日はフルスペック(機種を書くとマズいので秘密)のCR機を打っていたのだが、幸い千回クラスの深いハマリがなく、順調にドル箱が増える楽な展開だったので、あとはヤメ時を虎視眈々とうかがうだけだった。

午後10時。
半端分の残り千発弱程度を打ち込んだら終わろうと思っていたら、渡りに船。店員が閉店間際だと込み合うので、出玉を1箱残して全部流していいかと聞いてきた。もちろんOK。

12箱持っていき、レシートは13880と13882の2枚。手前味噌ではないが、6箱ずつ流して、玉数の差が2発だけとは上出来だ。

急いで電卓で正規の出玉の筈の28620発(※2385発×12箱)との差を計算する。

やっぱり852発足りない。
期待値より3%少ない計算だ。

念のため、持ち玉を残り1箱まで打ち込み、ジェットカウンターに流すと2385発。やはり自分の計算は正しいと確信する。

結局12箱流した時に玉をごまかされたことになる。

金額にして2千円強だけだが、1日に1万発以上ジェットカウンターに流した客が百人いて、1人平均千円ごまかしたとしたら10万円の裏金ができる。10日で百万円、1ヶ月で3百万円、1年で3千6百万円。これが税金のかからない金だとしたら、非常においしい。

前述のことがあってから私はその店で打っていないが、コンピューターに詳しいK君に言わせると、コンピューターのキー操作ひとつで玉数のカットができるらしい。

これよりもっと恐いのは、裏基盤や遠隔操作である。以下記述することは実際に起こったことである。

去年の夏、モンスターハウスを打っていたら画面が突然真っ暗になった。気にせず打っていたら正常に戻ったが、あまり回らない台だったのですぐヤメた。

しばらくその台の近くで打ってたので様子をずっと見ていたが、以降2度黒い画面が現れた(その間大当たりなし)。

その2ヶ月後、店側の調査によって、この台は外国人に裏基盤を仕込まれた台だと判明したらしい。

これも去年、同業のJ君が友人2人と仙台市中心部の某店でバトルヒーローネオを打ってた時、リーチがかかったはいいが、いつまで待っても止まらないので店員を呼んで直してもらった。

それと前後してJ君の友人の台にも同じことが起こったので、店員を呼んで直してもらったら、次の保留玉で赤7で大当たり。それが終わり、また保留玉1個目で赤7で大当たり。そして次の保留玉でまた赤7で当たった。

ようするに同一図柄での3連チャンである(店員が台を直した時電源を切っていない)。

この他にも似たようなことが数件他の店であったが、正規の基盤で前述のようなことが本当に起こるのだろうか。

常識的には、出現するはずのない画面が現れたり、鉄板リーチがハズれたり、当たるはずのないリーチが当たったりしたら裏基盤と確信して良い、とコンピューターに詳しいK君が言っていた。

ただしバグもあるので、その辺は見極めてほしいとのこと(例えばマジカルチェイサーで555で揃ったのにアタッカーが開かず、すぐ次のデジタル回転が始まった。逆に545でデジタルが止まり大当たりになった)。

最近も優秀な同業者が、ある店では遠隔をやっている、とぼやいていた。全く憂いの多い今日この頃である。

私は以前2度、裏基盤を大量に設置した店でこっぴどい目に遭っているので、以降そういう店では絶対打たないようにしている。

この苦い経験から、ヤバい店をある程度判断できるようになった(極悪店の経営者に見られるとマズいので詳細は書かない。知りたい方は悪しからず)。

とまあ、嫌なことばかり書いてきたが、これまで書いてきたことは例外だと思ってもらいたい。大部分は良識ある健全な店なのだから。

ただ、このまま極悪店を野放しにしておくと、悪い店が増える可能性があるので、窮鼠猫を噛む、ではないが、私なりに伝家の宝刀を抜いてみようかと思っている(内容は秘密です)。


2月23日(火)
朝8時40分、新装2日目の仙台市中心部の某店に行くために小走りに自宅を出る。昨日新装を4件見た結果、良い思いをしそうな台があったからだ。

それはCRバトルヒーローVのシマ。
1回交換だったが、どの台を見ても千円ベース40回を切るようには思えなかったのだ。

昨日はあいにく他店で持ち玉遊技だったのでできなかったが、今日こそは、普段苦しめられている新基準機のCRF空手OH!SRより高確率のフルスペックをブン回り状態で打てるのだ(設定確認OK)。

9時ちょうどに店内に入り、一目散にそのシマを目指したが拍子抜け。1回交換のせいか、客付きは4分の1程度だった。やはり新台の方が客付きは早いようだ。

急いで空き台の釘を見て、とりあえず3台キープ、まじまじと見比べて一番回りそうな台を選ぶ。それから一応全部のシマを見て回る。新台のゴジラなどは無制限ボーダーギリギリの釘調整のシマがあるではないか(実際は打ってはいないが、釘を見ての私の予想)。

9時10分に打ち出し開始。
近くで同業のJ君が打っていたので釘を覗くと、私の台より風車の向きが良いようだ。回転率を聞いてみると50回くらいだとのこと。

私の方は最初の500円、26回転目でノーマルリーチで単発図柄が当たって幸先良いスタートを切った。

以降546回転ノーマル、716回転確変と、かなり苦労させられたが、確変が8連チャンして一気に収支がプラスになった。

この後、確率オーバーは3回あったものの、千回以上のハマリが1回もない好展開に恵まれ、初当たり確率3981分の12で約332分の1、確変9回、単発17回、投資7万6千円、回収14万2千円、差し引きプラス6万6千円、稼働時間13時間だった。平均回転率は千円ベース約44~45回転。J君が打っていた台は結局51回と言っていた。

1回交換ながら、これだけデジタルが回るとハマっていても実に気分が良い。

バトルヒーローVは保留玉3個目から強力な時短が効くので、もし、設定1であればスペックでは源さんの設定1と同等(百回転の時短はないが、デジタルの回転が速い)かそれ以上。フィーバービーチの設定1と比べても遜色ないスペックだと思っている(ただしデジタルが千円ベース40回をゆうに超えるという条件で)。

とにかく他の台を見回しても初当たりの早いこと早いこと。ブン回りの設定1がこんなに凄いものだとは思ってもみなかった。

例えは乱暴だが、ブン回りのセブンブラッサムを打っているようなものである。なにせ時間400回程度デジタルを回せるのだから、優秀な権利物を打っているのとかわりない。

あえて不満を言うならば、確変の消化に時間がかかったことだ(バトルヒーローVの設定1は確変中の確率がかなり悪く、平均20回以上もデジタルを多く回す計算になる)。

それにしても今日は久し振りに楽しかった。10連チャン以上の間違いは起こらなかったが、1回交換ながら、日当4万円の台を打ったのだから、仮に負けたとしても悔いはなかった。


2月24日(水)
今日も昨日と同様バトルヒーローVのシマに9時10分に出没。相変わらず客の出足は遅い。まだ5人しか打っていない。

昨日打った台がまだ空いていたので、釘が同じだったら今日も打ってみようかな、などと思っていたら、昨日も近くの台で打っていた同業のJ君が声を掛けてきた。

その台ばっちり締まりましたよ、とのこと。

よく見るとヘソが確実に1mm以上締まっている。6万6千円勝った台が翌日も釘が開いている、なんてことがある訳ないのだ。

それでも千円ベースで35回はいけそうな感じだったが、他にまだ釘の良い台はたくさんあると思ったので他を見て回った。

しかし、全台ヘソは広いのだが左側が上がっているマイナス調整だった。

あとは打ってみるしかないので、とりあえず良さそうな台をキープし、打ち始めた。3千円使って113回しか回せなかった。昨日の台とまではいかないにしても、せめて千円40回は欲しかったので見切り、台を移る。

4台目にしてやっと40回オーバーの台に遭遇したので、これに腰を落ち着けて粘ろうと決心。

それにしても昨日爆発した台は別として、他の出なかった台も全台心持ちヘソが狭くなったようだ。恐らく昨日のような50回オーバーの台は皆無であろう。

本日も昨日同様初当たりが早く、それも5連チャンだったので喜んだが、それにもまして、昨日私が打った台がカード1枚で13連チャンもしたのにはビックリ。ヘソさえ締まってなけりゃー打ってたのになあ、なんて思ってしまうが、パチンコは大体こんなものである。

結局この日も初当たりに恵まれ、初当たり2091分の7で約299分の1、確変7回単発14回、投資5万3千円、回収11万5750円、プラス6万2750円。

珍しく9時間しか打たなかったが、昨日同様フルスペックの醍醐味を十分に堪能させてもらった。

明日からまたダラダラとした新基準機を打つのか、嫌だなあ、と思いながら帰途についたのだった。

最近、裏基盤とか遠隔とか悪い噂が絶えないが、今の自分にできることは、1回でも多くデジタルを回すことに全力を尽くすのみである。



【初出:パチプロ必勝本1999年5月号】