桃源郷は、果てなく遠い…
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- あさってに向かって打て! (嵐)
桃源郷は、果てなく遠い…
し「大変な目って?」
嵐「いやさ、駅に着いて、財布を開けたら1万円しかなくてさ(苦笑)。さすがに1万円ポッキリじゃ、疑似ネオン街といえど飲ませてはくれないだろうなぁ…と思ったから、とりあえず地図を見て銀行を探したのよ」
し「うんうん」
嵐「そしたら、駅からかなり離れたところに銀行が何件かあったんだけど、全て地方銀行だったんだよね。その日は日曜だったから、自分が使っている銀行のカードが互換する保証もなかったし…」
し「ですね。休日や祝日だと、他銀行のカードが使えなくなるケースも多いですもんね」
嵐「そうなんだよね。そう考えると、ATMのあるコンビニを探したほうが無難じゃない。ネットでホールを検索したら、駅から670メートルも離れていたし、しかも結構大きな道路に面していたから…だったら行きすがら、コンビニの一つや二つぐらいあってもおかしくはないよね、って考えるのは、普通だよね?」
し「まあそうですね」
嵐「……その目論見が、完全に甘かったと身に染みて分かったのは、駅から2キロほど歩いた辺りだったかな(遠い目)」
し「に、2キロ!?」
嵐「うん。お目当てのホールにはたどり着いてみたものの、途中にコンビニがなかったからその目の前をスルー。とりあえず、もうちょっと進めばなにかしらあるだろう…とタカをくくっていたら、コンビニのコの字すらも見えてきやしない(苦笑)」
し「うわぁ、悲惨…」
嵐「行く当てもなく、知らない街をただひたすら歩き続け、『俺はこのままどこまで行ってしまうんだろう?』と言いようのない不安に心が押しつぶされそうになった時……遥か彼方の前方、ようやく目に飛び込んできた慣れ親しんだ『7』の看板。その瞬間は、思わず涙がコボレそうになったね。いや、マジで」
し「なんだか、『砂漠の中でオアシスを発見した』シーンが思い浮かびますね(苦笑)。それで、無事お金はおろせたんですか?」
嵐「ああ。…でも、その後も同じ道のりが俺を待ち構えているのかと思うと、とても手放しでは喜べなかったけど」
し「そっか!!また歩いて戻らなきゃいけないんですもんね」
嵐「徹夜明けの体に、往復5キロ弱のウォーキングはさすがにハードすぎたよ(苦笑)。おまけに皮靴だったし」
し「全てが裏目、裏目にいってるような気がしますね。そんなんで、肝心の実戦のほうは大丈夫だったんですか?」
嵐「………フッ。それは次回に譲ることになりそうだけど……ま、楽しみにしててよ」
し「うわぁ~、なんか全然楽しげじゃない感じ。だって、行く前とは明らかにテンションが違うんだもの(苦笑)」
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