サバイバル術(藍川たお)
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もし明日、世界が滅亡して、自分1人だけが生き残ってしまったらどうしよう。

極限状態になれば、生きていようが死んでいようが、目の前の生き物に喰らいつかなければ生きてイケないかもしれない。

それなのに私ときたら、昔、親に連れられて行った店でシロウオの踊り食いを頼んだとき、お皿の中でピチピチ跳ねているのを見ただけで「あ、無理だ、コレ」と即挫折した軟弱者だ。上位互換のタコの踊り食いなんて到底無理。こんな弱腰で、滅亡後の地球を生き残れるワケがない。


そこで、この嫌悪感を克服し、サバイバル能力を鍛えるために打ち始めたのが『スマスロ タコスロ』である。


最初は『スマスロ やじきた道中記参る!』のわっしょいチャンスみたいなものがいっぱい続くような台だよ、という例えを聞き、「なんだ、それは面白そうだな」と興味本位で打ち始めたのがきっかけでした。これが面白い。

狙った位置からズルッと4コマスベったときの、脳に伝わる衝撃。「スベリの気持ちよさってこういうことか!」と、一気に心を奪われました。

今はBAR狙いで打っていますが、いつか白7上段ビタでバシバシ決められるようになりたいし、自分の腕と知識次第で機械割が100%を超えるというロマンを知ってしまった以上、もう後戻りはできない。

ただ、サバイバル修行としての目押しは甘くない。


BIG中の2コマ目押しはだいたい成功するものの、ボーナス最速揃えの中リールBAR狙いが、まだまだ難しい。もたついて時間がかかってしまうし、これは自意識過剰だけど、「なんか若い女が頑張ってんな」と言わんばかりの、隣の席からの視線も気になる。

もし収録でカメラに撮影なんてされていたら、緊張でなーんにも見えなくなりそうだ。

そこで辿り着いたのが、「徹底的に感情を殺し、誰も見ていないと思い込む」という無のメンタルだった。


雑念を捨て、自分だけの世界に入り込むと、ビタッと決まることが多い。いつかはちゃんと直視できるようになりたいな。

これで目押し・ビタ押しが完璧になったら、パチスロの原点であり、思い出の台『新ハナビ』に挑んで、昔はなんとなく押していたリールをしっかり狙い打ちしたい。


タコスロを打って確信した。

高速で動く物体を捉える「動体視力」、どんなプレッシャーの中でも感情を殺す「無のメンタル」、そして、うねうねと動くタコ(スロ)と正面から向き合う「強い心」。

タコスロで培われるこの3つこそ、まさに人類滅亡の危機を生き抜くための究極のサバイバル術そのものではないか、と。

タコスロは単なる技術介入機などではない。滅亡した地球を生き抜くための過酷なトレーニングマシンなのだ。

この修行をヤリ遂げたとき、私は口の中で元気に吸い付いてくるタコを無心で噛みちぎり、完食できる最強のサバイバーになっているハズ。

だから、たとえ明日世界が滅びようと、私は1人たくましく生き延びてみせる。