たまにはこんな日もあっていいか
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※パチンコ必勝本CLIMAX2012年1月号に掲載されたものを加筆・修正しています


10月某日(小雨)
10月に入り、プライベートでいろいろあって1週間近く打つのを休んだが、それがなんとか片付き、気持ちを切り替えて今日からまた打ち始めることにした。しかし起きて外を見るとあいにくの雨。思わずしかめっ面をしてしまった。

理由は今日の狙い台のプレ海ゴールドをゲットするために、少なくとも開店1時間前には並ばなくてはいけないからだ。他の都道府県も似たような状況かもしれないが、私のお膝元においても当局の「現状に合わない指導」のオンパレードで、その1つが開店前の入場抽選の禁止である。

ちなみにこの稼業を始めた当初は、期待度の高い日は開店4~5時間前に並ぶのは当たり前で、前日の夜から並ぶ人も珍しくなかったが、近所への騒音、立ちション、場所取りや割り込みなどの様々な弊害が発生。それではいけないということで、早並びを防ぐために入場抽選が始まったのだ。

その結果、近所迷惑の騒音もなくなり、ゴミの散乱も減り、客側にとっても早朝からの並びがなくなって良いことずくめ。それが最近になってまた以前のような状態に戻ってしまい、今日みたいに人気店で新台を狙う場合は早朝から並ばないといけなくなったのだ。


さて、時計を見るとなんと7時10分。6時40分に目覚ましをセットしたつもりが、間違って30分遅くなっていたらしい。今から急いで出発したとしてもA店へ着くのは8時過ぎになってしまうのは確実で、おそらく狙いのプレ海ゴールドを取るのは難しいだろうと思った。

8時10分にA店到着。今日は新台入替があってから初めての日曜日ということもあり、もうすでに200人を優に超える人たちが並んでいる。この時点でプレ海ゴールドは取れないことを悟り、狙いを他の機種に変えた。

といってもこの店はしょっちゅう来ている店ではないので、台の良し悪しは把握できておらず、ほとんど白紙状態。しかも入場は200番台の後半なので、逆に気楽である。


8時20分に入場。念のためダメ元で真っ先にプレ海ゴールドのシマへ向かったが、やはり空き台があるはずもなく、次に牙狼のシマを見るも釘がイマイチなので新海へ移動。

しかし以前打った時より気持ちへソが狭く感じられたのでパス。他の機種へ移動する前に隣の沖海2のシマをチェックしたが、見た感じは新海とさほど変わらなく見えた。

その後も一応さっと見て回ったが、普段よりは一律でヘソが少し広く感じられたものの、これといった台はないようだ。それでも何台かは打てる台が存在するかもしれないが、それは見た目では判別不可能である。


A店は人気店の上に今日は日曜日。すぐに満席になってしまうので試し打ちも難しい。この時点で今日は仕事にならないだろうと覚悟した。

これから行く店は何軒か決めてあるが、例え打てそうな台があったとしても、ハイレベルな打ち手が多い私のテリトリーにおいては、そのような台に空きがない場合が多い。

であれば急いで退店しても意昧がないので、とりあえずこの店でまだほとんど打ったことがなかった沖海2を試し打ちしてから退店することに決め、自分の基準でその中の1台を選んだ。

シマ全体を見るとまだ3分の1以上も空き台がある。それでも30分もすれば満席になるのは確実なので、うまくいっても3台くらい試すのが関の山だろう。


ところで、海シリーズは10年以上打っているが、時間効率の良さと演出のシンプルさで今も好きな機種の1つである。というか現在海以外で好感が持てる機種はあまり見当たらない。

10年くらい前であれば、権利モノ、羽根モノ、一般電役、現金機、旧フルスペック等好きな機種はたくさんあった。それらは最近の機種に比べると画面も小さく、演出も控えめでシンプルなのにもかかわらず、決して飽きがこなかったのだ。

現在、ビカビカの画面に辟易した時期よりはだいぶマシになってきたが、今後メーカーはもっと打ち手の立場に立って原点に戻って台を開発して欲しいものである。


さて、この店で沖海2を打ったのはこれまで10回もなく、終日打ち切ったことはまだ2回だけである。ただその時はヘソ幅が今日より確実にひと回り以上も広く、その内の1回は1000円あたり25回転以上回り、等価の店には珍しくスルーもプラス調整だったのでかなりのお宝台だった。

それに比べれば今日は明らかに見劣りするので、この台のデキが良かったとしてもせいぜい時給1500円~2000円くらいが限界ではないかと思えた。

パチンコに馴染みがない人にとってはちょっと不思議かもしれないが、世間一般の常識で見れば、この世知辛いご時世で時給1500円前後だったら御の字だと思えるだろう。

しかし私のような輩にとっては、波の荒い今の機種でこのレベルの台を長時間打つことが最も苦痛なのだ。稼働が少なく、収支が過去最低の現在、日当2万円くらいの台でも探して打たねばならない。昔の良い時代を知っているが故に、これはかなりツラい。


8時半過ぎに打ち出し開始。どうせダメなら始めから中途半端に回って欲しくないと思いながら打ち出したが、最初の500円で12回転。まだなんとも言えないが、デキは良さ気である。

できればこの調子でいって欲しいのだが…。そう思いながら次の500円分の玉の貸出しボタンを押した後、前の500円分の保留玉の11回転目でサメとエビのダブルリーチがかかっていた。

ほとんど無意識で見ていたが、次の瞬間ドキッとした。打ち始めてまだ5分も経っていないのに早々と魚群が横切ったのだ。当たってるかどうかは別として、海を打っていて1番興奮するのはこの時だろう。

そしてもっと驚いたのはその後だった。なんとキュインと短い音が鳴り、2~3秒の間をおいて今度は大きくキュインキュインキュイーンと長い音が大きく響き渡った。演出にさほど興味はないが、少なくとも朝イチの確変当たりが嬉しいことには違いはない。


しかし問題はこの後の回転率。とにかくこの台が打てる価値があるのか早く見極めたい。ところがこの確変がなかなが終わらず、19連チャン。時短が終わったのは2時間半近く経った11時前だった。

もしここでヤメれば美味しいホームランだが、クオリティを把握するまでヤメるわけにはいかない。たぶんこの台、間違っても時給3000円はないはずなので、本心は即ヤメしたかったのだが…。


それから約25分後に1回分の出玉がなくなったが、予想外に116回転も回った。といってもこの数字だと日当2万円あるかどうかのたいした台ではない。

だが現在の私にとっては我慢してでも打ち切らねばならないレベルなので、勝負ラインを上回っている限りヤメるわけにはいかないのだ。


しかし1回分の出玉を打ち込んだ直後、急に回転率が失速しだし、約4000円分を打ち込んで68回転しか回らなかった。おそらくこれは下ムラだとは思えたが、いずれにせよデッドラインギリギリの台には違いなさそうで、この先悩むのだけは目に見えている。

いつもならもう少し様子を見るところだが、このところプライベートなことで寝不足だったので、最近では珍しく早めのリタイアでの勝ち逃げを決めた。そして残っている保留を見守っていたら、ここでまた予期せぬことが起こった。

最後の保留玉の290回転目でかかった真ん中縦ラインのエビのノーマルリーチがハズれたと思いきや、いきなり走り出したのだ。これは5連チャンで終わったが、まだ昼過ぎだというのに3万発を超えてしまった。

長年打っていてもこんなことは滅多にないが、こういう理不尽な出方をするのもパチンコ。思い起こせば先週3日間で17万円負け、久々に2000回転オーバーのハマリも喰らっている。

その分が収束したと言えばつじつまが合うが、ドロップアウトでのホームランはちょっと複雑な気持ちである。でもたまにはこんな日もあっていいか…と思いながら、気分転換に久し振りに日中の仙台の街中へ繰り出した。


それにしても仙台中心部の商店街の人出は半端ではない。震災後、被災地からの人の流入で確実に人口が増えていると聞いてはいたが、この様子だと昨年までドーナツ化現象で困っていた商店街もだいぶ潤っているのではなかろうか。

いずれにせよ、同じ街中に住んでいる者としては喜ばしいことである。



投資…1000円
回収…30533個
大当たり…25回



今年、本物の沖縄には振られっぱなしだった

10月初旬、東京の虫友達から「石垣島へ行かないか」と誘われた。なんでも友人の親戚の別荘を使い、庭の手入れとちょっとした左官工事を手伝えば宿泊費、食費が不要で、車までただで貸してくれるのだという。

実は沖縄へは8月にも憧れの虫を求めて行くはずだったが、成績不振で諦めていたのだ。それがここにきて願ってもないチャンス到来。もちろんふたつ返事でOKしたが、その直後、家庭内でのっぴきならない事態が発生し、またしても沖縄行きがボツになってしまった。なので、来年こそはパチンコではなく、本物の沖縄へ行こうと思っている(笑)。