半月振りで仕事再開
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半月振りで仕事再開
※パチンコ必勝本DREAMS2010年8月号に掲載されたものを加筆・修正しています
私が子供の頃、父は非常に転勤が多かった。おかげで幼稚園や学校もたびたび替わり、幼馴染みの友人はいない(たった1人の幼馴染みの友人は、すでに他界してしまった)。
そして父の転勤先は山奥や僻地ばかりだったので、同年代の子供はほとんどいなかったが、自然に触れる機会だけは十分すぎるくらい恵まれており、遊び仲間は自ずと周りの虫たちなどの生き物になっていった。
「三つ子の魂百まで」ということわざがあるが、未だに遠くへ虫を見に行ったり飼育したりしているのは、幼少期の体験に起因しているのだと思っている。
私は人生の半ばを過ぎたが、最近また幼い頃のように虫に対する思いが強くなってきて、仕事そっちのけで熱中する機会が多くなった。人間老いてくると幼少にかえるらしいが、どうやら自分にも当てはまるようだ。
しかし生きている以上、最低限生活費だけは稼がねばならない。状況がますます厳しくなってきた現在、これまで以上に気を引き締めて仕事を再開している今日この頃である。
5月17日(晴)
今月は2日から長期休暇をとり(この稼業を始めてから最長となる連続15日の休み)、今日が仕事再開日で、知り合いの同業が心配するほどの稼働の少なさだ。
朝6時過ぎ、朝食のためリビングに入ると「リー、リー、リー、リー」と西日本の長旅から持ち帰った「キンヒバリ」がテーブルに置いてある容器の中で大合唱していた。
思い起こせばこの虫、2日前まで鬱蒼と生い茂る藪の中で悪戦苦闘しながら某機関へ送るために必死で採集していたのだ。
正直、本業より大変だと音を上げそうになったが、もともと昆虫採集は大好きだし、なにより「キンヒバリ」をたくさん送った某機関の人たちから非常に感謝され、それだけで苦労が報われ大満足だった。
それにしても、自分がやったことに対して他人が心から喜んでくれるのは本当に嬉しいものである。本業の方もそうなら少しはパチンコを好きになれるのだが…。
しばしそんなことを考えながら虫の声に聞き入っていたが、7時前、朝食を終えた後に慌ただしく準備して、約半月ぶりとなるパチンコ店へ車で出発した。
ところで、過去にも長期間休んだことが何度かあるが、その時と違うのは仕事に対するモチベーションが落ちなかったことである。
理由は前号にも書いたが、最近は仕事以外に身近な目標をいくつか持っているからだろう。ちなみに次回は8月に北海道のオホーツク海沿岸へ謎の虫(?)を採集しに行く予定である。
余談だが、当初は6月にイランへ昆虫採集に行くはずだったが諸事情で断念せざるを得なくなった。そこで、代わりと言っては何だが、国内への3回の旅行に切り替えたのだ。
思い起こせば13年前、会社員を辞めて清水の舞台から飛び降りる覚悟でこの稼業を始めたのだが、最初の2年間は昆虫採集どころか、大好きなアウトドア活動を全部封印していた。
当時子供たちがまだ小さかったこともあり、月に2~3日くらいしか休みをとらずに必死で連日稼働していて、今ではとても考えられないが、最初の2年は年間稼働時間が3000時間を遥かに超えていたのだ。
まあ最初の内に苦労したからこそ、なんとかその後もこの仕事を続けてこられたのだと思っているが、それに比べたら今は子供たちも手がかからなくなり、稼働時間も健康を優先して無理をしなくなったのでかなり楽になっている。
おかげで好きなことができるようになり、以前に比べれば収入はだいぶ減ったが、幸福度という観点から見れば現在はかなり恵まれていると言えるだろう。
しかし生活していく以上はなんらかの収入を得なければいけないので、当分今の仕事を続けざるを得ない。
ただこの稼業、やればやるほど嫌いになり、ここ数年はやる気を保つのに苦労していたが、前述したようなことでそれを解消できるようになった。
とりあえず8月に北海道行きを決めているので、まずはその資金を確保するためにも頑張らねばならない。
さて、今朝向かったのは自宅から遠方ながらよく通っているB店。もし先月と状況が同じようならば今日のイベントは使えるかもしれないが、だいぶご無沙汰しているので、まずは行ってみなければ分からない。
8時前B店到着。人気店のメインイベントなので予想通り駐車場には50台ほど車が停まっていた。すぐに入場抽選が始まり、私の番号は16番。まずは第一関門をクリア。
今日の狙いはイベントコースの沖海2とエヴァだが、この順番なら台を吟味して選べるだろう。あとは釘調整が良いことを祈るのみである。
8時15分過ぎ入店。真っ先に沖海2のシマへ行ったが、平常営業より全体的にへソは少し広いものの、先月の同じイベントの時よりは釘の開け幅が小さく感じたので、すぐにエヴァのシマへ向かった。
この店の最近の傾向として、1つのイベントコースが良い時は他も良く、反対にダメな時は全部ダメとはっきりしているので、たぶんエヴァも使えないだろうと予想し、この後に店回りになることを覚悟した。
ところがエヴァのシマへ辿り着いて驚いてしまう。最初に見たのは一番手前にあったカド台だが、沖海2とは明らかにヘソの開け幅が違っていて、いつもより確実に1ミリ以上広いではないか。一瞬カド台だけのサプライズなのではと思ったが、よく見ると他の台も同じようにへソが広かった。
過去にこのシマの大盤振舞は何度かあったが、その時に勝るとも劣らない調整に見える。ただB店のエヴァは割と個体差があり、デキの悪い台だと今日のような良調整でも使えない。その点、自分はこの店に居慣れているから有利であり、すぐさま過去の実績から良さ気な台を選んでキープした。
それにしても、つくづく最近の打ち手のレベルは高くなったなと感じる。私以外に2~3人いた同業がエヴァをキープしたのは当然として、私がシマに入った後に間髪入れずに他のお客さんたちも次々と台を取りにきたのだ。
そしてほぼ全員がしっかりとへソを見ているのである。私がこの稼業を始めた頃は普通の人たちは釘を見て台を選ぶことなどほとんどなかったが、これも情報化社会の賜物なのだろう。
一般のお客さんたちにとっては良いことなのだが、結果として店側の釘調整がシビアになり、私のような輩にとっては厳しい環境になってきたと言える。
8時30分に打ち出し開始。最初の1000円で24回転。まだ決めつけるのは早いが、玉筋を見る限りではなかなか良さ気で、以前この台を打った時も同じくらいのへソ幅で1000円あたり約23回転だった。もしその時と台のデキが変わらないならしめたものである。
ところがその後、投資を重ねるごとに回転率が落ち、2万円を打ち切った時点で418回転とわずかながらデッドラインを切ってしまった。釘は前回よりもワープ入口がややプラス、風車上がややマイナスといった感じなのだが、以前より回転率が落ちているのは確かである。
一応私の台はシマの中では優秀台の部類なのだろうが、はっきり言ってこのようなボーダーギリギリの台を打つのは厄介だ。しかしもうエヴァに空き台はなく、仕方なく打ち続けることにした。
と、その時、少し離れた所に空き台が出た。その台も今打っている台と同様にデキが良かったと認識していたが、実際打ってみないと分からない。
とりあえずすぐに台をキープしたが、かけ持ちはできないのでどちらかを選ばなければいけない。しばし考えたが、ギリギリの台で悩みながら打つとそれだけで疲れるので、ここは空き台の方の可能性に賭けて移動することに。
するとこのダメ元の決断が吉と出た。この台、以前打った時は捨てた台よりクオリティは下だったが、今日は1万円使った時点で227回転も回ってくれたのだ。
もし終日この回転率をキープできれば今日の仕事量はばっちりである。あとは大当たりの女神に運を委ねてひたすら時間まで打てばいいだけだ。
しかし喜んだのも束の間、次の1000円でたった10回転しか回らず、回転率に対する不安がまた頭をもたげてきた。やはりこの台もイマイチなのか…と次の1000円を投入した239回転目、画面を見るとシンジ君が「僕が乗ります」と言っているではないか。
演出について勉強不足の私にも期待度が高いことだけは理解できた。図柄を確認すると上段の4だったのだが、ここで演出マニアのA君が先日言っていたことを思い出した。
確か上段4のリーチは…と固睡を飲んで見守っていると、見事大当たりをゲット。しかも図柄が5に格上げし、時短引き戻し1回を含めいきなり14連チャンもしたのだ。
そしてその後も順調に大当たりを引き、初当たりで確率の分母数以上ハマったのは631回転と465回転の2回だけという楽な展開に。大当たりも38回(2R確変除く)を重ね、6桁の大勝利となった。
台のクオリティからすると明らかに勝ち過ぎだが、前回このシマで打った時は2000回以上ハマって10万円以上大負けしており、これでもまだ確率は収束していない。
いずれにせよ、今時のパチンコは1日単位では博打そのものである。今後も負けても納得できる台で、その日の結果に一喜一憂せず、ただひたすら打ち続けるつもりだ。
とりあえず8月にまた心置きなく旅立てるよう頑張らねば。
投資…32000円
回収…40585個
大当たり…40回
パチンコは未だに見捨てられている
近年、エコとか健康問題が盛んに議論されているが、未だにパチンコ店内は「そんな物は糞喰らえ」と言わんばかりの異次元の別世界である。とにかくまともな人からすると、うるさい、煙たい、眩しいの三重苦なのだ。
だが不思議なことに、そんな不健康極まりない店内のことをマスコミは報道しないし、行政側もその異常さを一向に歯牙にもかけないようだ。これはパチンコメーカーと、その恩恵を受けている監督機関が工作している結果だと思っているが、一部の店で謳っている「アミューズメントパーク」なる物に本当に変わって欲しいものである。
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