分母数400の海はさすがに荒波だった
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分母数400の海はさすがに荒波だった
※パチンコ必勝本2010年6月号に掲載されたものを加筆・修正しています
昨秋、東京に本部がある某虫の会に入会し、先日その会合に出席するため今年2度目の上京をした。その際、このコラムで何回か取り上げた「キンヒバリ」という虫の話題で大いに盛り上がったのだ。
そこで私も得意気に、昨年四国まで行ってその虫をたくさん採集したことを説明し、会場に持ち込んであった関東産とは明らかに色が違う旨を言った。
ところが会のお偉いさんから「それは別種じゃないのか」と言われてしまい、負けず嫌いな私は「じゃあその虫を採集して送りますから鑑定してくださいよ」と大勢の前で啖呵を切ってしまったのだ。
さらに、その会に参加している人たちは全員関東在住で西日本産は見たことがないらしく、他の会員の人たちからも是非たくさん採ってきて分けてくださいと頼まれてしまう。
なのでゴールデンウィーク前後は仕事どころではなくなった(笑)。もしボウズだったらどうしよう、とかなりプレッシャーがかかっているが、本業と違って大好きな虫のことなので早く5月が来ないかとワクワクしている今日この頃である。
4月中旬某日(晴)
前述したように5月は大義名分があり、打てる日は大幅に減るはずなので、今月は頑張らねばならず、連日睡魔と戦っている。
今年は年初から調子が良くて、これまでは仕事量を大幅に上回る収支を上げているが、案の定、最近はツキ指数が落ちてきて、打てども打てども期待値通りになかなか勝てなくなってきた。
この1週間も初日から4日連続の理論値以下の成績でわずかながらプラスだったが、それも束の間、昨日沖海桜マックスで1000回オーバーのハマリを2回喰らい、最後も900回転で持ち玉を切らして大敗し、4日分の儲けを一気に吐き出してしまう。
そんな中、救いだったのは、この5日間での仕事量は確実に15万を超えており、連日日当3万円以上の台を打っていた10年くらい前を彷彿させるような感じだったことだ。
結果こそ出てないが、日当2万円クラスの台でもなかなか見つけられない厳しい現在においては有難いことである。
まあ先月までの勝ち過ぎ分の確率の収束を考えれば当然なのかもしれないが、長い目で見れば優秀台でハマれば得だと思っておいた方が良いだろう。
さて、今日も朝イチでやってきたのは昨日に引き続き、自宅から30キロほど離れたE店である。狙いは当然昨日打った台で、多少釘が閉まってもなんとか打てると思っていた。
ちなみに昨日は1000円あたりの回転数は約26回転で、高換金率のこの店においてはお宝台と言えるレベルの優秀台である。
7時半にE店到着。今日は新台入替4日目で平日ということも重なり、入場抽選には30人くらいしか来ていなかった。
しかし今日はピンポイントで狙っている台があり、しかもその台は結構ハマっているため、ハマリ狙いの常連に目をつけられているかもしれない。なので、願わくばできるだけ早い番号を引きたいものだ。
抽選の結果は1桁。それも3番という絶好のポジションで、8時15分過ぎに沖海桜マックスのシマへいの一番で入った。
そして一直線で昨日打った台へ向かったが、向かう途中の台のヘソ幅をチラッと見る限りでは据え置きのようだ。私が打った台の釘も据え置きだと嬉しいのだが…。
ところが台に辿り着いて愕然としてしまった。他の台が据え置きのような感じなのに、私が打った台だけヘソが閉まっていたのである。
昨日、例え結果が出ないと言えども優秀台において総回転数で5000回転近く回したとあれば、まともな店なら当然の結果と言えるだろう。
ただ押さえとしてもう3台ほど打つ候補の台があったので、急いでそれらもチェックしたが、やはり若干ヘソが叩かれていたのが分かった。
いずれにせよ、昨日のような優秀台がないのは理解できたが、これから他店へ行ったとしても日当2万円を超える台を確保するのは難儀である。
そこで、ダメ元ではあるが、とりあえず昨日打った台をキープして打ってみることにした。
8時半打ち出し開始。最初の1000円で24回転。もしこれが終日続くようなら昨日よりは劣るものの、3円を遥かに超える換金率のE店においてはお宝台だ。
たぶんこれは上ムラで、もう少し回転率は下がると思ったが、玉の軌道を見る限りでは相変わらずのデキの良さである。
しかもヘソ以外の釘は据え置きに見えたので、今日のデッドラインを22回転と決めて打つことにした。
打ち始めて82回転目、この日初めて4図柄のリーチで魚群が走り、格上げはなかったが早々と大当たりをゲット。
これは7Rの2連で終わったが、嬉しかったのはここまででまだ3500円しか使ってなかったことだった。
しかしこの出玉はわずか166回転でなくなってしまい、もしこの台を前日打っていなかったら迷わず捨てていたに違いない。
ここで残り1台しかなくなった他の候補台へ移動するか迷ったが、その台もヘソが閉まっていたことを考えると期待はできない。なので願わくば回転率が復活することを期待して、この台を打ち続けることにした。
結果的にこの決断が今日1日のとんでもない展開の序章となったのである…。
その後は、間違っても昨日より回らないと分かっているので不安を抱えながら打ったのだが、嬉しいことにまた回転率が上がりだした。
そして10時過ぎ、414回転で「キュイン♪」という音が聞こえた。一瞬隣の台かとも思ったが、画面を見るとリーチがかかっていたので自分の台だと分かり、しかも今度は図柄が3なので14R以上確定である。
しかしもっと嬉しかったのは、回転率が予想以上に上昇し、再投資額が1万500円で済んだことだ。この分だとさすがに昨日ほどではないにせよ、期待値は3万円クラスである。
この当たりも14Rと7R2回の3連で終わったが、前日終日打ち切って1000回ハマリをすでに2回も喰らっていることもあり、もうここからは爆裂しかないのではと勝手に思い込んでいた。
ちなみに両隣の台は1000円あたり20回転も回っておらず、私が打っている台のクオリティが如何に高いかが分かる。もうこの時点で負けることなどないと確信するのも不思議ではない。
だが、この驕った考えが勝利の女神の癪に障ったのか、その後思いもよらぬとんでもない展開に陥ってしまったのだ。
11時17分、2回目の出玉も298回転でなくなったが、ベースが少し落ちたとはいえデッドラインを余裕でクリアしている。
そうとあらば、これから先はいくらハマろうが閉店75分前の22時15分まではドロップアウトせずに打ち続けるしかない。
そしてそれから約6時間後の17時17分、頭上の表示器を見ると、自身では今年2度目となる2000という数字が表示されていた。
ちなみに前回は大海SPだが、それよりも低確率のこの台での2000回オーバーは不思議でもなんでもない。
冷静に考えればこれでもまだ確率の分母の5倍であり、過去の経験に照らし合わせれば6倍、7倍などという数字もあり得るのだ。
余談だが、1台でのハマリ記録(宵越し通算を除く)は昨年記録した月影での2937回転である。
この時は朝から延々と現金投資を続け、20時過ぎにやっと当たったのだが、その前に打った台と前日打った台の回転数を足すと、なんと3765回転も大当たりから見放されてしまったのだ。
また、これにはオマケがあって、その2日後に牙狼でも2000回以上ハマり、その時のことはこのコラムにも書いたが、3日間で30万以上も負けてしまい、この月はほとんどチャラの収支で終わっている。
さすがにこの時は精神的にグラついたが、その後もめげずに頑張ってきたからこそ、今年は楽な展開になっているのだと思った。
話を戻そう。前日同じ台で2回も1000回オーバーのハマリを喰らっているのだから3回目はないと思いがちだが、3回目が実際にやってくるのがパチンコの一筋縄ではいかないところなのだ。
しかも今回は2000回オーバーだ。いくら連チャン率が高いマックスタイプを打っているとはいえ、ここまでの投資額は8万円を超えており、タ方なのに未だに現金投資では気持ち的には負けを覚悟してしまった。
そして今日、海系におけるワースト記録を更新してしまうのでは…という思いがよぎる。と、その時、突然女性の声が台から聞こえ、眠気から覚めて液晶を見たら、直後にリーチがかかったのでこれが鉄板だと確信した。
17時27分、再投資7万1000円で約7時間ぶりの大当たりだが、嬉しいというよりはホッとした心境である。
もう勝てないかもしれないが、今どき2日で期待値7万円オーバーの台を打っているわけだから有難いと思わねばなるまい。
そしてこの謙虚さが大当たりの女神を上機嫌にさせたのか、ここからとんでもないことが起こった。なんとこれが31連チャンもしたのだ。
その後も118回転で3連、119回転で2連し、22時15分、最後の当たりから271回転で店じまいをしたが、タ方まで8万5000円も負けていたのに終わってみれば奇跡の逆転勝ち。
長年打っていてもこんなパターンはあまりないが、やはり分母400に近い海は荒波には違いない。
最後に、余計なことかもしれないが、沖縄に桜はミスマッチである。やはり南国にはハイビスカスやブーゲンビリアなどが似合うと思うのだが…。
投資…85000円
回収…32486個
大当たり…41回
パチンコの嫌いな一面
先日ある店で開店前に常連の女性同士が数人集まって親しげに話をしていたが、その日の夕方、その中の1人が店内の通路の片隅で、舌打ちをしながらしかめっ面で佇んでいる姿を見かけた。ちょっと気になったので目線を追ってみると、その先に見えたのは今朝彼女と仲良く話をしていた女性で、ドル箱が別積みにされて合計で4万発ほどあったのだ。
そういえばこの台、最初は舌打ちした女性が打っていた。その後ハマって仲間の女性に台を譲ったのだろうが、自分が金を使った後に爆裂したのが余程悔しかったのだろう。仕事上こういう光景はよく見るが、私が心底パチンコを好きになれない原因はこんなところにもあるのだ。
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