勝っても休めない日々
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勝っても休めない日々
※パチンコ必勝本DREAMS2010年5月号に掲載されたものを加筆・修正しています
13年前、この仕事を始めるにあたり、10年で金を貯めて辞め、それを元手に山奥で宿泊施設を営んで、そこを訪れる人に自然観察の案内をして余生を過ごそうと考えていた。
そして最初の頃は状況がすこぶる良く、必死で頑張っていたので、そこそこ収支は上がったのだが、浪費家の私はそれ以上に金を使って貯蓄が滞ってしまった。
しかし、それではいけないと考えを改めた時にはすっかり状況が悪化してしまっており、さらに、一緒に宿の切り盛りをしてもらうはずの妻が無理のできない体になってしまい、長年の夢を諦めざるを得なくなった。
宿の経営はできなくなったにしても、山奥で隠遁の生活を送る夢は捨ててはいない。なので他に特別な職能を持たない私は、相変わらずパチンコを打ち続けている。
ただ、残念ながら未だにパチンコのことは心底好きになれない。だがこれでは精神的に行き詰まってしまうので、常に何か手に届きそうな目標を立てている。
とりあえず今年は5月まで収支がノルマを上回ったら、6月にラムサールへパルナシウス(小型のアゲハ蝶の仲間で透き通った羽根を持つ妖精のような可隣な蝶)と巨大ミヤマクワガタを探しに行こうと思っている。
一般の人から見ればバカげていると思うが、根っから虫キチの私にとってはとても重要なことであり、それがあるから仕事として選んだパチンコを打ち続けるモチベーションを保っていられるのだ。
ところで、ラムサールという所は日本の信州の景色と似ているのだが、世界一大きい塩湖であるカスピ海の南岸にあり、水鳥の楽園と海岸リゾートで有名だ。
そこからはイランの4~5000メートル級の山々が遠くに見えるのだが、多分そこには意中の虫たちがいるはずで、学生の頃からの憧れの地である。
どことなく日本の里山に雲囲気が似ているが、現地に詳しい知人日く、そこに住んでいる人たちも非常に親切で、まさに古き良き日本そのものという感じだと言っていた。
余談だが、我が国に入っているイランについての情報はアメリカ主導なので、良からぬイメージを持っている人が多いのではなかろうか。
しかし現実はまったく違うらしく、同じ中東イスラム圏のイラクなどとは雲泥の差で、イスラム圏、いや世界的に見ても治安が非常に良く、安心して行ける国だと知人は言っていた。
しかも現地は親日家が多く、日本人には親切で、イスラムの戒律を破ったりアメリカを褒めるようなことさえ言わなければ問題ないらしい。
ちなみに日本で25年以上前に放送された「おしん」という朝の連続テレビドラマがあったが、イランでも大ヒットし、現地の人は涙を流しながら熱心に見ていたのだという。
そして日本が敗戦のどん底から見事に経済復興を成し得たのは、「おしん」のような真面目で苦労人の努力家が多かったからだと思っており、日本人の勤勉さを見習おうではないかという考えが広まったらしい。
今アメリカなどから悪の枢軸と名指しで非難されているが、私に言わせれば、自分は当然の権利のように核を持っておきながら、他国はまかりならんなどとは強国のエゴ以外の何物でもない。
かなりヒートアップしてきたが、これ以上書くとヤバいので、この話はこれくらいにしておく。
2月中旬某日(晴)
冒頭にも書いたが、年頭からの好調モードが未だに継続中であり、今のところ収支的には珍しく余裕があるので、ここらへんでスキー旅行にでも行ってひと息つきたいというのが本音である。
しかし今年は6月にイランへ行こうと本気で思っているので、そのためにも今は楽をするわけにはいかないのだ。よって今日もいつものように朝早くから車で家を出た。
もちろん仕事のアテはあったのだが、1軒目に行った宮城県中部のC店が使えず、その後も数軒見て回ったが案の定ダメだった。
近年私のテリトリーにおいては最初の1軒目で打てないと、その日の仕事にあぶれてしまうことが多い。
要するに、少ないながら打てる台があったとしても、それらはすべて先客が打っているといった状況なのである。
昔より打てる台が減ったにも関わらず、打ち手のレベルが格段に上がっているので、より一層仕事量の確保が難しくなってきた。
おそらくこのような状況は全国どこへ行っても同じような感じだと思われるが、それゆえ今時のパチプロは大変なのだ。
ところで最近はこのようなパターンだと、大概昼過ぎからはオフにするのだが、たまたま今日は12時オープンの店が多くあったので、その内の1つへ行ってみることにした。
それにしても宮城県のパチンコ店は数年前までと大きく状況が変わった。
以前はテリトリー内のほとんどの店が換金率3円以下であり、換金ギャップの大きさゆえ、昼過ぎから打つにはロスが生じ、しかも閉店が早い店も多かったので、余程儲かりそうな時しか行かなかった。
ところが最近は宮城県においても高換金化の波が押し寄せ、2円台の店が少なくなり、換金ギャップによる損失が大幅に軽減されてきた。よって最近は12時オープンでも積極的に足を運ぶようにしている。
さて、これから行ける範囲内に12時開店で期待できそうな店は4軒あるが、どこを選んでもドングリの背比べという感じで、どの店が良いのかは実際足を運んでみなければ分からない。
そういう場合、私が店を選ぶ基準は居心地の良さと、食堂や店内販売の食べ物である。とすれば今日の場合、○○○が最高に美味しいB店をおいて他にはなかった。
○○○が何なのかは立ち回り上書けないが、おそらくここの物は、パチンコ店においては日本一と言っても過言ではないくらい美味しいのだ。
もし打てなくてもそれを食べて帰るだけでも行く価値はある…などと考えながら11時5分前、B店の駐車場へ到着した。
この店の12時オープンに来たのは半年ぶりだが、評判のいい人気店らしく、平日にも関わらず入場抽選には100人を超える人たちがいた。
今日は京楽のあしたのジョーなどの人気機種が入るらしい。できれば入場順番抽選で早い番号を引き、ジョーを打ちたいところだ。
抽選の結果、私の番号は38番と早い方だったが、ジョーは18台しかない。多分取れないとは思いながらもシマまで行ってみたが、残念ながら私の前の人が最後の1台を押さえたところでジエンド。
しかし台を見ると、ヘソは平行よりちょっと広い程度で、キモになるだろうワープの入口は導入初日にも関わらず、わずかながらだがマイナス調整になっている。
やはりこの機種も、高換金率の店では回り過ぎを恐れてワープを閉めざるを得ないのだろう。まあ実際打ってみないと分からないが、たいしたことはないと思えた。
次の狙いはこの店の看板機種の海系だ。ただ海系は100台以上あり、台ごとのメリハリもあまりない調整なので焦る必要はない。
しかしB店の換金率が変わってから海は一度も打っておらず、台のクオリティも把握してないのでぶっつけ本番という感じだ。
それにしても換金率2円台だった頃に比べるとやはりショボい。見た目は他店なら打たずにパスしたくなる狭いへソ幅だ。
それでも私なりの基準で大海SPの1台を選んでまずは打ってみることにした。
その時、たまたま近くを同業の友人T君が通りかかったので聞いてみたが、彼によればここの海系は立て付けが良く、今日なら少ないながらも打てる台はあるとのことだった。
しかし釘を見て選んでもそのような台を一発で見抜くのは無理だとも言った。まあ高換金の店においては釘調整が微妙なので、この辺が最近の立ち回りの難しい所である。
おそらく今日はダメだろうから、この後○○○を食べて、近くの○○沼で白鳥を見てから久し振りに早く自宅に帰ろうと考えながら、12時ちょうどに打ち出しを開始。
ところが驚いたことに最初の1000円で33回転。明らかに上ムラだとは思ったが、玉の挙動はなかなか良さ気だ。
その後、予想通り回転率は落ちてきたものの、それでも5000円を打ち込んだ時点で139回転と以前の2円台の換金率の時でもお宝台レベルの回転率を保っていた。
さらにその後も1万円で261回転と高回転率を持続し、もし終日この状態であれば、B店においては約1年振りでの日当4万円オーバーの優秀台を打つことになる。
そして266回転目、枠外プレミアでジュゴンが揃い、これが時短引き戻しを含めていきなりの12連チャンとなった。
次の初当たりこそ400回転を要したが、その間も回転率は安定しており、1000円25回転以上をキープ。
しかもその後も早い初当たりと連チャンが続き、22時50分に最後の当たりから522回転で店じまいをしたが、終わってみれば大当たり34回(2R確変除く)で差玉3万発オーバーのホームラン。今月2度目の5連勝となった。
それにしてもこの好調モードはちょっと異常だ。そのうち不調モードが訪れるはずなので、できれば今日のような優秀台においてはハマった方が得だった。
しかし当たりハズレは神のみぞ知ることであり、私は今まで通りただひたすら仕事量にこだわるしかないのである。
投資…10500円
回収…33406個
大当たり…36回
今時のパチプロは金を使えなくなった
最近のパチプロは昔ほど稼げなくなり、景気の良い話はとんと聞かなくなった。というか、今時のパチプロは金を使わなくなったのだ。例えば私の周りを見ても、打っている時に飲むお茶やコーヒーをマイボトルに入れてきたり、ネットやディスカウントショップで予め安く購入して持ってきたりしているのをよく見る。
ちなみに昨年、ファフナーでひと月400万円稼いだ虫仲間のT君も、西日本へ虫捕りに行こうと何度誘っても「金がかかるから」と絶対にのってこない(笑)。とにかく今後は倹約家でないとやっていけなくなったのは確かだ。
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