牙狼の記録を塗り替えたのは…
- TOP
牙狼の記録を塗り替えたのは…
※パチンコ必勝本2009年4月号に掲載されたものを加筆・修正しています
2月中旬某日(曇)
今月は出だしから絶好調で、ボロボロだった先月とは対照的な収支となっている。先月の絶不調時は極度の「パチンコ打ちたくない症候群」であったが、現金なもので最近は精神状態も極めて良好、夜遅く寝ても翌朝は6時の目覚ましが鳴る前に必ず飛び起きる始末である。おかげでペットの虫たちにゆっくりと餌をやる余裕もあるし、仕事先へ向かうのにも余裕が出て好循環が続いている。
今月はあと半月ほど残っているが、収支的には既に月のノルマの倍以上を上乗せしており、ここで稼働を打ち切ってしまえば2月は悠々自適な生活を送れる。しかし仕事量的にはノルマまで達しておらず、ここで手を抜くわけにはいかない。パチンコをナメてかかると後でとんでもないシッペ返しを喰らうことを長年の経験から嫌というほど知っており、今日も休んじゃダメと言わんばかりに信頼度の高いイベントがあるのだ。
だがここで気になることが一つ。それは何度かこのコラムにも書いたが、6年前から、フル稼働を何日も続け疲れが溜まると、時として謎のめまいに襲われるようになってしまったのだ。特に寝不足が重なるとその症状が出やすくなるようで、今朝も習慣で早く目が覚めたもののかなり体がだるく、明らかに連日の睡眠不足のツケが回っていることが自覚できた。
もし今日打てる台があった場合、少なくとも夜は誰かに代打ちを頼まなくてはいけない。こんなことなら前日、友人知人に代打ちを打診しておくべきだった。いくら親しい友人だとしても、当日朝の出勤前に連絡して即答をもらうなんて虫がいいし失礼というものだ。
…と、半ば諦めかけた時、先月会社が倒産してしまったために失業の身となっている学生時代の後輩Y君を思い出した。たしか彼は朝早く電話しても一向に構わないと言っていたので、ダメ元で連絡を取ると、返事は予想に反してOK。これで気兼ねなく今日の目的地C店へ向かえる。
ところでこのC店、昨日は抜き打ちのゲリライベントで予想以上にクギが開いており、一部の特定の機種だけではなく、ほとんどの機種に甘クギ台が多数設置されていた。ちなみに昨日海系狙いだったのだが、イベントコーナーの仕事人桜の良さ気な調整に惹かれ、見た目ほどのお宝台ではなかったものの、1000円あたり23.5回転の台を打つことができた。
できればその台をもう一度打ちたいが、残念ながらこの日のイベントコーナーは大海SPなので、仕事人桜のへソは全台シマっているに違いない。その代わり大海SPのシマを昨日より全体的にひと回りへソ幅をアケてくるだろうと予想し、予めデキが良い何台かを候補台として決めていた。大海SPに関しては特別なフダ台の設置もないと思われるので、入場抽選で後ろの方の番号だったとしても、ほとんど台取りに影響はなさそうだ。あとはクギが開いているのを願うのみである。
そんなことを考えながらC店に着いたのは7時20分頃。昨日状況が良かったせいか、平日にも関わらず既に20台以上の車があった。そして最終的に抽選の人数はこの店にしては多めの70人を超えるくらい。それに同業たちの数も結構多く、打てる台が少ない場合は台取りもよりシビアになることが予想できた。
ちょっと不安になったが、抽選の結果、海狙いにおいては楽勝の16番。これでとりあえず最初のハードルはクリア。あとは前回のイベントと同様にクギが開いていれば何の問題もないはずだと思いながら入店した。
私の前の人たちはいろんな方向へ散っていき、大海SPにはまだほとんどの人が入っていなかった。それにこの機種は一番設置台数が多く、狙い台も複数あり、早い順番の恩恵で時間に余裕もあったので、手前にあるシマを2、3通ってから大海SPに行くことにした。
まずちょっと気になっていたエウレカのシマを見るために、途中の仕事人桜のシマを通ると、やはり予想通り昨日開いていた数台のへソは元の幅に戻ってる。しかしシマを通り過ぎようとした時、異変に気付いた。急いでいたので危うく見逃すところだったが、前日開いたヘソがそのままになっている台が一台ポツンとあったのだ。
念のためシマ全体を入念にチェックしたら、離れたところにもう一台据え置き台があった。その一台は以前同じようなヘソ幅の時に打った記憶があり、特にクセが良いわけではなかったが、十分打ち切れる台だと記憶していた。しかしもう一台はまだ打ったことがなくクオリティは分からない。もし先月の私なら、収支が最悪で気持ちに余裕がなく、安全策で間違いなく以前打った台を選んだだろう。
しかし今日は違う。気分的にノっているせいもあるが、開拓者精神で敢えて初めての台にチャレンジすることにした。もしダメなら台数が多い大海SPに行けばなんとかなるだろうという気楽な気持ちで…。そしてこの決断が今日の信じ難いドラマを生むきっかけになるとは、この時点で夢にも思わなかった。
とここで、私より先に大海SPのシマへ行っていた同業の知り合いS君がそばにきて、落胆した顔で「今日の大海SPはダメだと思います」と私に言ってきた。この意外な言葉に一瞬驚いたが、その時私たちの存在に気付いた人がこちらへやって来るのが見えたので、とっさにS君の腕を掴んで「こっち来い」と半ば無理矢理、クギが据え置きだった別の台まで彼を引っ張って行った。
そして「台取りフダを置け」と言うと、ようやく彼は私の意図を理解してくれたらしく、次の瞬間笑顔に変わり「ありがとうごさいます」と言ってくれた。もしこの台が使えなかったら余計なお節介になったのかもしれないが、先日他の店で逆に同じような感じで彼から助けられたことがあり、どうしても借りを返しておきたかったのだ。
それから私も念のため大海SPのシマを見に行ったが、平常営業に比べれば全体的にクギは開いているが、前回のイベント時と比べると明らかにヘソ幅が狭い。探せばなんとかギリギリ打てる台が見付けられるかもしれないが、他の店ならともかく、この店の良い状況の大海SPを知っているS君なら落胆するのは無理もなかった。
8時半打ち出し開始。この時点で主に海系狙いで来ていた多くの同業が撤退していた。まあよくよく考えてみれば、いくら優良イベントとはいえ毎度赤字調整にする必要などない。そんなことは百も承知だが、ここ最近来るたびに使えた鉄板イベントのC店だからこそ裏切られたショックが大きかったということなのだ。しかし今月の私は本当にツイている。大勢の同業が撤退する中、10台もない秀逸なクギ調整の台をゲットできているのだから。
この仕事人桜は最初の1000円で24回転と、出だしは上々。ワープはガン閉めだが、寄りと道釘はノーマル調整、そしてへソ幅は広いので、今までの経験からすると間違っても1000円あたり20回転を切ることはなく、台のデキが良ければずっとこの回転率を維持できるかもしれない。案の定2000円、3000円と投資を重ねても回転率は1000円あたり24回転以上をキープしていた。
そして投資5000円目、117回転で発生したリーチで画面中央に見慣れない文字が書いてあった。これは私以上に隣の常連の男性が驚いたようで、私とほぼ同時に「おっ」という声を発していた。演出は未だに勉強不足なので名称が分からなかったが、プレミア演出だということだけは理解でき、見事『七』で大当たり。
これは3連チャンで終わったが、その時短の75回転目でおとつが出現。基本的に2R確変は時間の浪費だと思っているので嫌いだが、例外的に彼女が出現して当たった時だけは心から嬉しいと思ってしまう。そして今度は確変図柄が8回連続で出現し、2R確変を除き初っぱなからいきなり13連チャンもしてしまった。
今までのところ朝イチの早い順番での入場、優秀台ゲット、初回の初当たりの早さ、大連チャンと理想的な流れできており、絶好調な今月を象徴するような展開だ。そしてもっと驚いたのは、その後の初当たりの早さである。
この日も実質13時間以上打ち込んだが、初当たりが確率の分母数を超えたのは385回転の一度だけ。さらに驚愕すべきは、次回大当たりまでに200回転以上要したのはこれを含めてもたったの2回なのである。10連チャンを超えたのは結局初回だけだったが、とにかく数珠連オンパレードショーといった感じだった。
唯一のピンチはタ方代わってくれるはずのY君が、車で来る途中にカマを掘られてキャンセルになったことくらいだった(幸いムチ打ち症にはならずホッとしたが)。
そしてもっとも危惧していた例の眩暈に襲われる事も無く、終わってみれば大当たり56回(2R確変を除く)。先月末に記録した牙狼の差玉65000発オーバーを凌駕する70000発オーバーの超大勝利となった。そしてこれは6年振りでの2ランホームラン(20万以上の勝ち)である(ちなみに6年前は海物語3Rでの差玉79000発オーバー)。
それにしても仕事人桜での7万発オーバーは我ながら凄い数字だと思う。これが今流行りの牙狼や北斗なら驚くに値しないが、この手の台なら10万発くらいの数字に匹敵するだろう。
今時のパチンコ台は確実に昔より波が荒くなっている。私は専業になってから11年間、基本的に一日13時間打つスタイルでやってきたが、20万以上の勝ちが6回(今日の分を含む)、10万以上の負けも6回ある。たぶん私の性格からして今後はバトルタイプにも平気で手を出すだろうから、両方の記録が今年中にまた更新される可能性は十分あると思っている。
投資…5000円
回収…74829個
初当たり…21回(2627回転)
大当たり…56回
モチベーション上昇中
ここ最近、珍しく仕事に張り合いができている。原因は虫友達と交わした約束である(今秋、沖縄石垣島へ一緒に昆虫採集へ行くこと)。実は亜熱帯のこの島、秋の鳴く虫たちの宝庫でもあり、その中でも憧れの鳴く虫の王様「リュウキュウマツムシ」を是非捕まえて持ち帰りたいと思っているのだ。ちなみにゲテモノ好きの友人は、ゲジゲジ・ゴキブリの仲間もたくさん採集すると意気込んでいる。
状況が厳しい今、その費用を工面するのは大変なのだが(韓国やグアムへ行くよりも旅費が高くつく)、この虫との対面は長年の夢でもあったので、今後たいがいのことは我慢してでも頑張ろうと思ったのだ。
動画
導入日情報
コラム
看破ツール