たいがい思惑とは逆になる
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たいがい思惑とは逆になる
※パチンコ必勝本DREAMS2006年10月号に掲載されたものを加筆・修正しています
8月上旬某日(晴)
この原稿を書いている今、甲子園では高校野球大会の真っ最中だ。宮城県では今年の梅雨が長引いた影響で、全国で一番遅く代表校が決まったが、幸いにも雨がつきものの仙台七夕まつりの方は、珍しく一滴も雨が降らずに無事終わった。
多くの勤め人の方々はこれから夏期休暇を取るのだろうが、現在私は尻に火が付いている状態なので、今夏は休暇なしに一生懸命働かなければならない(とは言っても以前のように月300時間を超えることはないが)。
今日は8月に入って初めてパチンコ店へ行くのだが、今は仕事量を鉄板で確保できる店はないので、行く店を数件決めて7時前に家を出た。
7時20分過ぎ、宮城県南部のA店へ到着。この店は入場抽選さえクリア出来れば日当25000円以上の台を確保出来る可能性が割と高いのだが、まだ駐車場には20台程度しか車が止まっておらず、いつもより楽にハードルをクリア出来そうな感じだった。
ところが抽選時間ギリギリになって車が続々と流れ込んできて、結局並んだ人数は50名を優に超え、いつものように厳しい抽選になってしまった。もし運よく一桁の番号を引ければ今日の仕事量はほぼ確定し他の店へ行く必要もなくなるが、私が引いた番号は71人中70番だった。これでは全く話にならない。
というわけでA店の開店を待つ事なく、高速を使い宮城県中央部のB店へ向かった。この地域は県内有数の激戦区で、ここ数年で7店舗が消えて新たに7店舗がオープンしている。イチオシは12時開店のC店だが、入場抽選が10時半なのでそれまでに同地区の数店舗を回ってみる事にした。
8時20分、この地域ナンバー1の集客力を誇るB店に到着。既に50台以上の車があり、ちょうど入場が始まっていた。ここは先ほどのA店と違いピンポイントで狙うような札台はないが、代わりにサービスコーナーのイベント台が100台以上あるはずだ。
しかしクギは通常より若干ヘソをアケただけで台ごとのメリハリもほとんどなく、目標日当を大幅に上回る台は皆無と判断した。よって急いで店内へ入る必要はない。まあマメに探して何とかギリギリ打てる台があるといったところだろう。
ただ私にとってこのような状況が一番難しく大変なのだ。なぜならクギ読みには限界があるため、最終的には打ってみないとクオリティを把握できないからだ。読者の皆さんも経験があると思うが、一時間以上調子良くデジタルが回っていたが、持ち玉になった途端回らなくなり結局台を捨ててしまった…という事が。
このB店においてはそういった現象が頻繁に起こってしまう。先ほどのA店のように台の良し悪しがはっきりしていれば楽なのだが、とにかくこの店での見極めは一筋縄ではいかないのだ。
とりあえず店内に入りサービスコーナーを覗いてみたが、大海の一部、それと水戸黄門が使える可能性があるくらいで、他のシマは問題外だった。多分大海には少ないながら終日打てる台があるのだろうが、前述の通り見つけるまでに苦労しそうだし、C店の抽選の後で来ても空き台は多く残っているはずなので、オープニングを待たず8時半には店を出た。
まだ本命のC店の抽選時間まで2時間位ある。朝の通勤ラッシュもほぼ終わったので、効率良く回るため、次はC店から一番遠いD店へと向かった。
ここは人気店Bに比べるとキャパを含めたハード面で明らかに劣り(というより新しく出来たB店が立派すぎるのだが)、かつ全体的な割数もごく一般的なので、激戦地区においてはどうしても集客面では不利といえる。
ちなみに今日も駐車場には車が10台ほどしかなく、先ほどのB店と比べると実に対照的だ。この店も毎日のようにイベントを行なってはいるが、通常私の勝負ラインをクリアするような台はまず見つけられない。ただ、たまに打てる日もあり、その時のクオリティは割と高く、さらに見た目にも台の良し悪しが判断しやすいので、この地域を訪れた際は必ず立ち寄る事にしているのだ。
今日のイベントは、メールによると例によって使えそうもない大海だったので、先にトイレを借りてからゆっくり大海のシマへ行ってみた。相変わらず人は少なく、2シマでたった7人しか客がいない。
この店はちょっといい加減というかのんびりしすぎているところがあるが、店員は皆親切でその点は素晴らしい。さらにおかしな現象も今まで一度もなく、打てる台さえあれば居心地が良いお気に入りの店なのだ。それゆえ、経営者の立場を考えると少し気の毒になる。こういう店にはもっと頑張って欲しいものだ。
一応シマに入り、どうせダメと思われるクギを見てから退店しようと思ったその時、いつもと少し違う感覚があった。大海全体が通常のイベント時よりわずかにヘソが広いのだ。それでも1軒目のA店の札台よりヘソ幅はずっと見劣りするし、他店よりステージ癖が特別良いとも思えないのであまり期待は出来ないだろう…とは思ったが。
ただ以前から気に留めていた出来の良い台が5、6台あり、その内2台は今日のようなクギ調整で一度も打ったことがないので、悔いを残さないようダメ元で試し打ちしてみることにした。
淡い期待を抱きながら1台目に座ったが、2000円を打ち込んで回転数は32。下ムラかもしれないが特に良い感触も感じられなかったので2台目へ移動。これも上限を2000円と決め、使い切った時点でのデッドラインに1回転でも足りなかったら即退店する事にした。
最初の千円で31回転、これはクギの形状からして間違いなく上ムラだと思うが、玉の流れを見ているとヘソによく絡むし、ステージ上にも頻繁に乗っかり、中央の穴にも面白いように玉が吸い込まれていく。これは優秀台の可能性が高い。
C店の入場抽選時間が迫っていたがこのような状況でヤメるわけにもいかず、時間ギリギリまで打ち込むことにした。このような場合、少しでも早く台の優劣を見極めなければならないが、こういう時に限って把握が難しい。その後5000円までは1000円あたり28回転を切らなかったのだが、投資7000円目で26回転を切ってしまった。
ここで時計を見ると10時17分。そろそろタイムリミットなので、そろそろ休憩を取ってC店の抽選へ行こうと思った時、魚群が画面を横切った。図柄は2のハリセンボン。ただ仮に当たっても保留連チャンさえしなければ抽選時間にはギリギリ間に合うだろう。
多分ハズれるだろうと見ていたが…。ところが何と画面下からサムが現れて珊瑚を持ち上げているではないか。確変大当たり確定だ。そして当然のごとく当たり図柄が一列に揃った直後、3の亀に格上げされた。
多少不安だった出玉も1700個近くあって安心したが、一番重要な回転率が下がっていたので、この不安が払拭されない限り終日打つわけにはいかない状況には変わらなかった。ここまでの投資額は7000円で回転数は178。これが下ムラであって欲しいが、実際の回転率はまだ不明だ。
さて、もう一度時計を見るとまだ10時21分。今からすぐにC店へ行けばなんとか抽選に間に合うだろう。とにかくこの台のクオリティが分からない以上、保険をかけなければならない。3つ目の保留が何事もなく消え、最後の保留でもリーチがかからないのを確認し、休憩を告げるため頭上のコールランプを押した時、画面に少し異変を感じたのだが…その正体は、プレミアシャッフルだった。
その直後「ヒュッヒュー」という声と共に波乗りサムが登場し、結局C店へは行けなくなってしまった。もしこの確変終了後に玉を打ち込んで回転数が落ちるようなら、この店で他に打てる台はないと判断し早退して虫の世話でもやろうと考えた。
それにしても全くパチンコは自分の意思に反する展開が往々にして起こってしまう。C店の抽選が間に合わなくなったので、どうせなら大連チャンして欲しかったが、あっさり3連チャンで終わってしまった。とりあえず持ち玉になったので楽にはなったが、良くも悪くも一刻も早く台の素性を知りたかった。
その後の1時間位でまた回らなくなって1000円あたり23回転になってしまったが、どうやらこれは下ムラだったようだ。それ以降は回転率が徐々に上がり、25回転を行ったり来たりの回転数で落ち着いた。
結局、最初に期待したほどの台ではなかったが、幸い確変・時短中に若干玉が増え、なんとか日当は3万円以上が確保できそうでこの店においては超お宝台だと判った。
そしてこの後余計な事を考えず、例によって半眠りモードへ突入したのが良かったのか、大きなハマリもなく、初当たりで確率の分母数以上回したのは515回転、383回転、764回転、417回転の4回だけだった。他は全て早い当たりで、爆裂とまではいかないが全部で30回の大当たりをゲットし、22時30分に打ち終わった。
後でC店で新台のビッキーチャンスを打っていた知人の話によると、プラス調整ではあったがそのゲージの悪さゆえに、日当3万を超える台はなかったらしい。結局、今日は仕事量のノルマも無事にこなせたし、非常にツイていた1日だった。
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