6月はスタートから絶好調なのだが…
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6月はスタートから絶好調なのだが…
※パチンコ必勝本DREAMS2006年8月号に掲載されたものを加筆・修正しています
6月上旬、例年通り私が住む宮城県も梅雨に入り、これから一ヶ月以上鬱陶しい曇天が続くのだが、2年前までは一年を通してこの時期に最も多くの仕事量をこなしていた。理由は、天気が悪ければ好きな野山へ散策に行きたくても行けず、ストレスが溜まることなく仕事に集中出来たからだ。
ところが昨年からこの時期の私の状況が一変。以前からの趣味であったクワガタ飼育が"病気"へと発展してしまい、気が付けば1000匹近くの大所帯となってしまった。その結果必然的に世話する時間が増えて、本業を休むことも多くなった(クワガタ飼育は今まで投資が主だったが、今後は回収へ移行予定)。特に6月はクワガタのブリードが最盛期で、猫の手も借りたいほど大変な時期。よって今月はどう頑張っても半月程度しか稼働出来ないと覚悟をしている。
ちなみに5年以上前までは年間3000時間以上打っていたが、今では考えただけでゾッとする。それにしても当時に比べ、今は全く予想だにしなかった厳しい状況である。しかし稼働時間の減少や禁煙により、現在は心身共に健康を取り戻している。忙しいながらも好きなことをやっているので、収入は少なくなったがこれで良いと思っている。
6月某日(曇)
前述の通り6月は本業以外で多忙だが、ここ数日はクワガタのブリード用品の到着の遅れで世話から一時的に解放され、昨日まで3日連続でパチンコを打っていた。しかも幸運なことに連日1台目で優秀台をゲットができ、収支も全く申し分ない。だが今日中にブリード用品が届くことになっているので、明日から5日間はパチンコが打てない。よってこの日はどうしても仕事をしておきたかった。
最初に選んだ店は宮城県中部の激戦地区にあるB店。理由は周辺の店のほとんどがスーパー海を導入したのに対し、B店は同機種を入れられず、当分の間大海をメインに頑張るつもりらしいので、出玉を期待して月初めのイベントを狙った次第である。
この店は普段パチプロはあまり訪れないが、月に数回あるクオリティの高いイベント日だけは必ず同業者がいる。仕事で使える頻度はCランクだが、良い日と悪い日の差がはっきりしており比較的楽な立ち回りが出来るのだ。
最近ではデッドラインぎりぎりの台を打つ事が多く、持ち玉になった途端回転率が落ちてドロップアウトという最悪のケースも多いので、そうした一番疲れるパターンを回避出来るB店は都合が良い。その上今日は月に1~2番に信頼度が高いイベント日。入場抽選さえクリア出来れば終日打てる台をゲット出来る可能性が高い。
7時半過ぎ、50名近く集まったところで抽選が始まり、私は38番目に入店する事になった。最低でも30台は札台があるはずだが、この番号ではちょっと厳しいかもしれない。
9時ちょっと前に入店が始まったが、この店は前の人がどの機種のシマへ行ったのか見えないレイアウトのため作戦が立て難い。私が一番打ちたいのは大海だが、人気機種なので取れないだろうと考え、不人気のマイナーな機種を目指して走って行った(普通に歩くと後ろの人に抜かされる可能性があるため)。
着いてみるとまだシマには3人しかおらず、札台(甘釘台)ゲットは楽勝と思いきや、何とこの機種には札が1枚もついていなかった。急いで隣の大海のシマを通り、他の機種の札台を狙いに向かったが…ここで予想外の出来事があった。通りかかった大海のシマの札台が1台だけ空いていたのだ。かなり急いでいたので危うく見逃すところだったが、後ろから入って来た人に取られる事なく何とかゲット出来た。そしてすぐにクギをチェックしたが、この店の大海にしてはAランクの調整で、よほどのクセ悪台でもない限り終日打てそうに感じられた。
それにしてもなぜこの台が空いていたのか? 不思議に思って台上の回転表示計のデータを見たらその謎が解けた。実は昨日と一昨日、2日連続で30回以上の大当たりを記録していたのだ。総回転数を考えるとこの台に丸一日人がついていたとは考え難いので、恐らくかなりの出玉があったのだろう。それで大海の常連達がこの台を避けた意味が理解できた。
しかし、この台が今日出ないと断言出来ないのがパチンコの面白いところ。もしそれが予測出来たら、パチンコは商売として成り立つわけがないのだから…。
9時過ぎ、打ち出し開始。最初の千円で31回転。台の出来は特別良いとは思えないが、13ミリ以上はあると思しきヘソ幅の恩恵でなかなか良い感触だ。投資額が増えるにつれ徐々に回転率は落ちてきたが、それでも本日のデッドライン千円あたり24回転を余裕でクリア出来ると確信できた。後は当たろうが当たるまいが決めた時間まで打てば良いのだ。ただ昨日まで3日連続で平均14時間くらい打っているので、寝不足気味で疲れが溜まっている。
今までにも何回か書いてきたが、宮城県内の多くの店は営業時間が14時間以上になったので、今までの私のようなやり方(機種にもよるが昼休憩をほとんど取らず大体閉店1時間前くらいまでは打っている)では体にかなり負担がかかる。
最近では3日も終日で打とうものなら4日目はいい加減休みたくなるくらい疲労がたまる。状況が厳しい中で4日連続で仕事が出来るのは有り難いが、今日も22時半過ぎまでパチンコ店内にいなければならないと思うと憂鬱になってきた。そんな矢先の132回転目、5000円分の玉をほとんど使い切ったところで今日初めての魚群が走った。
図柄は6のアンコウ、右縦ラインの珊瑚礁リーチになった。ところがここで千円札が現金サンドへ入っていかない。幸いにもまだ上皿に若干玉が残っていたので、そのまま様子を見守った。もう打てなくなってしまったギンパラやニューロードスターVだったらドキドキものだが、この店は仮にパンクしても出玉を保障してくれるので安心だ。
現在私のテリトリー内の店の多くが出玉を補償するようになり、やっとまともな客商売になってきた気がする。ちなみに去年別の店で、隣で大ヤマト2を打っていた人が大当たり中に勘違いして14ラウンドで打つのをやめたが、その直後に店員がやって来て1ラウンド分でも出玉が少ない場合は補償するという話をしていた。
話を戻そう。このリーチは見事大当たりとなったが確変にはならなかった。今後の展開がどうなるかは「神のみぞ知る」だが、最近では先月から理論値より多く当たっている日が5日も続いているので、今日あたりそろそろ大敗するかもしれないという予感があった。
そんな事を考えていた39回転目、魚群が画面を横切って黒潮リーチになった。図柄はまたアンコウ。まさかこんなに早く当たるわけがないだろうとさして意にも介さず打ち続けていたが、これが何と真ん中一直線で揃った。
しかしまた図柄が動くことはなかった。今のところツイてはいるが、確変が出ないのが少し不満である。ひょっとして次回の当たりは久しぶりに2000回クラスの大ハマリでも喰らってしまうのか、という予感が脳裏を過ぎった時短終了後の123回転、ノーマルリーチを何気なく見ていたら一旦ハズれた後突如「ギュンギュン!」という音を伴い図柄が再始動した。
この演出はほとんど期待していない時に派手な音を伴って起きるのでいつもながらドキッとしてしまう。ちょっと心臓が弱い人なら体に毒かもしれないが、これが海シリーズの人気の一つなのだろう。
そして今度こそ確変に昇格するものと思っていたが…、またしても図柄に変化はなかった。やはり今日は苦労する展開が待ち受けているに違いない。
続く時短も何事もなく終わるだろうと思っていた37回転目、早くも本日3回目の魚群が画面を横切り左縦ラインの珊瑚礁リーチになった。しかも今回の図柄はエビ。もしこれが当たったら4回連続の早い当たりで、しかも魚群を3回連続でモノにすることになる。確率的にもさることながら、いくら何でもこんな都合良い事態が起こるわけはなかろうと思っていた。
そして予想通り図柄のエビは左側へ過ぎ去った…と思いきや、次の瞬間左端のラインへ戻って来た。全くパチンコは何が起こるか分からない。今日はツキがある事だけは確かなようだ。そしてこの確変は6連チャンし、その後も初当たりの大ハマリはなく順調過ぎるほどにドル箱を増やしていった。
20時40分過ぎ、この日最高の9連チャンを達成し終え時短に突入した。この時点ですでに33回当たっており、持ち玉も38000個ほどあるので今日も大勝ちは確定(今月は好調で負けはなく今日で4連勝)。本来なら昨日まで3日連続で長時間打っているので時短を終えたら即ヤメしても良いところだが、明日から1週間近く打てなくなる上、持ち玉時給で3000円を優に超えているので予定通り22時30分まで粘る事にした。
しかし、ここに来て3日間の寝不足のツケがまわり、猛烈な睡魔に襲われた。去年までと違って店の営業時間が1時間ほど長くなったので、連日14時間稼働の疲れは半端ではない。こんな事をずっと続けていたら、せっかく取り戻した健康も損なってしまうだろう…。
その後も睡魔と戦いながら時間まで頑張ったが結局最後まで当たりは来ず、22時40分、792回転で終了した。そしてこれが今日一番のハマリだった。
本日の成績、投資5000円、回収31249個(立ち回りの関係上換金率は非公表)、初当たり14/3837(時短含む)。
それにしても今日は本当に眠たかった。明日からは当分パチンコを打てないが、その代わり大変ではあるが好きな虫の世話が思う存分出来る。そう思ったら先程までの眠気が嘘のように吹き飛んでしまった。
【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
いつも拝見させて頂いてます。最近パチンコ店の閉店やパチンコ人口が減少しているというニュースを方々で目にしますが、プロにとって現在の状況はやはり厳しいものなんでしょうか?
A.
風営法改正でパチンコに対する風当たりがかなりキツくなった感がある。私のテリトリーにおいてもその影響が出始め、閉店時の確変補償を行なう店が遂になくなった。まぁこれは一日の稼働時間を少しでも減らしたい私にとっては有り難いことなのかも知れないが…。
ところがこれはほんの序の口らしく、今後はオープン前の入店禁止、札台の撤去等次々と規制がかかり、聞くところによればすでに他県では実施されているらしい。ただ考えてみれば元々パチンコ店には前述のようなサービスは一切なかったのだからどうという事はない。確かに立ち回りはますます難しくなるだろうが、今まで通り臨機応変に対応していくつもりだ。
どんな仕事でもそれなりの苦労を強いられるのは当然であり、それを克服出来なければ生き残ってはいけない。何事も正念場でいかに踏ん張れるかが重要なのだ。物事には"波"があるので、あと5年もすれば緩和され、また状況が少しは好転すると予測しているが、出来ることならその時までにはこの仕事を切り上げたいと思っている。
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