見た目は悪いが優秀台
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※パチンコ必勝本DREAMS2006年1月号に掲載されたものを加筆・修正しています


長引く不況にパチンコ店も最近は廃業する店が多くなった。なので私の地元でも、多くの店において生き残りをかけて必死で営業努力を行なっている。その一つが営業時間の延長だ。

宮城県で、この手の店が出現したことは前回紹介したが、その後も予想通り徐々に増えてきている。今のところテリトリー内では週末や期間限定で行なっているケースが多いのだが、パチプロ駆け出しの当時とは違い、体力が落ちてきた現在の私には営業時間の延長は由々しき問題である。

余談だが、つい先日、3日連続で14時間以上打った同業の知人がいた。優秀台で長時間稼働したので充分な仕事量を確保出来たのは良かっただろうが、最終日の3日目にはまるで死人のような顔をして打っていた(笑)。20代の体力抜群の彼でさえこうなのだから、私だったら…と思うと決して笑い事では済まされない。



11月上旬(晴)

11月は一年中で最も晴天が多い月だが、今朝の空も雲ひとつない晴天である。天気予報では日中の最高気温がこの時期としては珍しく20度位まで上がるという。まさに絶好の行楽日和だ。蔵王あたりへ行けば素晴らしい紅葉を堪能できるだろう。このところずっと長時間稼動が続いており、そろそろ休みたいところなのだが、いかんせん月初めに高額な買い物(虫)をしてしまったので、今日も目いっぱい働かなければならない。


7時20分、休日でガラガラの道路をいつもの半分の20分位で仙台市郊外で人気のB店へ着いた。実はこの店、数日前から何と15時間営業をやっており、連日大繁盛だったらしい。よって駐車場にはすでに100人近い人が並んでおり、入場抽選が始まる7時30分には200人位まで達していた。もともと今日の本命は連日打っているD店の海の島なのだが、社長出勤でも日当2万5千円程度の台は容易に確保できるので、その前に駄目もとでB店とC店のイベント台を狙おうという訳なのだ。

この店は従業員が非常に親切丁寧で大好きな店のひとつなのだが、何せ人気店なので朝の入場抽選はかなり厳しいものがあり、打てる台が取れるのは3回に1回くらい。それにもし打てたとしても、以前と違って日当2日分に相当するような台はないのだ。数年前ならこのような店へ朝イチに来るような事はなかったが、パチプロの鎬(しのぎ)も厳しくなってきたということなのだ。

抽選が始まって約10分後、列の中頃あたりに並んでいた私に順番が回ってきた。最近この店において2回連続で後ろの方の番号を引いており、今回こそはと期待を込めて引いたのだが、店員から渡された番号は48番だった。これは今までの例でいくとほぼ絶望的な順番だが、一縷の望みを持って中へ入ることにした。


8時、入場開始。私の前の人たちは、やはり人気機種の大海などのイベント台を目指して行ったので、私もその後をついて行ったらあぶれるのは明白だ。そこで比較的人気のないシマの方へ行く事にしたのだが、やはり順番が順番なのでイベント台はことごとく押さえられていた。

「今日はダメか」…と諦めかけた時、なぜか1台だけイベント台に入場整理券がまだ置かれていないのを発見した。すかさずキープしたが、その台をマジマジと見ると、つい1週間ほど前に打った今年最悪のゲージを持つ某メーカーの台だった。よくぞここまでと思うほどステージ性能が悪く、ステージ上に玉が一度に沢山乗らない限り、ほとんどヘソへ入ってくれないだろう。恐らく千円あたり20回ちょっとしか回らないとは思ったけれど、「もしかしたら」という希望を持って打ち始めた。

が、やはりステージ上のクセの悪さはどうしようもなく、2000円でわずか35回転しか回らなかった。今後上がったとしても、千円あたり5回転も上がることはないだろう。ここで台を見切ってC店へ向かった。


C店に着いたのは9時頃だったが、駐車場には先ほど行ったB店の半分も車が止まっていない。今日は月に一度のサービスデーのはずなのに、これまでよほど客の期待を裏切ってきたのだろう(笑)。近くにあるライバルのD店もイベントを行なっている事を考慮しても、これではちょっと先が思いやられる。

ちなみにこの店は一台ごとの幅が広くゆったりとしており、明るい清潔感溢れる開放的な店内は非常に居心地がよく、お気に入りの店の一つなのだ。ただ残念なことに、今までのところ打てたのは5回に1回位の頻度なので、仕事で来るには少々辛いものがある。恐らく今日も大した事はないだろうと思いながら、ゆっくりと店内へ入ってみた。

案の定、広い店内は人がまばらで、大ヤマト2や2R確変タイプのCR機から見てみたが、試し打ちをする気も起こさせないようなクギ調整だった。そして奥にある「当店の看板機種」である大海の一角にたどり着くと、今日は大海が全台イベントコーナーであると表示してあった。

どうせ大した事はないだろうと思いながらシマへ入ってみたが…

「んっ?」

思わず我が目を疑ってしまった。先月の同じイベントの時と比べ、ヘソ幅が明らかに広いのだ。といっても先ほどのB店のイベント台よりは幅が狭いのだが、試してみる価値はありそうなので、早速吟味に取り掛かった。大海のシマもまだ人がまばらで台は選び放題なのだが、ほとんど一律調整なのでメリハリは感じられない。それでも自分なりに良さ気な1台を選んで打ち出した。


最初の千円で21回。ステージの出来は良いとは言いがたいが、打ち出しを続行。しかし3千円でも67回転しか回ってくれない。恐らく他の台も大体これ位の回転なのかもしれない。それでも普段のこの店からすればすごい事で、今日はかなりの大盤振る舞いだという事は理解できた。

まあパチンコを楽しむならこの位でも充分なのだろうが、私は仕事として打っているのでこれでは満足できない。他の台に移ってもあまり期待できそうになかったが、結構台数があるので、少しの可能性に賭けてさらに数台打ってみる事にした。

しかし予想通り、どの台も最初に打った台と回転率はあまり変わらなかった。そして5台目の上皿へ玉を流した時、「この台がダメだったら退散してD店に行こう」と決めた。

その台は以前来た時にかなり爆裂しており、ちょっと気になっていたのだが、よく見ると故意か偶然か風車が若干マイナス調整になっており、ヘソも隣に比べるとほんの少し狭いように見受けられた。ただ、拠所(よんどころ)無い理由で気になったので(詳細は立ち回り上シークレット)打ってみることにした。

ほとんどダメ元で打ち出したが、予想に反してこれまでの台とは明らかに玉の軌道が違っていた。特にステージのデキが秀逸で、1万、2万と打ち込んでも千円あたりの回転数は安定して25回以上をキープしていた。


11時ちょっと前、この台への投資は40000円、1088回転目にこの日4度目の魚群が出現し、久しぶりに眠気が覚めた。絵柄は4。「もうそろそろ当ってくれ」と腕組みをしながらじっと見守ったが、一瞬タテに揃ったと思いきや、見事に左へサメは逃げてしまった。

これまで2日連続で千回ハマリを喰らったことは8回あるのだが、その内の3回は一日に千回ハマリを2度喰らった。しかし幸いにもその時は2000回クラスの大ハマリはなく、負けたのは一回だけで済んでいた。ちなみにその時打ったのは半分以上大ヤマト2とウルトラセブンだったので、不思議でもなんでもないのだが、夕方まで6万円使って4万発オーバーとか、旧連チャン機を彷彿とさせるような波の荒さだった。

その3回転後、また右縦ラインにサメのリーチがかかっていた。今回は魚群ではないので何気なく見守っていたら、突然例の「ギュンギュンギュンギュン」という派手な音がして真ん中の絵柄が走り出して大当たりが確定した。その後、期待していた再変動はなかったが、前日から通算で2000回近く当たっていなかったので正直嬉しかった。ただこの出玉は281回転でなくなってしまった。


11時50分過ぎ、一向に当たりは来ないが、この日早くも5回目の魚群が走った。もしこれをハズしたら新海以降の魚群連続ハズシのワースト記録である(当たりハズレとは関係ない事なのだが…)。いくらなんでもこれは当たっているのではと思ったが、鉄板ではないので最後までわからない。

絵柄は縦ラインのハリセンボンで黒潮リーチになった。だが、当たり絵柄はまたしても通り過ぎてしまい、「ワースト記録更新か…」と思った次の瞬間、画面を見ると縦一列にハリセンボンが揃い、少し間を置いて再変動してカメに格上げした。

これが5連チャンし、その後566回転ハマったが、それ以降は分母数を越える初当たりは1回で、持ち玉はコンスタントに増えていった。ただし確変が少なく、大海では新記録となる8連続単発当たりを引いてしまった。普通に確変絵柄が出てればホームランだったが、パチンコの展開は往々にして予想しがたい事が起こってしまう。

この日も終わったのは23時過ぎで14時間以上の打ち込みとなってしまった。しかし仕事量としては充分だったので満足である。


それにしても連日の長時間稼動は老体に堪える。明日も好天との事なので、久しぶりに休みを取って蔵王の紅葉を見に行く事に決めて岐路に着いた。


本日の成績。投資53000円。回収80000円。最後に打った台は投資42000円で初当たり確率1/280.7、確変絵柄12回、通常絵柄15回。


【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
阿川さんこんにちは。阿川さんもかつてはサラリーマンだったようですが、サラリーマン生活の中でパチンコの勝率を上げる方法を教えてください。夕方以降や土日などです。宜しくお願いします。


A.
私も現在の仕事を始める前はサラリーマンだったが、当時は現在よりもかなり良い状況だった。それに加え、勝つためのノウハウを習得して、それなりの努力をしていたので、最後の2年間は自慢するわけではないが、月に20~30万は稼いでいた。

ところが現在はかなり状況が厳しくなり、サラリーマンが退社後から打って計算上勝てるような台はほとんどないと言っていい。だから勝ちにこだわるなら、等価交換や貯玉再プレー(玉を借りられる状況でも可)出来る店以外においてはアフターファイブには打たない方が賢明だろう。

ただ、夕方からでも時にお宝台や羽根モノの定量台の抽選や開放を行なう店もあったりするので、本気で勝率を上げたいのなら、やはり私達パチプロと同様、そういう美味しい機会を見つけるために店をまめに回ることをおすすめする。「犬も歩けば棒に当たる」ではないが、私も夕方に店回りをしていて、抽選でデジカメやパチスロの北斗の拳の設定6が当たったりした事もあった。

ただ根っからのパチンコ好きの人は、以上の事を実践するにはかなりの苦痛がともなうかもしれない。