縁起が良い回転数で当たったが…
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縁起が良い回転数で当たったが…
※パチンコ必勝本DREAMS2005年11月号に掲載されたものを加筆・修正しています
昨年大ヤマト2が出た時は、どうしてこんなとんでもない台が認可されたのかと驚き、呆れかえったものであったが、それでも計算上一日の仕事量が3万円以上と確信した場合はこの機種を迷わず打ってきた。予想通り収支の波は荒く、この春、パチプロを始めて以来2度目の10万オーバーの負けを喫してしまった。
ところがその後、大ヤマト2も真っ青のウルトラセブンという、さらにとんでもないスペックで波の荒い機種が登場した。私はまだ4回しか打っていないので大爆発や大敗の経験はないが、2000回近くハマって77回転の時短を引いたり、かたや500円で30連チャン以上して一撃10万円以上出たりといった光景を見ている。これだけ波が荒いと、一日単位での勝敗に左右される一般ファンにとって、回転率以上に当たる当たらないかが最も重要なことになってくるだろう。
現在はほとんどの機種が確率の分母が300台後半になってしまったので(さすがに分母500近い台の登場は歯止めがかかってきたようだが)、その博打性は増大の一途を辿っている。一般庶民が4時間で5万円以上も使い、逆に当たりまくる時は10万円以上平気で出てしまうなんていう娯楽があっていいのだろうか?
9月初旬某日(曇)
8月も終わり、趣味で飼っているクワガタ虫の繁殖期も何とか乗り切りホッとしたのも束の間、今年は大きな楽しみにしていた「愛・地球博」が今月25日で終わってしまうので、その旅行費用を捻出するため、ここに来て一生懸命働かなければならないハメになってしまった。
さて、今日目指すのは仙台市南部のA店。この店は現在テリトリー内ではイベント台のクオリティーが比較的高いレベルで、ここ2~3ヶ月はAランクを保っている。そしてここ一週間ほどクジ運が良く、かつイベント台も良い調整が続いていて連日仕事が出来ているのだ。
7時25分、人気店のA店には早朝にもかかわらず大勢が並んでいる。それにしてもお客さん達は正直だ。この店の連日の割数の高さ故、日が経つごとに抽選の人数が確実に増えている。ひょっとしたら今日は300人を越えているかもしれない。
7時半過ぎに入店順位を決める抽選が始まり、私が引いた番号は昨日と同じく25番だった。それにしても最近のクジ運は絶好調だ。この順番だとうまく行けば昨日と同様、看板機種の大海物語を取れるかもしれない。仮にそれが取れなくてもサービス台の数は全部で40台は下らないので、機種さえ選ばなければ確実にこの店の優秀台を取れるはずだ。
8時10分過ぎに入店が始まった。前日とは違い、私より前の連中はほとんどがパチンコ狙いに見受けられたので大海を取るのは多分無理だと思った。案の定、私が入った時には大海のシマの甘クギ台の空きは皆無だった。
すぐに比較的人気薄のウルトラセブンのコーナーへと急いだ…とその時、北斗伝承のシマがまだ一人もいないことに気が付いた。もし回転率が大海やウルトラセブンと同じなら、この店の北斗は前2機種よりスペックは劣ってしまうが、今シマへ入ってしまえばクギを見て台を選ぶことが可能だ。
ちょっと迷ったが、すぐ北斗のシマへ入り、急いでクギのチェックに取りかかった。寄りとヘソに若干調整の違いが見られたが、回転数に及ぼす影響はほとんどないと思われたので、角の甘クギ台を確保した。
9時5分。打ち出しを開始。しかし、どうしたことか最初の千円でわずか12回しか回らない。弾道を見ていると、中央方向に問題なく玉が来ているのだが、肝心のヘソでことごとく弾かれてしまうのだ。ヘソ幅は充分あるし、単なる下ムラなのだろうと思い、さして気にも留めなかったが、5千円分を打ち込んでも118回転しか回らなかった。見た目では千円あたり25回転を切るようには見えないのだが…。他の甘クギ台を観察すると、明らかに全台私のよりデジタルは回っている。とりあえずもう少し粘ってみることにした。
すると投資1万円で239回転に上がったが、それでも今日の勝負ラインは千円あたり26回転。自身の決め事ではここで撤退だ。しかし私の台のクギ調整をまじまじと見ると、現実とのギャップに合点がいかなくなる。これまでの経験から確実に回転数が上昇すると信じ、少し不安はあったが勝負を続行する事にした。
10時43分、2万円を打ち込んで522回転。ここでやっとデッドラインをクリアしてくれた。しかしまだ当たりを引いていないので、今日の勝負が厳しい事だけは確信した。
11時33分、投資30000円、775回転、バット予告から今日初のリンゴが落ちてきて、ケンシロウリーチへ発展した。ここまでで何回か激アツ演出があったが、つい先ほども高信頼度の矢をキャッチする予告からのリーチをハズしたばかりだ。だが、今回はトップクラスの信頼度を誇るケンシロウリーチSP。しかも当たれば絵柄は3なので激アツだ。しかしそんな期待も虚しく、2の絵柄は何回か膨らんだものの、無常にも破裂してはくれなかった。
その2回転後、画面が眩しく光った。滅多に出ないシルエットリーチである。これを初めて見た時、インパクトが強烈だったので、てっきりプレミアかと勘違いしてしまったが、出てくるのは決まってアミバで、期待する間もなくあっさりハズれていた。
今回もアミバが捨てセリフを吐いて次の回転へ移行するものだと思い込んでいたら、次の瞬間画面が黒くなり、真ん中にラオウが腕組みをしているではないか。初めて見る演出なので驚いたが、本日初めての大当たりは突然にやってきた。当たった絵柄は7、回転数は777回転であった。この時私は
「ひょっとしたらこの数字は大爆発の兆候かも(笑)」
と、普段はゲンを担ぐ事などないのに自分勝手に都合よく解釈してしまった。しかし期待の大きさとは裏腹にこの確変は2連チャンで終了し、その後もハマっては単発のパターンが続いた。
19時44分、3回目の追加投資で5連チャンするも、21時28分、またしても572回転でその出玉をなくしてしまった。ここまでの総投資額は89000円。一回交換のボーダーをクリアしている優秀台ならともかく、千円あたり26回くらいしか回らい台なので、知り合いの同業ならほとんどヤメるはずである。
しかし私は初めから今日は21時45分まで打ち込むことを決めていたので、あと20分もないのだが、いつも通り時間まで打ち続けることにした。そして21時43分、最後の千円分の玉を上皿に流してこれを打ち切ったら仕事を終えようと思った。
本日もう何回目になるのだろうか。21時41分、608回転でプレート演出からチェリーが出現し、ラオウステージへ移行した。普通なら大いに期待する演出だが、とにかく今日は当たる気がしない。正味12時間以上打ち込んでいるにもかかわらず、ここまでの当たりはたったの14回なのだ。
おそらくこれが最後のスーパーリーチになるだろうと思いながらジッと見つめた。そして崖にラオウが2回現れ、3回目はやはりラオウはおらず。その後単独で黒王がいななきながら走り去っていった。
「ああ…今日は久しぶりの大負けだなあ」
と思った瞬間、画面中央にラオウが姿を現していた。仮にこれから閉店まで当たりまくっても大敗は確定なのだが、正直これは嬉しい。だが、予想に反してここにきてやっとBB(ビッグボーナス)が続きだした。
22時過ぎに6連チャンを達成、気持ち的にはもうこれで充分だ。まあ仮にBBが続いたとしても閉店の23時までには20連チャン以上は取れるはずだし、当たる当たらないは大当たりの女神が決めることであり、あとは運を天にまかせるだけである。
しかし大当たりの女神は実に気まぐれだ。なんとこの後20連チャンを達成して、BB中に閉店を迎えてしまったのだ。一応2000個くらいの出玉保障があったが、損失はそれ以上である。
本日の成績。投資91000円、回収53000円、初当たり確率…7/4079(約1/582)。総バトルボーナス34回。ボロ負けは避けられたが、負けたことよりも最後に20連チャンしたにもかかわらず、ラオウ昇天が見られなかったことが心残りだった。実は今日は久しぶりで昼食休みを取ったのだが、こんな日に限ってこういう事が起こってしまう。まったくパチンコは何があるかわからない。
【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
いつも日記を拝見しております。阿川さんは、優良店をどのように見極めていますか? 素人でもわかる方法を教えてください。
A.
クギが見られない人でも、一番簡単に優良店を見極める方法は、やはり店内にお客さんが多いか少ないかを見る事である。常にお客さんが多い店は100%とは言わないまでも、パチンコ人口が多かった昔とは違い、優良店の可能性はかなり高い。実際、現在私が通っている店でも閑古鳥が鳴いているようなところは一軒もない。
しかし優良店イコール私が打つとは限らない。それは、例え店側が赤字営業を行なっても、私の場合12時間で日当2万円以下の台を狙って打つことはないからである。わかりやすく言うと、日当2万円の台が100台あるA店よりも3万円の台を50台置いているB店の方が私の仕事場になり得るのだ。
質問された方は、どういう状況で打っているのかわからないが、仕事帰りに打つのなら、全体的に割数が高いA店の方がお勧めだ。しかし今時のパチンコは計算上は夕方から打って勝てるような台はほとんどないと言っていいので、打つ際は現金投資の上限をきっちり決めて、その範囲内で楽しむのが賢明だろう。とはいえ、今のスペックでは「楽しむ」と言うより「ギャンブル」と言えるのだが…。
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