3月は有利な月なのだが…
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※パチンコ必勝本DREAMS2005年5月号に掲載されたものを加筆・修正しています


近年国を挙げて禁煙問題に取り組んでいる影響で、ところによってはタバコのポイ捨てで罰金を取る条例が施行され、愛煙家にとってはますます肩身の狭いご時世になったようだ。

ところがそんな中、喫煙天国と呼べる場所がある。それはパチンコ店だ。

とにかく、今世間で問題になっている受動喫煙なんてのはクソ喰らえの世界で、隣に人がいても平気でくわえタバコをしている人が大勢いる。

どこへ行っても喫煙に関してはうるさいのに、ことパチンコ店においては、喫煙状況が社会問題になった話を未だに知らない。こんなところもパチンコ店がまだまだ社会的地位を確保できない一因なのであろう。

最近は禁煙席を設ける店も出てきたが、本当にタバコの煙が嫌いな人はパチンコ店には入らないようにすべきだろう。パチンコ台に灰皿がついてる以上、タバコの煙が絶えることはないのだから…。

禁煙してからというもの、他人の煙が以前にも増して気になっている今日この頃である。



3月中旬某日(晴)

今年の仙台は3月に入っても一向に暖かくならず、数日前にも大雪が降ったばかりだ。私の方も2月に患った目の状態がなかなか良くならず、相変わらず低稼働モードから抜け出せないでいる。

ところで、3月といえば実は私の誕生月であり、パチプロになった当初から地元パチンコ店から誕生日プレゼントを度々いただいてきた。その中でも特に嬉しかったのは甘釘サービス台を打たせてもらったことだった。

他の地域はよく分からないが、仕事上こういう特典を利用しない手はない。というわけで、今日はその恩恵にあずかる日で、数日前に仙台市郊外のA店で誕生日の甘釘台を予約しておいたのだ。

しかし世の中そう甘くはないので、ハナから店の信頼度をアテにはできない。現に先月あたりからA店の誕生日台のクォリティーが大分低下してきて、ほとんど使えないような感じの日もあったのだ。

そこでこの日は、まず近くにあるライバル店であるB店のイベント台の様子を見てから行くことにした。


9時ちょっと前、B店へ入り、少し期待していた某新規則機のイベントコーナーに行ってみたが、釘はあまり良いとは言えない。

しかしひょっとしたらという可能性もあったので何台か試し打ちをしてみたのだが、結局2千円で見切りを付け、誕生日の予約台があるA店に向かうことにした。


9時20分過ぎ、A店到着。この日私が予約したのは新海(M56)である。この店は今まで何回も来ているが、終日打ち切ったのはたった一回で、仕事的にはほとんど間違い探しに近いDランクに位置づけている。それでここに来る前に他店へ寄ってから来たわけなのだ。

「最近渋いがら今日もダメがや」と思いながら釘を見ると、予想に反して珍しくヘソが大きく開いているではないか。天佑(天の助けのこと)…か!?

しかしこの店の海は先程のB店の海よりずっと癖が悪いので、ボーダープラス10回転なんてことはないだろう。

でも勝負ラインをクリアできるレベルには感じられた。何はともあれ、仕事ができるということは感謝しなければならない。


9時30分。打ち出しを開始したが、すぐにある事に気付いた。ステージ上の玉の挙動が以前とは明らかに違うのだ。これは店側が意図的に釘以外のプラス調整を施したものと理解した。

上ムラだとは思ったが、500円で25回もデジタルが回った。ひょっとして久々の1000円40回超えの可能性も…。もしそうだとしたらハマッたほうが得だな、などと考えていた次の500円の32回転目。魚群がサーッと画面を横切った。

絵柄は右縦ラインの2で黒潮リーチに発展。それにしてもこの演出、ほんの数秒の事なのだが、いつ見ても良く出来ていると感心してしまう。

さて、最初の魚群はあっけなく右端にハリセンボンが揃い、再変動はなかったものの幸先良いスタートになった。

しかし時短に入り、この台特有のイライラが始まった。それは旧海より改悪? された電チュー両脇の邪魔な2本釘が、主に横ルートから来る玉を大量に弾いてしまい、玉の流れを見れば見るほどストレスを感じるのだ。

そうこうするうち101回転目の保留で早くもこの日2回目となる魚群が走った。またしても念願の"赤"ではなかったが、時短終了後なのだから当たればラッキーなことこの上ない。

今回は7&8のマリンリーチになった。もしジュゴンで止まったら…と淡い期待を抱いたが、そう事がうまく運ぶはずもなく、7を通り過ぎてしまい、8のエンゼルフィッシュが当たりラインを少し通り過ぎたところで"ピュッ"と戻った。

さすがに次の当たりまでは遠くなると思われたが、その予想をことごとく裏切ってしまうのがパチンコ。一筋縄ではいかないが、それもまた面白いところである。

その後82回転単発、72回転でまた単発と、時短中に2度単発絵柄を引いてしまった。

そこでふと台上のデータをチェックすると、昨日から7連続で単発となっており、しかも過去一週間の履歴をたどってみても、確変絵柄が極端に少ないことが判明した。


そういえば…このB店とは違う店だが、一昨年暮れにも似たような経験をした。その時も千円で単発で当たり、時短中に3度通常絵柄を引いて4連チャンし、その後ハマるのかと思ったら持ち玉がなくなる直前に確変を引き、それから大爆発して7万発以上も出てしまったことがあった。

パチンコにおいても『2度あることは3度ある』という現象はこれまでにも何回か経験しているので、また7万発オーバーなんていう大ホームランの可能性は否定できない。

一月初旬に6万発オーバーをかっ飛ばして以来10万以上の大勝ちは一度もないから、ひょっとして今日あたりは久々にあるかも? と期待感が高まっていった。

その後671回転単発、282回転単発と、自分の筋書きとは大きく離れていった。そして午後1時過ぎ、最後の当たりを引いてから501回転で持ち玉をなくしてしまった。

ただ回転率はこの店で打って以来最高の回りで(といってもやはり千円40回はなかったが)、少し落ち着いてきたものの、千円あたり27回を切っていないので勝負はもちろん続行である。

普通ならここから現金投資となるのだが、たまたま今日は幸運にも親しい同業の友人も店内で打っており(彼も誕生日台を打っていた)、玉もしこたま持っていたので4千個ほど借りることにした。


14時30分、934回転目で泡予告から中央ラインに4のサメでリーチがかかり、黒潮リーチへ発展した。ほとんど期待もせず見ていたが、これが何のことなくアッサリ当たった。

さて問題はここからだ。今日はまだ確変絵柄は一度も出ていない。しかも昨日からだと、この台は9回連続で単発絵柄が出ていることになる。

さすがにそろそろ確変が揃うだろうと思った私は、図柄が揃った次の瞬間、サメがエビに変身するものと予想していた。が、再変動はなく、サメが止まったまま大当たりラウンドが始まった。

パチンコにストック機能がないのはわかるが、まだ時間もあるし、そのうち反動で確変が出まくるだろうと、この時点でもまだ私は今後の大爆発を期待していた。


15時50分、今日の仕事もやっと半分を消化したが、ここまで7回当たったものの、依然として確変絵柄が出ないため未だマイナス状態である。

先ほどの当たりからまた確率の分母数を超え、確変を引くどころか、初当たりでもハマりだすのだろうか、などと考えていたら、いきなり「ギュンギュンギュン」と派手な音がした。

前回の当たりから431回転目、ぼんやり見ていた7と8のノーマルクロスリーチがハズれて一旦停止した後、再始動したのだ。

半ば諦めていたところに派手なアクションを伴って確変は唐突にやってきたのだが、これは嬉しかった。

期待した連チャンはなく1セットで終わったが、もうこうなったらこっちのもの、今後の展開は大きく変わってくれるはずだ。


22時31分、頭上の回転計は1000ちょうどになっていた。いくら確変保証が1回分あるとはいっても、もう粘るわけにはいかないのでヤメることにした。

結局あれから初当たりは4回取ったが大連チャンはなく、全部で21回しか当らなかった。

本日の成績。投資1000円、回収1000円。初当たり確率…10/3171(約1/317)。

今日はホームランどころか玉を借りていなかったらマイナスだったので、逆にツイていたと思わなければいけないだろう。

仕事量は3万円を大幅に越えていたので、A店のプレゼントには大変感謝している。



【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
阿川さん、こんにちは。出玉の少ない機種がいくつかありますが、打つ時に注意する点はあるのでしょうか? 連チャンしないとスペック的にも辛いような気がするのですが…。

A.
今時の出玉が少ないタイプの機種の特徴は、裏を返せば連チャン率の高さでしょう。とにかく連チャンしなければ絶対に勝てない機種だとも言えます。

たしかにツボにハマった時の連チャンの凄さは新規則フルスペックマシンの上をいきますが、ここで注意するのはヤメ時でしょう。

私は去年の終わり頃から確率が悪い方の新規則機を頻繁に打ってきましたが、その波の荒さは強烈でした。

仕事として割り切って打っているので、結果さえ出ればプロセスはあまり気にはしないのですが…。

しかし問題なのは、この4ヶ月ですでに4回も閉店時に確変を残してしまっていることなのです。

とにかく夜9時過ぎに確変で当ると、大連チャンの期待と確変の取りこぼしの不安が入り混じって複雑な気分になってしまいます。

まあフルスペックタイプに比べれば出玉が少ないタイプは一回分の獲得出玉がずっと少ないので、確変取りこぼしの損失金額もたいしたものではないかもしれませんが、出玉補償があったとしても、やはり出来ることなら避けたいものです。

そのためには少なくとも閉店一時間半前にはやめた方が良いと思います。