確変の取りこぼしに悩まされそう
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※パチンコ必勝本DREAMS2005年3月号に掲載されたものを加筆・修正しています


昨年の12月の予定では、クリスマスあたりからインドネシアのスマトラ島へ、趣味の昆虫採集を兼ねてのんびり一人旅をするはずだった。

しかし、この仕事始まって以来の最低稼働と低収入、そして追い討ちをかけるかのように愛車が壊れ、それらの出費が重なって旅行どころではなくなってしまった。

しかし、周知の通り現地は空前の大津波で甚大な被害を被っている。もしその時私が現地にいたら、この連載も終わっていたかもしれない。そう考えると、逆に行けなかった事がラッキーだったと思っている。


さて本業の方はというと、昨年11月から新規則機が破竹の勢いで導入され、年末からはそれ以外の機種はほとんど打っていない。

私はあまり波の荒い台は好まないのだが、今のところ高確率の現金機等よりも明らかに釘が甘いので、低確率の新規則機を打たざるを得ない状況なのだ。

そして予想通り、1000回クラスのハマリは連日当たり前のように食らっている。でも不思議な事に、今のところ新規則機で2000回オーバーのハマリはまだ一回しか経験していないし、5万円以上負けた日もない。

そのかわり反動とでもいうのか、新規則機では普通にありそうなホームラン(10万以上の大勝)にも縁がなく、10連チャン以上も体験したことはなかった。

しかし今年も打ち続けるのだから、大ハマリもホームランも必ず待っているはずで、ひょっとしたら今年は勝ち負け両方の自己新記録を更新するかもしれない。



1月初旬某日(晴)
2005年は、正月から県南の某店にてエヴァンゲリオンでの仕事始めとなった。結果は14時間近く打った挙句、マイナス500円というものだったが、その内容が最悪だった。

大負けを覚悟した21時45分、ヤメようとした最後の保留玉で確変が当たったまでは良かったのだが、10連チャンしても終わらず、確変状態のまま閉店を迎えてしまったのだ。一応一回分の出玉補償はあったのだが…。

旧台には未だに補償分2回の機種もあるので、当然エヴァも同じだと思い込んでいた。そして『また取りこぼしがや(また取りこぼしか)』とぼやきながら立ち上がると、その拍子に手がハンドルに触れた。

すると残っていた一発が発射されたのだが、なんとそれが電チューに入り、あろうことか確変で当たってしまった。

店員は「補償の代わりにこれを打っても良いですよ」と言ったが、時間の無駄なので断ると電源を切られ終わってしまった。


ある程度仕方がないことだと割り切ってはいるが、確変取りこぼしの補償が一回だけというのは、新規則機のスペックではどうにも納得がいかなかった。

私は一日13時間打ち込むノルマを自分に課している。原則として夜10時頃まで打ち込んでいるのだが、こうしたことが頻発するのであれば、新規則機を打つ場合、稼働時間を削らねばならない。


さて、この日仕事に選んだのは仙台市郊外のA店である。この店は激戦区の仙台圏にありながらも常に高稼働を誇り、平均して割数が高い。一般の人には優しいホールと言えるだろう。

しかし、ここはハイレベルの常連や同業も多く、店側も釘を頻繁に調整するので、優秀台をキープするのはなかなか大変だ。

この店へ来るのは久し振りで、特にこれといった狙い台もなかったので、到着したのは開店直前の9時ちょっと前とゆっくりだった。


今日はイベント日で全台甘釘調整を謳っているが、平常営業でそんなことがあり得るはずもないので、いつも通り釘のチェックにとりかかった。

とりあえず昨年暮れに打った新海の優秀台を覚えていたので、そこから見ていく。しかし二匹目のドジョウはおらず他のシマへ移動。

そしてこの店では割と不人気の某新規則機のシマへ入った。ところが、その機種が入った当初と同じような釘調整に見えた。

そこで、一台ずつ細部をチェックしてみた結果、どう見ても新装の甘かった時とさして変わらないと判断できた。なので、その時に打った一台をキープした。

前回打った時は千円あたり26回くらいだったが、この台のスペックと換金率を考慮すれば、自分の勝負ラインを余裕でクリアする回転数だ。

残りのシマも一応全部見て回ったが、予想通り看板機種の新海には何台か良さ気な釘調整が見受けられた。

だがさすがに常連や同業たちのレベルは高く、気になった台のほとんどはキープされていた。


9時過ぎ、打ち出し開始。背中側にある同じ新規則機の某機は7人も座っているのに、私の列はまだ自分1人である。やはり店側にとっては少しでも台の稼働を上げるため、不人気なこの台の釘を開けたのだ。

さて、少し寝ぼけ眼で打ち始めた8回転目、スーパーリーチになり打ち出しをストップしていたら、滅多にお目にかかれないキャラクターが出現していた。

最近では、以前よりもリーチ信頼度やパターンを意識するようにしているので、これが鉄板キャラであることにすぐ気付いた。

絵柄は7。確変確定である。

何と今日はたったの500円で初当たりを引けた。まあ、いつもパチンコを打っていれば珍しくもないのだが、新規則機になってからはこれまで一日の平均投資金額は、自慢ではないが3万円を優に超えているのだ。だから、正直これには少し面喰らってしまった。

私はなるべく一日の勝ち負けにこだわらないようにしているが、打っている最中は、連チャンや爆裂のことより『今日はいくら金を使わされるのだろう』などということをよく考えている。


この確変は3連チャンで終了し、その後確率の分母数も突破して、お決まりの500回オーバーの世界へ突入してしまった。

そして残り半箱になった593回転目、ちょっとおかしな挙動があったので画面を注視していたら、なんとまたあのキャラが出現。それも同じ7でラインまで一緒である。

正確には分からないが、この鉄板キャラの出現率は恐らく一万分の1以下だろうから、初当たり2回連続で出現し、しかも同じ絵柄・同じラインということは、これは年末ジャンボの一等を当てるよりも凄いことなのかもしれない。

読者の方も何回か似たような不思議な出来事に遭遇されたことがあると思うが、これもパチンコの魅力の一つなのかもしれない。


この確変は6連チャンし、その後時短中にまた確変を引き戻して12連チャンまで伸びてくれた。足元を確かめると、たったの500円で2000個のドル箱が10箱もある。

しかし終了予定時間までまだ9時間もあり、これから2000回転オーバーのハマリがないとは言い切れないので気は抜けない。

とにかくパチンコは終わるまで何が起こるか予測できず、安心しているととんでもない結果になることが多々あるのだ。

そう思いながら打っていると、携帯に車屋さんから電話が入った。何でも修理を依頼していた愛車が重傷らしい。

店員に休憩を伝え、40分ほど台を離れることにした。この滅多にとらない休憩が、後の仕事に影響を及そうとは予想できなかった。


さて、休憩後も相変わらず好調モードに変化はなく、着々と足元のドル箱は増えていき、飾り玉として別積みされて20時過ぎ、新規則機での初ホームランを確定させた。

その後、この日3回目の確率オーバーの461回転目で単発を引き、久々に大当たり40回の大台に乗ったので、今日はいつもより早く21時40分にやめることを決めた。


予定通りやめようと、上皿の玉を打ち切って保留玉の消化を見守っていたら、滅多に出現しない激アツの予告が出現。

スーパーリーチに移行せず、あっさりノーマル絵柄で当たってしまった。これは予定外だったが、再抽選での格上げはなく、時短を終了すればまさに理想的な終わり方ができるというものだ。

しかし、時短消化中の30回転目、あろうことか確変を引いてしまった。ただ、まだ閉店時間まで1時間以上あるし、いくらなんでも3回連続の確変取りこぼしはないだろうと思っていた。


それから1時間以上経った23時、閉店のアナウンスがあった時、13連チャン目の大当たりが単発からまた確変に格上げされていた。なんと3回連続での確変取りこぼしである。

せっかく新規則機初のホームランを打ったのに、これでは嬉しさも半減だ。この先何回こんなことがあるのだろうかと、少し憂鬱な気分で家路についたのだった。



【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
阿川さん、いつも楽しみに読んでいます。新基準マシンがいろいろ出てきましたが、一番甘そうな機種はどれですか? もし素人でも攻略できそうな機種があったら教えて下さい。


A.
最近、計算上かなりスペックが甘い機種が登場しているので、入れ替え時は何度かトライしてみたが、はっきりいってこれはという釘調整に出くわしたことが一度もない。

これは当然と言えば当然で、新海M27に全部時短をつけてしまったような甘い台を、さらにヘソを開けるなんて普通の店ならビビってできるはずがない。人気機種なので、今のところは黙っていてもお客さんはついてきてくれる。よって当分の間は美味しくなることはないと思っている。


それから攻略法の話であるが、昨年末に発覚した某機種のような大当たり直撃のすごい攻略法はその後出ていない。ただし、賞球狙いとか、ちょっとしたものはあったが、本に出たとたん、どの店も即座に対策してしまったので、今のところこれといった攻略法を私は知らない。

まあ仮に知っていたとしても、公に発表することは自分の首を絞めることになるので、読者のみなさんには申し訳ないが、こうしたことは書けないことをご了承いただきたい。

とはいえ、パチンコ台は同じ人間が作ったものなので、今後も少ないながらも必ず攻略法ができる機種、あるいは方法が出てくると確信している。