2000回転以上ハマったら勝てない
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2000回転以上ハマったら勝てない
※パチンコ必勝本DREAMS2004年10月号に掲載されたものを加筆・修正しています
これまで何回か書いてきたが、今年は減収を覚悟の上で意識的に仕事を少なくしている。パチプロになってから年間2500時間(月平均200時間以上)の稼働を下回ったことは一度もなかったが、今年は7月が終わった時点で最高でも月170時間の稼働である。ただ幸運にも今のところ時給は安定しており、最も危惧していた月単位での収支の大荒れはまだない。
とはいえ、1日単位での収支を見ると相変わらずバラツキは激しい。ちなみに昨年同時期と比べると、稼働が少ないにも関わらずホームラン(10万以上の大勝)は6本と同数であり、手前までというのは何度もあったのだが2000回オーバーのハマリは1回しかない。
全体としては良いものの、パチンコをなめてかかるととんでもないことになるのを幾度となく身をもって経験してきた私としては、このまま順風満帆で終わるわけがないと思っている。
7月下旬某日(晴れ)
今日の仕事先は仙台市郊外のかつての最激戦区にあるB店。この地域、2年前までは13件ものホールがひしめいていたのだが、その後競争に敗れた3件が廃業してしまった。他のホールにしても、生き残ったとはいえ厳しい状況に変わりはないのであろう。
そのせいなのか、現在は週に2日くらい打てればラッキーといった程度で、以前のようにシマ全体がお祭り騒ぎになるなどということはなくなった。ゆえに最近朝イチでこの地域へ来ることは滅多になかったのだ。
本来なら今日も他の地域に顔を出す予定だったが、数日前に店回りをしている際、幸運にもこの店の甘釘台抽選に当たったのだ。今日はそれを打つべくやってきた次第である。
B店は自宅から車で約30分と、1時間ほどかかる県南の店へ行くことを思えば非常に楽だ。しかも打つ台は予約しているので台選びの苦労もない。そして一番重要な台のクオリティも、間違っても日当3万円以下なんてこともない。
最近は仕事量の確保が大変なので、今日みたいな日は本当に有難い。少なくとも月に10日くらいはこういう日があればいいのだが…。
8時40分、B店到着。平常営業なので、客は少なくのんびりとした雰囲気だ。打つ台は花満開極。「甘釘台」というだけにヘソは大きく開いていたが、それ以外は抽選当日と変わっていない。風車上とジャンプ釘は相変わらずマイナス調整で、間違っても1回分の出玉で300回などという夢みたいなことは有り得ないだろうが、今時のお宝台には違いない。
ところで花満開極はスキップ機能付きである。近年登場したこの機能はなかなか人気があり、特にGOGO郷なんかは新海以上に客付きが良いと思うのだが、この手の機種は今後出てこないそうだ。
ところで、今日は状況としては万全であるのだが一抹の不安があった。実は2日前、他店の同じ機種で今年初となる2000回オーバーのハマリを喰らったのだ。経験則からすると、こういう現象は得てして偏るものなので、ひょっとして今日も? と思ってしまう。
かつてニューギンのゴジラシリーズで、1週間で3回も2千回オーバーのハマリを喰らったことがある(余談だが、2日連続で2千回オーバーのハマリ経験もある。ただし、これはのちに不正な台であることが分かった)。
しかも今年は稼働が少ないにも関わらず、月単位での収支は今のところ例年以上に安定している。だからこそ、これまでの波の穏やかさを不気味に感じているのだ。こういうことは人間の意志がまったく及ばない現象だとわかっていても、やはり気になってしまう。
9時打ち出し開始。最初の千円で28回。これは2日前に大ハマリを喰らった時とまったく同じ滑り出しだ。
それにしてもこの機種は忙しい。私は通常時のオーバー入賞を防ぐため、1個でも玉がヘソに入ったらすぐにスキップボタンを押してしまう。だから自分が打っている時に限っては、未だに花満やロボコンのリーチ最終形で当たるところを見たことがない。
9時35分、またリーチがかかったかな、と思いながらもすぐに反射的にスキップしたら、いきなり2で当たっていた。私はパイナップルボンバーのビタ止まりやこういう当たり方が一番好きである。反対にドカベンなどのリーチは大嫌いで、リーチ最終形で当たっても嬉しさよりも腹立たしさの方が先に立ってしまう(笑)。
データ表示機を見ると262回転を示していたが、これでまだ8500円しか使っていない。明らかに上ムラだと思われたのでさして驚きはしなかったが、時計を見てビックリ。打ち始めてまだ35分しかたっていないではないか。
これは昨日打ったパチスロに限りなく近い時間効率であり、時間効率が優秀な新海M56と比べても、終日で3割以上多く仕事量を確保できるだろう。ちなみに私がM56を13時間以上打つ場合、総回転数で5000回を下回ったことは一度もない。
このペースだと今日は総回転数7000回か…と考えていたら、時短中69回転でまた2で当たっていた。これも大当たり中の確変格上げはなかったが、時短終了後わずか70回転で今度は確変をゲット。ワンセットで終わったものの10時を少し回ったところで2千個のドル箱で3箱半もあり、回転率と時間効率を考えたらもうほとんど勝ったも同然に思えた。
ところが10時59分、この日初の確率オーバーの476回転でまた単発を引いたが、この後当たりがこなくなり、ついに12時58分、984回転で持ち玉を切らしてしまった。しかし、今日は前回とは回転率が大きく違う。通常時の回転数は千円あたり33回を越えている。これならまた大ハマリをくらっても屁でもないし、優秀台でハマるならラッキーこの上ない。
14時49分。ついに回転計が2000回を表示してしまった。それにしても本当に確率の波は不思議である。たった2日前、同じ機種で2千回オーバーを喰らったばかりなのだ。ただし回転率は相変わらず絶好調で、追い金はまだ3万ちょうどである。
半分眠りながら惰性的にスキップしていたら、15時10分、再投資35000円、2166回転で突然7が揃って目が覚めた。この唐突さがスキップの魅力の一つだろう。
これは時短を挟んで4連チャンしてくれたので正直ホッとした。実はシャイな私は、大ハマリすると回転計の数字が目立って周りに余計な神経を使ってしまう(笑)。この日も常連の女性2人が、代わる代わる私を慰めにきてくれたが、逆にこちらも気を使ってしまうのだ。
まあなんとか一息ついた格好だが、先行きは分からない。この先私にできるのは手抜きをせずスキップをし、総回転数で7000回転を超えるように打つことだけだ。それで負けたとしても、仕事量は2日分以上確保できる。
15時過ぎに大ハマリを抜けてやっと初当たりをゲットしたというのに、その後またしても回転計は確率分母を超えてしまった。背中側の某機種は千円あたり20回くらいしか回っていないのに15箱も出ている。関係ないとはいえ、複雑な気分である。短いスパンで見ると、本当にパチンコは理不尽そのものだ。
16時47分、641回転でようやく3回目の初当たりが6で揃った。これはこの日初めて途中で確変に格上げしたが、やはりワンセットで終了し、その後またしても確率オーバー。
次いで17時40分396回転目、持ち玉1箱半になったところで4回目の初当たりを4で引いたが、これも格上げはなく、いくらパチンコは最後まで諦めてはいけないと思っていても、さすがにこの時は負けを覚悟した。総回転数を見たら4456回。これが先週最後に1800回ハマって終わったドカベンならばとっくに閉店を迎えていた回転数なのだ。
しかし少なくとも今日は閉店まで5時間以上ある。そう思ったら少しばかり気持ちが軽くなった。この先またハマるかもしれないけれど、計算上は一回交換のボーダーをも遥かに超えるのだ。時間効率を考えれば現金投資を行なう価値は十二分にある。
18時12分、286回転でやっと早めの初当たりを引いた。図柄は前回と同じ4だったが、今度は8R目で7に格上げした。そしてこれを境に流れが変わり、初当たりは時短中、もしくは終了後すぐに引き、それもほとんどが確変図柄だった。とにかくこれが同じ日に2000回以上もハマった台とは思えないほど噴きまくったのである。
22時45分、41回目の大当たり後の時短を消化し終わり、同時に仕事も終えた。総投資43500円、回収55201個、初当たり17/5606→約1/330。大当たり41回。総回転数7496回。2000回以上ハマってのホームランはパチプロ7年目にして初の経験であった。
【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
阿川さん、こんにちは。基本的な質問なんですが、大型店と中・小型店ではどちらが勝ちやすいのですか? その土地の事情で違ってくるとは思いますが、何か共通のヒントがあれば立ち回りも含めて教えてください。
A.
私が本格的にパチンコをやるようになって10年近くになるが、今まで長期に渡って小規店でもうけさせてもらった記憶はたったの一度。理由はほとんど儲かる台がなかったからである。
これはよく考えてみればわかることで、ただでさえ苦しい小規模店が意図的に釘を甘くするなんて常識では考えられない。それが中規模以上の大きさの店だと少ないながらも優良店は存在する。
私が言う優良店とは、甘い調整の頻度が多い店である。思い起こせば私がパチンコの勝ち方を知らない頃、一回勝てば、また儲けようと少なくとも3~4回は懲りずに店に通っていた。その辺のところをやはり優良店は把握しているようで、撒き餌をしなければ魚が寄ってこないことを良く知っているのだ。
ちなみに釘読みが出来ないアマチュアの方が優良店を見つける一つの目安として、店内の人数が多ければ多いほど優良店の可能性が高くなりやすい…とは言えるのではないか。
最後に誤解されると困るので補足しておくと、たとえ店側が赤字調整であっても、パチプロが納得して打てる台の数はそうあるものではない。たとえば私が終日仕事をするデッドラインは仕事量2万円である。ただ、もし私がアマチュアに戻れたら日当1万円くらいの台でも終日打ち切るかもしれない。
※CR花満開極GS[西陣]…大当たり確率1/345.5、確変突入率50%、全大当たり後に100回転時短が付く。上皿部分のボタンを押すと変動が即止まりする「スキップ機能」が搭載されていたので時間効率が非常に良かった。
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