好事魔多し
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好事魔多し
※パチンコ必勝本DREAMS2003年5月号に掲載されたものを加筆・修正しています
去年から中学生の娘がたびたび登校拒否をするようになった。しっかり育てられなかったというよりも、教育にあまり介入しなかった自分の姿勢が悔まれる。それにしても驚いたのは学校の先生の対応であった。「あまり叱らないでください。私から優しく言い聞かせますから」と言われたのだ。厳しかった自分の学生時代と比べると子供の扱いには隔世の感がある。
他にも悩み事は多々あったが、ことパチンコに関しては絶好調で、仕事量を大幅に上回る収入があった。しかし、その分の反動は必ず訪れるはず。それをカバーするために稼働時間だけは必死で確保している今日この頃である。
3月初旬某日(晴れ)
最近私の行動範囲では、固定客獲得のために貯玉再プレイや貯玉ポイントを貯めると人気商品が割安で手に入るなどのサービスが盛んになってきた。私も少しでも増収に繋がればと、これらを積極的に利用している。先日もその恩恵で子供達にプレイステーション2をプレゼントすることができた。
しかし、そうした店が増えてきた事が少し悩みの種にもなっている。なぜなら私の貯玉合計が80万発を超えてしまったから。まあ今時の銀行なんかに貯金するよりはずっと得だが、キリがないしリスクも大きくなるので、7桁に達したらストップしようと思っている。
今朝はそういう店の1軒にやってきた。狙いは羽根物。今日は羽根物全台がサービスコーナーになっているのだ。入場抽選にはざっと150人以上来ていたが、私は幸運にも13番目の入場券を引いた。終日打てる台に巡り逢えるかどうかは分からないが、少なくとも台を見て選ぶ余裕ができたわけだ。
すると近くにいた同業の知人が狙いの機種を聞いてきたので、スペースガールを選ぶ旨伝えた。この店では最近あまり打っていないが、暇があれば来店して釘と出玉のチェックはやっていたので、打てそうな台は機種毎に何台かピックアップしてある。
スペースガールも候補は4台あったのだが、知人がさらに「何番台狙ってんの?」と聞いてきた。こうした場合、本当の事はとぼけて言わないものだが、彼は同業の中でも数少ない心を許している人間なので、正直に「第一候補◯番、第二候補◯番」と伝えた。すると彼から、「もし少しでも釘が開いていたら◯番が一番良いよ」という意外な答えが返ってきた。
実は彼が教えてくれた台は私のデータでは第三候補だったのだ。ただ私はせいぜい週に1~2回しか様子を見に来ないので、この店では半ジグマ的な彼のアドバイスは十分信用に値する。
9時ちょっと前に入場。この機種は人気がないと見えて、私以外にシマ内へはまだ誰も入って来ていない。しかし間もなく他の人が押し寄せてくるのは明白なので急いでチェックにかかった。だがすぐに期待は裏切られた。ある程度予想はしていたが、やはりヘソの釘は平常営業よりわずかに開いているだけだった。
一応他の候補の台もチェックしたが、最終的に選んだのは同業のS氏が推薦してくれた◯番台だった。決して良い釘調整とは思えないが、羽根物は釘以外の要素、特に"クセ"が非常にモノを言う。これはどんなに釘読みに長けている人でも、実際打ってみるまでは見抜けないものだ。
もし駄目なら市内でマリーローランサン(フランスの女流画家)回顧展を観に行こう、などと考えながら駄目元で打ち始めると、投資500円、2回目の鳴きでV入賞した。この時点ではまだ終日打てる台だと分かるわけはないが、シマ一番の当たりという事もあり"ひょっとしたら"という思いが頭をよぎった。
11時過ぎ、私は早々とこの台の性能を見切っていた。特に鳴きが多いわけでもないし、持ち玉もまだ2千発に満たないけれど、日当3万以上の優秀台と確信したのだ。普通このクラスの羽根物を見切るのは難しく、私の場合長いと半日以上かかってしまう。
ところがこのスペースガール、クオリティーを計るポイントを自分なりに発見できたのだ(詳細はご勘弁願おう)。気持ちは半分以上ローランサンの絵に傾いていたので、ちょっと後ろ髪を引かれる思いだったが、贅沢は言っていられない。今時日当3万以上の羽根物を見つけるのはなかなか大変なのだ。
18時過ぎ、当たりの回数は50回に到達し、持ち玉も1万発の大台を突破した。もうここまでくればCR機なんかと違い安全圏。あとは時間まで打っているだけでいい。しかし、この後、予想外の出来事が発生した。
18時半頃、2年以上前から気になっていたこの店の常連の美人女性が初めて私の隣に座った。年齢は20代後半くらいだろうか。勝敗には関係ないけれど嬉しい事には違いない。
「今日は話しかけるチャンスかな」などと考えていたら、突然彼女が上皿を強く叩いた。その時私の台の役モノにたまたま玉が2個入った瞬間だったので、普通なら即注意するところだったが、これはきっと何かの間違いだと思い(笑)、あまり気に留めない事にした。そういえば彼女は朝から他のシマで打っていたから、かなり負けているのかもしれない。それでたまたま叩いてしまったのだろう、と考えた。
ところがさにあらず、玉がVゾーンをかすめて入賞しなかったり、当たりの抽選が2Rだったりすると頻繁に台を叩くのだ。これはもう明らかに普段からやっていることだと判断。彼女に好意を持っていた私はショックだった。しかし意を決し、
「すいません。叩くの止めてもらえますか?」
と伝えた。果たして素直に謝ってくれるだろうか。期待を込めて返事を待っていたら…
「私、今日いっぱい負けてる。あなたパンクしたわけじゃないし、いっぱい出してるからいい」
と、片言の日本語が返ってきた。彼女はどうやら外国人のようだった。まぁ気持ちは分からないではないが、かといってそんな理屈は明らかに間違っているので、「羽根物は叩いたら駄目ですよ」と言ったら、「もういい!」と言われ、そっぽを向かれてしまった。
この手の人にはこれ以上何を言っても無駄だろう。一応言う事は言ったのだから、もしまたどつくようだったら店員を呼ぼうと思った。その後ほとんど台叩きは収まったが、閉店近くまで彼女と一言も話しをする事はなかった。
今日は久々に楽な台で4万ほど勝たせてもらったが、マリア様だと思っていた女性が実はゴーゴン(ギリシャ神話に登場する髪が蛇の怪物女。メデューサ)だったと判明、ちょっとショックな気持ちで家路についたのであった。
【哲也に聞け!! 阿川プロへの質問コーナー】
Q.(※前回の続き)
パチンコが好きで休みの日はよく打っていますがなかなか勝てません。サラリーマンの私は阿川さんのようには打てませんが、こんな私でも勝つ方法はあるのでしょうか?
A.
前回の続きですが、今回は会社員の方が夕方から打ってもプラスになる方法を述べてみようと思います。
日記の冒頭でも書きましたが、最近店が顧客獲得のために貯玉再プレイのサービスをどんどん採用し始めています。夕方からしか打てない会社員の人達は、このような得をするサービスは積極的に利用してほしいです。
例えば換金率2.5円の店で貯玉を2千発おろし、それを使い切ってしまえばその時点で3千円得した事になる。これは馬鹿にできない額です。また、以前からあった持ち玉共有の活用も有効。ただし上限がないので一見有利なようだが、実際現場で自分へ玉を回してくれる友人・知人がいるかどうか、またそれらの人が自分へ回せるだけの玉を保有しているか、という問題が生じるので、貯玉利用よりは活用頻度が少なくなるでしょう。
ただし両方のケースとも気をつけてほしいのが、間違っても持ち玉時給マイナス、なんて台は打たない事。この点については、釘読みができなくてもデータ表示機で自分が打っている台の回転率を把握できるので、その台のスペックを把握し、きちんと計算する癖を付けてほしい。
そして持ち玉がある限りはとことん打ち込む事。ただし持ち玉が切れたら、残り時間と現金投資での時給を計算し、マイナスと判れば再投資の誘惑をスッパリ断ち切って即ヤメすることが重要です。パチンコ好きな人にはなかなか難しい事ですが、これを守れるか守れないかが勝負の大きな分岐点となります。とにかく上述のことを確実に実践出来れば長期的に見て絶対勝てるはずです。
それと羽根物コーナー限定のお勧めの方法があります。例えばで17時以降、当たりの回数が多い台があったら迷わず打つ事(機種にもよりますが40回を超えていて尚且つ当たりの確率が20分の1以上なら鉄板でしょう)。これはパチスロの高設定台を探すのと同じ理屈で、『当たり回数が多い台=優秀台』という可能性が大です。この方法なら現金投資のリスクも少ないので、持ち玉がなくても問題ありません。
最後に声を大にして言いたいのが、毎回こうした状況があるわけはないので、その場合には打たないで帰る勇気を持つ事。いずれにしても本気で勝ちたいなら苦労はつきものです。
※スペースガール[ダイドー(現・ビスティ)]…近未来の宇宙をモチーフにした羽根物。当たりは2Ror15Rで振り分けはトータルで60:40。最初の抽選で2Rでも、1R終了時に再抽選で15Rに昇格する場合がある。
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