警察庁からの指摘事項等について説明
2014/9/12
警察庁からの指摘事項に関する説明会
@日電工会議室
(日本電動式遊技機工業協同組合)
警察庁からの指摘事項に関する説明会
@日電工会議室
(日本電動式遊技機工業協同組合)
先月から今月にかけ、「パチスロに規制が加えられる」「AT機やART機が禁止される」といった話題が業界やファンの間を駆け巡った。様々な憶測が飛び交う中、この件についての説明会が、パチスロメーカーの組合である日電協によって行なわれた。
まず日電協の中西技術部長から、「8月28日に日電協と日工組(=パチンコメーカーの組合であり、そのなかにはパチスロ部門もある)が警察庁に呼ばれ、型式試験において不適合事由が散見されると指摘を受けた。また9月16日の持ち込み分から試射試験方法が変更される」と概要が話された。
今後の不適合事由は、
1) 役物作動時の出玉率が通常時よりも下がるもの
2) 客に不利益となる指示機能を有するもの
3) 客が遊技の結果を誤認するおそれのある演出
の3点ということになる。
1)については、詳しい説明をするとその説明からして大変なのでここでは触れないが、簡単に言うと、現在市場にあるコイン持ちが低めの高純増AT機は、現状のシステムのままでは認められないということだ。
2)については最大の払い出しとなる役をナビしない機能ということになる。これは例えば、15枚役と1枚役が同時に成立している場合に1枚役を獲得する押し順をナビするという場合があてはまる。
ただし仮に当該ゲームでそのようなナビがあったとしても、複数ゲームに渡って最大払い出しになるものについては問題はない。例えば15枚以上の獲得で終了するMB等で、14枚と15枚が同時成立している場合にまず14枚をナビし、次ゲームで15枚のナビを発生させて最大獲得枚数を目指すという部分では問題ないとされた。
3)はリプレイ当選時に『有効ライン以外でベルが揃って点滅させる』などの演出をしているものということになる。
これは例えば、中段ベル揃いなら3枚役、上段ベル揃いならリプレイとしているようなものが対象となる。この場合どちらもベルが入賞しているような演出で違和感を減じさせているが、後者は上段ベルではなく中段に停止した絵柄がリプレイの組み合わせとなっているなどということがあるため、それ以外の組み合わせが入賞したような演出は避けるべきということとなる。
また試射試験方法の変更については、最低出玉率(55%)の試験を行なう場合、ナビが発生している場合でも出玉率が最低となる打ち方で行なうことになったと報告された。
これはつまり、常に通常時(ナビなし)+ボーナスのみの出玉でも機械割が55%を超えるようにするということ。ここでいうボーナスとはもちろん、ナビで出玉を獲得する擬似ボーナスは含まれない。
試射試験の変更による影響について、ノーマルタイプは影響なし、A-ARTタイプ(純増1.5枚程度でボーナスあり)はほぼ現状維持、ATタイプ(純増2枚以上)は通常ベースが現状より高くなるという見通しも伝えられた。
今回の件について佐野技術委員長(パチスロメーカー山佐の代表取締役でもある)は「4号機時代は差玉が何万枚と出ており、それではまずいと5号機ができた。最初の5号機は車の排気量で例えると1500~2000cc程度。それが5年くらいで5000ccになり、今日現在では20000ccにもなっている。これが型式に適合したものなのかというのが今回の件につながっており、元々の性能に戻しなさいというのが趣旨ではないか」と所感を述べ、「そのためのスマートな戻し方として試射試験方法の変更になった」と続けていた。
また今回の影響について、「各社競争の中、数ヶ月で適合するようになるのでは」と述べており、5号機初期のような新機種不足による混乱はないだろうと見解を示した。噂ばかりが広がり中古機価格が高騰するということにもなった今回の「パチスロ規制」だが、日電協の話を聞く限りはそれほど大きな影響はないというのが筆者の感想。
確かに高純増タイプは事実上規制されたものの、適度な射幸性を保ちつつゲーム性豊かな機種がこれを機会に登場することを期待したい。
(宇惨臭蔵)
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