「おんなごころ」
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「おんなごころ」
ちょっと前にネタにした、セブンの激辛おにぎり『わさびのり』を、彼女が見つけて買って帰ってきた。
「とんでもなく辛いから。つーんっとして、頭を叩きながらじゃないと食べられないんだから!」
と、どや顔でおにぎりを渡してくる彼女。
無言で食べ始める僕。
そうでもない。
辛いっちゃあ辛いけど、完全にわさびの範疇だ。
彼女は嬉しそうに「どう? すごくない?」と聞いてくる。
無言でモグモグする僕。
どうしよう。
「大したことないじゃん」なんて、言える雰囲気じゃない。
かと言って、オーバーアクションするのもめんどくさい。
そもそも、なんで辛いとわかっているおにぎりを彼氏に食わせるんだ、この女は?
寂しいのか?
構ってほしいのか?
そうだ、きっと彼女は構って欲しいちゃんなのだ。
最近、僕の仕事が忙しくて、あんまり構ってあげられなかったのかもしれないな。
だから二人で辛いおにぎりを食べて、共感したかったんだろう。
それを、僕は…ああ、なんてことだ。
おにぎりはもう食べてしまった。
今さら「辛ぁ――――――――――――――――――い!」というのも何とも嘘臭い。
せっかく彼女が立ててくれたフラグを…僕は、本当にダメな男だなって思った。
心の底からそう思ったんだ。
だから僕は、口の中に残っていたおにぎりを全て飲み込んだ後、素直な気持ちでこう言った。
「ごめん」
って。彼女は憤慨して、しばらく口を聞いてくれませんでした。
おんなごころって、むずかしいぜ!
今日のバルディの一言
「でも夜はセックスしてたよな」
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