「寂しくないの?」と友達から言われる
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●お悩み[6]

『「寂しくないの?」と友達から言われる』

若い頃は結婚願望が強かったけど、ギャンブル好きな私と結婚したら旦那がかわいそうだと思い、今ではすっかり独身生活を楽しんでいます。でも、友達からは「寂しくない?」と憐れみの目で見られます。平日はフルタイムで働き、一人で生きていけるだけのお金を稼ぎ、週末はパチンコや競馬をしていたら十分に楽しいと思える私の人生って、そんなに寂しそうなものでしょうか?
(30代・女性)



●坂上氏の回答



いやいや、全然。むしろ、最高じゃないですか。何の問題もないと思いますよ。人は「仕事」と「恋愛」「ギャンブル」など、様々な欲や依存するものを持って生きて、その中でバランスをとってるんです。

僕は犬が好きで、たくさん飼ってるんですが、ある意味では犬を飼うよりもギャンブルのほうがマシじゃないですか。動物に愛情を注ぐと、なかなか外に出なくなって、人付き合いの幅が狭まるという一面があります。

でも、ギャンブルをする人は外に出るんだし、出会いもあるでしょう。場外馬券売り場にいる、歯のないおじいさんとか(笑)。


この方は友達に「寂しくないの?」と言われるとのことですが、ギャンブルをしてる人を見た時に、寂しそうな人っていないでしょ。やばい人はいるけど。競馬場もパチンコ店も、ある意味は病気の人が集まる場所なんですよ。でも、病気の人が、同じ病を抱えている人が何万人も集まっている風景を見たら、「こんな天国はない」と感じるはず。だって、その世界では「病気の人こそ健常者」なんですから。それこそ、楽園ですよ。

この世の中では皆、何かしらの病を隠して生きています。誰かを見た時に、「病を抱えていそう」と感じても、そこには触れない。それが大人の世界ですよね。でも、ギャンブルの世界は違う。「病気の人、集まれ!」と言われて、「はーい」って集まってきてる場所なんだから、そこにいる人は全員が幸せ。僕もそうですが、そこにいる間は「こんなに幸せでいいのかな」というくらい楽しいものなんです。


僕がよく行く平和島競艇場は、大晦日になると頭の上に鏡餅を乗せている名物おじさんが現れます。普段、あんな人が喫茶店にいたら、僕はそれを見た瞬間にその店に入るのをやめるでしょう。でも、「競艇場なら、こんな人がいても仕方ないな」と思えるんです。というのも、僕も病気の人間だって自覚しているから。

人間は大人になると健常者ぶらないといけません。まともな人間として振る舞うことが求められますよね。だからこそ、異常な自分を認めてくれる場所が必要であり、自分の居場所が確保できていれば誰もが幸せなんです。その「居場所」が競艇場やパチンコ店だとしても、何か問題がありますか。


常に「私はまともです」という応対をする人を見れば見るほど、僕は異常者に思えてしまう。「いつか首を吊らないでくださいね」って心配になるんですよ。でも、ダメな自分を自覚し、異常な自分を認めてもらえる居場所があるのなら大丈夫。たとえ、周りの人が「あんなところに行くなんて」という場所でも、本人にとって楽園なら、それは全然いいことだと思います。