キン肉マンLight Version
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パチンコは気まぐれな"確率"に立ち向かうゲーム性ゆえに、望外の大当たりが連続したり、理不尽なドハマリに強襲されるなどのドラマはつきものである。しかも一時の気まぐれとは思えないほどにヒキが停滞することもあるのだが、そういった場合にはこれらの加速度が増す印象もある。

例えば、マックス機を打っているにもかかわらず、数日間に渡って1万円未満という投資で当たってしまうことがある。もちろん逆もまた然りで、朝イチ1000回ハマリを立て続けに喰らうなどの不幸に見舞われる時もあるわけだ。出玉についても期待値より数倍の大爆裂をカマしたり、期待出玉以下のショボ連が頻発してしまうことも同様に起こる。

こんな幸運や不幸を収束させる対処法は、通常回転や大当たり獲得の試行回数を増やして確率や大当たり回数を収束させる以外は何もない。上下にブレまくった数値を獲得した期待値に収束させるべく、パチンコ打ちは「確率ムラ」と日頃から対峙しているのだ。

これは言わば「慣れ」のようなもので、パチンコ台と対峙している時には感情を殺して「無」の境地でいるつもりではあるが、他者から見れば鼻息の荒いオッサンに見えているかもしれない。とにかく、激アツ演出で煽りに煽られた末のハズレ画面はもう見飽きた。まぁパチンコ台諸君には「好きなだけ煽ってくれ!」と言っておこう。


さて、先週マイホールのキン肉マンの甘デジ(以下、甘キン)がそこそこの優秀台に変化しており、待望のチャンス到来だったので4日間ほど打ってきた。

甘キンのスペックを簡単に紹介すると、通常時の大当たり確率が1/99.9、そして確変時のそれが1/99.8。確率はほぼ変わらないので、重要なのは電サポがつくかどうかということに尽きる。

その肝心要の電サポ突入率だが、54%で90回or次回大当たりまで継続、31%は10回転という短めの時短、電サポが全く受けられない大当たりが15%となっている。そして電サポ中に電チュー大当たりを引くことができれば必ず、90回or次回大当たりまでという長めの電サポが受けられるというわけだ。


先ほども触れたように、甘キンは「通常時と確変時の大当たり確率がほぼ同じの約1/100」という特徴がある。そのため仮に1日打ち切ったとして、「総回転数が3000回で獲得大当たり数が30回だった」ということになれば、ほぼ確率通りの結果だったと確認できるわけだ。

そんなことは当たり前だと思う向きもあるかもしれないが、たいていの機種は通常時と確変の確率が大きく異なる上に連チャン中の回転数の把握が非常に面倒である。それ故、実際の大当たり確率がどの程度になっているかを知るのはかなりの手間を伴うのだ。少なくとも甘キンについてはそのような心配がない。

ちなみにわしが4日間打ったデータのトータルでは、ほぼ総回転数÷100の確率で当たりを取れていたわけだが、この甘キンは獲得大当たり回数に関しては誤差が生まれにくいスペックだと言えるだろう。

また総回転数や大当たりの試行回数を伸ばすことで確率が収束していきやすいということも言えるため、いかに試行回数を増やすかというのが大事なテーマとなる。もちろんお金を使いまくれば回転数は増やせるため、当然ながらいかに少ない投資で回転数を増やすかということが重要である。そこに大きな影響を与えるのが電チューということになる。


また出玉面と電チューの関係にも注目したい。電チュー大当たりの内訳は6Rと16Rが50%ずつになっているため、電サポ中に大当たりを引くことで16Rを引く可能性が格段に高まる。つまり大量獲得のためには電サポ中の大当たりは欠かせないのだが、そこで引けなかったとして、出玉を減らさずに試行回数を増やせるという意味においても非常に重要なのだ。

逆に電サポなし大当たりや時短スルーが多くなった場合、玉を減らさずに遊技できる状態が少ない上に、急激な出玉の増加が見込めない。もちろん通常回転数が多くなることもあり、当然総回転数が伸びにくくなる。そうなると当たりの回数が減ってくるという悪循環に陥るわけだ。


そう考えると、次回大当たりまでの電サポを引いた場合にはその電サポ中に思いっきりハマリを堪能し、ヘソ消化時は早い回転数で初当たりを獲得するというのが理想になる。

こう思うのは、今回の実戦での次回大当たりまで電サポ時の最大ハマリが372回転とイマイチなハマリしか喰らえなかったからだ。ハマリ方がしょぼい(約3.7倍ハマリ)などと言えるのは、ヘソ・電チュー確率がほぼ同じ機種ならでは。普通の確変機であれば、たとえ確変中であってもえげつないハマリはご勘弁願いたい。

さしあたって、どうせ確率がほぼ同じなら持ち玉が減らない状態で回したい。そして、たまにはハマリたい時もあるという話なのだ。とはいえ結局のところ打ち手側にはどう対処することもできない。黙って結果を受け入れるしかないのだが…。



追記
先週、遊技機メーカー・奥村遊機破産のニュースが飛び込んできて、わしも業界の最末端にいる人間として衝撃を受けた。

この件に関連して、昨今の甘デジの隆盛の礎を築いたのは間違いなく奥村遊機の功績ということだけは言っておきたい。2005年前後のことだったと思うが、この時期の機種に「PK」の型式名で甘デジも兄弟機として発売し続けた。

当時、ほとんどの業界人が見向きもしなかった甘デジスペックにこだわりを持ち続け、大ヒットメーカーである京楽産業が「歌舞伎ソード」や「黒ひげ危機一発」を甘デジ専用機として発売させた時には、ついに"山が動いた"と思ったものだった。

そんな甘デジが現在ではスタンダードになり、わしが甘キンを打つに至った過程には多大なる奥村遊機の貢献があったと思っている。