今年の初打ちの結果は…
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※パチンコ必勝本DREAMS2011年3月号に掲載されたものを加筆・修正しています


この稼業を生業としてから14年目に突入した。当初は10年間目一杯働いて金を貯め、余裕ができたら山里で民宿かぺンションを営みながら自然観察指導員をして余生を過ごそうと思っていた。

ところが伴侶が無理のできない身体になってしまい、この計画は頓挫。その後、もぬけの殻のような状態からなんとか抜け出したものの、確固たる目標がなかなか定まらず、ダラダラと現在に至っている。

どんな仕事でも何らかの苦労はつきものだが、この稼業の致命的な欠点は、どんなに一生懸命働いても、決して感動を得られないことである。とにかく日々金を稼ぐことだけに神経を使い、おまけに仕事場(パチンコ店)にいる人たちを性悪説の目線でしか見られなくなってしまうのだ。

できれば一刻も早く転職をしたいのだが、この厳しいご時世、しかも年も年なのでなかなか踏ん切りがつかず悶々としている。しかし生活のため背に腹は代えられないので、しばらくはこの稼業から抜けられそうもない。


ところで私は毎年年頭に目標を立てるのだが、今年の1番の目標はパチンコでいくら稼ごうというものではなく、36年ぶりに沖縄へ行って憧れの虫を連れ帰ることである。

まあ少なくとも10日は滞在する予定なので、その旅費を捻出するためにも否応なしに働かなければいけないし、現在の私にとっては趣味をとことん楽しむことが仕事に対するモチベーションを保つ唯一の方法なのだ。

それから、これは目標というよりはごく当たり前の願いなのだが、やはり昨年までと同様に健康で過ごせたらと切に願っている。仕事を頑張るのも趣味を楽しむのもまずは身体あってのこと。

余談だが、昨年私と同年代の友人・知人たちが相次いで病気になったり他界したりした。それを目の当たりにして改めて健康の大切さを痛感している次第である。


1月2日(晴)
私は以前、10年以上葬祭関係の仕事に携わっていたが、その時以来一切ゲンを担ぐようなことをやらなくなった。もちろんおみくじを引くなんていうこともない。

しかしこの正月、学生時代の友人に誘われて久しぶりに神社へ初詣に行き、おみくじを引いてみた。そして開けてみたら「大吉」という文字が目に飛び込んできた。

人一倍信心深い友人日く、「15日までの間に仕事上きっと何か良いことがあるぞ」とのこと。もちろん無神論者の私は、この言葉を歯牙にもかけていなかったのだが…。

ただ、晴れた日の初詣は実に清々しく、こんなに気分が良いものだとは思っていなかったので、誘ってくれた友人には大変感謝している。


そしてその翌日、他の大部分の同業たちがまだ正月休みを満喫していると思われる中、例年より数日早く初出勤と相成った。昨年末からなかなか収支が上がらず、はっきり言って「パチンコは見たくもない」という心境だったが、それが昨日の初詣で吹っ切れたのだ。

向かう先は宮城県中央部の等価のD店。特にピンポイントで狙うような台はないが、ここ数年来この店の正月三が日の釘調整は良心的で、少なくともよく言われる「正月=ぼったくり」という公式は当てはまらないと認識していた。


7時半過ぎ、いつもより1時間ほど遅く家を出発したが、今日は車がまばらでいかにも正月なんだなあという感じである。これから行くD店は自宅から約50キロ先にあるのだが、道路が空いているので高速を使わなかったにも関わらず8時15分には店に到着した。

そんなことから人出は少ないものと思っていたが、まだ入場整理券を配る8時半には時間があるものの、なんとすでに数十台の車が停まっているのだ。そして入場整理券を配り始める8時半には行列が100人近くまで達していた(D店は並んだ順に入場順番券を配る)。

今日は休日だが、朝イチからこれほどの人が集まるとは想定外だ。少し焦ったが、幸いにも予定より早く到着していたので列の前の方へ並ぶことができ、21番目で店へ入った。

この店はテリトリーの外れにあるので仕事オンリーで来ることはあまりないのだが、趣味の昆虫採集スポットの通り道に近いため、その際は立ち寄って店内の観察程度は行なっている。そのため普段の状況はだいたい把握しており、もし甘い調整の台があれば打とうと思っていた。

一応狙い機種の優先順位は決めてあるが、問題は釘調整である。私の前に入った人はいろいろな方向へ散らばって行ったので特別急いで見るシマはなさそうだ。


この店の近くに住んでいる友人の話では、海系で日当2万円超えの台が昨日は結構あり、今日も全台サービス調整のイベントは継続とのことなので、真っ先に新海のシマを見に行った。

なるほど、友人の言う通り明らかに通常時よりへソ幅が広い。今日彼は来ていないので昨日との比較はできないが、十分試す価値はありそうではある。しかしこの店は基本的に一律調整であり、たくさんある海系のシマはまだ人もまばらなので他の機種を見てみることに。

その結果、全体的に割数が高く見受けられたものの、頭抜けた調整の台はなく、どの台を選んでも同じような感じに見える。ただ、強いて言うなら気持ちMAXタイプの機種が良さ気に見えたので、これまでまだ2回しか打っていない獣王の1台を選んで台取り券を置いた。先日他の等価の店で打った同機種より明らかにヘソが広いと思えたのだ。


9時打ち出し開始。最初の1000円で19回。これでもボーダーラインを超えているので根っからのパチンコ好きならば幸せこの上ないことだが、私の場合この程度ならば他の台へ移らなければならない。

まあ今のパチンコは昔より回りムラが激しいのでまだ何とも言えないが、少なくとも1000円あたりあと2~3回転は上を行って欲しいものだ。いずれにせよ、たいした台ではないと思い込んでいた。


ところが次の1000円から30回転近く回りだし、5000円を打ち込んだ時点で130回転まで跳ね上がった。もしこの回転率が持続するなら久し振りに2日分の仕事量のノルマを確保することができる。

しかしその後やはり失速。2万円を使い切った時点で457回転とぺースダウンしてしまった。だがこれでも日当4万円位の期待値なので今時ありがたいことではある。

ただそれでも高換金率ゆえ勝率は6割を少し超えるくらいしかなく、1日単位で見れば博打そのものと言える。しかし後は自分の意思ではどうなるものでもなく、私ができることは時間までただひたすら回転数を積み重ねていくだけだ。


12時50分過ぎ、表示器を見ると、この手の機種の定番とも言える1000という数字が表示されていた。それにしても昨年末から大当たりの女神に相当嫌われているようだ。

ちなみに前回は桜マックスで1585回転、前々回は戦国無双で1683回転ハマっていずれも仕事量を大きく下回る収支となった。いくら仕事と割り切っているとはいえ、これだけ当たらないと本当に退屈で嫌になってくる。

ただ1番重要な回転率は1000円22回転くらいに下がったものの、勝負ラインを余裕で上回っているので仕事を放棄するわけにはいかない。そこでこの日も、ハマった時の定番『瞑想モード』へ突入することとなる。


14時40分過ぎ、回転率は勝負ラインを安定してクリアしているが、当初よりだいぶ落ちてきて、ここまで6万4000円使って1389回転、1000円あたり約21.7回転。

もう5時間以上も打ち込んでいるのでこれがこの台の正体だと確信した。それでも等価のこの店においては日当3万円オーバーの優秀台には違いない。

とにかくあまりも当たらないので瞑想モードも限界に近くなり、徐々に睡魔が襲ってきて保留玉のオーバー入賞に気付いたので、ここで食事休憩を取ることに。


そして次の500円分の玉を上皿に流し、呼び出しボタンを押して店員に休憩を告げようとしたところ、1389回転目の最後の保留玉でリーチがかかり、初めて2Rで当たった。しかしセグを調べると2R通常と判明。

とりあえず当たったので気を取り直し休憩を終えてから爆裂モードへ移行することを願いながら打つのを再開したが、わずか400個弱の出玉は37回転で消滅し、再び現金投資が始まった。


その後、295回転と81回転で早い初当たりを引いたが、非情にも両方とも2R通常で負債はどんどん増えていき、20時22分、遂にこの日2回目の1000という数字が表示された。

ここまでの総投資は12万4500円。いくら爆裂機を打っているとはいえ、閉店まで残り2時間半しかないので奇跡が起きない限りボロ負けは確定。しかし私は予定通り、21時45分まで打ち続けることにした。


そして21時41分、3回目の再投資6万2500円、総投資14万1500円の1366回転で、この日4回目のライオン咆哮ギミックからやっと大当たりに繋がる。それも待望の7での当たりだ。それが16Rで4連チャンしたのだが、その後2R通常が出てきて時短終了後に即ヤメした。


結局今年の初打ちは鬼門のMAXタイプで大敗を喫してしまったが、3万円を超える仕事量を確保できたのだから何の憂いも持つ必要はない。そう自分に言い聞かせ、その内きっと、友人が言っていたあの「大吉」の御利益があると信じながら帰路に着いた。



投資…141500円
回収…8738個
大当たり…8回



普通人の心理として爆裂台は避けたがる

今年は年に数回しかない10万円以上の大敗で始まったが、実は私が選んだ台は前の2日間で8万発以上出ていたのだ。このことは台を確保した直後にデータを見て分かったのだが、たぶんパチプロ新米の頃だったら、もう絶対出ないと思って他の台へ移っていたに違いない。

ではどうしてこの台を選んだのか? それはただ単に煙草の煙がこない風上だったからである(笑)。要するに前日出たかハマったかはまったく気にしていないのだ(というよりそう思うように心掛けている)。この考え方を徹底させるまでだいぶ試行錯誤したが、今後もこのポリシーが変わることはないだろう。