ついに究極の博打台と対峙
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ついに究極の博打台と対峙
※パチンコ必勝本DREAMS2005年9月号に掲載されたものを加筆・修正しています
私はこの仕事を始めてから10年近くになるが、当初の予定ではとっくに廃業、いや卒業して山奥で民宿かペンションをやりながら隠遁生活をしているはずだった。
人生なかなか思うようはいかないものではあるが、もし自分がもっと倹約家であったなら、ひょっとしたら前述の目標が現実になっていたかもしれない。
しかし、いかんせん物欲が人一倍強く、欲しい物は無理をしてでも手に入れてきた私にとって、倹約生活を実行に移すのは駱駝が針の穴を通るほど難しかった。
ちなみに去年も一匹10万円以上もするクワガタを何度も購入するなど、趣味だけで数百万もの金を使ってしまい、苦労して蓄えてきた貯金を大分減らしてしまった。おまけに、あろう事か家内にその内訳を知られてしまい、引導を渡されかねない状況にまでなっている。しかしニーチェはこう言っていた。
「男が熱中できるのは遊びと危険の2つだけだ」
と。全くその通りだと思う。そして私は、その遊びをしたいがために一生懸命働いているのだ。
さてパチンコへ話題を移そう。最近憂えることが増えてきたのだが、それは勝ち負けの振れ幅が大きい機種が多くなり、一日の平均投資額が2万円を超えてしまう機会が増えてきてしまったことが要因だった。
これでは一般の人にとって遊技とか娯楽という範疇を超えており、明らかに博打である。
もうこれだけハッキリしているのだから、パチンコ業界の方も競輪や競馬のように「ギャンブル」だと明言した方がかえってスッキリするはずだ。そうすれば"射幸心を煽ってはいけない"などとギャンブルの醍醐味を削ぐような細かい規制等も必要なくなり、割り切って考えられるのではないだろうか。
ただし、金の出入りがリアルな現場なので、秩序を守る対策は今まで以上に厳しくする必要があると思っているが。
私はラスベガスのような賭博場に行ったことはないが、映画やテレビで見るたびに、一種独特の怪しい雰囲気に少なからず魅力を感じており、一度位は現場に行ってみたいと考えている。やはり私もニーチェの言う"危険"に熱中してしまう男なのかもしれない。
7月上旬某日(雨)
前回でも触れたが、6月以降、趣味の虫の飼育で連日睡眠不足に陥っており、近所の友人にまで手伝ってもらっている。昨日も高価なクワガタ虫の子供達を100匹以上小分けしたので、ほとんど徹夜になってしまった。
元々ひとつのことに熱中すると、とことんのめり込んでしまう性格の私だが、実はこの仕事を始めるきっかけになったのも、そういう性格が災いしての事だった。できれば話したくない事なのだが、会社員時代にパチンコにハマりだした頃、アフターファイブは連日ほとんど閉店近くまで打っていた。そして勝つ知識のない私は当然のごとく負けが嵩み、気が付けば消費者金融からの借り入れがあっという間に限度額に達していた。
今思い出してみると、当時粘っていた台はほとんどがボッタクリの回収台で、計算上勝てる台にはごく稀にしか出くわしてなかったような気がする。また運の悪い事に、会社から近くて一番足繁く通っていた店がボッタクリで、おまけに不正も行なっていた極悪店だったのだ。まあ、その後一念発起してなんとか現在の自分があるわけなのだが…。
ちょっと話がそれてしまったが、今日はとにかく眠くてたまらない。しかもこんな日に限って有力なアテがあるものなのだ。とりあえず、今日一番仕事ができる可能性の高い仙台市東部のG店へ向かい、もしダメだったら2軒目以降の店回りをせず、久しぶりに郊外の秋保温泉へ昼寝を兼ねて日帰り入浴に行ことに決めた。本心は勿論後者を望んでいた。
G店に愛車とともに着いたのは8時少し前で、この店の入場抽選の時間には少し間があった。これまでにも何度か書いてきたが、宮城県においては、近年入店時のトラブルや不正を防ぐために店側は様々な方策を考え実践している。入場抽選もその一環なのである。
現在私のテリトリー内では細かい所に違いはあるものの、優良店と言われる多くの店では概ねなんらかの入場ルールを設けている。逆にこうした取り組みに無関心で、トラブルの原因を放置しているような店はいずれ淘汰されていくはずだ。
さて、今日訪れたG店は約一週間ぶりだが、さすがにこの地域の人気店らしく並んでいる客は多い。8時過ぎの入場抽選に約150人くらいの人が集まっていた。
別に早い者勝ちではないので私はゆっくりと列の後ろへ並んだ。ハッキリ言って今日は始めからヤル気が失せているので、できるだけ後ろの番号を引きたいところだ。しかし、こんな時に限って38番。この店においては機種にこだわらなければギリギリ優秀台を確保できる番号になってしまった。
8時50分、私の番号が呼ばれた。本当は時間効率が良く閉店時の確変取りこぼしの危険が少ない新海スペシャルのシマへ向かいたいところだ。
しかし新海に向かってイベント台が取れなかった場合、その分の時間のロスで他のコーナーのイベント台も取れなくなってしまう可能性がある。なので比較的取りやすそうな大ヤマト2のシマへ向かうことに決めていた。
大ヤマトのコーナー手前に差しかかった時、チラっと横目にウルトラセブンのシマが見えたのだが、驚いたことにまだ2人しか人の姿がない。急遽予定変更。いままでたった3000円しか打っていない究極の博打台、ウルトラセブンのサービス台目がけてシマへ飛び込んだ。
この日の当機種には全部で4台のサービス台の表示があった。私の前に入っていた2人の客は、4台のサービス台の内どれにしようかかなり迷っていたようだったが、私が近づいて来るとそれぞれ台に札を置いてキープした。もちろん私もサービス台を難なくゲット出来た。
2人の客の台も観察したが、やはりクギに関してはコレといった格差は見られない。ただ、台上のデータを見たら、昨日の当たり回数の表示が23と18。小ハマリ台だった。
すでに読者の皆さんも気付いていると思うが、セブンタイプの台の表示には大当たり回数の中に突然時短も含まれているので、表示されている回数より実際の出玉ありの大当たり回数は少なくなるのだ。なので表示をそのまま鵜呑みにするわけにはいかないのだ。
9時ちょっと前にオープニング曲がかかって打ち出し開始。それにしても、よほどスペックを警戒してのことなのか、新海や大ヤマト2のサービス台に比べると明らかにヘソ幅が狭く、風車上もマイナス調整になっている。お世辞にも優良台とは言えなかった。しかし他のシマのサービス台が空いてるはずもないのでこの台を打つしか選択肢はない。
打ち始めてから最初の千円で29回転。見た目よりも感触は良さそうだ。もし終日この回転数を保証されるなら、換金率が高いこの店においてはお宝台と言えるだろう。だがこれはやはり上ムラでしかなかった。
案の定、その後投資金額が増えるにつれ徐々に失速し、5千円を使った時点では千円あたり25回まで落ち込んでしまった。今日この台のデッドラインを24回と決めたので当然続行だが、セブンは現在もっとも波が荒い台と認識しているので、ひょっとしたら先日の大ヤマト2で記録した10万負けの可能性も覚悟の上で打たなくてはいけない。
ゆえに、いっそのことデッドラインを下回ってサッサと温泉にでも行ければ気楽だなどと考えていた。しかしその後回転数は上がり出し、10000円で274回転に達していた。
午前10時過ぎ、投資14000円、356回転目にセブンがアイスラッガーまで光った。ハイパーセブンフラッシュだ。そしてエレキングリーチ。最近会社員の友人が「ウルトラセブンは人のリーチを見ていてもなかなか楽しい」と言っていたが、時々登場する怪獣たちを見ていると、なるほど思わず笑みがこぼれてくる。これなら金を使う事を別にすれば、当たりハズレに関わりなく結構楽しめそうだ。
この演出は最終的に7で当たってくれた。こんなに面白い演出の台ならもっと早くから打っておくべきだったとちょっと後悔した。
この初当たりは7連チャンし、その後も早い当たりを引きまくって足元のドル箱は夕方前には久しぶりで飾り玉として別積みされた。
ただ、夕方になり猛烈な睡魔に襲われてしまい、会社帰りの長男に代わってもらっていつもより早く帰宅した。そして夕食も摂らず泥のように眠った。
後日、結果を聞くと大当たりは50回を超え、出玉の方は4万発を超えたという。今後、ウルトラセブンを打つ機会が多くなるだろう。
【阿川プロへの質問コーナー】
Q.
阿川さん、いつも日記を拝見しております。最近は新しい機種が多すぎ、ゲーム内容や数が多くてついていけません。どうしたら機種を覚えられますか? 何か良い方法があったら教えて下さい。
A.
私は仕事として打っているのでどのような機種でも稼げると分かったら打ってしまうが、相変わらず事前にリーチの演出など細かく調べることはしない。
それでも盤面のどこかに、ほとんどの機種は大当たり確率と確変突入率が記載されているので、初めて打つ機種でも現場で期待値を計算できる。今のところスペックを知らなかったからといって不都合を感じたことはあまりなかった。
しかし今回打ったウルトラセブンのように、当たりの種類が4つもあるような機種においては、事前にスペックを調べておかないと盤面の表示だけでは対応出来なくなってきた。
ただ、新機種導入時にはゲーム性を知らせる小冊子や張り紙がしてあるので、台の周りや休憩所などでスペックを知ることはできるだろう。もちろんケータイからのデータでも良い。
一般の方においては、やはりまずは一度打ってみて、楽しいと思った時に雑誌などで調べればよいのではなかろうか。残念ながら今の台はどれも短命で、せっかく勉強してもすぐに消え去る運命にあるものがほとんどだから。
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